【感想・ネタバレ】逃亡者は北へ向かうのレビュー

あらすじ

大震災直後に殺人を犯し、死刑を覚悟しながらもある人物を探すため姿を消した青年。自らの家族も被災した一人の刑事が、執念の捜査で容疑者に迫る。壊れた道、選べなかった人生――混沌とした被災地で繰り広げられる逃亡劇! 『孤狼の血』『盤上の向日葵』の著者が地元・東北を舞台に描く震災クライムサスペンス。

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Posted by ブクログ

あの未曾有の大災害から15年。柚月さん御自身もご両親を失ったと聞いたけど、こんな小説を描いてしまうなんて。
ある日突然、平穏な日々が覆される。そこで別れる、生き残った人とそうでない人。
家族と引き離される痛み、誰しも簡単に受け容れられるものではない。
それでも自分の命ある限り、大切な人を探し求め続けるしかない。それは人として当たり前かもしれないけど、警察官や消防士などそんな当たり前のことすら自由にできずに公務に尽くしてくれた方々がいる。

そして、みんな助け合わない中で起きてしまう悲しい事件。事件も起きなければ家族と寄り添う時間もできたかもしれない。

どこまでもついていない人、世の中には確かにそんな人物もいそうだけど、運が悪いからこそ事件を起こして良い理屈はない。ただどこか真柴に同情してしまう…。
そんな真柴の父親とはどんな人物だったのか。

みんな幸せになれたらいいのに、そう思わされてしまう作品。直木賞候補となりながらも、選ばれなかったのは残念。ぜひ、多くの方に読んでもらいたい。

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2026年03月15日

Posted by ブクログ

あれから15年経ってしまって、記憶の風化も懸念されている今、東日本大震災の惨事を実際に内側から描かれた内容に心を痛めた。しかも、ひとりの不幸な青年の引き返すことのできない道を思い辛くなってしまう。
一気読み。

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2026年03月10日

Posted by ブクログ


久しぶりにボロ泣きしながら読んだ。
東日本大震災の最中、連続殺人事件が起きてしまう。被害者、加害者、警察、家族…いろんな視点の思いに馳せ、そして胸が詰まる。
全部の真実を知ってるのが読者だけだからこそ、やるせない気持ちになる。刑事さんの人情の深さにも涙あふれたなぁ。これが、直木賞候補…受賞でよくない?

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

中盤からハラハラしながら一気に読み終わった
最後は泣きながら祈る、誰も死なないでほしい
どうしてと思う不条理もやりきれない事も言い訳にはならない
それでも救いを求めるのが人間であり、救われる瞬間は必ずあると思えた
最後にこれを読んだすべの人が直人くんの未来に幸せを祈らずにはいられない
また時間が経って読み返したい本だった

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2026年02月16日

Posted by ブクログ

真柴亮、直人、その父圭祐、刑事陣内康介。トラブルに巻き込まれ犯罪を犯す男。何も語らない子供。妻亡くした男。娘を亡くした男。それぞれが震災で家族を亡くしたり、住むところを亡くし、全ての登場人物が行き場の無い気持ちを抱える。切な過ぎる!

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2026年02月12日

Posted by ブクログ

切ないお話でした。
犯人の真柴亮が不憫でした。本当のことを知っていたら違う人生だったような気がします。
震災の描写も辛かった。
生き延びることができた人たちには幸せになって欲しい。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

幼少期に不幸な生い立ちを過ごした青年が不運にも人を殺めてしまった後、自分自身の出自である父を探して逃亡という名の旅をする。
社会が幸せな子供を守ることが、犯罪を減らすのだと思う。厳罰化ではなく、その子、人の癒しを大切にしたいと思った。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

すべて東北被災地の現実がリアルに描かれているのは、作家さんが岩手県の出身地であり、山形県在住だからなんでしょうか。

遺体が多すぎて二十四時間稼働している火葬場。
遺体安置所で身元確認により感情的になった人がいても、野次馬で人垣ができないくらいみんなも同じ状況。
毎日悪夢を繰り返す後遺症など。

れだけでもドキドキしながら読む中で、サスペンス的要素がフックで入り、だんだんと迫ってくる中、最後の落とし込み。参りました。

刑事、陣内の家族に対する愛。
その妻、理代子の家族愛。
殺人犯、真柴の足りない愛。
その父、日沼が息子に伝えたい愛。
津波によって失われた圭佑の家族愛。
その子ども直人の別な愛。

こういう物語は弱いですね。

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2026年02月06日

QM

ネタバレ 購入済み

切なかったな、、、撃たれちゃったか、、、あり得ない未来だったけど直人との2人生活想像してそれが真柴にとってわずかな間でも心の支えになってただろうし、私も想像してしまったから、真柴には何か別の方法で罪を償ってその後の人生幸せに生きてほしかった。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

どこまでも悲しい話でした。プロローグで、辿る運命はわかっていたのですが、なんとか幸せになれないか、祈るような気持ちでページを巡り続けました。

震災の描写もリアリティーがあり、それゆえに、とても入り込んで読んでしまいます。

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2026年03月14日

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運のいい人と悪い人の違いは何なんだろう。自分の意思ではどうにもできないことに運や運命、見えない力が働くとしたら、結果に違いが出るのはどうしてなんだろう。こんなに不運な人っているのかな?と思う主人公に同情をしないわけではないけど、これ以外の結末であってはいけないような気がする。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

誰がわざわざ、自分で不幸の道を選ぶだろう。
主人公の亮は、自分で選んだ訳ではないのに
どんどん負のスパイラルに落ち入ってしまう。
なぜ彼はこうなってしまった?
彼がもっと早くに父親と会って話しが出来て
いたなら‥祖父が嘘をついていなかったら‥
母親が真実を打ち明けていたなら‥
警察官が彼に父親の事を話していたら‥
でもそれは全て仮定。
二人の人間を殺してしまった亮が
狙撃されてから始まる物語。

救いようのない話だけれど、
少しだけ温かさを感じるのは何故だろう。
直人が最後まで亮に懐いていたからだろうか。

東日本大震災で被災された多くの方の
絶望と、生きていこうとする強い意志。
想像を絶する苦難に耐えてこられた人々の
思いに胸が詰まる。
作者は震災で、ご両親を亡くされたとのこと、
どのような思いでこの物語を書かれたのか
察するに余り有る。
今年で15年になる東日本大震災。 
改めて風化させてはいけないと思った。

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2026年03月10日

Posted by ブクログ

東日本大震災の混乱の中、不運が重なり二人を殺してしまった男が、入院している親のいる病院を目指して北へ逃亡する物語。

犯罪者というと極悪人を想像してしまうが、主人公の背景を知るにつれて「一歩間違えれば自分も同じ立場になっていたかもしれない」と考えさせられる。震災という極限状態の中で、選択することの重さが印象に残った。

ハッピーエンドとは言えない結末だが、読み終えた後はどこか心が温まる作品だった。

一方で、直人くんがなぜ犯人にあそこまで懐いていたのかは、犯人の心の中にある善良さを見抜いたのか?最後まで自分の中でうまく腑に落ちなかった。その点は少し気になった。

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

生まれつき不幸な身の上に育った人生。幸せに育っても一瞬の津波で絶たれる人生。比較するものではないが、考えさせられた。
前者は不幸な身の上でも投げ出さす、自分を律していけば戻れると思う。小さな幸せを見つけて欲しい。

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不穏なタイトルと表紙。
生まれ育ちが不幸づいてる男が大震災後すぐ、運悪く殺人犯になってしまい、たまたま出会った子どもを連れて逃亡する話。

と書くと軽すぎるな…

生まれや育つ環境は子どもにはどうしようもないことで、成功談は目立つのでよく目にするけど実際は抜け出そうとしてもそう簡単でない話の方が多いんだろうなと思った。
大人しくしててもうまくいかず悪い方へ悪い方へ。。

冒頭で結末はわかるものの、先が気になって読みふけってしまった。
読後すぐは救いようがないなと思ったけど、ろくでもないと思ってた親は本当にろくでもないことが多いだろうし、まだ救いはあったのかな。
でもずーんとした気持ち。震災のことと言い作者はよく書き上げたな。

逃げてる描写とか映像化向きかなと思った。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

人気の本だったので、読んでみた。

東日本大震災前後に、罪を犯して逃亡した犯人のこれまでの人生や、捜査する警察官の人生などが語られていく。

かなり分厚くて、そこそこ読むのに時間がかかったが、同じ話を立場を変えて語っていたりして、それほどの内容はないかと思った。
犯人は恵まれない境遇とは言え、そんなに急に犯罪者になるものか?と思った。
震災後の混乱の様子はリアリティがあったし、急に家族を亡くした遺族の苦しさは身に迫るものがあった。

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2026年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何をやっても上手くいかない。自分ではどうしようもないことで、犯罪者になって逃げる。自分は生まれて良かったのか。自分を捨てた父に会うために、震災直後の状況で逃亡しながら探す。

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2026年02月25日

Posted by ブクログ

作者は岩手のご出身で震災被害の当事者とのこと。覚悟の作品である。
北へ向かう真柴亮。彼を追う刑事陣内。陣内は自らが被災し娘を亡くしており、そのために家族との関係が崩れかけている。
亮は愛情を受けることなく、幸せの記憶のないまま、生きる以上のことを望まない人生を生きてきた。彼の選択は、ことごとく彼の望まない方へ繋がり、彼を二度と戻れない道へと導く。追い詰められた彼が、その道を選んだのは自分だと思い至り、罪悪感を抱くのが辛い。両親の思いを知ることができたのはよかったけれど、その意味を考える時間が必要だったはずなのに。
津波の被害で失われた人と生活、被災時の人々の状況、一方で家族を失わなかった人にも苦しみがある。震災が描かれつつ、前を向いて生きる家族が描かれるのが光だ。

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

柚木裕子さん著「逃亡者は北へ向かう」
芥川賞、直木賞共に受賞無しと物議を醸した第173回直木賞の候補作だった作品。

物語の背景は2011年の東日本大震災。
調べてみたら著者は岩手県出身で津波でご両親を失ったとのこと。
『より当事者寄りのひとりの人間として、真正面から小説に向き合う』という覚悟で描かれた作品とのこと。
素晴らしい…、だけれどこの作品の執筆は何よりも辛かった事だったろうと思わずにはいられない…

主人公の真柴亮、かの有名なボクシング漫画「はじめの一歩」、フリッカージャブで有名なあのアウトローの顔が頭から離れない。
普段小説を読んでいて主人公や登場人物達がどんな顔なのか?とかを想像しないで読んでいるのだが、今回の作品はどうしてもあの「死神」の顔が脳裏をかすめてしまう。

はじめての経験だったが、同じ名前、同じ読み等でキャラ設定されるとどうしてもどちらかに引っ張られてしまうのだと気づいた。
物語とは関係の無いところで引っ掛かりを抱えてしまったために物語が素直に入ってこない、凄く厄介だった。

震災の裏側で起こる殺人事件、真柴からしてみれば理不尽な結果が立て続けに起こる「負の連鎖」の悲劇が描かれていく。

誰のせいで震災が起きたわけでも、誰のせいで身内を失くしたわけでも無い。この辺りは必然性の類いの話。
誰のせいで不幸が始まったわけでも、誰のせいでそれが継続しているわけでも無い。この辺りは可能性の類いが含まれているのではないか?
必然と偶然、それらはマインドで変換できる可能性がある、というテーマを著者は描きたかったのかな?

読後にそんな風に考えられた。


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2026年02月16日

Posted by ブクログ

想像した通りの結末で涙涙。

児童養護施設で育った亮にとって、毎日が同じ単純でささやかな生活に不満はない。
喧嘩に巻き込まれ捕まり、3.11の震災中釈放されるが、偶発的に2人を殺してしまった。自分を捨てた父親に会うべく逃亡する中、5歳の男の子直人に出会う。何故か亮に懐きついて来る直人を見捨てることはできない。

震災後、家族を失った人々の悲しみと亮の深い哀しみ。救いはラストの直人と父親と犬か。

幼い子どもと動物には、優しい人が本能的にわかるのです。

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

はじめて柚木裕子の小説の読んだが、一文一文が短い印象。表現がまわりくどくなくて情景が想像しやすい。

真柴亮が「はじめの一歩」の間柴了(←この人も家族に恵まれなく、不憫な描写が多い)の姿と重なってしまい、より切なかった。

真柴の人生は一体何だったのか。単に運が悪かっただけなのか。優しい青年だったのに…救われない…

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2026年02月10日

Posted by ブクログ

間が悪いしついてない。
不幸な生い立ちの主人公がどこまでも不憫。
だけどそれを他人のせいにしない姿勢が胸に沁みた。

語り手は逃亡者の亮、警部補の陣内、直人の父親の3人で、物語が進まずに同じ場面が語られて、前の語り手の時に判明したことがまた繰り返される描写がややくどく感じた。
でもおもしろいので飽きずに一気読みできた。

陣内が、亮が何のために逃亡をしているのか、思いの部分に寄り添ったところが良かった。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

とにかく救われなかった。
でも、スタートから不公平は始まってるし、そんな事は誰も見てくれないんだなとやるせない気持ちになった。
それでも弾が抜かれていたことを聞けて嬉しかった。

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

柚月裕子さんの作品には力強さの中にある緻密さや繊細さのようなものが宿る一言一句に惹き込まれてしまいます。本作もなかなかでした。

運命なのか、人生の歯車なのか。東日本大震災直後の東北を舞台に、選択ができないような生かされ方に翻弄されるままの真柴亮(22歳)が連続殺人犯となり、さつき東署の陣内康介が相棒の藤島とその犯人を追い詰めていくという話です。

逃亡犯となってしまった真柴はある人を探し会うため北へ向かいます。一方、陣内も震災で家族が被災します。果たして真柴は会いたい人のもとへたどり着けるのか。この捜査の特命班長に任命された陣内は、ある人を救い無事に事件を解決できるのでしょうか。

逃げる真柴と追う陣内の哀しみが交じり重なったとき、読み手の心境が揺さぶられる思いでした。

実際に震災時に、まるで被災地にいたかのような感覚をおぼえるほどの描写に没入し夢中になってしまいました。

大切な人を失い、会いたい人に会えなかった人たちに心を寄せ読みながら、震災後14年経った目の前の風景は、ある店内に響く青年たちの笑い声、お店の椅子を脚でぞんざいに扱う人などの姿が目にうつり、これらのコントラストに、しばらくやるせない物思いに耽りました。

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2026年02月25日

Posted by ブクログ

工場で働く真柴亮。喧嘩に巻き込まれた挙句、殺人を犯すことに。そんな時大震災が起こり、亮は北を目指した。
逃げ続ける話だった。逃げて逃げて最後はどうなるのかと思ったけど、よく考えたら最初にあったわ。ちょっと悲しい話だった。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

虎狼の血の作者。奇しくも読んでいたのが震災から15年を経過するタイミングでした。
自分の予期せぬことが重なり、人生が転落していく。想いも通じず、最終的には警察に狙撃されてしまう。
登場人物の背景には全て家族が描かれており、失ってしまい気付くものがあるのだと感じた。震災も、また予期せぬことであり、人生が一変してしまう。
我々が生活している以上、もしかしたら明日、そんなことが自分に降りかかってしまうかも…と感じました。

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

震災直後殺人を犯し、被災真っ只中で北へ向かう青年と被災しつつ職務を全うする刑事の話。東日本大震災の悲惨さが蘇り、そんな中でどう気持ちを収めたらいいのか途方に暮れる。確かに青年は不運で不憫やけど、だからと言って全員がそうなる訳じゃないと思うんよな。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

東日本の震災直後、福島で起きた2つの殺人事件、震災で娘が行方不明になりながらも、刑事は北へと犯人を追ってゆく・・・
こんなはずじゃなかった系のクライムサスペンスです。
悲劇の結末フラグがどんどん立ってゆく出来事や人々の言動に、犯人に対する同情を禁じえません。
震災あとの人々の心情や行動など、いいテーマを扱い、描き、感情移入できるのですが、少しドラマが過ぎました。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

報われない真柴のような人生もある
一方でその人生も自分の選択からなるということも理解できる
震災の悲惨さ、苦しさを改めて思い起こされた

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

なんとも…。読み進めるのが…辛く。
でも、静かに読み進め。

残った直人くんの、幸せを願う、かな。
いや、残された人たちの、これから、か。
そして、手紙を読めた真柴亮。

〜これは、なるべくしてなった結果〜
〜必ず味方はいる〜

ー今日の今と、明日の今ー

出会える順が少しでも違っていたなら…と、思う。
仕方のないコト…を。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

被災地を舞台にしたストーリーで、想像以上に重たく辛いストーリーであった。被災していても仕事を全うしなければならない刑事と理解できない家族、とてももどかしかった。主人公の人生はうまくいかないことばかりで、結末までモヤモヤしたまま終わってしまった。ミステリー小説としては面白みに欠けるのと、誰も幸せにならなくて、前向きにオススメはしにくい作品だと思った。

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2026年02月06日

ネタバレ 購入済み

微妙

犯人がわかってるのはやっぱおもんないわ
つまらなすぎて途中カギかっこのセリフしか読んでませんでした。
おすすめできません。

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2025年07月29日

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