M(エム)

M(エム)

559円 (税込)

2pt

サラリーマンは義妹の媚態を妄想し、固執する。母親は家計の足しに携帯電話を使って体を売る。初老の男たち相手にコスプレで荒稼ぎする女子大生は就職戦線で苦戦中。SMクラブに没頭し、女とプレイするための資金づくりにフリーターの男が選んだ強盗先は──。世間の雑踏にまぎれる平凡な者たちを陥れる些細なきっかけと苦悩。日常のほんの少し先にある「異界」にはまり、超絶の性に捕らわれた人間の背徳を残酷なまでに描ききった異色作品集。

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M(エム) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年04月23日

    少し間違えるとただのエロ小説になってしまう題材なのに、人間の性の執着と生の根源が、登場人物の内面を的確に描写することによって浮かび上がる。流石馳氏の作家の手腕・力量あるからこその作品。特に「声」と「M」は秀逸。。

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    Posted by ブクログ 2017年11月23日

    性描写が生々しいので家でこっそり読むか、カバーをかけて読むのをお勧めします。


    馳星周の作品は二作目になりますが、未だ彼のノワールと呼ばれる作品を読んだことがありません。次はど真ん中のノワールを読んでみたいと思います。


    さて、本作品は何処にでも居そうな人達がちょっとした事で転落していきます。
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    Posted by ブクログ 2018年01月22日

    かなり久しぶりの馳星周。繁華街舞台にドンパチ繰り広げなくても揺るぎ無いノワール感。住む世界は違うのだけど起き得ないことでは無いと言うか。表題作のMに関してはトラウマに支配されている物語りだろうし、近い感覚がある。
    眩暈の主人公には「しっかりしろよ」って突っ込みたいけど。。

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    Posted by ブクログ 2016年05月31日

    生々しいまでの性描写の中に迫り来る恐怖とのコントラストがなんとも言えない焦燥感を与えられます。

    どっちのドキドキ!?!?


    と、思うような。なんとも言えない身近な恐怖。

    テレクラに堕ちる主婦。

    SMに堕ちる男。

    息子。


    隣の家族との秘密。いろんな短編なんですが。どれもこれも追い打ちをか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年10月03日

    表題作のみ読みました。不夜城しか読んだこと無いのですが、ワンセンテンスの短いこの人の文章は速くて好きです。短編なのですが、だからなのか疾走感とかテンポをだすために取捨選択がいさぎよすぎて読む人によってはもっと人物をとかカメラが遠いという印象もあるとは思います。もうすこしネチネチダラダラ書くべき部分は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年06月14日

    すごい本
    しょっぱなから飛ばしてくれます。
    まさにM

    Mの人へ

    決してハッピーな本では有りません。

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    Posted by ブクログ 2011年09月04日

    エグい、エロい、救いがない、気分が悪くなる。
    こんな気分にさせられた小説は初めてだが、もういいや。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    今回は一風変わり、ヤクザとかアウトロー系な
    人々が落ちていくのとはかわり一般のほんとうに
    あなたの側にいる人たちが落ちていくという話。

    短編集でなかでも『人形』がお気に入り。

    隣りの家のおじさんに慕情を抱く女の子が
    おじさんの後を興味本位でつけていくと
    デートクラブにでいりしていることをしる。
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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

     些細なきっかけで異常な性の世界にはまってしまった者たちの苦悩と快楽、そして絶望を残酷なまでに描いた異色短編集。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    直木賞候補になってたから内容知らずに買っちゃった。。帯のとおり、「ほんの些細なきっかけ 誰しも闇を秘めている」「絶望と快楽」が入り混じる話が4つ。
    自分が好んで買う本とは違うので、新鮮で刺激にはなったけれど、絶望の色が強すぎて後味悪いって感じる人もいそう。直木賞候補にもこういう作品あるのね。

    0

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