【感想・ネタバレ】教誨のレビュー

あらすじ

女性死刑囚の心に裡に迫る長編犯罪小説!

どうすれば、事件は防げたのか。すべての者の鎮魂を願う。
――柚月裕子

吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。事件当時、「毒親」「ネグレクト」と散々に報じられた響子と、香純の記憶する響子は、重なり合わない。香純は、響子の教誨師だった下間将人住職の力添えを受け、遺骨を三原家の墓におさめてもらうために、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した「約束は守ったよ、褒めて」という言葉の意味が気になっていた――。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『教誨』 の文庫版となります。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

背景を知るにつれ死刑囚となった響子が虐げられた状態が酷い事件に繋がる。救いを乞えなかった生活。洗脳とも言える家庭内の育児。誰もが一歩間違えたら、そんな状況に,陥ってしまうかもしれないと言う危うさがある。真実と事実が反転するラストに涙がおちました。

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2026年08月09日

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周りに人がいないから孤独なのではなく、いるのに誰も受け入れてくれない理解してくれないからこその孤独感や閉塞感が苦しかった。
しんどいけど読んで良かった。いろいろなことを考えるきっかけになった。

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2026年07月27日

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ネタバレ

いつものことながら、感情移入しすぎて、余韻がつらい。
主人公が幼い我が子、またもう1人の幼い子をなぜ殺してしまったのか。最後の言葉、約束は守ったよ。その約束とはなんなのか。知りたくて、読み続けた。もしかして、約束を守らなくて、全てを話していたら、違う刑だってあったかもしれない。
でも約束守りたかったんだよね。
母に褒めてほしくて。今までいじめられつづけた人生だったから。自分が死刑になろうとも約束を守った。その気持ちがかなしすぎる。
しばらく頭から離れなかった。

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2026年06月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

死刑囚の最後はこうやって死んでいくのかと初めて知った。真相を知った時そのりゆうになっとくできなかった。

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2026年06月01日

Posted by ブクログ

教誨の意味やどういう本かが、よくわからないまま手に取り、読み終えた。

あの、秋田で約二十年前に起きた我が子を含めて殺人を犯した母親をモチーフにした作品。

殺人事件が起こると、表面的な犯行の原因や簡単な構図を追い、それが自分には当てはまらないことを確認して、あとは週刊誌ネタを少し眺めて、興味関心が薄れて忘れてしまう…という繰り返しのように思う。
そして、自分には関係ない事件と考える。

もちろん、自分には関係はないのだが、でも、読後には、人の心理や行動ってそんなに簡単なものではないし、自分もそこに生まれたら関係者や加害者被害者になっていたかもしれないという想像力が働く。

また、一つの事件が起きるだけで、家族だけではなく周囲に大ダメージがおこることもわかる。そういう事件はできるだけ起きない方がいい。

で、あの事件から何の教訓を得るのか。
あの事件というよりも、この本を読んだ感想ですが、

地方の閉鎖的な環境には自分の意志や意見、自尊心を抑えて生きなければいけない人が少なからずいる。

特にそういう人に向けて、自分の意思や意見、考え方などを大事にする教育や環境が必要。
それが身になるためには、経済的な自立も必要。(この本とは関係ない。)

虐待されている子には寄り添ってあげる人の存在が必要であるなど。


この本の中でも、冷たい親族と思っていた寿子さんが別の顔を見せたり、当たり前だけど、人ってそんなに簡単じゃないと思った。



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2026年05月24日

Posted by ブクログ

極刑に処される直前、被告が最期に遺した言葉は誰に向けて放たれていたのか、を探っていくミステリー。
事実は変わらないのに真実の解像度が高まっていく毎に胸が詰まっていく。
作者が「最も苦しんで何度もペンが止まりながら書いた」とする、罪と業、咎と救済(あえて言う)の物語。

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

自分の子供と他人様の子供2人を殺めて死刑になった女性の遠縁にあたり死刑執行後の遺骨を引き取ることになった女性が女性死刑囚の心の裡に迫る長編の犯罪小説。
死刑執行までの描写がリアルで同時に犯罪に至るまでの過去の凄惨な暮らしぶりや狭い田舎町での
数々の虐めや虐待が描かれていて切ない気持ちと怖さをもって読みました。
言葉で言い表せない複雑な読後感が残りました。

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2026年04月19日

Posted by ブクログ

教誨師という仕事を初めて知った。
中盤までは主人公と一緒に「真相を知りたい」という気持ちでどんどん読み進められて、最後の方はただとにかく哀しい。
どんな犯罪も何かが違えば当事者は自分だったかもしれなくて、今穏やかに一般的に言う「普通」の暮らしが出来ているのは色んな幸運を積み重ねてきたから。当たり前じゃないよなぁと思う。
全ての悪い事は環境が生み出すもので、人そのものはいつでもどっちにでも傾く。
じゃあ、運悪く良くない環境にしか行けなかった人は一体どうしたらよかったんだろう…

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2026年04月08日

Posted by ブクログ


些細な行き違いが不幸を生むことがある

辛く悲しい地方田舎の
女性3世代の話

あまりに辛い

地方の閉塞感、男尊女卑、格差、いじめ

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

読むのにとても時間がかかった本でした。

毒親、いじめ、虐待、地域環境、諸々が最悪な形で組み合わさっていく。
考えも及ばない感情が押し寄せてくる。

数十年前にあった事件を題材に描かれている作品で、
もちろんこの小説はフィクションだし、
真実は当事者にしか分からないことだし、真実を知ったからといって自分には何も出来ないのだけれど
テレビやマスコミが真実を言っている訳では無いのにそれらに踊らされているのは、私たちも加害者になり得るのではないかとそんな事を思いました。

重かったけど読んで良かった本でした。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

謎の言葉の意味がわかった時、なんもと言えない悲しい気持ちになりました。

今ももしかしたらある、地方の習慣。

自分の人生がいかに豊かでありがたいか実感しました。

良きにつけ悪きにつけ、日本の古い習慣です。
SNSが発達して、もっと他の世界を知る事ができて
こういう悲しい事が起きないこと、願います

中島みゆきさんの「ファイト」がリンクしました。

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2026年03月10日

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最後に交わした約束が気になって、ぐんぐん読み進めてしまった。ひたすらに周囲の環境に恵まれなかった主人公に胸が痛い。

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2026年07月17日

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環境は人を育てるというけれど どう足掻いても抜け出せずにどんどん悪い方に傾いていく人たちがいるんだなと思う。
本当に何がいけなかったのだろう。
どこで間違えたのだろう。
ただただ哀しい。

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2026年05月31日

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ネタバレ

暗い。とにかく暗い。
自分では絶っっっ対に選ばない類の小説ですが、職場のパートさんが貸してくれたので、しぶしぶ読み始めました。しぶしぶでしたが、小説ですので、読み始めると先が先が気になり、すぐに読み終えてしまいました。とはいえ、夜なんかに読んだら眠りに悪影響がありそうなので、「持ち帰らない」と決め、職場でお昼休みに読みました。本当に暗く、重かった。

死刑囚の、刑が執行されてから、物語は始まります。
(これは物語なのか?ノンフィクション?ちょっと気にならないわけではなかったけれど、あえて深追いしませんでした)
救いがない。
どこで何が間違っていたのか。どうすれば事件は防げたのか。
残された者たちがそれを追うことは必然だったとしても、幼い二つの命が消えた事実、どんな事情があったとしても罪を犯し、死刑という刑が執行された事実は変わらない。そう思うと、救いがないとしか思えなかった。

親からの洗脳とでも言うべき呪い。閉鎖的な田舎での閉鎖的な人間関係。
この時代に、こんなものに支配されるなんて、と強い憤りしか感じなかった。
私も、主人公と同じように、響子の父・健一に一番の怒り(なんて言葉では足りないくらいだけれど)を感じました。
それでも、響子の母・千枝子と、そして響子自身にも、もっと強くあってほしかったと思わざるをえない。親からの「呪い」は、私が考える以上に強力なのだろうけど・・・

たまにニュースで見聞きする、生活苦から自分の子に手をかけてしまう事件などに対して、とても辛く、悲しいと思うと同時に、その母親に対して、強くあって欲しかったと、いつも思う。どんな事情があっても、自分の子とともに生きる強さを持ってほしかったと。
千枝子も響子も、ともに母親になった以上、強くあってほしかった。

それに・・・響子が最後まで守ったという「約束」があまり腑に落ちませんでした。辛い思い出しかない故郷になぜ帰りたいのか、三原家の墓に入ることになぜ執着するのか。それこそが、親からの洗脳や、閉鎖的な地方で生きるということなのか。だったら、私が納得することは永遠にこないな、と思いました。母・千枝子の言葉を真に受けた響子が愛理を結果的に死に至らしめた、という”真実”にもあまりピンとこなかった。だとしたら、響子が受けた「洗脳」は父・健一より母・千枝子の方からの影響が強かったということか。

そしてまた私の中ではじめの問いに戻ってしまう。
どこで何が間違っていたのか。どうすれば事件は防げたのか。

ただひとつ、わかったことがありました。育児放棄をしているように見える人の中には、自分の精神面や体調面で、育児したくてもできないような状況にある人がいるということ。薬の副作用もあって、響子はそうだったんだとわかった時、暗く辛い感情で心がいっぱいになりました。現実に、こういった母子家庭がどれくらいあるのだろうとー。

響子を極悪人と思えなかった人たちがこうしてこの事件を追い続け、やっぱり響子は極悪人ではなかったとわかったけれど、それで何が、誰が、救われるのだろうか。

私は、三人の鎮魂を願うことしかできない。

解説でまた、はっとさせられました。人はガソリン(=愛情)がないと、頑張れない、と。「強くなって」と私がいくら思っても、そうなれない人もいる。
その事実に、現実に目を背けるなと、そう言われた気がする読書でした。
そういう意味では読んでよかったと思います。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

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母はなぜ、
8歳の愛娘を
殺めてしまったのか?
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堀川恵子氏の「教誨師」を読んだあと、
書店でたまたま本書を見つけてに取りました。
解説は堀川恵子氏。

幼女二人を殺めた、三原響子の死刑が執行された。
「約束は守ったよ、褒めて」
最期の言葉に残された謎、想像を絶する動機とはーー。

死刑執行された三原響子の遺骨を受け取った吉沢香純が、彼女の過去について故郷を訪れ物語は始まります。
過去を辿る間に三原響子の過去が差し込まれるのですが、なぜ彼女が殺人という罪を犯したのかは謎のまま進みます。

じわじわと彼女の生い立ちや心の変化、
彼女を取り巻く過酷な環境が
だんだんと明らかになっていき、
苦しくなりました。

作り話とわかっていても、
今もどこかに似たような苦しみのなかで
生きている人がいるかもしれない。

どんな状況でも故郷は大切で、
たった一人の母親で。

一気読みでした。

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2026年04月26日

Posted by ブクログ

家庭環境は本人ではどうすることもできない悲しい負の連鎖と感じる。
その約束は守るべきだったのだろうか。
きっと香純が何もしなければ故郷に帰る事が出来なかっただろう。

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2026年04月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すらすらと読めるけど、読めば読むほど重い。
閉ざされた地域、昔ながらの親戚関係。
褒められたかったのは母ではなく父なのかと思った。
ずっと厳しかった父親に褒められたかったのかと。

女性は母親になっても、いつまでも娘でもある。母親に褒められたい、母の娘でいたいということもわかる。

死刑という制度について。深く考えたことはなかったが、死刑を執行するにあたり
それを仕事として携わる人の心身疲労、遺体を引き取ることになる親族、それらのことを考えると
それらの視点からのみの考えにはなるが、
死刑制度がなくなれば救われる人も多くいるのではないかとおもう。

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2026年04月15日

Posted by ブクログ

家族殺害という重罪の裏側を描いた社会派小説。
我が子を含む幼児2名を殺めた女性に死刑が執行された。一度しか面識のない遠い親戚が戸惑いつつも遺骨を引き受けたが、刑務官から聞いた彼女の最期の言葉が気にかかり、その謎を追うことになる・・・

死刑囚が犯行に至るまでの不幸な境遇に共感する部分もあって切なくなります。一方で、犯罪の動機や背景にどれだけ説明が加わっても、その事情を表面的に理解こそすれどこまでいっても納得はできないものだと感じました。周囲の環境(家庭、学校、社会など)の問題点は当然解決すべきですが、そこへ焦点することが被害者を脇へ追いやることになってしまうと怖いです。そんなことを考えてモヤモヤしました。
ある種の問題提起のお話としては興味深い作品です。

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2026年03月31日

Posted by ブクログ

どの様な国のどの様な地方のどの親の下に生まれるか、人はその時点で大きなスタートラインの不条理に巻き込まれている。
幸福を求めてどうあがいても運命から逃れることができない、そのような人は多いのかもしれない。
妻と子と観葉植物と(今は亡き)愛犬に囲まれた自分を本当に幸福だと思わせる一冊。
このような悲しいことが少しでもなくなるよう、祈らずにはおれません。
(この物語はフィクションですが、あとがきでノンフィクション作家さんの解説があります。)

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

本書が描き出す風景は、かつて秋田で起きた悲劇を彷彿とさせ、背筋が凍るようなリアリティがあります。
物語の根底にあるのは、家長制度が支配する村社会での孤独。古い価値観に縛られ、誰にも理解されないまま孤立していく人々の姿には、形容しがたい疎外感を感じました。
単なるミステリーに留まらず、過疎化する地方の闇と個人の絶望を浮き彫りにした、非常に重厚で切ない物語です。

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2026年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の子供と他の子供を殺した死刑囚の遺した言葉の真意を探る物語

読み終わっても、響子が許されないことをしたことに変わりはないけれど、そうするに至った経緯を作ったのはその周りの人間であることは間違いないと思った。

彼らのほとんどは事件後も決して自分の非を認めず、あたかも自分は無関係です、みたい感じで自分たちの行為を振り返ることはないんだろうなと想像した。

今作のテーマとは少し外れているかもしれないけど、印象的だったのがいわゆる「いいとこの家」の人間たちの持つ高いプライドからくる自分たちより下の身分の者たちへの傲慢な態度だった。

過去自分たちが地主やその家系だったからといって嫁入りしてきた真面目な千枝子や響子を蔑ろにして、こき使うくせに自分勝手な自分たちの身内には甘い、という差別も嫌だった。

そういう姿勢でいることって何か得があるのかな、身内との関わりを深くして時には助け合うこともあるんだろうけど、それ以上にその他を傷つけて嫌な思いをさせて根深く人生を歪めることのほうが圧倒的に多そうだなと考えたら。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

ずーっと暗い。トンネルの出口の光が小さく見えているのに、どれだけ歩いても大きさが変わらないような暗さ。
小島町の寒さや寂しさを、読者の私も最初から最後までずっと感じながら読んだ。

東京育ちの自分には、千枝子や響子の気持ちはわからない。最後の約束も到底納得できなかった。

でも現世で不遇な経験をして疲れ切ってしまって、糸が切れてしまったんだろうな。もう頑張れなかったんだろうな。
田舎の呪い、女であることの呪い、私自身は経験してなくても、それらは幻ではなかったってこと忘れちゃいけないな。


読んでから一夜明けて追記。響子がいかに不遇だったとて特に2人目の殺人は到底同情できないとは思った。そんな事件無かったらその子は大人になれていて、そのことで親はどれほど心を痛めただろう。
人の親になって子供を愛する気持ちを知ったのに、なんて鬼畜なことをしているんだと。
恵まれない環境はたしかに影響しているかもしれないけど、罪を悔いているからといって死後は安らかに地元で眠りたいだなんて、そんなの図々しいと思ってしまったよ。
死後の人間に罪人も関係ないってお坊さんは言ってたし罪を犯さない人なんていないと思うけど、
それでも私は小さな子供をもつ親として、どうしてもかわいそうだけで終われなかったな。

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2026年07月17日

Posted by ブクログ

香純は遠縁の死刑囚響子の身柄引受人となり、遺骨、遺品を引き取ることになった。
響子の本家に遺骨を引き取ってもらおうとしたが、断られる。香純は自分の持つ響子の記憶からは、なぜ響子がそのような仕打ちを受けなくてはならないのか納得がいかなかったため、響子がどのような人だったのかたしかめることになる。
狭い町での古い人間関係の底辺に位置した人はそこから逃げ出す術がなく、悪意もなかったはずなのに罪を犯してしまう悲しい姿が描かれる。

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2026年07月14日

Posted by ブクログ

家族と地域(ムラ)の束縛と呪縛の話。

ムラに縛られてる親
親に縛られてる子
自由にできない身体
悪いようにしかならないピースが揃い
最も無垢な存在が犠牲になる悲劇

そして、彼らを嫌悪することしかできない
現在の人々も悲劇的だと思った。
不幸なやつに全部不幸を背負わせればいい
という神様の意地悪が酷い。

最後もあれで良かったのだろうかと
自由な身の自分から見ると疑問が残る。

ママのところで
男とプライベートで関わらずに
元気に生活ができてれば
全然違った結末になってたかもと
思わなくもない。


事件を悔いる(教誨)がメインではなく、
事件の真相を辿るストーリーだったのが
まぁそうなるか…という感想。
わりと聞きなれない制度だから、
もっと取り上げてほしかった。

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

暗く、哀しい物語
我が子を含む二人の女児を殺めたとされる死刑囚の響子。
死刑執行後、響子の遠縁にあたる香純は、響子の遺品と遺骨を受け取るとともに、響子の教誨師の下間の力添いを受けて、遺骨を響子の本家の墓におさめようとします。

そこにあった、村社会の闇。さらに、彼女の最後の言葉、
「約束は守ったよ、褒めて」
その真相は?
という展開です。

香純が掘り下げていく響子の母親やその過去。
地方の村社会、差別、虐待とこれでもかというぐらい、辛く哀しい生い立ちです。
その連鎖からは逃れられないのだと感じました。

哀しいものがりでした。
あんまり、お勧めできない...

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

大好きな柚月裕子さんの作品ということでワクワクしながら読み始めましたが、今回はちょっと、勝手が違う。
重い。とことん重い。
救いはないです……唯一、救いとして描かれているものはあるけれども、当事者たちはすでに亡くなっているので本当に救われたかどうかは誰にもわからない。
人間の業の深さが胸に迫ります。

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

子どもも亡くなり、親も2人とも他界、当人も死刑執行…救われない前提で始まったこの物語。その死刑執行直前に残した「約束は守った」という言葉の謎を、たくさんの人の話を手掛かりに解いていく、というお話でしたが、謎が解けても、あまり納得できるものではありませんでした。
昔ながらの田舎の人のつながり。自分は子育てをしている最中で、小さい村の「みんなで育てる」のような雰囲気にある種憧れを抱いていましたが、この話を読むと、そのつながりというのもいい面ばかりではないのだな、と感じました。誰か1人でも、響子さんの危機に気付いて、手を差し伸べていれば違った結末が待っていたのだろうなと思うと、胸がつまります。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

歪んだ親子の最悪の結末だなと思った。
犯人を探すタイプのミステリーではなく、死刑となった犯人とその周りの人たちの物語。
最初から暗く重い内容。 
昔の田舎は(いまもなのかな)良くも悪くも村、町人同士が近い。だから子育てするにもみんなで子供を育てよう。核家族化している現在、そういった意味ではいい風にみえるが、それは悪いことも筒抜け。村人の中でも武士時代のような上下関係。
嫁いだ千恵子、そこで生まれた響子は本当に辛かったと思う。2人を助けてあげる何かはなかったのかな。
子供は可愛いし、守るべき存在。守る、それが難しい。どこまで介入するのか。
とても重い内容だけど、守るとはなにか、考えさせられた。

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2026年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

毒親、いじめ、暴力など、本人の努力ではどうにもならない境遇で育ち、様々な要因で死刑囚となってしまった響子。死の間際に残した言葉の謎を解明すべく遠縁の香純が動き出す。

ざっくり言うと、死刑囚となってしまった響子の魂の救済がテーマなのかなと思うんだけど、最後まで読んで、恐らく響子や三原家の生き残ってる人々はある程度救われたような気がした。

でも、じゃあ栞や栞の家族はこの事実をどう受け止めればいいの?っていうのが置き去りになっていると思う。それと、香純の母の静江が娘に向かって言った「あなたじゃなくて良かった」の意味もややインパクト薄。あの状況でこの言い回しはもっといろいろな想像をかき立ててしまうけど、完全に肩透かしだった。

いわゆる、田舎の家父長制みたいなものが根強く残る地域での家族の在り方っていうのは、経験したものでなければわからない理不尽さがあると思う。そういうものを実感できる人にとっては、かなり刺さる作品だと思った。

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2026年03月31日

Posted by ブクログ

暗い。暗過ぎる。タイトルから当然明るい話とは思っていないが、何が暗いといって地方の小さな町でのコミュニティをあげてのイジメとも言うべき話が暗過ぎるため、読んでいて胸が苦しくなる。
本作は主人公が親類の死刑囚の遺品を受け取るところから始まるが、執行前の最後の「約束は守ったよ、褒めて」という言葉の「約束」とは何かという点がミステリ要素となっている。秋田連続児童殺人事件がモチーフとなっているようだが、まず断片的な情報で「毒親」「冷酷な殺人犯」というメディアに貼られたレッテルと、主人公が抱く人物像とのギャップは物語の中心であると共に、現代社会でも見られる問題点でもある。また教誨師による心の救済場面も興味深く、真の宗教家というのはこういう人を指すのだろうと感じた。だが何よりも東北の閉鎖的なコミュニティで何十年も根深く続く「余所者」への非人道的かつ排他的なやり取りがせつなく、悲しく、やり切れない。最大の謎である「約束」とは何かという点については最後に明らかになるが、それもこの閉鎖的な地域での悲しい事情によるものであったため、謎が解けてもスッキリせずやり切れない思いだけが残る。

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2026年03月09日

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