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新装版 5分で読める! ひと駅ストーリー
累計150万部を突破した宝島社の「ショートショート」シリーズの中で、「夏」をテーマにして人気を博した「夏の記憶 東口編」の新装版です。 「佐方貞人」シリーズ 柚月裕子さん、『死亡フラグが立ちました!』七尾与史さん、「楯岡絵麻」シリーズ 佐藤青南さんなど、豪華作家陣がそろったアンソロジー。 さまざまな夏が溢れる26作品を収録です! 【執筆陣】※五十音順 相戸結衣、蒼井ひかり、安生正、上原小夜、大間九郎、桂修司、喜多南、喜多喜久、咲乃月音、佐藤青南、篠原昌裕、新藤卓広、高山聖史、谷春慶、千梨らく、飛山裕一、中居真麻、中村啓、七尾与史、林由美子、深沢仁、藤八景、ますくど、水原秀策、森川楓子、柚月裕子 -
戦争というもの
戦争中に発せられた、十四の名言から、あの戦争を考える――〈九十歳の爺さんがこれから語ろうとするのは、そんな非人間的な戦争下においてわずかに発せられた人間的ないい言葉ということになります。いや、全部が全部そうではなく、名言とはいえないものもまじりますが、それでもそこから将来のための教訓を読みとることができるでありましょう。〉(本書「まえがき」より) 昭和史研究の第一人者が、どうしても伝え遺したかったこととは ●一に平和を守らんがためである(山本五十六) ●バスに乗り遅れるな(大流行のスローガン) ●理想のために国を滅ぼしてはならない(若槻礼次郎) ●大日本は神国なり(北畠親房) ●アジアは一つ(岡倉天心) ●タコの遺骨はいつ還る(流行歌「湖畔の宿」の替え歌) ●敗因は驕慢の一語に尽きる(草鹿龍之介) ●欲しがりません勝つまでは(国民学校五年生の女子) ●太平洋の防波堤となるのである(栗林忠道) ●武士道というは死ぬ事と見付けたり(山本常朝) ●特攻作戦中止、帰投せよ(伊藤整一) ●沖縄県民斯く戦へり(大田実) ●しかし― 捕虜にはなるな(西平英夫) ●予の判断は外れたり(河辺虎四郎) -
不安をしずめる心理学
【本書は『誰にもわかってもらえない不安のしずめ方』(電子書籍書き下ろし)を改題し、再編集した『不安をしずめる心理学』(PHP新書)に加筆・修正を行ったものです】人格は「再構成」できる! 不安の正体を知ればもう大丈夫。圧倒的人気を誇る社会・心理学者が平易に伝える心のメッセージ。学校や職場、家庭の不安に応える。「不安の解決の方法として、まず『不安の消極的な解決の仕方』について述べます。ひと言で言うなら『不安でどうしようもない時は、お酒を飲んで忘れてしまいましょう』ということです。アルコール依存症になってしまいかねませんが、お酒を飲んでいれば不安を一時忘れることができます。望ましくない不安の解決法ではありますが、最初にこれについて述べます」「その次に、『積極的な解決』という方法について説明します。これは実践するのが大変難しい方法ですが、不安に正面から向き合い、どう解決したらいいのかを考えます」(本書「はじめに」より) 〈目次〉第1章 人はなぜ、不安に苦しむようになったのか 第2章 「現実的な不安」と「神経症的不安」 第3章 不安よりも不幸がいい 第4章 擬似成長と隠された敵意 第5章 不安と怒りの深い関係 第6章 不安から逃げる「消極的解決」 第7章 乗り越えるための「積極的解決」 -
人生で起こること すべて良きこと 逆境を越える「こころの技法」
人生は大いなる何かに導かれている――。本書は、「生死の境の体験」をはじめ実体験から掴んだ技法を、著者が質問者との対話の中で、丁寧に語った1冊です。「答えは、すべて『自分』の中にある」「『他者への嫌悪感』の本質は『自己嫌悪』である」「『感謝』は、すべてを癒す」など、深い気づきが得られる、著者の魂の言葉の数々。苦しい状況において、生きる気力と勇気が湧いてくる書。 (本書の主な内容)●誰も大声では語らない「人生の真実」とは何か ●どうすれば、「偶然の出来事」に「意味」を感じられるのか ●なぜ、自己嫌悪の極みで、「自己肯定」の心が生まれるのか ●なぜ、「病」とは、「福音」(良き知らせ)なのか ●なぜ、「死生観」を掴むと、「直観」が鋭くなるのか ●「逆境」を越える「究極の言葉」とは何か 「もし、あなたが、いま、苦労や困難、失敗や敗北、挫折や喪失といった「逆境」の中にあるならば、『人生で起こること、すべてに深い意味がある』と心の中で唱え、その『意味』を考えながら目の前の『逆境』に向き合ってみてください。必ず、あなたの心の奥深くから、その『逆境』を越えていくための力と叡智が湧き上がってきます。もし、あなたが、いま、人生を分ける「岐路」に立っているならば、「自分の人生は、大いなる何かに導かれている」と心の中で唱え、その「岐路」を静かに見つめてみてください。必ず、あなたの心の奥深くから、その「岐路」での正しい選択を導く声やメッセージが聞こえてきます」(本書「はじめに」より) -
物流で世界史を読み解く 交易、移民問題から食文化の革新まで
これまで、多くの世界史本が出版されていますが、本書は「物流」を軸の中心とし、各国がどのようにして栄枯盛衰を繰り返してきたかを読み解くことができます。2024年から日本が抱えている、「物流問題」にも通ずるヒントが多く、本書を読めば日本はこれからどのようにして問題解決をしていかなければならないか、過去の歴史から学ぶことができるでしょう。 〈一例〉物流の多さは国や人類の豊かさにつながる 国境なき民が世界の貿易を動かしてきた 物流の歴史は生活水準が上昇した歴史 物流によって国力を得た国、衰退した国がある 輸送技術の革新が物流に変化をもたらす 〈目次〉第一章 フェニキア人はなぜ地中海貿易で繁栄したのか 第二章 なぜ、東アジアはヨーロッパに先駆けて経済発展したのか 第三章 イスラーム王朝はいかにして国力を蓄積したのか 第四章 ヴァイキングからハンザ商人、そしてオランダ商人へ 第五章 なぜ中国は朝貢貿易により衰退したのか 第六章 地中海はなぜ衰退し、バルト海・北海沿岸諸国が台頭したのか 第七章 喜望峰ルートは、アジアと欧州の関係をどう変えたか 第八章 東インド会社は何をおこなったのか 第九章 オランダはなぜ世界で最初のヘゲモニー国家になれたのか 第十章 パクス・ブリタニカはなぜ実現したのか 第十一章 国家なき民は世界史をどう変えたのか1 ― アルメニア人 第十二章 国家なき民は世界史をどう変えたのか2 ― セファルディム 第十三章 イギリスの「茶の文化」はいかにしてつくられたのか 第十四章 なぜイギリスで世界最初の工業化(産業革命)が生じたのか 第十五章 アメリカの「海上のフロンティア」とは 第十六章 十九世紀、なぜ西欧とアジアの経済力に大差がついたのか 第十七章 近代の歴史と物流 -
国家戦略からみた靖国問題 日本外交の正念場
靖国問題で中国に譲歩してはいけない。日本経済が受ける損害、日本人の安全と繁栄に残す禍根、東アジアの平和に及ぼす影響に計り知れないものがあるからだ。そのことは、台湾の戦略的地位を考えてみればわかる。将来、軍事的にも経済的にも強国となった中国が、中台の二者択一を迫ってきたら、日本はいったいどうするのか? これだけは譲るわけにはいかない。だから今後も日本は、内政不干渉と政教分離の二大原則だけは譲ってはいけないし、ビジネスは立場が弱いから、政府が先に立って守らなければいけないのである――。2003年春の米国によるイラク攻撃に始まり、小泉総理の第二次訪朝、台湾の陳水扁再選、北朝鮮の核武装宣言、中国の反日暴動、そして昨今の靖国問題に至る激動の時代を、国際情勢分析・情報判断の第一人者が長期的視点から読み解く。 -
この国を守るための外交戦略
アメリカ、イラク、北朝鮮、韓国、そして中国。激しく揺れ動く世界情勢下で、日本が生き残ることはできるのか? 「靖国問題に終止符を打つには」「遊就館展示修正の真意」「台湾海峡危機は来るのか」「政権維持の秘訣とは」「日米同盟のあり方」「核武装は必要か」――すべての答えは明白である。中国に譲歩はせず、日米同盟を維持せよと著者はいう。国家と国民の安全と繁栄を守るために、いま日本に求められる外交とは――国際情勢分析における第一人者の知的品位に満ちた論が冴える。 日本の核武装論は、日米同盟によって日本の国家と国民の安全と繁栄を守っているという、現に成功している政策の枠内で考えねばならない。(中略)北朝鮮、イランのように米国と対立的な核武装もあるが、それは日本が選択すべき道でないことは明らかである。(「核戦略論序説――まえがきに代えて」より) -
塔から降りたら女伯爵にされてました
嫌な結婚から逃げるため、戦場近くの守りの塔で働いているエレオノーラは、塔に魔力を捧げる快適引きこもり生活を楽しんでいた。ところが、第二王子レオンの活躍で終戦したことから、失業し塔から追い出されることに! このままでは、実家に帰されてしまうと焦っていたけれど――。私が護国の英雄ってどういうこと? それに、いつの間に女伯爵として新領主に就任&婚約相手がレオン様になっているの!? 世間とのズレに右往左往する令嬢と人たらしな完璧王子のラブファンタジー。 ※電子版はショートストーリー付。 -
日本史の謎は「地形」で解ける【日本人の起源篇】
日本語は世界の中で異常といっていいほど特異な言語である。まず発声音数が少ない。日本語の発声音数は、母音と子音の組み合わせで、せいぜい120個前後である。それに対し、韓国語はおよそ500、英語はおよそ2000、そして中国語は強弱の変化も含めて何千あるか数えきれないという。もちろんその発声音数はほぼ子音で占めている。さらに日本語には異様に語彙が多い。普通の米国人の大人が会話するのに必要な語彙は5000語で十分足りるという。それに対して日本の小学6年生の児童が知識として必要な語彙は約3万語である。日本語の発生音数が少なくなったことの背景には、日本人が異民族に襲撃されることが少なかったためだと著者は分析する。そのため「おおらかで無防備な、母音中心の言語」が醸成されたのだ。そして異民族に侵略されなかった理由の一つに、日本列島とユーラシア大陸の間に、流れの強い幅約200kmの対馬海流の壁が立ちはだかったことが挙げられる。いわば対馬海流が、日本語の「特殊さ」を守ってきたといえよう。なぜ、異民族からの襲撃が少ないと母音中心の言語になるのかは、本書を読んでいただきたい。一方、日本語の語彙がかなり増えたことの要因は、全国に張り巡られた「水運ネットワーク」だと指摘している。日本語の起源に地形の観点から迫る論考のほか、「ヒトはなぜ、直立二足歩行したのか?――サバンナ説とアクア説」「日本人は12万年前からの氷河期を、どうやって生き延びたのか?」といった日本人の起源に関わる謎解きや、著者がずっと追いかけてきた「赤穂浪士の討ち入りの謎」の完結篇などを収録。長年ダムや河口堰の建設に携わり、日本の地形を熟知する著者が、「気宇壮大だけど地に足が着いた謎解き(養老孟司氏)」を展開する。 -
世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル
●日本人の6人に1人は貧困層、世界で7億人超が絶対的貧困…… ●世界と日本のデータが明かす「見えない貧困」の真実とは? ●読めば、この国の「幸せのかたち」が見えてくる! 世界第3位のGDPを誇る日本。しかし実際には、「先進国中ワースト4位の貧困国」であると聞けば、驚くだろうか。その理由は、日本の貧困は、いわゆる途上国の貧困とされる「絶対的貧困」とはまったく形態が異なる「相対的貧困」だから。貧困という言葉は同じでも、絶対的貧困と相対的貧困は、その性質が大きく異なる。本書では、途上国の絶対的貧困と、日本の相対的貧困を8つの視点から比較することで、現代社会における「本当の貧しさとは何か」を考える。読めば、貧しさとは何か、希望とは何か、豊かさとは何か――その片鱗が見えてくる一冊。 -
スマホを落としただけなのに 連続殺人鬼の誕生
映画化も大ヒット!累計100万部突破の人気シリーズ最新刊 ある朝目覚めると、首を吊った母親を発見した佐藤翔太。身寄りのない小学生の翔太は養護施設に送られ、そこでヨシハルという少年に出会う。そして、彼が翔太と距離を縮めて殺人を促したことで、翔太はとある殺人に加担することになり……。スマホを駆使した詐欺や暴行、殺人を繰り返してきた「怪物」の正体とは。黒髪の女性ばかりを凄惨な方法で殺害した連続殺人鬼が生まれるまでの物語。 (著者情報) 志駕 晃(しが・あきら) 1963年生まれ。明治大学商学部卒業。第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、『スマホを落としただけなのに』で2017年にデビュー。他の著書に『ちょっと一杯のはずだったのに』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』『スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス』(以上、宝島社文庫)、『そしてあなたも騙される』(幻冬舎)などがある。 -
11文字の檻 青崎有吾短編集成
『体育館の殺人』の衝撃のデビューから10年。“平成のエラリー・クイーン”と称された青崎有吾は、短編の書き手としても高い評価を獲得し、作品の幅を広げ続けている。JR福知山線脱線事故を題材にした人間ドラマ「加速してゆく」、全面ガラス張りの屋敷で起きた不可能殺人の顚末「噤ヶ森の硝子屋敷」、観測不能な最強の姉妹を追う女たちの旅路「恋澤姉妹」、奇妙な刑務所に囚われた男たちの知力を尽くした挑戦を描く力作書き下ろし「11文字の檻」に、人気コミックのトリビュート作やショートショートまで、10年の昇華である全8編を収録。/【目次】まえがき/加速してゆく/噤ヶ森の硝子屋敷/前髪は空を向いている/your name/飽くまで/クレープまでは終わらせない/恋澤姉妹/11文字の檻/著者による各話解説 -
刑罰
黒いダイバースーツに身を包み、浴室で首をくくっていた男。赤ん坊を死なせた夫の罪を肩代わりし、3年後に出所の日を迎えた母親。静寂の中で余生を暮らし、夏の終わりに小銃に弾を込めた湖畔の住人。犯罪組織のボスとして人身売買の罪で起訴された男と、彼を弁護することになった新人弁護士。──唐突に訪れる犯罪の瞬間には、彼ら彼女らの人生が異様な迫力をもってあふれだす。刑事専門の弁護士として法廷に立つ傍ら、デビュー作『犯罪』で本屋大賞「翻訳小説部門」第1位に輝いた当代随一の短篇の名手が、罪と罰の在り方を鮮烈に問う12の物語。/【目次】参審員/逆さ/青く晴れた日/リュディア/隣人/小男/ダイバー/臭い魚/湖畔邸/奉仕活動(スボートニク)/テニス/友人/訳者あとがき/解説=千街晶之 -
若者が3年で辞めない会社の法則
入社3年以内で3人に1人が会社に三行半を突きつける「いまどきの若者」。彼らは身勝手で根気のない“シュガー社員”なのか? 給料を上げれば万事うまくいくのか? 否! 離職者が相次ぐ会社のパターンを調べてみると、最大の問題は「いまどきの上司」にあった。優秀な若者ほど、あなたのダメっぷりを観察し値踏みしているのだ。大化けするかもしれない逸材を見抜き、やる気を高め、絶対に辞めたくないと思わせる職場をいかにつくるか。「ウチの上司はなっちょらん!」とあきれられないためのリテンション戦略を伝授。 ●若者が逃げる会社のパターン 入ってみたら「毎日が残業デー」/仕切っているのは「レンタル社員」/制度はそろっているのに「機能不全」/みんなそろって「見ザル聞かザル」/仲間で足を引っ張り合う「PK合戦」/パーテーションのなかは「孤独地獄」/法令順守を唱える陰で「法令違反」/高給幹部を若年層が支える「年金方式」etc. -
ルネッサンスの悪女 王妃カトリーヌ・ド・メディチ
歴史上、美貌や権力を駆使して悪逆非道の限りをつくしたり、愛欲と悪徳によって身を滅ぼした女性は「悪女」と呼ばれる。カトリーヌ・ド・メディチは、決して美貌の持ち主ではなかったが、魔術愛好家、毒薬の常習者であり「ルネッサンスの悪女」としてあだ名される。しかしそれは彼女の真の姿だろうか? 本書は、フィレンツェのメディチ家からフランス王家に嫁ぎ、激動のルネッサンス期に君臨した王妃の数奇な生涯を緻密な筆致で描いたノンフィクション。著者の女性ならではの視点で、稀代の悪女の知られざる素顔をあぶりだす。両親と死別し、修道院で幽閉生活を送った薄幸の少女時代。18歳も年上の愛人がいるアンリ2世とのうわべの結婚生活。血と陰謀にまみれた戦いの日々とサン・バルテルミー大虐殺、そして孤独な最期……権力の頂点を極めた王妃カトリーヌが、知略と欲望の果てに手にしたものとは? 愛に飢え、陰謀に満ちた波瀾の人生を解き明かす傑作評伝! -
遺跡探偵・不結論馬の証明 世界七不思議は甦る
『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作家の最新刊。ピラミッド以外は現存していないにもかかわらず、いまだ世界中に知られ、大きな影響力をもつ七つの建築物、世界七不思議。それらが極東に伝わり、世界遺産として今なお日本にその姿をとどめていたとしたら……。生気のない目が特徴的な高校生・不結論馬(ふゆいろんま)は、趣味の旅で訪れた岩手の巌流度で、歴史学教授の兄・秀一と、首切り死体に遭遇する。首切り死体の謎をひと目で暴いた秀一は真相を語りだすが、同時に「古代メソポタミアのバビロン王朝、そこにあったというバビロンの空中庭園が、平泉の浄土式庭園の起源である」という説を語りだした。そして数年後、大学で建築史学を専攻していた論馬のもとに、秀一のもとで准教授を務めているという、苛烈な印象の吊り目が特徴的な由布院蘆花(ゆふいんろか)という女が訪ねてくる。論馬と由布院は富士山とピラミッドの関係について探り始めるが、同時にまたもや血なまぐさい事件に巻き込まれ……。 -
ジハードとテロリズム 日本人が知らないイスラムの掟
イスラム教徒によるテロは、なぜ続くのか。彼らの唱える「ジハード」とは何か。そして彼らの目指す世界とは……。本書は、イスラム世界に渦巻く戦いの論理を読み解き、現代のネットワーク社会が生み出したバーチャルな世界国家の実像を浮き彫りにする。衛星放送・インターネット・携帯電話によって共有される情報と憎悪の感情。世界中のモスクから集まる無尽蔵の資金。自由に移動し、画策するテロリストたち……。いまや、日本も彼らの標的となっているのだ。現地で生活を共にするなかで知り得たイスラム教徒たちの本音を解き明かし、テロリズム時代の行く末を大胆に展望する。 [目次より]第1章 イスラム原理主義の正体/第2章 イスラムの掟とジハード/第3章 イスラム世界 繁栄の壁/第4章 歴史のないイスラム世界/第5章 「バーチャルな世界国家」の完成/終章 テロリズム時代の行く末 -
アメリカ・イラン開戦前夜
イランによる核開発は国際社会の大きな問題となっている。アメリカや国連安保理は経済制裁を科し、イランは深刻な影響を被りつつある。外国からの資本がはいってこないうえに、漁夫の利を得た中国からのマネーがインフレを起こして国民生活を圧迫。石油はでるものの精製施設が整っていないため、ガソリンやジェット燃料の輸入がなくなれば、交通インフラは麻痺することになる。それでも強硬な態度を続けるのはなぜなのか? イスラム革命以来、イランが掲げる反米・反イスラエルのイデオロギー。体制を支える革命防衛隊と、台頭する改革派。アメリカ政治を動かすユダヤ系ロビーとネオコン。いつ戦争が起きてもおかしくないほどに対立を深めるアメリカ・イラン両国の動きを、第一人者が分析する。日本がイラン政策でアメリカと共同歩調をとれば、エネルギー安全保障上重要な中東諸国で築いた信頼を失う。そのとき、いかなる外交政策をとるべきか。 -
なぜデパ地下には人が集まるのか
「おいしい!」「楽しい!」「新しい!」「使える!」「上質!」――そこに行けば、「何か」がある。常に人でにぎわうデパートの食品フロア=「デパ地下」。老舗の伝統に最新の流行、昔ながらの定番もあれば、各デパートが知恵をしぼり工夫をこらした「ここでしか買えないもの」もある。絶えずリニューアルが繰り返され、トレンドを発信し続けるデパ地下は、人々の生活に密着しながらファッション化・カジュアル化してきた。時代のニーズに合わせて進化を続け、訪れた人をわくわくさせる売り場、その人気の秘密はどこにあるのか? 消費者の視点から見た「活用法」も織り交ぜながら、デパ地下の魅力に迫る。 ●序章 時代とデパ地下、私とデパ地下 ●第I部 なぜ今、デパ地下なのか/1 「デパ地下」は日本発/2 デパ地下の「今」 ●第II部 “まち・みせ・ひと”から読み解くデパ地下/1 ちょっとした「手みやげ」を探す/2 こだわりと高級感を表現するギフト/3 日常で贅沢気分を味わうスイーツ/4 国内外の有名ブランドが揃うパン/5 夕ご飯を見繕うお惣菜と生鮮食品/6 手軽で豊富なお弁当/7 お招きの一品とお酒 ●終章 進化するデパ地下 -
坂本龍馬と北海道 大政奉還後の知られざる国家構想
「エゾに渡らんとせし頃より、新国を開き候ハ積年の思ひ一世の思ひ出に候間、何卒一人でなりともやり付申べくと存居申候」(慶応3[1867]年3月6日、印藤聿あて)――坂本龍馬 幕末と北海道。これら2つのキーワードで連想する志士は榎本武揚と土方歳三だろう。しかしここに1人、死の直前までひそかに北をめざした男がいた。あの坂本龍馬である。たんなる商売目的ではない。開拓移民。そこには新しい国づくりをにらんだ、深謀なるプランが隠されていた。蝦夷を探査した北添佶磨と同志・望月亀弥太の池田屋での死。海の男・浦田軍次郎と二度の海難。アイヌ語を勉強していたお龍。遺志を継いだ二人の甥・直と直寛――龍馬の壮大な志に、多くの仲間たちが夢を重ねていく。はたして龍馬が思い描いた国づくりとは何だったのか? 「排除しない生き方」とは? 大河ドラマではついぞ語られることがなかった、従来とはまったく異なる幕末史と龍馬伝。 -
日本を創った12人
日本の独自性とはいったい何なのか。勤勉性なのか。それとも仏教が広まっても神道は信仰の対象であり続けた、宗教に対する柔軟性なのか。明治維新、外国文化を受け入れた許容力なのか……。もし、これらが日本の独自性であるとすれば、それは、いつ、誰によって、どのようにして創り出されたものなのか。本書は、聖徳太子をはじめ、織田信長、石田梅岩から近現代史まで、日本史上に今なお強い影響力を残す12人の「人物」をとおして、日本の歴史を見直し、日本の独自性について考えた歴史・社会評論である。大きな変革期を迎え、日本はどの方向に向かって舵を取ればよいのか、その決断がリーダーと国民に求められている。そうしたなか、日本の独自性を認識し、それをいかにして活かしていくかは、避けてとおれない問題である。本書は、その問題に答えを出す一つの有効なヒントとなるだろう。同書名でPHP新書として刊行された前編・後編を、文庫化に際し合本したものの電子書籍版。 -
なんとなく、日本人 世界に通用する強さの秘密
グローバル化が進行する二十一世紀。もはや私たちは「なんとなく、日本人」であるという“ぬるま湯”に安住しているだけでは、激しい企業間競争、社内競争を生き残れない。しかし、アングロサクソン的な改革が、ほんとうに日本の風土に適しているのか? 本書は、国際ビジネスマンの経験をもち、西洋的思考法を熟知した著者による新しい日本人論。「日本人は論理的でない」「日本人は保守的である」「日本人は常識的でチャレンジをしない」「日本人はリーダーに不向きである」――日本的思考メカニズムを論理的に探究することで、こうした日本人の負のイメージを検証、打破し、この国がもつ潜在力の源泉を明らかにする。B級グルメやラーメンにおけるこだわりや探究心は、浮世絵の芸術性、高品質に通じるものがあるし、幕末に作られた驚嘆すべき万年時計はたんなる模倣を超えて、まさに「コピーがオリジナル以上になる」ことを示しているのである。 -
国際ニュースの読み方 コロナ危機後の「未来」がわかる!
「グローバリズム」が新型コロナ禍を招いた! 国際情勢はけっして複雑怪奇ではない― 激動の時代を生きための、社会人の新教養 今、世界で起きているのか? これから何が起ころうとしているのか? それを知るためには、私たちの先人(せんじん)が過去どのように生きてきたのか―を学ぶ必要があります。 つまり、「歴史を学ぶ」ということですが、正確には「歴史に学ぶ」と言ったほうが適切でしょう。<中略> 国際情勢は複雑怪奇ではありません。 いま、世界の表に出ていることには必ず裏があり、その裏の真実は、歴史に隠された事実を見直していくことでわかってきます。 歴史をしっかり知ることこそが、国際感覚を磨くこと―。 それが、激動の時代を生き抜くための武器になるということを覚えておいてください。 ビジネスにとっても国際感覚が必須であることは言うに及びません。 数字や統計はそれなりに重要ですが、この世界の隠された構造を理解しておかないと、判断を間違い、大損をする危険がつねにあるのです。(「まえがき」より) 新型コロナウイルス禍、中国の台頭、米露の接近、国際社会を裏で操る「ディープ・ステート」(影の政府)…… 100年に一度の大変革期を迎えた今、本当に学ぶべき「社会人の新教養」とは? 「国際ニュース」を読む力を高め、「未来」を予測する力を身につけよう! ●「国際化の時代」の裏にあるもの ●「ディープ・ステート」と戦う大統領 ● 中国経済の没落の始まり ● プーチン登場で生じた新冷戦 ● 明治維新は「革命」できなく「復古」 ●「ロシア革命」を応援したアメリカの金融資本家 ● 共産主義と社会主義の本質はグローバリズム ●「第二次世界大戦」の真相……etc. 新時代の「仕事」や「生き方」に役立つ授業をまとめた本! -
妖たちの祝いの品は
危ういところを助かったものの、なかなか体力が戻らない弥助を心配した兎の妖怪、玉雪は、弥助に食べさせる雪を探すうちに、鈴白山に棲む冬のあやかし、細雪丸に出会う。そこで玉雪が聞いた子守唄は……「玉雪の子守唄」。鈴白山をさまよう幼い姉妹の死霊が子供を守る妖怪、うぶめに出会う「うぶめの夜」。久蔵の女房、初音姫の出産を前に、心づくしの祝いの品を贈ろうと奔走するあやかしたち。萩乃が、津弓が、右京と左京が、王蜜の君が、そして弥助が考えに考えた末に選んだ贈り物は……「祝いの品」。全6編を収録した大人気シリーズ第9弾。 -
綺譚集
散策の途上で出合った少女が美しく解剖されるまでを素描する「天使解体」、白痴の姉とその弟が企てる祖父殺し「サイレン」、陵辱された書家の女弟子の屍体が語る「玄い森の底から」等、妖美と戦慄が彩る幻想小説や、兎派と犬派に分かれた住民たちの仁義なき闘争を綴る「聖戦の記録」の黒い笑い、失われた女の片脚を巡る「脛骨」の郷愁、ゴッホの絵画を再現した園に溺れゆく男たちの物語「ドービニィの庭で」の技巧等々。文体を極限まで磨き上げた十五の精華を収める。孤高の鬼才による短篇小説の精髄。※紙書籍版とはカバー画像が異なります。/【収録作】「天使解体」/「サイレン」/「夜のジャミラ」/「赤假面傳」/「玄い森の底から」/「アクアポリス」/「脛骨」/「聖戦の記録」/「黄昏抜歯」/「約束」/「安珠の水」/「アルバトロス」/「古傷と太陽」/「ドービニィの庭で」/「隣のマキノさん」/解説=石堂 藍 -
帰蝶
「上さまは、いつから、悪鬼に魂を売りわたされたのか――」夫・信長が、神をも畏れぬ所業に手を染めていく。歯止めをかけるべく、出身である美濃の家臣たちの期待を一身に背負った正室・帰蝶(濃姫)は、残虐さをあらわにしていく夫に怯えながらも織田家の奥を束ね、したたかに、たくましく生きていく。そんな帰蝶が心を許せるのは、美濃衆と、心の友とも言えるあの男だった……。そして起きた本能寺の変――。信長に叛旗を翻したのは、帰蝶の従兄・明智光秀。光秀に最後の決断を促したのは、一体誰なのか。織田家の要となった帰蝶の運命はいかに。大胆な発想を交え、女の目線から信長の天下布武と本能寺の変を描き切った衝撃作。解説は、作家で、同じく帰蝶を題材に小説を執筆している宮本昌孝氏。 -
ジャンボ機長の状況判断術
たった一つのミスが大惨事につながるパイロットの世界。いかなるトラブル、故障が発生しても、限られた時間のなかで、自ら状況を判断して、最善の行動を選択する――失敗の確率をかぎりなく小さくするために、世界の機長たちが苦労して編み出した方法、マニュアルに書けない知恵があるのだ。ビジネスマンにとって、日常の仕事で必ず役にたつチェックリスト、判断基準点、ルックバック、スタンダードオペレーション、CRM、LOFTなど、パイロットが極限状態で使うために生み出し、磨き抜かれたさまざまなシステムを紹介する。これらのノウハウをビジネスマンが日々の仕事に使えるようにアレンジした「生き残るためのチェックリスト」を巻末に収録。 -
NPOという生き方
福祉、環境、国際協力、学校など様々な分野に広がるNPO。その活動は、企業や行政の限界を克服し、新たな市民社会の原動力になっている。その一方、机上の理想論、脆弱な組織づくりで失敗するケースも多い。これからのNPOに何が求められているのか。まず独自のミッション(使命)を構築することから出発する、と著者は説く。その具体例として、YMCAや淀川キリスト教病院、さらに、ヤマト運輸の小倉昌男氏が創業した「スワン・カフェ&ベーカリー」の活動を紹介。他に類を見ないオリジナルな発想が求められている。また、マネジメントの視点から、卓越した事業展開、スタッフの人事管理、財務の基盤づくりなど、必要な戦略を解説する。著者は、長年ビジネスの現場に従事していただけに、非営利とはいえ自立できない組織では意味がないことを強調する。豊富な事例と体験が、感動と活力ある世界を描き出す。「もう一つの生き方」を新鮮に提示する意欲作。 -
西郷隆盛 人を魅きつける力
2018年大河ドラマの主人公、西郷隆盛。激動の時代こそ、この男に学べ――。西郷は、とても不思議な人物である。戦前と戦後で、歴史上の人物への評価が大きく変わるなか、西郷だけは一貫して慕われ続けている。不滅と言っていい。なぜ、西郷は日本人の心をとらえてやまないのか。その生涯と実像を追っていくと、西郷の知られざる魅力だけではなく、現代人が学ぶべきものが次々と見えてくる。いかに自分を成長させ、いかに時代を見通し、そしていかに決断するか。その生涯には、激動の時代を生き抜くための知恵と、リーダーとしての要諦が詰まっているのである。先の見えない今、そして明治維新から150年を迎える今こそ、読みたい一冊。『[新装版]西郷隆盛の人生訓』を改題。 (目次より)●いま、なぜ西郷か? ●西郷の自己啓発 ●天才的人脈づくり ●いかに山を動かすか ●リーダー西郷の人望 ●危機管理の哲学 ●人生の真理・西郷語録 ●巨大なリーダーに学ぶこと ●現代におけるリーダーの人望とは -
最終解答 日本近現代史
日本の近現代史ほど、左右のイデオロギーで意見が分かれる時代はない――。それゆえに21世紀を生きる私たちも、「日本は良い国? ダメな国?」という“根本的な問い”に自信を持って答えられずにいる。こういう時にこそ、現代に直結する正しい歴史の流れを理解することが何より重要なのだ。本書は、古今東西の歴史に通じる著者が、保守でも自虐でもない「中道リベラル」の史観から、幕末動乱や明治の近代化、太平洋戦争、戦後レジームなど、評価が真っ二つに割れがちな歴史論争に“最終解答”を示す。「幕府はペリー艦隊と戦えなかったのか?」「朝鮮半島は日本の“植民地”だったのか?」「真珠湾攻撃の犯人はルーズベルトか?」「憲法第9条が戦後の平和をもたらしたのか?」「日米同盟と中国の時代をこう理解すべき」など、“賛否両論”“議論百出”の50のテーマに大胆な決着! 誇らしい未来に続く“日本の指針”がここにある。 -
貯金兄弟
今までにない、マネー戦略SFノベル! 幼い頃に母を亡くし、義父の虐待を受けて育った兄・宗一郎と弟の翔太。ある日、義父が謎の火災事故で重傷を負い、二人は孤児院に預けられてしまう。やがて、宗一郎は大学を出て大手広告代理店に就職。これまでの貧乏生活の反動で派手にお金を使い、銀座を飲み歩く毎日。一方、翔太は「大卒よりも高卒のほうが生涯年収は高い」という自負のもと、高校を卒業後、すぐに消防士になった。銀行や生命保険選び、家の購入など、徹底的に節約し、ひたすらお金を貯めることに全身全霊を注ぐ日々。次第に兄は、収入の低い弟がお金をどんどん貯めることに、嫉妬心を持ち始める。そして、身の回りで起きる事件を検証するうちに、兄は弟に対して、ある疑念を持ち始めた。『翔太は、火を自在に操れるのではないか――』両極端の2人にみるお金との賢いつきあい方とは? 感動のクライマックスから目が離せない! -
ユダヤ人ならこう考える!
財界から学者、医師、弁護士まで、各界で台頭するアメリカ・ユダヤ人たち。彼らの成功の陰に、民族特有の思想というべき格言があった。「信仰」「商売」「交渉」「教育」「金持ちと貧乏」「賢者とバカ」など、人生やビジネスの難問を、どう考え、いかに対処するのか。例えば、「金儲け」について。「お金が全てではないという連中に限って、お金が貯まらない」「貧乏は50の疫病にかかっているより悪い」など、リアリズムに徹するユダヤ人らしい格言である。一方で、「神を信じるのはSEXと同じほど必要だ」など、信心深い側面もうかがえる。さらに、ウィットとペーソス溢れる名言の数々が、あなたを強く、賢く、磨きあげる。「アイディアに税金はかからない」「10回尋ねるほうが迷うよりまし」「返答しないのも立派な返答」……長年、国際ビジネスの現場で彼らと折衝してきた著者だからこそ知り得るユダヤの格言を、エピソードたっぷりに紹介。英語表現も覚えて、今日から座右の銘に! -
戦国武将・人気のウラ事情
信長は人気がなかった!? 明治の英雄番付からも見えてくる名将たちの意外な評価。信玄と謙信は互いをどう見ていたか? 金ケ崎の退き口で殿を務めたのは秀吉だけではなかった!? 武田二十四将は適当に決められた!? 名将、知将、勇将、姦雄、忠臣……後世の人間に貼られたレッテルは、武将の人気を大きく左右する。しかしそこには、事実無根のオベッカや買いかぶり、つくられた功名や悪評が潜んでいるかもしれない。いまでは意外な存命中の評価がどうして変わったか、武将イメージの<通説>を疑う。信長・秀吉・家康、だれがいちばん人気があった? 私たちの勘違いが明かされる57のエピソード。 -
トヨタの上司は現場で何を伝えているのか
トヨタ生産方式にはマニュアルがない。人を型どおりに動かすのではなく、人の知恵を引き出すのがトヨタ流なのだ。そのため現場から生まれた独特の言葉が数多く伝えられている。その多くは、たとえば大野耐一氏が、なんとか現場の理解と納得を得よう、知恵を引き出そうと工夫を重ねる中から生まれた「生きた言葉」である。「抜くなら一周抜け」「言われた通りにやるな」「なぜを五回繰り返せ」「言いわけする頭で実行することを考えよ」――こうした一言が、いかに人を育て、仕事を変え、企業を改革してきたのか、具体的なエピソードをまじえて懇切に説く。知識として覚えるだけではいけない。実践してこそ、本当の意味がわかるし、仕事の競争力を高めてくれる。グループ各社の現場で実際に使われ、仕事に活かされている名言・至言を、この一冊で網羅。 -
頭がよくなるユダヤ人ジョーク集
ユダヤ人はユーモアがもたらす効用を熟知している。彼らは交渉の最中にジョークを盛んに活用する。その笑いは人間味とペーソスが溢れ、知的で機知に富んでいる。ときには、商魂たくましい自民族についてこんなジョークを披露する。あるユダヤ人親子の会話。(モスコビッチは、遠く離れた父親の誕生日に立派な裏つきのコートを贈ったところ、早速、父から電話がかかってきた。父「素敵なものを贈ってくれてありがとう。親孝行だね」。息子「お父さん、気に入った?」。父「とても気に入ったよ。それはそうと、高かっただろう?」。息子「いや、卸で買ったから安かった。九〇ドルだったよ」。一週間後、父親から一通の手紙が届いて、こう書いてあった。「息子よ。あのコートを六着送ってくれ。もらったコートを三五〇ドルで売ったからね」……)。本書は、国際ビジネスの現場で独自に集めたユーモア・ストーリーの数々を紹介。転んでもタダでは起きないユダヤ人の賢さが伝わってくる! -
公務員、辞めたらどうする?
公共部門縮小が必至の時代。転職したいと思っている公務員も決して少なくないはず。最近のお役所勤めは、昔ほど楽ではないし、世間の目はますます厳しくなった。公務員制度改革によるリストラもささやかれている。もはや、「役人天国」の時代は終わったのだ。ならば民間会社で、あるいは起業することで、自分のやりたい仕事に挑戦してみてはどうか?そのための転職支援サイト「役人廃業.com」を主宰する著者は、旧文科省のキャリア組出身。現在は人材スカウト業に従事し、自らの「役人廃業」体験をもとに、多くの転職知識や事例を紹介する。さらに、公務員問題の焦点ともいえる「天下り」「留学後早期退職」についても言及。「天下り」をなくす対策として、公務員が独力で転身先を探せる環境づくりが必要であると説く。全国四〇〇万人の公務員に問いかける、キャリアチェンジのすすめ。 -
「地形」で読み解く日本の合戦
尾張平野を一望できる要害の小牧山をいち早く押さえて、天下取りへの野望を燃やす3倍の秀吉軍と互角以上に戦った徳川家康――。だが、その家康もかつて上洛を目指す武田信玄には、三方ケ原の台地を巧みに利用され、無様に敗走させられた“苦い経験”をもっていた。本書は「地の利」を活かして作戦を練り上げた“戦巧者たち”の駆け引きと、合戦の勝敗の舞台裏を「地形」「地名」から読み解いていく。「関ヶ原は『不破関』にちなむ――古代律令制の軍事施設」「瀬田橋の戦い――壬申の乱では『大津京』の最終防衛線」「沖田畷の戦い――『決戦』を急いで罠にかかった竜造寺軍」「山名の大合戦はすくない――賤ヶ岳の戦いも『陣取りゲーム』」「戸次川合戦――四国勢を崩壊させた仙石秀久の『独断専行』」など、古代から中世、戦国時代、幕末まで日本各地の合戦模様が鮮やかに甦る。一目瞭然の写真・地図資料も多数収録! -
社員稼業(PHPビジネス新書 松下幸之助ライブラリー)
「自分は、自分に任せられた仕事においては責任ある経営者だ」―この「社員稼業」の考え方が身についているかどうかで人生は一変する! 松下幸之助の説いた「社員稼業」とは、たとえ会社で働く一社員の立場であっても、社員という稼業、つまりひとつの独立した経営体の経営者であるという、一段高い意識を持って自らの仕事に当たる、という考え方である。社員が、しょせん自分は雇われの身、人に使われる立場に過ぎない、という意識に凝り固まってしまうと、指示待ちで、創意工夫に乏しい仕事に終始することになってしまう。これではやりがいや面白みは見いだせず、何のために働いているのかとむなしくなるばかりだ。「社員稼業」の意識があれば、仕事が面白く、人生に前向きになれる! 社員の立場で働く人だけでなく、多くの「社員」を預かる経営者・経営幹部にとっても必読の「ビジネス道」を著した一冊。 -
中国詩境の旅
中高年層を中心に、静かな漢詩ブームが続いている。李白・杜甫・白楽天・陶淵明らの詩を愛誦するばかりでなく、実際にゆかりの地を訪ねる人も跡を絶たない。古来より日本人が強い憧れを抱き、想像をたくましくして詩歌や俳句にうたい上げてきた中国の詩文の世界を、現実に体験できる時代になったのだ。ことに、うららかな春の江南地方(長江下流の南側)は、いにしえの文人たちの詩境に想いを馳せる上で最高の舞台となる。本書では、日中双方の古典文学に深い造詣を持つ著者が、揚州・蘇州・杭州・紹興……と旅をしながら、それぞれの詩文の情趣豊かな作品世界を見事に読み解いている。さらに著者の思索は、芭蕉や蕪村の作品を引きながら、日本人の意識の深層にある中国文化までを鮮やかに照らし出すのだ。たんなる漢詩の解説書や旅行ガイドでは物足らない人たちにとって、知的好奇心を刺激するまたとない「詩と旅のガイド」である。 -
誰も書けなかった国会議員の話
十九歳のとき、薬害エイズ訴訟の原告として注目を浴びた青年は、いま国会議員として何を目指しているのか。十五年前に感じた政治不信の根源を絶つべく、永田町に身を置き奔走する日々を率直に綴る。なぜ国は動かないのか。市民のいのちや暮らしを守るための法律成立を阻むものの正体とは。少数派の声にも耳を傾け、与党・民主党にも迎合しない姿勢を貫く。政権交代が実現させたいま、「政治は自分たちで変えることができる、という自信を一時の夢で終わらせないで下さい」と有権者たちに呼びかける。そのためにも、政治から目を離さないことが肝要である。さらに、議員ムラ永田町の実態をレポート。「居眠り議員はなぜ多い?」「法案の中身も知らずに投票?」「野次がうまい議員は?」をはじめ、国会食堂、無料パス、給料のウソ・ホントなど内輪話も興味深い。また、自身の生い立ちから結婚までのエピソードも披露。政治家と有権者の距離がぐっと近くなる好著である。 -
やっぱり、人はわかりあえない
こんなにわがままで深い対話があっただろうか!?“ならず者”の哲学者と“ふつう”を尊ぶ思想家。二十年にわたり論壇で異彩を放つ同世代の二人が、五年前に邂逅。「人間づきあい」「ものを書く理由」「善悪」「愛」「幸福」「未来と死」「哲学と人生」の7テーマで、殴り合いの往復書簡が始まった。そこで浮き彫りになった感受性と信念の明瞭な違い。「小浜さんの本を読むと、そのまともさにイライラします」「中島さんはワルぶってるけど、まともな常識人でしょ?」――どんなに言葉を尽くしても、人はわかりあえないものなのだ。そんな絶望的な存在だからこそ見えてくるものがある。 -
理解する技術
携帯電話などの分厚い取扱説明書は、どうやって読めばいいか? 大量の資料から要点だけをすばやくつかみ、まとめるには? 一夜漬けで試験に臨んで高得点を取るには? インターネットの情報から、確かなものだけを収集するには? 本や雑誌から自分が必要とする情報をいかにして得るか?情報の洪水の中で生き抜くには、効率よく本質を理解する技術が不可欠だ。「誰かに教えることを前提に情報収集」「仮説を立てて検証」「ニュースソースを確認し、曖昧な表現にだまされない」「ルールを発見し、記憶量を減らす」「頭の中で図表化して保存」などをマスターすれば、必要な情報だけを吸収でき、人前でも分かりやすく説明できる。日常生活・ビジネスで役立つ文章読解術・対話術から、資格・試験で成功するためのノウハウまで、今すぐ使えるテクニックを伝授! 「分かりやすい表現」などで好評を博した著者が贈る「要領のいい人」になるための知的情報術。 -
右であれ左であれ、わが祖国日本
改憲か護憲か、親米か反米か、愛国心は是か非か──。左右イデオロギーの対立軸だけで国家を論じるのは思考停止だ。著者は、日本の過去五百年の歴史をふまえ、二つの独創的な視点で国家を論じようとしている。一つは、日本という国のとりうるかたちは、三つのモデルに集約されるという視点。つまり、信長型の「国際日本」、秀吉型の「大日本」、家康型の「小日本」という三つのモデルで考える国家論を披瀝する。さらに二つ目の視点は、日本は常に、三つの主勢力(中国・ロシア・西洋)との距離のとり方によって国運が左右された、という指摘。そして、この「三つのモデル」と「三つの主勢力」という枠組みから、憲法第九条、集団的自衛権、核武装論、六カ国協議、への対応策を導き出す。著者の専門は文化人類学であるだけに、イデオロギーにとらわれない地政学的発想が新鮮である。まさに、「右翼」も「左翼」も語らなかった独創的な国家論といえる。 -
空海とアインシュタイン 宗教と科学の対話
二十世紀最大の物理学者アインシュタインと、真言密教を説いた偉大な宗教家・空海――科学と宗教の頂点に立つ二人の天才は、時空を超え、きわめて類似の宇宙観をもっていた。密教の曼荼羅は、現代物理学が明らかにした宇宙創成のシナリオを、千二百年も前に先取りしていたのだ。権威への反発、夢への憧れ、徹底した思索、芸術への共感……本書は、二人が作り上げた宗教的宇宙観と科学的宇宙論を紹介しつつ、宇宙のなかの人間のあり方を思索し、現代科学技術がはまっている陥穽に修正を迫る。 科学と技術が未曾有の発展をとげる現代社会において、科学者はみずからの正当性に固執するあまり、宗教者を無視し、ときにはあからさまに排斥した。だが人類は一方で、物質文明に潜む矛盾に漠然とした不安を抱き始めている。科学と宗教は水と油のようにまったく相容れないものなのか? それとも科学と宗教の交差するところに、新しい人類の萌芽が垣間見えるのか? -
反「道徳」教育論 「キレイゴト」が子供と教師をダメにする!
電車の中で化粧する女。外見ばかり気にする男。批判的な眼差しを向ける大人に対し若者達は言う。「何が悪いの? 別に人に迷惑かけてないじゃん!」。この殺し文句に対する反論を、現在の道徳教育は持ち得ない。「価値の多様性を認めましょう」といった、美辞麗句を並べたてるばかりだ。そうではなく、子供達には「法律のレベル」「道徳のレベル」を超える第三の規範である、「己の美学」を持つことを教えるべきなのだ。本書はほんとうに身につく道徳教育論を展開し、キレイゴト教育からの脱却を強く訴える。さらに「立ち会い出産からは女性の美学が失われている」「夫婦別姓の5つの肯定意見に反論する」「死刑廃止論には決定的な矛盾が存在する」「夫婦別姓推進者は子供の苦悩を理解しているのか」など、現代の倫理学上の諸問題にも一石を投じる意欲作である。 -
プロ弁護士の思考術
「考えるとは曖昧な事実を掘り下げて具体的な対応策をつくりだすことである」「考えるとはあらゆる角度から多数の解決策を発想することである」「物の見方は権威や伝統というフィルターに遮られている」「優秀な者ほど自分の意見が正しいと思いがちである」「予想外の事態に備えるためには二重三重の手を打つことである」「物事には予兆がある。だから氷山の一角から全体像が読める」――。キャリア豊富な国際派弁護士が現場で鍛え上げた「物の考え方」を、七つのコンセプトに集約して説き明かす。本書ではとくに、「法的思考」(リーガル・マインド)の類ではなく、ビジネスや私生活に直結する「考え方の基本」を取り扱う。法律解釈だけの弁護士は非力である。経験に裏打ちされた思考だけが実生活の役に立つ。だから同じ弁護士でもベテランと若手とでは、考える力に将棋のアマとプロほどの差が出てくるのだ。 -
格差と貧困のないデンマーク
「一億総中流」と呼ばれた時代は、遠い昔――。世界的な「経済大国」のはずの日本がいまや、格差社会、貧困率の上昇、高い自殺率、少子高齢化、消費税の増税など、若者が将来に不安を感じる問題で溢れている。一体、解決策はどこにあるのか?ここで海外に目を向ければ、実はそのヒントが「国民の幸福度ランキング」世界第1位を獲得した北欧の「福祉先進国」デンマークにあった!本書では、「みな中流のデンマーク」「子供は国の資源」「職業別専門学校で実力を磨く」「すべての子供が入園できる」「高卒は国家試験を受かったエリート」「大学生は自立しているのが当たり前」「理想の核家族社会」など、高福祉を支えるデンマーク教育と社会システムの特徴的な事例を紹介。14歳で真剣に自分の職業と進路を考えるなど、単なる学歴ではなく、子供たちに実社会で生きる技術と誇り、そして「強者が弱者を助ける」という気持ちを身につけさせる国民教育を問う。 -
「生きる力」としての仏教
仏教とは、人が亡くなるたびにお布施を集め、墓地や駐車場を経営する宗教のことではない。世間の常識に縛られる凡夫を解放し、生きる喜びを与えてくれる宗教なのだ。今こそ、仏教の原点に立ち戻るべきでは──。本書では、元禅僧にして比較宗教学者と、“癒し”の文化人類学者が、日本仏教の再生について熱く討論。「<悟り>と<狂い>は紙一重」(町田)、「仏教は人生をリセットする教え」(上田)、「陰徳を積むという価値観を見直そう」(町田)、「“痴”と“智”の絡まりあいに救いがある」(上田)など、宗教の本質を見抜いた独自の見解をぶつけ合う。さらに、オウム事件から十年が過ぎ、日本社会と仏教のあり方を考える。それは単なる教義としてではなく、実践する仏教のあり方である。そのために、お寺を中心としたボランティアの取り組みや、家庭に仏壇を取り戻す方法なども提案。果たして日本仏教に未来はあるのか。現代人の魂に火をつける刺激的対論である。 -
使える!『徒然草』
『徒然草』を教科書では、「無常観に基づいて人生観を綴った随筆」と教える。しかし、それだけでは読みが浅い。現代人のコミュニケーションやビジネスにも使えるヒントが満載されているのだ。たとえば、「初心の人、二つの矢を持つ事なかれ」(初心者が二本の矢を持ってはいけない)という第九十二段では、「集中力を高める」秘訣を教える。また、「偽りても賢を学ばんを、賢といふべし」(たとえ本心でなくても賢人に学ぶ人が賢人である)という第八十五段では、真似ることで技が磨かれるという。『徒然草』は上達論として読める古典なのだ。その他にも、「自分の得意技を持て」「眼力をつける」「知ったかぶりをしない」「嫌な気分を整理する方法」など、先人の智恵から多くのインスピレーションが得られる。「古典はムリヤリにでも自分にひきつけて“使う”というくらいの気持ちで迫るのがちょうどいい」と著者は語る。教科書では教えない「平成徒然草」の読み方を紹介する。 -
ナンバー2が会社をダメにする
コンプライアンス(法令遵守)が声高に叫ばれても、組織不祥事はなぜ絶えないのか。それは、組織には個人の倫理観や使命感を超えた力学が働いているからだ。そのメカニズムを知り、危機回避に努めるのがナンバー2の役割である。著者は政府の調査委員として数々の事故、不祥事の原因究明に従事した社会心理学者。職場にはびこる「権威主義」や「属人思考」の問題点を指摘する。権威主義とは、教条やカリスマ的人物を物事の善悪判断にする考え方。属人思考とは、物事を是々非々で論じるのではなく、「誰が」言ったか、やったかという<人>情報を過大に重視する考え方である。具体例をあげれば、次のような職場は危険だという。「“鶴の一声”がよく起こる」「身近な偉業者を褒め称える」「滅私奉公が評価される」「曖昧さの受容ができない」等々。そして、そのような組織風土を刷新する処方箋を提案する。あなたの会社は大丈夫か。誰もがナンバー2になりえるからこそ必読! -
東京はなぜ世界一の都市なのか
今まで日本人が気づかなかった東京の魅力を、外国人観光客はよく知っている。ミシュランが絶賛する世界一の美食の都であり、最新ファッションの発信地・原宿のある都市。世界中のモノが豊富な品揃えで店頭に並び、偽物でないブランド品、最高品質の「メイド・イン・ジャパン」が確実に買える都市。東京に来る外国人たちは何を見て、食べて、買っているのか? 欧米人旅行者と中国人、韓国人旅行者の違いは? 2003年の観光立国宣言以来、観光都市としても急速に世界から注目されている東京の多様な魅力を一挙に紹介。21世紀の世界都市ただいま人気上昇中はラーメン!帝国ホテル宿泊客が行くレストランは?東アジア地域に絶大的なミシュラン効果世界一の高品質「メイド・イン・ジャパン」を買う中国人富裕層の買い物ぶりアート指向でクリエイティブな「アニメおたく」渋谷スクランブル交差点東京の夜景 etc. -
アメリカ人の政治
アメリカの弁護士の好きな言葉に、Our Town,Our Court,Our Lawyer(われわれの町、われわれの法廷、われわれの法曹)というのがある。さらに、その次に、Our Justice(われわれの正義)とつなぐこともある。日本人にしてみれば、なんと傲岸な、と思うかもしれないが、その昔、移民たちがアメリカにやってきて自分たちで町をつくり、ルールをつくり、保安官を雇い、治安を守ったのだという自負がそうさせるのである。その考えは当然、政治に反映される――。共和党と民主党、この二大政党は国民の対立する主張の受け皿であり、アメリカ人が譲ることができない正義、つまり自由と民主主義(その原理である平等)に対する考え方の違いを表している。中絶と銃規制が、なぜ大統領選挙において大きな争点となるのか? なぜならアメリカ人にとって、自分たちが生きていくうえでの信条にかかわる重大問題だからなのである。本書を読まずしてアメリカ政治を語ることなかれ。 -
若さに贈る
みずからの人生を切りひらこうという熱意を生涯もち続けた松下幸之助。自作の座右の銘「青春とは心の若さである」から始まる本書は、これから世に出る若者はもちろん、“若者ならではの心のもちよう”を忘れかけている世代にも、多くの気づきを与えてくれる。 -
「責任」はだれにあるのか
最近わが国では、企業の社会的責任、政治家の責任、事故を起こした者の責任など、責任を追及する声がひときわ高まっている。だが、いったい「責任」という概念はいかなる根拠に基づいて建てられているのか。正しい責任のとり方とは。人は責任をどこまで負えるのか。JR脱線事故やイラク人質の「自己責任」論争、戦後世代の「戦争責任」など公共的な問題から、男女、親子における個別の責任問題までを人間論的に考察。被害者─加害者というこじれた感情をどう克服するか。さらに、哲学は責任をどう捉えていたのかについても論考する。丸山真男の「無責任体系」、ヤスパースの「罪」の概念、カントの『道徳形而上学原論』における定義、等々。著者は、法や倫理では割り切れない「責任」の不条理性を自覚しながら、共同社会が共有する「人倫感覚」がどのようなものかを推し量ることが大切であると説く。「求められる責任」と「感じる責任」を真摯に追及した書である。 -
オッサンになる人、ならない人
自分はまだ若い。そう思っていたのに、無意識のうちに独り言が多くなっている。他人をじっと見てしまっている。それはオッサン化の兆候だ。「ああなりたくはない」と思っていたオッサンに、自分がなろうとしているのである。が、絶望することはない。年齢を重ねてオッサンになることは、人生で1度きりの貴重な経験なのだ。「オッサンくささ」の原因がわかれば、対処法・治療法も見えてくる。そのために、オッサンを哲学的・心理学的に分析しておくことが肝要だ。人気を博した哲学系深夜番組『お厚いのがお好き?』(フジテレビ)の哲学監修も務めた人気予備校講師(オッサン歴約20年)が、古今東西の哲学者・思想家の説を引きながら、オッサン化の傾向と対策を考える。 -
世界の常識vs日本のことわざ
その行動は外国人には通用しません! 日本人の考え方やふるまいは、実際はどう思われているのか?「日本の常識は世界の非常識」と揶揄される。他方、称賛される日本的発想もある。世界が一つになり、海外勤務や海外出張が必須となったいま、日本では当たり前の価値観や行動基準が外国人にどこまで通用するのか、とても気になる。そこで、私たちの生活に根づいた代表的な教え「ことわざ」を手がかりに、それぞれの世界標準度を考察。海外経験豊富な著者が、ビジネスにも役立つエピソードを交えて、日本人の常識度を50項目でチェックする。あの国ではもしかしたら、「旅の恥はかき捨て」とはならないかもしれない!? -
知らないと怖い糖尿病の話
現在、およそ2210万人の日本人が糖尿病を疑われているという。国民の6人に1人という結果である。がんは命にかかわる病気だけれど、糖尿病は大丈夫だろうと思っているとしたら、大きな誤解である。心筋梗塞や脳卒中など、命に関わる多くの合併症を併発し、網膜症や神経障害、腎症は三大合併症と呼ばれる。腎不全が悪化し透析に至るケースも増加している。また、末梢神経障害や閉塞性動脈硬化症が重症化すると、足の一部が腐る壊疽を起こす。さらに、透析などの医療費負担の急増にも警鐘を鳴らす。本書は、再生医療の専門医が、糖尿病の怖さをわかりやすく解説するとともに、治療に際しての問題点やマゴット(うじ)による最新治療法を紹介する。日本人は糖尿病にかかりやすい国民だという。理由は本文にゆずるとして、子供のころからの清涼飲料水がぶ飲みや栄養過多に注意喚起が必要だ。運動不足の中高年必読の書でもある。 -
音に色が見える世界
【複数色を使用したコンテンツです。モノクロ端末では一部読みづらい場合がございます。】一般の人々にとって「ミカンが黄色い」のと同じように、E音は青緑色に、F音は紅色に、著者には感覚される。単音だけでなく、和音や音楽全体にも、色や形を感覚している。「ある音楽の中では、私の前方三メートル付近で発生した青緑色の球形が、角が丸くなった黄土色の直方体になって私の右肩後ろ方向に進み、やがて背中を回って左手に現れ、そのときには群青色のカーテン状の揺らめきになっている、などということがある」(本文より)比喩や連想ではない。五感が混じりあった、未分化の世界。このような感覚世界を「共感覚」と呼ぶ。本書では、当事者の視点から、共感覚とはどういうものなのかを解説する。さらに、古語や和歌の考察などを通して、日本文化の原風景が共感覚的であったことを明らかにする。本来、人間の基本的な感覚であったはずの共感覚とともに、現代人は何を失ってしまったのか。 -
大人のための精神分析入門
「お子様大人」が増えている。社会規範や相手の気持ちを無視して、自分の快不快や衝動で行動し、周囲を困らせる人々だ。しかし、振り返ってみれば、あなたも私も「お子様大人」なのでは? 大人として立派な行動をいつもとるのは難しい。誰でも感情的になって、ストレスに満ちた人間関係に巻き込まれ、それをどうしても繰り返してしまう。精神分析は、大人の心に子供や乳児がいることを発見した。それだけに、大人であることの難しさを知っている。なぜ、立派な大人であることは難しいのか。人間社会に密接に関係している「なぜ罪悪感はあるのか」「なぜヒトのセックスは特別なのか」「なぜ人は心の病にかかるのか」という、フロイトを悩ませた3つの問いから大人であることの難しさを考え、精神分析が何を考えているのかを解説する。生理学や生物学、進化論、社会学、文化人類学の知見を取り入れ、進化と歴史の文脈に適応させた、精神分析の入門書。 -
プロ法律家のクレーマー対応術
「悪質クレーマー」と呼ばれる人々が激増している。苦情・クレームに名を借りて、企業や行政に対し、執拗に不当な要求や嫌がらせを繰り返す。人格・精神面に問題を抱え、合理的な説得も通じない。そうした「悪質クレーマー」に対しては、「顧客」とはっきり区別し、「法的対応」をとることが唯一の有効な解決策となる。本書では、クレーマーに遭遇したとき、その見分け方、弁護士との連携、従業員の保護など、具体的な対策を詳説する。著者はクレーマー対応の鉄則を以下のように述べる。(1)まずお詫びから。(2)事実の確認を先行させる。(3)感情的な対応は厳禁。(4)堂々巡りになったときが最初のポイント。(5)文書による最終回答・交渉窓口を弁護士に移管する通知を送る。(6)加害行為には素早い仮処分と刑事告訴で対応。(7)悪質クレーム事例を記録して対応の指針とする。以上、七つの鉄則である。いざというとき慌てないために、すべての役所、企業、学校関係者、必読の書。 -
山内一豊と妻千代
平成18年度(2006)のNHK大河ドラマ「功名が辻」。一代で土佐二十四万石の大大名に出世した山内一豊と妻千代の物語だ。戦国時代の夫婦二人三脚による成功物語といえば、秀吉とおね、利家とまつなど数例があるばかり。とりわけ一豊と千代に関しては、武辺者の一豊よりも才知ある千代が高く評されてきた。嫁入りの持参金をはたいて夫に駿馬を購入させた逸話などが、広く世に知られるためだろう。しかし本書は、そうした固定的な見方に疑問を投げかけ、「生身の夫婦像」を紡ぎ出すことに挑戦している。ともに合戦による一族離散という悲劇を経て出会った二人は、夫の槍一筋の功名を妻が支え、四百石取りから長浜二万石の城主へ、さらに掛川城六万石へと着実な歩みを続けていく。しかし長く仕えた秀吉が没し、関ケ原の合戦が起こるや、思わぬ幸運と試練が二人を見舞うのだった……。女流作家ならではの視点がさえる会心の長編歴史小説。 -
<他人力>を使えない上司はいらない!
どんなに才能があっても、他人の力を上手に使えなければ、上に立つ資格はない。では、要領よく立ち回り、他人に仕事をふればいいのか。そうではない。他人力を上手に使うためには、相手の心を動かせるかどうかが鍵となる。「この人のために働こう!」と思わせることで、無理だった仕事も可能になり、組織は大きく成長する。本書は、健康社会学の見地からビジネスの現場における<他人力>の必要性を説く。まず、相手を動かすためには、「心の距離感」を縮める工夫が大切。そのためには、「気持ちがいい」「気さくだ」「すごい」「かわいい」「安心できる」という五つの感情を周囲に抱かせることである。そのための具体的なコミュニケーション術をTPOに分けて紹介する。さらに著者は、「他人に頼ることは、決して弱さの証ではない。むしろ、ストレス社会を生き抜くための賢いコミュニケーション術である」と説く。真面目で責任感の強い人ほど、組織につぶされる前に必読! -
腹7分目は病気にならない
健康で長生きする方法というと、いままでは夢のようなことだと思われていました。しかし、長生き遺伝子の発見によって、それが現実のものになろうとしています。長生き遺伝子のスイッチを入れる方法がいろいろ見つかってきたからです。そのひとつが、カロリー制限で、腹7分目、あるいは腹8分目にして残り一割を運動で減らすやり方です。他にも、食事のとり方や軽い運動を生活の中に取り入れることや、ストレス発散の工夫によって、長生き遺伝子のスイッチは入れられるのです。長生き遺伝子の発見は、定年後の生き方を大きく変えるものです。人生90年を考えた人生設計を考えるべきです。高齢とか老化は「暗い」というこれまでのイメージを払拭し、健康で長生きを目指した、積極的な視点で50歳から、60歳からの生き方に取り組みましょう。そのためにやるべきことを、やさしく説いていく。 -
食べ物を変えれば脳が変わる
脳と心を最適な状態にするために、今すぐ始められる食習慣とは何か。例えば青魚を食べること、コーヒーを控え目にすることだ。サンマ、サバなどからDHAを摂取すれば、頭の回転が速くなる。水分を除けば、脳の四分の一はDHAなのだ。妊娠期、授乳期の女性には特に重要である。さらにDHAは、うつの改善やアルツハイマー病予防にも効果があるのだからすごい。一方コーヒー依存になると、「アデノシン受容体」が増えてカフェインへの耐性が強まり、少量のカフェインでは興奮できなくなる。するとさらに大量のコーヒーを飲むことになり、やがて脳や副腎が疲弊してゆく。その他本書では、集中力や記憶力を高める食べ物や、脳をダメにする物質(鉛や水銀など)とその解毒法など、薬学者が脳と心にいい食事、悪い食事について、治験による裏付けを明記しつつ平易に解説する。読んで本当によかったと思える一冊。 -
イスラームの常識がわかる小事典
世界人口の約五人に一人がイスラーム教徒でありながら、日本人はイスラームやムスリムを正しく理解していない。「右手にクルアーン(コーラン)、左手に剣」という好戦的で危険な思想という見方は間違いである。歴史をふりかえれば、むしろ他宗教より排他的ではなく、理性や平和を重んじる教義なのだ。では現在、緊迫するイラク情勢、パレスティナ問題をどう見たらよいのか。本書は、日本人イスラーム教徒である著者が、ムハンマド誕生から教義の真髄、発展史、中東情勢の読み方までを解説。「なぜ日本には信徒が少ないのか」「『クルアーン』はどのように成立したのか」「イスラム五行とは」「一夫多妻制は本当か」など基本知識がない人にもわかりやすく説明する。さらに、多くの誤解や偏見をときほぐす。「ジハード」とは本来、「聖戦」ではなく「努力すること」という意味。イスラームはキリスト教を土台に生まれた等々。日本人ムスリムがアッラーの教えを説く。 -
最強の英語上達法
「英語は若いころでないと身につかない」「マスターするには留学が不可欠」。まことしやかに流れる英語の迷信。あなたはそれを真に受け、上達を諦めてしまってはいないだろうか。「独学」でも英語力は鍛えられる。本書が指南する独自のパラグラフ・トレーニングや効果的で長続きするコツは、あなたの自己実現を徹底サポート。読み書きから発音、リスニングまで全分野をカバーする。心理学者ならではの、記憶と英語運用のメカニズムに裏打ちされた学習理論は見事。これまでの常識を覆し、あなたの心の奥底に眠る「ほんとうの英語力」習得への意欲を導く、忙しい大人のための英語勉強法。(本書がめざす、ほんとうの英語力)●英語で知らない知識を獲得できる。●知らない単語のスペルを推測できる。●何かをしながら会話ができる。●相手の口唇を読むだけで内容が理解できる。●カラオケで洋楽をリズムよく歌える。●心通わすコミュニケーションができる。 -
新しい株式投資論
最近の実証研究によれば、プロのファンドマネジャーによる運用実績の平均は、株式市場の平均より劣るという。知識も情報も豊富なプロが、素人に勝てない株式投資とは何なのか? 「株は情報の勝負ではない」「頭脳の勝負ではない」「金持ちが勝つゲームではない」「努力しても上達しない」――必要なのはセンスだけなのだ。先駆的なファイナンス研究によって完全に書き替えられた新しい株式市場像を紹介。“株式市場で勝つ”という視点から、株式投資という“ゲーム”の仕組みと戦略を徹底的に考える。株式投資の新しい常識!……◎株式投資はギャンブルである ◎プロとアマの差はほとんどない ◎高齢者も不利ではない ◎経営者評価なんて無理! ◎知識と情報の勝負ではない ◎頭脳の勝負ではない ◎金持ちが勝つゲームではない ◎売買のタイミングが勝負ではない ◎努力よりもセンスが大切である ◎株式投資は不美人投票 -
とっさのひと言で心に刺さるコメント術
答えは用意するな! 会議、商談、飲み会、ネット……。どんな質問もむちゃぶりも怖くない。ヒット作『相手に9割しゃべらせる質問術』のアンサー本が登場。ここまで出てるんだけど、言葉にならない。そんなじれったさを、みごとな表現力でズバッと代弁されたとき、「そう、それ!」と心に刺さるもの。「あの人はいつもいいこと言うなあ」――周囲から一目置かれるコメントは、むしろ用意不要。ちょっとした工夫と心がけで十分に身につけられる。ポイントは感想力、即レス、たとえる、逆質問……。会議で意見を求められた。飲み会でむちゃぶりされた。失礼な質問に困惑した。世の中に憤りを覚えた……プロデューサーの視点で、さまざまなシチュエーションに対応した発想と技術を伝授。【内容例】見たり聞いたりしたらアウトプットする/〇・一秒でとにかく口に出す/相手との距離感を踏まえて言葉を選ぶ/社会問題を「ご近所トラブル」で説明するetc. -
1分で大切なことを伝える技術
内容の薄い、長~い話を我慢しながら聞いた経験は誰にでもあるだろう。それは日本人が「簡潔にまとめて話す」というトレーニングを行っていないからだ。本書は一分で過不足なく、しかも相手の心に残るように伝える方法を伝授する。聞き手との間に川が流れているとイメージする「川のフォーマット」方式は、すべてのコミュニケーションの基本になる。さらに、以下のような場面で使える技術を伝授する。【プレゼン】一文であらわすコンセプト、そしてデメリットの明示を忘れるな【謝る】間違いの分岐点のみを抽出して説明せよ【教える】覚えやすい、一語のフレーズを用意せよ【質問する】相手の話の途中に質問をメモせよ【相談する】相手と90度になるように座れ【指示する】レシピのような「段取りシート」をつくれ【初対面】テレビを話題にすると無難【叱る】二時間叱っても無意味。「注意メモ」をつくれ -
地球科学入門
東日本大震災はいまだ終わっていない。むしろ「巨大災害の世紀」が幕を開けたのだ。太平洋沖で起きるM8クラスの「余震」、首都圏直撃の恐れもある「直下型地震」、富士山も含めた「活火山の噴火」、300年に1度の三連動地震による「西日本大震災」――地球科学の観点から、これら4つはいつ起こっても不思議ではない。「天災は忘れたころにやってくる」は珠玉の名言。しかし現実には、次の大地震は忘れる前にやってきてしまう。「自分だけは大丈夫」に根拠はない。自分の身は自分で守るしかない時代に、これだけは知らないと危うい自然災害の基礎知識と最新情報を京大人気教授がわかりやすく解説。地震と津波、火山噴火はもとより、エルニーニョ現象やゲリラ豪雨など、「異常気象」と呼ばれる現象のメカニズムと個人がとるべき対策も網羅した。安全を約束された場所は、この国にはない。「知識は力なり」。私たちができることは何かを知っておこう。 -
日本古代史を科学する
古代史の秘密がいま解き明かされる。この本は、日本古代史の常識とタブーに挑んだ、ある自然科学者の知的冒険の書である。「魏志倭人伝」に描かれた邪馬台国はどこにあったのか。女王・卑弥呼とはいったい誰なのか。日本最古の歴史書といわれる『古事記』や『日本書紀』に描かれる様々な神話をどう読むのか。神武王朝は果たして存在したのか。神武の東征は実際になされたことなのか。出雲はなぜ国譲りにたやすく同意したのか。神功皇后の九州遠征が意味するものとは。継体王朝の即位は何を意味したのか。医者であり、また歴史に造詣の深い著者は、自然科学者の「眼」で、こうした謎をひとつひとつ解きほぐしてゆく。Y染色体が示す日本人のルーツをめぐる最新の知見と歴史書の読解をミックスさせ、これまでの発想に自由な著者が導き出した結論は、想像を絶する大胆なものであった……。東アジアを舞台に壮大なスケールで、心躍る歴史のドラマがいま幕を開ける。 -
必ず覚える! 1分間アウトプット勉強法
アウトプットなしの勉強法は考えられない――これが教育学者・齋藤孝の勉強観である。われわれは、試験や発表、報告など、なんらかのアウトプットを行うために勉強する。ならば、その目的を見すえた勉強法を実践すべきだろう。また、勉強して数年たつと内容を断片的にしか覚えていないことがよくあるが、「声に出す」「人に伝える」というアウトプットを行うと記憶に定着する。著者は学生時代から現在に至るまでこの方法を実践し、あらゆる難関を突破してきた。ただ、やみくもに口に出せばいいわけではない。本書で紹介する「まず問いをたてる」「川のフォーマット」などの工夫により、その効果は最大になるだろう。本書では、具体的に「世界史」「法律」「英語」「データ」の勉強を紙上再現し、また数学の勉強法についても触れる。さらに勉強の目的に関しても重要な視点を提供。勉強の理論と実践を簡潔に語る一冊である。 -
一生食べられる働き方
非正規雇用の急増だけではなく、雇用そのものも厳しい時代になった。ひと昔前のキャリアアップのストーリーも様変わりしている。著者は、日立電子でエンジニアとして働いた後、DECの日本法人でセールスとマーケティングに挑戦し、最後は外資系IT企業の経営者として活躍する。また、グーグルの日本での基礎をつくった人物としても有名である。それらの経験を元に「どうすれば食っていけるのか」「どうすればいい仕事ができるのか」といった働く人たちの悩みに答えてくれる。「理想ばかり追うと仕事が上滑りする」「転職ではなく、転社でキャリアをつくれ」とアドバイスし、「もう東大に行っても仕方がない」とまでいう。最後に「食うために働け。そして、世界をイメージせよ」と若い人たちに檄を飛ばす。真剣に仕事について考えている若い世代や世代を越えて職業人の方々に、「働き方のヒント」を与えてくれるだろう。 -
『古事記』と壬申の乱
日本最古の歴史書『古事記』には数々の解けない謎がある。『日本書紀』と合わせて、どちらも天武天皇の勅命による編纂というが、なぜ同じ政権が“2つの歴史書”を必要としたのか? なぜ『古事記』の記述は新羅に好意的で、『日本書紀』は百済を贔屓とする外交方針の違いがあるのか?本書は、天武天皇が政権を掌握した“壬申の乱”を通じて『古事記』が語ろうとしない7世紀の謎に挑む。「『古事記』は天武系、『日本書紀』は天智系の歴史書だった?」「壬申の乱と天武天皇を讃える『古事記』」「朝鮮半島の争乱に振り回された倭国」「なぜ大海人皇子の人気は高かったのか」「反動勢力だった中大兄皇子と中臣鎌足」「衰えていなかった蘇我氏」「唐を棄て新羅をとった天武天皇」「蘇我入鹿殺しの主犯は秦河勝である」など、くすぶり続ける『古事記』偽書説や、『古事記』編纂に見え隠れする渡来系の豪族の影など、気鋭の歴史作家が大胆な発想で真実に迫る! -
原発「危険神話」の崩壊
福島第一原子力発電所の事故は、それまでの「安全神話」を打ち砕いただけでなく、炉心溶融が起こると数万人が死ぬといった「危険神話」をも崩壊させた。放射能の健康被害は、予想よりも小さく、チェルノブイリ事故とは明らかに違った。震災後、マスメディアもネットメディアも放射線の危険を誇大に報じ、多くの人が「リスクゼロ」を求めた。しかし、科学的知見によれば、「100ミリシーベルト以下の健康被害は0.35%以下」であることは確実にいえるという。また、発癌リスクを問題視するなら、喫煙や塩分の取りすぎや飲酒も危険であり、さらに携帯電話や日焼けサロンも危ないとの報告もある。同時に、著者はメディアが煽った「脱原発か否か」の議論も愚問だと斬って捨てる。問題は特定の資源の是非ではなく、市場で多様なエネルギーを柔軟に組み替える必要があると説く。メディアと知識人を名指しで批判した、闘う経済学者の勇気ある言論である。 -
課長になれない人の特徴 今の上司には何が求められているのか
現代の企業は組織のスリム化と称して管理職の数を減らしており、部下つきの課長になるのは簡単なことではない。それなのに、今の経営者が上司に求めていることを弁えず、古い価値観で間違った努力をしている人が少なくない。業績ばかり気にする人、「うちの上は何を考えているのかわからない」と言う人、他人に仕事が任せられない人、ディベートが強い人……。彼らの傾向と、会社で取り残されないための方法を、一万人以上の人材の評価を行ったコンサルタントが親身に説く。彼らの上司へのアドバイスつき。<課長になれない人の特徴>■仕事がつらそう ■飲み屋で仕事の話をする ■上司の指示に忠実に従う ■我が身を守って逃げ道を作る ■自らのプレゼンテーションに酔う ■時間を守らない etc. -
人に認められなくてもいい 不安な時代の承認論
人に認められるために生きているわけではない――と強がってはみても、心は人の目を気にしてばかり。バカにされると腹が立ち、責められると言い訳が口をつく。つい自慢したり威張り散らしたり、「デキる人」「モテる人」と見られたい。思いどおりに評価されないとイライラする自尊心。努力が報われにくく人並みの幸せさえ覚束なくなったいま、不満を抱えたまま生きるしかないのか? どう思われようが「自分はこれでいい」。他人にふりまわされないために、自分だけの<生きる意味>を見つければいいのではないか……。【他人の目を気にしてしまうわたしたち……】1章:ついつい自慢したくなる[自己証明]/2章:バカにされると腹が立つ[自尊心]/3章:「おもしろい人」と思われたい[世間価値]/4章:モテたい・結婚したい・評価されたい[承認]/5章:自分の非を認めたくない[自我]/6章:「自分だけの意味」を見つければいい[超承認] -
地産地消のエネルギー革命 もう原発には頼らない
「神奈川県からエネルギー革命を興す」。2011年4月より神奈川県知事として選出された著者は、自治体発の脱原発や再生可能エネルギーの普及促進を打ち出す。8月26日には、「再生可能エネルギー特別措置法」も成立。電力会社にいくらで買い取ってもらえるのか、といった肝心な点は先送りされているものの、エネルギー問題を国民の生活レベルで議論する素地ができた。本書は、「創エネ・省エネ・蓄エネ」をコンセプトにする神奈川県の取組みと方向性を紹介。具体的には、水力発電、揚水発電、LNGコンバインドサイクル発電、地熱発電、温泉熱発電、風力発電、バイオマス発電などについて論じる。また、電気自動車(EV)やスマートシティ構想、発送配電分離、スマートグリッドなど、次代の電力供給のしくみを描き、ライフスタイルのあり方までを提案する。県民だけでなく、エネルギー問題に関心をもつ多くの国民に読んで考えてもらいたい1冊である。 -
生活保護VSワーキングプア 若者に広がる貧困
「おにぎり食べたい」――日記にそう書き残して孤独死した男性は、数カ月前まで「生活保護」の対象者だった。北九州市で続発する餓死事件。役所が繰り広げる水際作戦。一方で、「怠け者が生活保護を食い物にしている」という報道も後を絶たない。明らかにされるワーキングプアとの根深い関係――。「生活保護年収四〇〇万円相当(四人世帯)>ワーキングプア」という衝撃の事実からあぶり出される真実とは? 三五〇〇件以上の相談に応じてきた専門家が、生活保護の現場から格差是正の処方箋を示す。◎若者に広がる貧困、◎自業自得、自己責任?◎九八年に社会が変わった、◎不正受給額は計72億円、◎水際作戦と受給者バッシング、◎若者が生活保護を受ける、◎額面20万円のサラリーマンと同じ、◎人生何度でもやり直しができる、◎プチ生活保護のすすめ、◎放置したときのコスト、◎入りやすく出やすい制度へ、◎支援の芽を育てるために -
日本人として読んでおきたい保守の名著
「ネット保守」という言葉をよく聞くようになった。若い世代で「保守」を自認する人も増えている。また、時の政権のリベラルな政治姿勢に反発しているのかもしれない。とはいえ、保守陣営でも政策によって意見は分かれることがしばしばだ。論者によっては、日米関係重視を主張する人もいれば、反米を声高に唱える人もいる。「平成の開国」に賛成する人もいれば、TPP反対を叫ぶ人もいる。では、そもそも保守とは何か。深く考えたことがあるだろうか。本書は、「保守主義の父」と呼ばれるエドマンド・バーク『フランス革命についての省察』にはじまり、ハナ・アーレント『全体主義の起原』、カール・ポパー『開かれた社会とその敵』、ハイエク『隷属への道』など7人の名著を紹介し、保守の核心に迫る。「保守思想は垂直軸を持つが、リベラル陣営は水平次元でしか生きられない」と主張する著者による「保守主義」の入門書である。 -
人を動かす英語 イェール大学で学べるコミュニケーションの極意
○すでに持っている英語力の使い方○自分の英語に自信を持つ方法○実際の英語パフォーマンスを向上させる超合理的学習法――こうした知識を得ることこそ、「もっと話せる、伝える、感動させる英語」への最速の道だった!イェール大学で人気のビジネス・コミュニケーション講義を教えるウィリアム・ヴァンス博士が、文法や語彙を超えた別次元の英語能力をつける方法を伝授。技術、科学、文化からの実践的アプローチが、あなたの頭のなかに蓄積した英語力をみるみる活性化していく。英語レベルに関係なく、英語コミュニケーション力の上達に確かな手ごたえを感じたいすべての方のための必読書。具体的に言えばもっと順調にいく/フォーマル過ぎる日本人のメール/ビジネス英単語を効果的に増やす戦術/最速で一流の英語スピーカーに近づく秘訣/強調は、大人っぽくする/成功は声に左右されているなど、日本では誰も教えてくれないノウハウが満載。 -
やすらかな死を迎えるためにしておくべきこと リビング・ウィルのすすめ
「ピン・ピン・コロリ」が理想の死に方だとよくいわれるが、老後を元気に生きて安らかに死ぬために大切なことは、まず糖尿病やアルツハイマー病、がんや心臓疾患など苦しい病を遠ざけること。そして倒れてしまった後の無駄な延命治療を阻止するために、リビング・ウィル(「終末期の医療とケアについての意思表明書」)を書き残すことである。家族に意向を伝えていてもリビング・ウィルがなければ、チューブや器械を体につなぎ、国の医療費を浪費する治療を受ける可能性がある。極めて重要なリビング・ウィルと病を防ぐ習慣について、愛知県がんセンター名誉総長がやさしく語る。【内容例】◎がんにならないための科学 ◎心臓病や脳出血・脳梗塞にならないための科学 ◎ピン・ピン・コロリのために実践すべき生活習慣 ◎自宅でやすらかに死んでいくことは可能か ◎リビング・ウィルとはどういうものか ◎リビング・ウィルの書き方 -
東大に合格する記憶術
著者が高一秋に大学進学をめざしはじめ、偏差値41から東京大学に合格する決め手となった「宮口式記憶術」。高二の夏に一日わずか一五分、三カ月で4000語を習得した単純過剰学習法、モチベーション維持のため毎日を最適化する時間管理術など、「少なく覚えて全部思い出す」各種試験に合格するための実践的トレーニング法を紹介。本書の記憶術をマスターすれば、参考書100ページを一晩で覚えることができる。ノートをとらずに大学と大学院をトップクラスで卒業できる。年齢を重ねるほど記憶力がアップする!第1章「合格は100%、メンタルコントロールで決まる!」、第2章「今の偏差値が41でも東大へ合格できる方法」、第3章「宮口式的記憶術の実践トレーニング!」、第4章「記憶術を最大限に活かす! 科目別攻略法」、第5章「時間を制する者は受験を制する」、第6章「自分の将来を見据えた教育を」、第7章「子どもと一緒に進化する親」 -
老いを遅らせる薬 脳と心にここまで効いている
東大人気教授が一から教える、「飲む前に知りたい」薬の話。「日本人は世界一、薬が好きな国民」――家庭薬から抗生物質、サプリメントから漢方薬まで、あらゆる薬品が店先に並んでいる。いつまでも元気で若々しく生きたいと思うのは人情。だからといって何も知らずに薬を飲んで大丈夫? 「風邪薬が認知症予防に効果的?」「ビタミンAやEをサプリで摂ると寿命が縮まる?」「ホルモン療法は自殺を招く?」。効能と副作用は表と裏なのだ。そして年を重ねるほどに怖いアルツハイマー病、パーキンソン病、うつ病。これらの治療薬のしくみと最新事情を知り、老いのリスクに備えよう。【内容例】(序)サプリメントはほんとうに効いているのか (1)心の病に効く薬 (2)認知症になりやすい人、なりにくい人 (3)脳の老いに効く薬 (4)認知症は予防できる? (5)パーキンソン病と老化現象 (6)元気になる薬 (7)薬はどのようにつくられるのか -
気にしない技術
世間、流行、テレビ、職場……もう、ふりまわされたくない!「前向きなのはとにかくいいことだ」――ポジティブ・シンキングの絶対化は、いつしか「前向きでなければいけない」という強迫観念となった。すべてにおいて「頑張らなければいけない」私たち。明るく人づきあいができなければ人格的に否定され、ツイッターや朝活、婚活ブームに乗らなければ無能と見なされる。周囲の同調圧力に耐えかねて「うつ」になったり、やる気を失くしてしまう人が増えるのも当たり前。心が悲鳴をあげている。自分をだますのはもうよそう。世間や職場にふりまわされず、平凡な日常に幸せを感じるコツ。目標は小さくアバウトでいい/責任感は強ければいいわけでもない/「テキトー」って、そんなに悪いことですか?/ギスギスした職場で「心を通わせる」必要はない/健康志向もいきすぎれば体に悪い/あえて情報ツールを駆使しない/焦って「絆」をつくるのはやめましょう……
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