逃亡者は北へ向かう

逃亡者は北へ向かう

2,090円 (税込)

10pt

大震災直後に殺人を犯し、死刑を覚悟しながらもある人物を探すため姿を消した青年。自らの家族も被災した一人の刑事が、執念の捜査で容疑者に迫る。壊れた道、選べなかった人生――混沌とした被災地で繰り広げられる逃亡劇! 『孤狼の血』『盤上の向日葵』の著者が地元・東北を舞台に描く震災クライムサスペンス。

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逃亡者は北へ向かう のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ただ切ない。

    震災の中で起きた2件の殺人事件

    プロローグで結果を見せている為
    凶悪犯の立てこもり事件を勝手に連想させられるが、
    最後まで立てこもり犯への同情ばかりが浮かんでしまう。
    何故殺人を犯してしまったのか、
    何故逃亡し続けてしまうのか。
    動機を探る傑作長編。

    0
    2025年12月02日

    Posted by ブクログ

    どこまで遡れば今と違った人生が歩めたんだろうか。どこか一つだけでも違ったら、こんなことにはならなかったのに。
    きっと誰にでもある話。
    3.11を舞台とした悲しい悲しいお話。

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    東日本大震災の半月後におこった人質立て籠もり事件。
    あの日、あの時、あの場所に居なかったら、どうなっていただろう。
    誰もがふと考える事が、深く深く考えさせられる作品。
    一つの選択がドミノ倒しように連鎖していく。
    そのドミノは倒したのか、倒されたのか。

    直木賞ノミネート作品だが、私の中ではこれが

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    二名を殺害して逃走している真柴亮(22)が、時を同じくして起こった東日本大震災の避難所の体育館で人質をとって立て籠っている、そしてSATに射殺されそうになっているシーンが冒頭。そこから、なぜ真柴がそんな状況になったかが語られていく。
    真柴の暗転していく様と、随所に描かれている震災後の身内を亡くした人

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    泣きながら読んだ本は初めて。描写の細かさが、震災後、常磐道を北上していった時、無人の農村を抜けて行く時の悲しさと無力さを思い出した。
    亮が心が穏やかであったと祈りたい。

    0
    2025年10月16日

    Posted by ブクログ

    運がいいとか、運が悪いとか、
    人はその都度、喜んだり、悔しがったり・・・
    まして、どんな家庭に産まれ育つかは、本人の選びようがない。
    両親が離婚してどちらの親も頼れない子供も現実にいる。
    亡くなってから顔も知らない実の親を知ることも。
    家族も色々な形がある。

    真柴亮の人生を知るほど、胸が痛くなる。

    0
    2025年10月14日

    Posted by ブクログ

    非常に映像的で読み始めると止まらない。この作品もきっと映画化するだろうなと思いつつ読んでたけど、すごく悲しい物語ではありますね。

    0
    2025年12月15日

    Posted by ブクログ

    ただただ辛い。サスペンスで犯人にこんなにも感情移入してしまうとは。
    一度狂い始めた歯車はどうにもならなくて、なんでこんなことになってしまうの…と悲しくなってしまった。
    震災で失われた命、そして人によって奪われた命。
    「もう誰も死んで欲しくない」という言葉が重く響いた。

    0
    2025年12月13日

    Posted by ブクログ

    柚木裕子さんの硬質な、男性が描いたようなピシッととした警察モノがやはり好きかも。救いはないけどでもやはり救いはある。本当に運のない、何もかもを生まれや世間のせいにしてきた疫病神に取り憑かれたような犯人だけど、最後に親の愛情を知って気付いた「すべては自分で選択して決断してきた結果」なんだということ。こ

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    確かに2人も殺してしまったし、1人殺してしまった時自首するべきだったのかもしれない、でも
    この逃亡者の生い立ちを考えると可哀想で逃げ切ってほしいとさえ思った。
    甲野が1番許せない

    0
    2025年11月30日

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