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「暴力反対」とはよく聞くけれど、じつは世の中は暴力にあふれている。国は警察という暴力装置を持っており、問答無用で私たちから徴税する(そして増税する)。資本主義は、私たちを搾取し、格差を生み出す。家父長制は男性優位・女性劣位のシステムをつくりあげる。一方で、こうした暴力に対抗して、民主化や差別の撤廃などを成し遂げてきたのも、また暴力である。世の中にあふれる暴力には、否定すべきものと、肯定せざるをえないものがあるのだ。思考停止の「暴力反対」から抜け出し、世界の思想・運動から倫理的な力のあり方を学ぶ。
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Posted by ブクログ
面白くタメになった。人文系知識やニュースで知っている程度の世界情勢の知識だったが、解説もわかりやすく、硬くない読みやすい文体ですらすら読めた。(ネット記事の雰囲気に近いので疲れていても読めた)
侵略や破壊、征服のための暴力ではなく自分達の生活を守る為の暴力を認めよう。
既存のヒエラルキーに沿った組織ではなく、人種、性別、国籍、年齢…などあらゆる人々が連帯することで抵抗し続けることができる。(この辺はフェミニズムとも重なる)
インターセクショナルが重要とされている理由か〜と思った。
本書で紹介されている抵抗の実践は自分の実生活でそのまま実践するのはハードルが高いが、マインドとしてちょっとした親切を毎日積み重ねていくことが始めていきたい。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白いじゃん!
所謂僕らが想像する『暴力』とは分けて考えておいた方が良いけど,思想として,ワクワクするじゃないか!Rockだねぇ!
そして,所謂正統派のcommunismって,Anarchismとすごく近いところにいるんだなぁって言うかそうだと思ってたの,Anarchismだったんじゃん?と.
ソ連や中国の「共産党」という名のクソみたいな紛い物の悪魔にとんでもないクソイメージを世界中にばら撒かれて,アメリカはじめ資本主義のクソ野郎共に拡大再生産され続けた結果,今や見る影もない,死に体の,いや,お前はすでに死んでいる状態のcommunismは,地べたのAnarchismに変装して生き続けているってことなのかねぇ?
誰かに手を差し伸べること,差し伸べざるを得ない心,それこそが社会の「基本」であるって考えたら,もっと人は繋がれるし,闘えるんじゃないかと,そんな清々しいまでの青臭い情熱が蘇ったりして,久しぶりにスカッとした気分で眠れるわ!
Posted by ブクログ
アナキズムの入門書としてまとまっていると思いました。
やっぱりグレーバーの影響力って大きいですね。亡くなったのがとても残念。
まずは誰のために「働いている」のかってところを再考すべきだと思うのですが、皆さんあんまり疑問を持っておられないようで・・ 資本主義は生き残りのためにますます一極集中に邁進し、人々に負債を押しつけて搾取を続けていくのでしょう。子ども食堂のような相互扶助のシステムを評価しているようなふりをしながら、それらがコミュニティーセンターとして機能するようになれば潰しにかかるかもしれません。いかにして地方に分散した拠点を作るか、ですかね。
Posted by ブクログ
暴力反対!
非暴力以外は認めない!と短絡的に考えてしまう方は、プーチンのウクライナ侵攻を止めるために、国家と国民を差し出せば良いと考えているのだろうか?
暴力とは何か?
一般論として、いまは腕力により他者に害をなすことだけが暴力だと考えている人は少ないと思う。
でも、短絡的に暴力は良くないと考える人は多いような気がする。
プーチンの侵攻に対して闘う武力の行使は、暴力なのか?
イスラエルのガザ侵攻は、暴力なのか?
国による国民財産の強制的な剥奪(税ともいう)はどうか?など、現実問題として人類の歴史の中で綿々と続く暴力について、歴史、過去の議論を踏まえ考察する。
暴力反対と安易に考える人は、暴力とは何かをまず考えるべきだと思う。
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