Posted by ブクログ
2021年02月14日
ヤクザ×刑事となると、私の中でベタベタのベタな感覚があり例えるなら
はい!プレゼント!開けてみて!と食い気味で渡された箱の下に小さく「びっくり箱」と商品名のシールが貼られた状態でリアクションを取らなければならない
そんな覚悟で読み始めました。(定番のワカリニクサ)
ダーティな狼さんを始めとする手錠...続きを読むと権力が武器の方の仁義の方々刑事SIDE
柄シャツと拳銃とパンチパーマの方の仁義の方々ヤーSIDE。
ヤクザ語と言っても過言でない広島弁が(広島出身の方不快になられたらゴメンナサイ)
私の中の「仁義の人達」のイメージにピッタリ過ぎて中盤までは完全なるエンターテインメントとして楽しんでおりました。
脳内で、ヤクザ側の相関図がやっと仕上げにかかり綺麗に纏まったところで大きく動き出す後半戦のスピード感が凄まじく
打って変わる緊迫感と、いきなり輪郭のはっきりし始めた物語の道筋に
ヘラヘラしていた自分の背中に喝を入れられたかの様でした。
呉原の抗争の行方...も勿論ですがその後に備えた数々の伏線回収、言い換えるなら仁義回収(←)
そして明かされる数々の真実。
一般論な「正義の定義」で考えると頷ける部分は多くはないと思いますが、何でしょう。
私の目には「己の正義」に迷いも歪みもないこの狼刑事がとてもかっこいいと思いました。
勿論、彼の背中を見続けたー狼刑事は前を歩かせていましたが 笑ー 彼の選択も。
興奮冷めやらぬまま本を閉じ振り返ると、読み始めた時の自分と読み終えたあとの自分の温度差に我ながらびっくりデス。もっと早く読めばよかった...!!!
因みに、直ぐに映像作品を拝見させていただきましたがやはり原作には敵わない と言うよりなんだか種類が違く感じました。
豪華俳優陣含め大変素晴らしい作品でしたが着色した(悪い意味では無いです)別作品として楽しみ、原作は原作で別で楽しんで貰えたら嬉しいなぁ、と思います⸜( ´ ꒳ ` )⸝