教誨

教誨

891円 (税込)

4pt

女性死刑囚の心に裡に迫る長編犯罪小説!

どうすれば、事件は防げたのか。すべての者の鎮魂を願う。
――柚月裕子

吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。事件当時、「毒親」「ネグレクト」と散々に報じられた響子と、香純の記憶する響子は、重なり合わない。香純は、響子の教誨師だった下間将人住職の力添えを受け、遺骨を三原家の墓におさめてもらうために、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した「約束は守ったよ、褒めて」という言葉の意味が気になっていた――。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『教誨』 の文庫版となります。

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教誨 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    親戚の死刑囚の遺骨などの受取人に指定された主人公がその死刑囚がどんな人だったかを調べながら進む小説。事件の全容やその時の心情まで描かれていて親と子というものの強い繋がりを悪い意味でも感じてしまうものだった。

    1
    2025年09月08日

    Posted by ブクログ

    冒頭からかなり重い気持ちになりましたが、本の中に吸い込まれる感じで、一気読みしました。

    生きて行く中で環境は大事と改めて思わさせる一冊でした。

    柚木裕子さんの作品は一気読みしてしまいます。

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    虐待とムラ社会。本家、嫁ぐ、小作人、地主。少し縁がない言葉ながら、誰にでも形の違う苦しい立場や関係は誰にもある。

    0
    2025年10月25日

    Posted by ブクログ

    一度読み始めたものの、作品にのれず積読してた作品。ホラー作品3作読み終えて、気分転換兼ねて読んだら止まらず一気読み。なんでこんないい本を読まずに寝かせておいたのか後悔するくらいの作品。
    作品自体も良かったし、解説もよかった。
    「子供のときから心を支配されて、自分をなくしちゃったんだ」っていうママの言

    0
    2025年10月04日

    Posted by ブクログ

    すごく苦しくて 途中でやめたくなる本でした 
    過疎地 古い慣習 イジメ…

    でも結果を…約束をみつけないと辛すぎるので読めました

    読んでよかったです 

    0
    2025年10月02日

    Posted by ブクログ

    教誨
    久しぶりに心の底から悲しい気持ちになった。
    終盤からは響子の人生があまりにも不憫で、本を読み進める事さえ辛くなる。
    主人公の香澄の行動や考え方に共感出来ない部分があり、大人達とのやりとりにおいては人間の本質的な醜さを知らない青臭さ、まだまだ”子供な”一面を見せる。一方で対比となる響子の人生は、

    0
    2025年09月23日

    Posted by ブクログ

    何も起こらない話。
    主人公と周りの人が冒頭置かれていた状態から良くもならないし悪くもならない。
    起きてしまったことは変えられないけどそれでもみんな一生懸命生きている。
    そういう物語が好き。

    0
    2025年09月15日

    Posted by ブクログ

    やるせない気持ちになるものの、入り込んでスイスイ読むことができた。父親からの人格否定、父親から守ってくれないけれど過干渉な母親、長年に渡るいじめ、閉鎖的な故郷の町。幸せになりたいがなにもかも上手くいかない。読み進めるにつれ、故郷の人達や報道で語られる響子の人物像が違ったものに変化すると同時に、響子の

    0
    2025年09月12日

    Posted by ブクログ

    我が子も含む女児二人を殺め、死刑となった響子。
    響子の遺骨を青森県相野町にいる親戚や当時の関係者の元へ訪れる香純。

    響子が最期に遺した言葉の真意を探るが、小さな町の周囲の目、どうしようもないやり場の無い怒りや葛藤と共に明かされる本当の姿。

    「何が悪いわけでもないのに、上手くいかない人っているのよ

    0
    2025年09月10日

    Posted by ブクログ

    「約束は守ったよ、褒めて」

    逆境のなか幼い二人の命を奪った死刑囚は、執行の直前にこう漏らした。
    遺骨引受人となった遠縁の主人公はこの言葉に違和感を覚え、事件の舞台となった青森の小さな町を訪れる。

    物語は、かなり社会性の強いテーマで進む。

    人の出入りの少ない田舎、閉鎖的な環境の中の小さな学校で起

    0
    2025年11月18日

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