神の涙

神の涙

小説・文芸
913円 (税込)

4pt

怒り、逃亡の果てに
アイヌの地で何を見たのか

「読後、無垢な感動に満たされる」唯川恵(解説より)

北海道・屈斜路湖。アイヌの木彫り作家・敬蔵と孫娘・悠の家に、
尾崎雅比古と名乗る若い男が訪ねてきた。男は弟子入りを懇願。
初めは煙たがられていたが、敬蔵から木彫りを教わり、山に入るようになる。
しかし、男には誰にも明かせない過去があった――。

自然を尊んで生きる敬蔵、アイヌから逃げ出したい悠、
自らの原点を探す雅比古。感涙の新家族小説。

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神の涙 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    数十年ぶりの馳先生の作品。家族愛っていいなあ〜ってただ感動の涙です。悠ちゃんの思春期の心情の描写が印象的。敬蔵の作品の迫力が文章から感じるのが凄いっす!自然と人間の関わりを改めて考えさせられる。いい本に出会いました。

    0
    2026年03月12日

    Posted by ブクログ

    個人的な怒りと欺瞞に突き動かされてはいけない。
    悪い行いに報いを与えるのは神の役目であり、人間がしていいことじゃない。
    人間ができるのは許して受け入れること。
    自らの過ちに気づき、怒る代わりに、犠牲者の魂に思いを馳せること。
    未曾有の出来事や社会への不満など、自分の怒りを間違った方向に向けてはいけない。
    そんなことを壮大なスケールで教えてくれた小説。
    敬蔵の孫への愛に涙が止まらなかった。
    大自然に感謝をして、満ち足りた気持ちで本を閉じた。

    購入本

    0
    2026年02月08日

    Posted by ブクログ

    これほど美しい物語は滅多にない。
    最後のあたりでは泣いてしまいました。
    静かで美しく、大自然の荘厳さと畏敬の念に包まれ、情景がまざまざと浮かびます。
    少しずつ心を開いていくお爺さんと孫、自分や自然と向き合う主人公の緩やかな心情に、応援したくなりました。こんな小説がどんどん増えればいい、と思いました。教科書では伝えられないことも、物語を通してなら伝わるものがあるはずです。
    ずっと手元に置いておきたい本でした。

    0
    2025年12月31日

    Posted by ブクログ

    2025.02.16〜02.21
    ハラハラ、ウルウル、イライラ。色々な感情を抱きながら読み終えた。
    私はアイヌのことを知らずに生きてきた。知らないことで、差別をすることなく生きてこられた。もし、知っていたら、どうだったんだろう。

    そして、原発事故。
    喉元過ぎてしまった。計画停電、節電、すっかり忘れていた。そうなんだよね、今も苦しんでいる人がいるんだよね。

    何もわかっていない。わかっているふりをしている。
    敬蔵の言葉が心に刺さった。
    わかる努力をしなければ。

    0
    2025年02月23日

    Posted by ブクログ

    現在のところ、マイ・ナンバーワン馳星周さん。北海道のアイヌの家族愛を描く。小生の子供の頃の周囲にも、同じ方々がいて、やはり可哀そうなことを目にしてきましたので、よくわかります。大感動作。

    0
    2024年08月30日

    Posted by ブクログ

    日本の政治にこっちを愚弄してる、なんてグロテスクなことをするのか、と憤りを抱えているが、カムイの考え方で生きていきたいという気持ちになった。すごく良かった。

    0
    2024年03月09日

    Posted by ブクログ

    良かった。泣いた。
    神(カムイ)の涙…そのタイトルの持つ意味がこの本の隅々まで行き渡っていると感じました。
    アイヌをテーマにした本は数冊読ませて頂きましたが、やはり自然に対して畏敬の念を持つ生き方に心をうたれます。
    本書160ページに書いてある熊被害の予測など、正に今問題になっている事。
    自身も現代社会の恩恵を受けっぱなしである身ですが、そんな生活の中でも本書に出会い、アイヌを知れた事に感謝します。

    0
    2024年01月12日

    Posted by ブクログ

    章の区切りと前後半の悠とまさひこの回と読み易いと思うし内容が良いから止まらない 不夜城は未読で殺人バイオレンスホラーが読めない身体になってしまったので、読む事はないけど、きっとハラハラドキドキが続く物語なんだろうな、とはいえ推理小説しか読まず消えた巨人軍の西村京太郎はほぼ読んでいたけど、急に殺人を読んでいて吐気が来る嫌悪感義が出るのです。アイヌの勉強になり神を想う敬蔵の彫師の集中力の凄さ、悠のお兄ちゃんにおじいちゃんに家族になれたなる迄の1年間の記録が 5年後に帰る場面で終えて嬉しい 3人の像が部屋に置いてある 悠を抱きしめる お酒を断ち長生きする敬蔵 ホロっと来ました。青春18きっぷで川湯温泉に乗り換えで1時間滞在したこと思い出す。駅内に喫茶店あるのかな

    0
    2024年01月04日

    Posted by ブクログ

    アイヌの老若男女血縁者3人が夫々の経緯から一緒に生活をする中、個々の想い、罪の償いで離れ離れとなるもお互いの気持ちとアイヌ魂を深めて心を通じ合い最後は、一緒に暮らすハッピーエンドで親族の繋がりを描く

    北海道の屈斜路に住む無骨でアイヌ魂を継承する平野敬蔵は、若い頃酒に呑まれアイヌの生活スタイルから周りと上手く渡り合えず妹、娘と出て行かれ1人暮らしの中、娘夫婦の残された孫娘の悠を引き取り木彫りを生業として一緒に暮らす。悠はアイヌである事から虐められて育つ生活から高校その先は家を出てアイヌ差別の無い生活を望む。そんな2人の生活に突然、雅比古と言う東京から来た青年が訪れて木彫りの弟子を願い、通いでの3人の生活が始まる。雅比古は、東北震災で母を亡くし東京で福島原発問題に不条理に憤りを持つ2人と知り合い東電社長を拉致するも意に反して殺してしまう。雅比古は自首する前に母の兄と思われる敬蔵に会いに行くも自分もアイヌの血が流れる確信を持つに連れ真剣に敬蔵の弟子となり継承したい気持ちが募る。最後は、逃げる共謀者を説得して共に捕まり5年の勤めを終えて敬蔵の待つ屈斜路に戻る。そこには、北大生となり卒業後は、あれだけ嫌っていた屈斜路に戻ると言う悠も居る。

    0
    2022年09月02日

    Posted by ブクログ

    木彫りを通してアイヌの文化と言いますか、アイヌ魂を感じられるのが興味深く読みました。登場人物も魅力的ですし、展開も面白い。終わり方もいいです。

    0
    2021年12月09日

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