連星からみた宇宙 超新星からブラックホール、重力波まで

連星からみた宇宙 超新星からブラックホール、重力波まで

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夜空に輝く星の半分は「連星」であるという事実は、不思議とあまり知られていない。
連星とは、2つ、あるいはそれ以上の星が、お互いに回りあっている星である。
1個にしか見えない星の、少なくとも半分は連星なのだ。
じつは北極星も、3つの星が回りあっている「3重連星」だ。有名なあの星座のあの星は、
4つの星が回りあう「4重連星」だし、南天を代表するある星座には「5重連星」もある!
いったい何重連星まであるのか?
宇宙はこれほど連星に満ち満ちていて、私たちの太陽が1つしかないことが寂しく思えるくらいだ。
しかも連星は、じつは私たちが宇宙のことを知るためにも不可欠である。
宇宙における人類の大発見――超新星爆発、ブラックホール、ダークエネルギー、重力波などは、
すべて連星からもたらされた。もしも連星がなかったら、人類は宇宙のことをいまだにほとんど知らないままなのだ。
だから「星とは連星のことである」と言っても、決して過言ではない。
さあ今夜、連星研究の第一人者と一緒に、星空を見上げてみよう。

主な内容
第1章 あれも連星、これも連星
第2章 連星はどのようにしてできたのか
第3章 なぜ連星だとわかるのか
第4章 連星が教える「星のプロフィール」
第5章 「新しい星」は連星が生む幻か
第6章 ブラックホールは連星が「発見」した
第7章 連星が暗示する「謎のエネルギー」
第8章 連星が解いた「天才科学者最後の宿題」
第9章 連星のユニークな素顔
第10章 連星も惑星を持つのか
第11章 連星は元素の合成工場だった
第12章 もしも連星がなかったら

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連星からみた宇宙 超新星からブラックホール、重力波まで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年05月05日

    連星、その名の通り連なった星(恒星)のことです。
    連星を研究することにより様々なことが分かってきており、今まで理論上言われていたこと(アインシュタインの予測も含む)が、測定によって2017年8月17日(なぜこの日なのかは本文へ)に確かめられた。
    北極星って、3重連星なんですって。シリウス、アンタレス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月05日

    連星は最近NHK-BSのコズミックフロントなどでも取り上げられてるよな、と思って購入。読んでみると取り上げられているどころではなく、最新の天文学の多くに関わっているのが判ります。宇宙の生命探査で出てくる赤色矮星もハビタブルゾーンもこの本には出てきますから。それもこれも万有引力で複数の星が結びつくとこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月17日

    「連星」をテーマに、連星そして宇宙の成立を語る一冊。

    「連星」と聞くと、なんとなくSFに出てくる珍しい星、的なイメージを持ちがちなんだけど、「恒星の半数は連星(p.5)」ととてもありがちな存在。
    そして、光では見えない中性子星やブラックホールが連星を構成している例もあり、それが元素(特に重い元素)...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月09日

    小説三体の3重連星の世界から興味が出て読書
    連星をキーに天体現象を解説するというスタイル。
    知的好奇心を掻き立てる内容ばかりで、サクッと読めるライトさも良い

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    Posted by ブクログ 2022年10月31日

    連星(二重星)を切り口に

    ●連星は割とよくある

    じつは全天の肉眼で見える星の11パーセントが二重星か、3つ以上の星が近寄っているのです。ただし、二重星のペアの間隔はさまざまです。ほとんどくっつくように見えるものもありますし、もっとも美しい二重星といわれる「アルビレオ(はくちょう座ベータ(β)星)...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月16日

    恒星を星と呼び、恒星は銀河に1000億個存在し、銀河は1000億個存在する。その中の恒星の一つが太陽。太陽が単独の星なので、あまりそのような認識がなかったが、星は多くが連星を成しているとのこと。連星を成していることが、様々な宇宙の構造や星の質量、それぞれの距離、重力波を知ることのKeyになっているこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月23日

    北極星が3連星だったなんて!
    それにしても連星、恐るべし。多くの天体現象の解明に連星の存在が役立っている!
    連星を通して、天文現象の基本を手堅く学ぶことができます。

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    Posted by ブクログ 2021年01月17日

    太陽を見ていると、恒星は単独の星と思ってしまうが、宇宙には連星、それも2連星だけでなく、3連星や4連星も当たり前のように存在するということが中々思い浮かばない。その意味で、本書は、連星の様々なパターンのほか、連星によって分かった各種天体現象などについて解説されていて、超新星やブラックホールなど宇宙の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年02月25日

    オウムアムアとは2017年に発見された太陽系外から飛来した恒星間天体。扁平な形状で宇宙船ではないかという説も登場するほど、興味深い現象であった。連星により、推論の幅と共に理論と想像の宇宙が広がる。しかし、時間や距離のスケールからも、実際には見る事も叶わぬ途方もない世界。どうやって理論構築できるのかも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月20日

    著者の連星愛を強く感じる一冊。
    ブルーバックスにしては、文系でも読みやすい内容。

    宇宙には連星がとても多いというのは、聞いたことがあったが、宇宙のいろいろな分野の理解が、連星の観測を元に進んできたというのは知らなかった。

    惑星を持つ連星もいくつもみつかっているということなので、それぞれの惑星から...続きを読む

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