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この宇宙に、高度な文明を持った知的生命体、いわゆる「宇宙人」は存在するのか。人類永遠の謎は、いまやSFではなく現実の科学のテーマになった。それが、望遠鏡が受信する電磁波から宇宙人が発したと思われる信号を解析する「地球外知的生命探査」(SETI Search for Extra-Terrestrial Intelligence)。「宇宙人はいるのか」という問いは、「私たちは特別な存在なのか」という人間存在そのものへの問いである。日本におけるSETIの第一人者が、その歴史的背景から最新動向まで、熱くわかりやすく語った待望の書。
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Posted by ブクログ
面白かった。同じ著者の青少年向け書籍である『ぼくが宇宙人を探す理由』にくらべると、相当専門的につっこんで書いてあるので、全部を理解したとは言いがたいのだけれど、「むずかしいな」と感じるとすぐ補足説明が入るし、これはぜったいわからない、というところには「ここはわからなくても大丈夫」とさりげなくフォローが入っているし、人物や事物の固有名詞にはちゃんと前に出てきたページのクロスレファレンスが入っているし、とにかく親切に書かれているので、一度も置き去りにならずに最後まで楽しく読むことができた。やはり高校の先生をしていたという著者の経歴も大きいだろうし、編集者のサポートも当然あっただろうし、なによりも、一度すべてに対して自信喪失し、ひきこもりの苦しい時代を体験した経験が生きているのだろうと感じる。わからない人の、そのわからなさをわかってくれているような気がする。
内容は、そもそも宇宙にはどれくらいたくさんの星があるのか、なぜSETIというものが始まったのか、著者がどういう経緯でかかわるようになったのか、電波SETI、光学SETIの違い、などなど。こうやってふりかえってみて、とてもまとめて書けるほど理解していないことにあらためて気づくんだけど、それでも世界中の天文台に声かけしてドロシー計画が立ちあがる経緯や、その実行の前後の話は、読んでいて胸が熱くなったし、じんときた。
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