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大震災直後に殺人を犯し、死刑を覚悟しながらもある人物を探すため姿を消した青年。自らの家族も被災した一人の刑事が、執念の捜査で容疑者に迫る。壊れた道、選べなかった人生――混沌とした被災地で繰り広げられる逃亡劇! 『孤狼の血』『盤上の向日葵』の著者が地元・東北を舞台に描く震災クライムサスペンス。
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Posted by ブクログ
あの未曾有の大災害から15年。柚月さん御自身もご両親を失ったと聞いたけど、こんな小説を描いてしまうなんて。 ある日突然、平穏な日々が覆される。そこで別れる、生き残った人とそうでない人。 家族と引き離される痛み、誰しも簡単に受け容れられるものではない。 それでも自分の命ある限り、大切な人を探し求め続け...続きを読むるしかない。それは人として当たり前かもしれないけど、警察官や消防士などそんな当たり前のことすら自由にできずに公務に尽くしてくれた方々がいる。 そして、みんな助け合わない中で起きてしまう悲しい事件。事件も起きなければ家族と寄り添う時間もできたかもしれない。 どこまでもついていない人、世の中には確かにそんな人物もいそうだけど、運が悪いからこそ事件を起こして良い理屈はない。ただどこか真柴に同情してしまう…。 そんな真柴の父親とはどんな人物だったのか。 みんな幸せになれたらいいのに、そう思わされてしまう作品。直木賞候補となりながらも、選ばれなかったのは残念。ぜひ、多くの方に読んでもらいたい。
あれから15年経ってしまって、記憶の風化も懸念されている今、東日本大震災の惨事を実際に内側から描かれた内容に心を痛めた。しかも、ひとりの不幸な青年の引き返すことのできない道を思い辛くなってしまう。 一気読み。
久しぶりにボロ泣きしながら読んだ。 東日本大震災の最中、連続殺人事件が起きてしまう。被害者、加害者、警察、家族…いろんな視点の思いに馳せ、そして胸が詰まる。 全部の真実を知ってるのが読者だけだからこそ、やるせない気持ちになる。刑事さんの人情の深さにも涙あふれたなぁ。これが、直木賞候補…受賞でよくな...続きを読むい?
中盤からハラハラしながら一気に読み終わった 最後は泣きながら祈る、誰も死なないでほしい どうしてと思う不条理もやりきれない事も言い訳にはならない それでも救いを求めるのが人間であり、救われる瞬間は必ずあると思えた 最後にこれを読んだすべの人が直人くんの未来に幸せを祈らずにはいられない また時間が経っ...続きを読むて読み返したい本だった
真柴亮、直人、その父圭祐、刑事陣内康介。トラブルに巻き込まれ犯罪を犯す男。何も語らない子供。妻亡くした男。娘を亡くした男。それぞれが震災で家族を亡くしたり、住むところを亡くし、全ての登場人物が行き場の無い気持ちを抱える。切な過ぎる!
切ないお話でした。 犯人の真柴亮が不憫でした。本当のことを知っていたら違う人生だったような気がします。 震災の描写も辛かった。 生き延びることができた人たちには幸せになって欲しい。
幼少期に不幸な生い立ちを過ごした青年が不運にも人を殺めてしまった後、自分自身の出自である父を探して逃亡という名の旅をする。 社会が幸せな子供を守ることが、犯罪を減らすのだと思う。厳罰化ではなく、その子、人の癒しを大切にしたいと思った。
すべて東北被災地の現実がリアルに描かれているのは、作家さんが岩手県の出身地であり、山形県在住だからなんでしょうか。 遺体が多すぎて二十四時間稼働している火葬場。 遺体安置所で身元確認により感情的になった人がいても、野次馬で人垣ができないくらいみんなも同じ状況。 毎日悪夢を繰り返す後遺症など。 そ...続きを読むれだけでもドキドキしながら読む中で、サスペンス的要素がフックで入り、だんだんと迫ってくる中、最後の落とし込み。参りました。 刑事、陣内の家族に対する愛。 その妻、理代子の家族愛。 殺人犯、真柴の足りない愛。 その父、日沼が息子に伝えたい愛。 津波によって失われた圭佑の家族愛。 その子ども直人の別な愛。 こういう物語は弱いですね。
どこまでも悲しい話でした。プロローグで、辿る運命はわかっていたのですが、なんとか幸せになれないか、祈るような気持ちでページを巡り続けました。 震災の描写もリアリティーがあり、それゆえに、とても入り込んで読んでしまいます。
運のいい人と悪い人の違いは何なんだろう。自分の意思ではどうにもできないことに運や運命、見えない力が働くとしたら、結果に違いが出るのはどうしてなんだろう。こんなに不運な人っているのかな?と思う主人公に同情をしないわけではないけど、これ以外の結末であってはいけないような気がする。
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