地図と拳 上

地図と拳 上

913円 (税込)

4pt

日本からの密偵に通訳として帯同した細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。桃源郷の噂に騙されて移住した孫悟空。地図に描かれた存在しないはずの島を探し、海を渡った須野。日露戦争前夜、満洲の名もなき都市に呼び寄せられた人々は、「燃える土」をめぐり殺戮の半世紀を生きる。広大な白紙の地図を握りしめ、彼らがそこに思い描いた夢とは・・・・・・。第13回山田風太郎賞受賞作。第168回直木三十五賞受賞作。

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  • 地図と拳 上
    913円 (税込)
    日本からの密偵に通訳として帯同した細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。桃源郷の噂に騙されて移住した孫悟空。地図に描かれた存在しないはずの島を探し、海を渡った須野。日露戦争前夜、満洲の名もなき都市に呼び寄せられた人々は、「燃える土」をめぐり殺戮の半世紀を生きる。広大な白紙の地図を握りしめ、彼らがそこに思い描いた夢とは・・・・・・。第13回山田風太郎賞受賞作。第168回直木三十五賞受賞作。
  • 地図と拳 下
    913円 (税込)
    1932年、満洲国建国。明男が建築学徒として携わった仙桃城は、立派な都市に発展した。一方、乱暴な支配に苦しむ地元住民との対立は激化。明男がダンスホールで出会った孫丞琳も、抗日軍の一人だった。細川は、リットン卿の調査を受け、戦争構造学研究所を設立。十年先の未来を予測しようとするが・・・・・・。人はなぜ拳を振りあげ、戦争へと向かってしまうのか? 圧倒的スケールで描き切る歴史×空想巨編! 第13回山田風太郎賞受賞作。第168回直木三十五賞受賞作。

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地図と拳 上 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小川哲の直木賞受賞作。

    満州というかつて様々な国の思惑が重なった地図に、様々な背景の人間が心を描く群像劇。

    全部読み終えた今、高木が小刀を頑なに手放さなかったのは何故だろうと考えてみる。小刀が指す意味は『拳』であり、つまり戦争である。高木は葛藤の末、その拳を手放さなかった故に細川が命の危険に陥る

    0
    2025年11月17日

    Posted by ブクログ

    初めは少しごちゃごちゃするけど、後半からスピード感がすごい。人物たちがどんどん動く。
    下巻が読みたくなる。

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    途中から急激に面白くなっていく印象
    明男と丞琳の出会いとか、細川の思想とか。

    満洲が今後どうなっていくか、関東軍がどんなことをするか、という大まかな歴史を知っているからこそ、副題の年号が1932,1937,1941年に近づいていくほどドキドキした。

    今後満洲がどうなるのか、細川や明男、丞琳やクラ

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。
    登場人物それぞれの視点で戦争が進んでいくので、1人の人物に肩入れせず客観的に戦争が考えられる物語。

    0
    2025年10月20日

    Posted by ブクログ

    国家間で弱肉強食の掟がまかり通った19世紀~20世紀前半の中国東北部が舞台。

    伝統的な大国ロシアと技術的な新興国である日本は一触即発の危機にあった。その上、清政府は力を無くし、中国東北部は誰のものでもない空白地帯であった。

    そこに日本からの密偵として2人の男が送り込まれる。

    という所から始まる

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    1899年、日露戦争前夜に密偵として船に乗り込んだ軍人の高木と通訳の細川。満州を舞台に多くの人物が戦争に翻弄されがむしゃらに生きていた。長い歴史の物語はどうしても端折って書かなければならない為、なんか急に時代変わったなぁと思うことが多いが本作においてはそれがなく、それぞれの人物の待ち受ける運命に胸を

    0
    2025年08月20日

    Posted by ブクログ

    面白い!
    満州アヘンスクワッドという漫画を並行して読んでいて、タイムリーでちょうどいい!と思い手に取った本。
    細川さん、最初の登場ではなんだか頼りない学生さんだなと思っていたのに、あれれ謎めいた魅力的な登場人物っぽいぞ?!

    0
    2025年08月02日

    Posted by ブクログ

    第168回直木賞受賞作。

    舞台は満州。

    小川哲さんの長編といえば
    「ゲームの王国」があるけれど、
    それと比べても
    エピソードが多岐にわたっていて
    上巻はまだまだエピソードの断片を積み重ねている段階。

    下巻での盛り上がりが楽しみ。

    0
    2025年07月31日

    Posted by ブクログ

    参考文献の量もそうだけど、作家の頭脳の果てしなさを感じることができる。この人の作品は大体そうだけど。すごい。
    SFのエッセンスの配分が絶妙。歴史物として冷めずに読める。マジで天才。

    0
    2025年07月18日

    Posted by ブクログ

    小川哲『地図と拳 上』集英社文庫。

    第168回直木賞受賞作、第13回山田風太郎賞受賞作と各界から絶賛された歴史空想小説。

    物語はまるで地固めするように極めてゆっくり、じっくりと展開していく。せっかちな自分は冒頭から登場していた日本から満州に渡った密偵の高木が主人公だと思っていたら、早々に戦死して

    0
    2025年07月03日

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