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明治28年、福岡県今宿に生まれた伊藤野枝は、貧しく不自由な生活から抜け出そうともがいていた。「絶対、このままで終わらん。絶対に!」野心を胸に、叔父を頼って上京した野枝は、上野高等女学校に編入。教師の辻潤との出会いをきっかけに、運命が大きく動き出す。その短くも熱情にあふれた人生が、野枝自身、そして二番目の夫でダダイストの辻潤、三番目の夫でかけがえのない同志・大杉栄、野枝を『青鞜』に招き入れた平塚らいてう、四角関係の果てに大杉を刺した神近市子らの眼差しを通して、鮮やかによみがえる。著者渾身の評伝小説!! 第55回吉川英治文学賞受賞作。
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Posted by ブクログ 2023年08月09日
時代を駆け抜け、28歳で虐殺された婦人解放運動家伊藤野枝の評伝小説。
名前だけは知っていたが、このように鮮烈な生涯を送ったとは。
冒頭の文章が、何を意味するのかと思っていたら、野枝の最期を象徴するものだった。
野枝を立体的に描き出すためか、野枝自身の視点で進んでいた文章が、章の始めばかりでなく途中で...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月12日
伊藤野枝中心かと思いきや
当時の前衛的グループの群像劇
真偽はわからないが
リアリティがある。
青踏、の時代は政治的な自由だけでなく
性に関しても自由さを求めていたとは
戦う女性がテーマだろうが
当時はこんなに戦ってたのかい
上巻ではまだ大杉栄が顔を出した程度
下巻の期待をしてしまう
ついで...続きを読む
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