滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作)

滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作)

1,650円 (税込)

8pt

全国の書店員が「世に出したい」新作を選ぶ、エンタメ小説新人賞

第 1 回 本のサナギ賞大賞作品が文庫版で登場!

「読み終えたときは胸が震えた。完成度の高さで群を抜き、これほど読ませる作品を書く作者が、いままで無名であることが信じられなかった」 さわや書店・松本大介

<あらすじ>
天保八年、飢饉の村から 9歳の少女、駒乃(こまの)が人買いによって江戸吉原の大遊郭、扇屋へと口入れされる。駒乃は、吉原のしきたりに抗いながらも、手練手管を駆使する人気花魁、艶粧(たおやぎ)へと成長する。
忘れられぬ客との出会い、突如訪れる悲劇。苦界、吉原を生き抜いた彼女が最後に下す決断とは…。
「ここは吉原じゃ。世間からは苦界とか地獄とか呼ばれておる。お前にもそのうちわかる。ここから生きて出たければ強い心を持たんといかん。それができないものは死んでいく。馴染むものには極楽じゃ、嫌う者には地獄じゃ。まあ、これはどこも同じじゃがな……
地獄か極楽かはお前さん次第じゃ」

本書は2017年に小社より刊行された著作を文庫化したものです。

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滔々と紅 (本のサナギ賞受賞作) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    わりと淡々と書かれている文章。
    キャラに入り込まず、引いたところから見ている感じのイメージです。
    吉原モノ好きなので、起こる出来事はどこも同じだなぁという印象。
    あとはヒロインを好きになれるかどうかですが、わたしは好きでした。
    よい本だったと。
    新人さんと言っても作者さん50代の方。
    表紙がイラスト

    0
    2015年06月15日

    Posted by ブクログ

    吉原を題材にしたお話。
    一人の娘、駒乃の一生の話だった。
    色んな縁が重なり合って驚くこともあり、感動することもあった。
    昔の地名や昔の言い方にも現代の地名、言葉を()で書いてあったのもあり、深く想像して読みすすめることが出来た。
    文章も分かり易くすらすら読めた。

    0
    2015年06月05日

    Posted by ブクログ

    吉原を舞台にしたフィクション作品。
    花魁(おいらん)を取り巻く小さな世界(町)の物語だが、みるみる主人公が成長していく姿に引き込まれる。
    主人公の気持ちが手に取るように分かる記述は、さすがだと思う。
    もうちょっと時間軸の流れ方をゆっくりにしてもいいなぁと思うので、★4つ。
    ドラマ観ている感覚で楽しい

    0
    2015年03月12日

    Posted by ブクログ

    ディスカヴァー・トゥエンティワン社による書店員が選ぶ新人賞「本のサナギ賞」第一回受賞作。
    エンターテイメント小説という枠で歴史モノとはどうだろうかという不安は程なくして無くなりました。
    吉原の女性たちの生き様という内容だけ聞くと暗く感じますが、主人公の駒乃やその周りの人物たちのキャラクターが明るく一

    0
    2015年03月09日

    Posted by ブクログ

    第1回 本のサナギ賞大賞
    飢饉により、悲惨な状態の村から吉原へ、口減らしの為売られ、吉原のしきたりに、半ば抗いながら、半ば受け入れながら、花魁へと成長する、駒乃の一生。

    駒乃9歳、8両2分で、吉原に売られる
    「しのほ」と名付けられ、翡翠花魁の抱えの禿になる
    14歳、新造となり「明春」と改名
    翡翠花

    0
    2022年04月13日

    Posted by ブクログ

    吉原に売られてきた駒乃。そこは地獄と呼ばれる場所だったが、キリスト教に出会い、導かれて長崎まで。
    そこではパラディソの入り口を見た。数奇な運命をたどる女性の物語。

    0
    2020年07月03日

    Posted by ブクログ

    本のサナギ賞という文学賞の第一回大賞作。「書店員が世に出したい新作」と言うことで。趣向が面白そうだし、どのくらいのレベルだと大賞になれるのかというのが気になって。
    同じ舞台の小説として宮木あや子さんの「花宵道中」を読んでしまっていたので、どうしても比べてしまうなぁ。あの文章のリズム感や単語選びのセン

    0
    2015年04月18日

    Posted by ブクログ

    本のサナギ賞という聞きなれない名前に興味を持って手に取った一冊。

    吉原に売られた女の生涯を描いた作品。
    とても読み易く、サラサラと読めました。
    ただもう少し深く突っ込んでくれたら
    もっと面白かったなぁ。

    デビュー作と言うことで、今後の作品に注目してみようと思います。

    0
    2015年04月08日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    紅色の装丁のこの本は、全国の書店員が世に出したい作品を選ぶ新人賞、本のサナギ賞の第一回大賞受賞作品です。

    本の中で吉原特有の言葉の説明や、女郎達の暮らしぶりなどが詳しく書かれているので、読みやすかったです。

    まず、飢饉にあえぐ村から吉原の扇屋に売られた9歳の駒乃が、16歳で“艶粧(たおやぎ)花魁

    0
    2025年09月23日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙がダメ-!この表紙で読む気無くすよ。内容がよかっただけに勿体ない。跳ねっ返りの娘が徐々に花魁になっていく過程がよかった。気怠げな様子がしずしずと出てた。うまく足抜け出来てキリスト教の教徒になれてよかった。

    0
    2016年07月02日

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