逃亡者は北へ向かう

逃亡者は北へ向かう

小説・文芸
2,090円 (税込)

10pt

大震災直後に殺人を犯し、死刑を覚悟しながらもある人物を探すため姿を消した青年。自らの家族も被災した一人の刑事が、執念の捜査で容疑者に迫る。壊れた道、選べなかった人生――混沌とした被災地で繰り広げられる逃亡劇! 『孤狼の血』『盤上の向日葵』の著者が地元・東北を舞台に描く震災クライムサスペンス。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    新潮社
  • タイトル
    :
    逃亡者は北へ向かう
  • タイトルID
    :
    1780212
  • 電子版発売日
    :
    2025年02月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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逃亡者は北へ向かう のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    職場の人と飲みに行ったら、傷害事件に巻き込まれ、そこから色々あって人を殺して逃亡することになってしまった真柴亮。

    逃亡を追う刑事の陣内。

    そして、東日本大震災という震災の中で出会った男の子が真柴亮と共にすることになり、その子の父親の3人目線から物語は進んでいきます。

    真柴亮が、やる事やる事みんな悪い方へ行き、なんかやるせない気持ちになります。

    日常の些細な決断が、この状況につながっていく。

    その言葉が印象に残りました。

    0
    2026年09月15日

    Posted by ブクログ

    『逃亡者は北へ向かう』を読み終えて、胸に残ったのは、あまりにも深く、辛く、そして切ない思いだった。

    物語は、体育館に立て籠もる犯人の衝撃的な場面から始まる。「なぜ彼はここまで追い詰められたのか」という疑問に突き動かされ、一気にページを読み進めた。

    主人公の真柴亮は、真面目に生き、ようやく町工場の正社員になれるというささやかな幸せを掴みかけていた。しかし、その矢先に次々と不運に見舞われ、逃亡することになる。

    彼を追う刑事・陣内もまた、東日本大震災で幼い娘を失うという大きな喪失を抱えていた。崩れかけた家庭と深い悲しみを抱えながらも、「これ以上死人を出したくない」という思いで真柴を追い続ける。その姿には、刑事としての責務と、一人の父親としての苦悩が滲んでいた。

    一方、真柴にも、たとえ死刑を覚悟してでも東北へ向かわなければならない理由があった。逃走の途中で震災の混乱から家族とはぐれた幼い子どもと出会い、その小さな命を守りながら北へ向かう。

    追う者と追われる者。立場は正反対でも、二人はともに大切なものを失い、深い悲しみを抱えていた。

    真柴が望んでいたのは、ただ穏やかに生きることだったはずなのに、なぜこれほどまでに追い詰められなければならないのか。彼の不条理な運命には、何度も胸を締め付けられた。

    震災という大きな悲劇の中で、それぞれが喪失を抱えながら生きようとする姿。読み終えたあと、人間の哀しさと運命の酷さ、そして人を思うことの意味を深く考えさせられた一冊だった。

    0
    2026年09月08日

    Posted by ブクログ

    育つ環境が違えばもっと幸せな人生があったろうに。なぜか宗教二世の狙撃犯のことを思った。もちろん環境のせいだけではないのだろうが。フィクションなのにどうかその最期は安らかな心持ちであってほしいと切に思った。

    0
    2026年09月06日

    Posted by ブクログ

    震災直後という極限状態の中で、逃げる青年と追う刑事、それぞれの苦しみや葛藤が丁寧に描かれていて胸が苦しくなった。
    過酷な運命に翻弄されながらも、生きるために前へ進もうとする姿が心に残る、重厚で切ない物語だった。

    0
    2026年08月01日

    Posted by ブクログ

    真柴の生まれが不幸だったのだろうか。その境遇に追い込まれたのは真柴の責任なのだろうか。生まれてから死ぬまで幸せいっぱいの人生を送る人はいるだろうし、どう頑張っても一般的に不幸な人生を送る者もいる。真柴は後者の方だ。真柴の力が及ばないところで転げ落ちていく。あちこちの不幸を不幸で転がしていくような、そんな救いのない物語だった。そんな無慈悲な世界を読んで、自分はそこそこ幸せなのかと感じるか、一寸先は不幸の波に飲み込まれるのか、読者ごとの読後感がありそうだ。

    0
    2026年07月21日

    Posted by ブクログ

    真柴も日沼も最初にしくじった。
    人の命より家族のことを優先してしまった。

    悪くはないのに転がり落ちていく人生。
    直人だけが本質を見抜いていた。
    その直人が幸せな夢を見させてくれてそれだけが救いだった。

    0
    2026年09月07日

    Posted by ブクログ

    最後なんとも言えない気持ちになりました。虚しさ、哀しさ、私の語彙力では表現することが難しく…始めから読みやすいなと思い進めていましたが、最後にこんな感情が湧くとは思いませんでした。

    0
    2026年08月05日

    Posted by ブクログ

    震災の混乱の中で起こる殺人事件。刑事たちも、犯人も、被害者も、誰もが被災者で、それぞれ誰かの死に直面している。人生は選択の連続というけれど、好きなものを自由に選べる人間と、かろうじて得られるものを消去法で選ぶしかない人間の差は歴然とあるわけで、立場によってストーリーの受け止め方は変わってくるのだろう。自分はどうすれば幸せになれるのか、わからない人は意外と多いんじゃないかな。

    0
    2026年08月03日

    Posted by ブクログ

    悲しすぎる…

    この本を読み始めた日の夕方、熊本大震災が起こり、何だか怖くなってしまった。
    東日本大震災が起こった背景のお話し。

    人を殺めてしまった亮、正当防衛とは言えないんだろうかと思ってしまった。
    父親からの手紙を読めて良かったが、もう少し早く届いていたなら、亮の運命も変わっていたんだろうなとやるせなくなった。

    子どもが幸せになってほしい気持ち、とてもわかる。そう思っているよと態度にできなかったけど、それでは伝わらないと思った。今からでも遅くないなら、伝えていきたい。

    0
    2026年07月29日

    Posted by ブクログ

    震災から数年経った今でも、あの頃メディアで流れていた映像が甦ってきて、居たたまれなくなり、読むのがしんどくなります。

    主人公の境遇が不憫で、もう少しコミュニケーション能力があれば…きちんと説明することができれば、いずれも正当防衛なのに…。
    世の中で実際に起こっている犯罪も、こういう不幸の連鎖で犯罪者となってしまう方もいるのかもしれないと思いました。

    0
    2026年07月27日

逃亡者は北へ向かう の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    新潮社
  • タイトル
    :
    逃亡者は北へ向かう
  • タイトルID
    :
    1780212
  • 電子版発売日
    :
    2025年02月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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