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Posted by ブクログ
初版は文鎮本というほどのボリュームだそうだが、文庫でも合計700ページ余り。一気読みはできないがグイグイと引き込まれた。ジェンダー視点から知った本書であるが、伊藤野枝と平塚らいてふとの関係や、明治大正のジェンダー問題がフィクションではあるがリアルに感じられる。本書は伊藤野枝伝ではあるが、大杉栄をはじめ、彼らを取り巻く人物像の視点より多角的に描かれており、またその周囲の人たちも生き生きと描き切っており、その上で彼らとの関係もリアルに感じられる。大杉栄はアナーキストということで一歩引いてみていたが、フィクションではあるもののある程度史実に沿った流れでもあり、この時代の活動家の生き方を学べた。時代は変わっても現代に生きる視点もあると感じた。
Posted by ブクログ
【2024年172冊目】
大杉栄と伊藤野枝。二人は夫婦であり、友人であり、同志であり、共に国を変えんと闘う革命家だった。関東大震災からスタートする物語は、終焉をを迎えるまで野枝の幼少期から順番に語られる。彼らは如何様に生きていたのか、ノンフィクション小説。
上巻は結構停滞しながら読んでましたが、下巻でどんどん引き込まれていきました。甘粕事件は名称を覚えていたものの、詳細は全く覚えておらず(習っただろうか)あまりの理不尽さに日本の暗い歴史を見たような心地に。
しかし、大杉も野枝も本当に不自由な時代ておいて、あんなに自由に生きていたのかと。咎められる所業もないわけではないのですが、村山さんの手腕で二人も周りの人たちもかなり魅力的に描かれているのがずるい。
歴史の授業ではきっとさらっと触れられてしまう事柄ですが、本書を通じて未来永劫語られていくのだろうと思いました。
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