雨降る森の犬

雨降る森の犬

作者名 :
通常価格 913円 (830円+税)
紙の本 [参考] 990円 (税込)
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作品内容

父親を病でうしない、母親との確執を抱えた女子中学生の雨音(あまね)は不登校になり、山岳写真家の伯父・道夫のもとに身を寄せた。道夫はバーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテルとともに自前のログハウスに住んでいた。ログハウスの近くには大きな別荘があり、雨音はそこの持ち主の長男で高校生の正樹と知り合う。正樹は再婚した父親と若い母親に対して、複雑な感情を抱えていた。雨音と正樹は道夫の影響で登山の魅力を知るようになり、道夫の愛犬ワルテルと自然との触れ合いが、二人の心を少しずつ癒していく。家族の問題を抱えた中学生と高校生が、道夫とワルテルと過ごすなかで自らの生きる方向性を見出していく、心に響く長編小説。

雨降る森の犬 のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年04月16日

    とても温かくて、優しくて、最後は涙を流してしまいました。

    舞台は、信州、立科。
    中学生の雨音。
    雨音の伯父、山岳写真家の道夫。
    道夫の家の、隣の別荘に出入りする高校生の正樹。
    そして、愛犬ワルテル。
    ワルテルが可愛いくて、意地らしくて、愛らしい。そして、とっても温かくて賢い。

    そんな三人と一匹の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月23日

    じんわりと染みる作品。想像してたよりもずっと良かった。
    森林の静寂、雨の匂い、雨の音、季節の移ろい、ワルテルの息づかいを感じました。

    489頁となかなかの厚み。特別大きな事件があるわけでもないのに読ませる力がある。
    母親と確執のある中学生の雨音。父親と確執のある高校生の正樹。家が隣り合う二人は、雨...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年07月09日

     自然豊かな信州立科で、まるで森林浴をしているような、そして犬との関わりの温かさ・素晴らしさを感じさせてくれる感動的な小説でした。
     主人公は女子中学生:雨音ですが、東京の母の元を離れ、立科で犬・伯父・隣人の男子高校生らと交流を深めることで成長し、真の父・兄を得たような感覚・幸福感をもつに至ります。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月14日

    あらすじ
    父親を病でうしない、母親との確執を抱えた女子中学生の雨音(あまね)は不登校になり、山岳写真家の伯父・道夫のもとに身を寄せた。道夫はバーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテルとともに自前のログハウスに住んでいた。ログハウスの近くには大きな別荘があり、雨音はそこの持ち主の長男で高校生の正樹と知り...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月26日

    『少年と犬』を読んだ流れでこちらも読んでみました。犬への愛がたっぷり感じられました。

    ワルテルという雄のバーニーズと自然の山々が、飼い主の中学生の姪、隣に住む高校生の心のかさかさした部分に温かさを注ぎ、確執のある親と逃げずに向き合い、前を向いて生きる力をくれます。

    ※「(犬は)見返りを求めず、愛...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月04日

    馳星周さんの作品は初めて。
    物語の冒頭、舞台は三月下旬の蓼科高原。
    数ページ読んだだけで、体がふわっと気温マイナス5度の信州の山に空間移動した感覚を覚えた。

    主人公は中学三年の女の子、雨音。
    母親との関係に問題を抱え、伯父で山岳写真家の道夫の暮らす立科へやって来た。
    そこで道夫と暮らす犬のワルテル...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月25日

    読みはじめてから再読に気づきました。一緒に生活している動物(軽々しくペットと呼びたくない)が居なくなることの激しい悲しみに、自分に降るいずれ来る別れを感じさせられて号泣。初読の時にはしていなかった登山という共通項も加わり、同じ作品でも読む時期で味わいがまた違うものになるのかと。

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    Posted by ブクログ 2021年08月08日

    全てを受け止めてくれる他者がいる尊さ。分かり合うために必要なことと必ずしも分かり合えないこともある現実。大切なことを犬から教わった。ありのままの自分を大切に。そんな強さがあれば。

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    Posted by ブクログ 2021年07月01日

    道夫の言葉「動物が幸せなのは、今を生きているからだ。不幸な人間が多いのは、過去と未来に囚われて生きているからだ。おれは、こいつらみたいに生きたい」というセリフが印象的だった。
    ワルテルみたいに今を、一瞬一瞬を、一生懸命生きられたら素敵だなと思う。

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    Posted by ブクログ 2021年01月16日

    久しぶりに、本を読んで泣いた。うちにもワルテルと同じバーニーズがいるから。性格は違うけど、私達家族も、犬からたくさんの幸せをもらって暮らしてるんだなと改めて思った。

    0

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