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Posted by ブクログ
「伝説の雀鬼」こと桜井章一の人間観察眼が書かれています。
たとえば、人間の本質についてこんなことを書いています。
会社であろうが、なにかの集団であろうが、人は上に立つと譲らなくなる。逆にいうと、上に立つ人は譲らなくて済むから上に立ちたくなる。
上に近づけば近づくほど、社会的な地位や名誉、あるいは金銭などいろいろなものが増えてくる。そうなると割り込まれることも必然的に増えてくる。それを極力抑えたいがために、人はさらに上を目指すのだろう。割り込まれても譲らなくて済む高みを目指して。
しかし、人間はいつも自分のことだけを考えているわけにいかない。とくに上に立つ人間は、まわりの人間のことも考えなければならない。自分の仕事だけやりやすくなってもしょうがないのだ。集団としてやっていくには、まわりの人間の仕事もやりやすくしてやらなければならない。
そう思えば、そこに譲ってあげる気持ちが出てくる。私は、まわりから見たら譲らなくていい立場の人間かもしれないが、その場を少しでも楽しく、仕事をやりやすくしたいから常に譲る気持ちを持って生きている。
上に立つ人間にこそ、譲りの精神がなければならないと思う。これは、謙虚さを売れということではない。譲るところは譲ってやる。上に立つ人間は、それをごく自然にできるようにしないといけない。私が人間関係を柔軟かつ良好に保ってきたのは、この〃譲り〃の精神があったからにほかならない。
確かに、私が知っているリーダーたちを思い浮かべると「この法則」結構成り立っているよなぁと思います。すごく優秀ですごく一生懸命でもこれがないと人はついてこないというか、空回りしてそこより上に行けないというかそんな気がします。
# ちなみに、私はリーダーに向いてないしなりたいとも思っていないので観察するだけです。
他にも、
学問やそのほかのさまざまな専門分野を学ぶうえで、自分より知識のある人、もしくは自分よりその分野に深く関わっている人からものごとを教えてもらうのは当然のことだ。いわゆる〃できる人〃たちからいろいろなことを学ぶ。
しかし、それが〃人生を学ぶ〃ということになった場合、私はその学ぶ対象に〃できる人〃をけっして選ばない。私が人生を学ぶのは〃できる人〃からではなく、〃できない人〃からだ。「あの人がすごい」「あの人はいろいろなことを知っている」というように、世界には、いろいろな〃できる人〃がいるのだろうが、私はそんな人たちにはいっさい興味がない。生きていくうえで私に多くのことを教えてくれるのは〃できない人〃たちなのだ。
人は、あるレベルに達すると(達したと思っているのは本人だけだったりするのだが)、そのレベル以下の人からは学ばなくなる。学ぼうとするのはたいてい、「この人は自分より上」と判断した人からばかりだ。たいがいの人が〃能力のある人〃を敬っていくようになってしまう。でも私は、違う。〃できない人〃を見て「なんでできないんだろう?」と考え、そこから学んでいく。
初めに書いた謙虚さの話も、恐らくは〃できない人〃の振る舞いから学んだことなんだろうと思います。反面教師という言葉がありますが、確かに〃できない人〃の振る舞いを観察して「人間って、なんでこうなってしまうんだろう?」と考えることはとても有効なことだと思います。
それから、「私はその学ぶ対象に〃できる人〃をけっして選ばない」と書いてありますが、これは「選ばなくても自然にできる人のことは敬い学ぼうとするので意識する必要が無い」ということかもしれません。
と、このようにハッっとさせる言葉がたくさん詰まっていて面白かったです。
他のも読んでみようかな。
Posted by ブクログ
現代人が失いがちな感性で生きることの大切さを思い出させてくれる本である。
著者は、現代人は知識や、地位、お金、などのフィルターによって世界をまるでカメラで切り取ったかのように、写真のように一部分しかみることができていないとのべている。
著者は、麻雀をするなかでこれまで人を見抜いてきた、しかし、その人を見抜く方法というものはマニュアル化されたものでなく、一目みたときの違和感などの肉体的なものである、心理的テクニックなどで一部分を見て人を見抜こうとすることはいわば、知識、地位、お金などのようなフィルターを通してものごとを切り取ってみているのと変わらない、肉体的な感性や、直感に委ねて全体的にものごと、人を見抜くことが大切ということをこの本では説いている。
Posted by ブクログ
伝説の雀鬼、桜井章一氏による人間観察についてのエッセー。
本書の内容を簡潔に表現するのは難しい。著者がこれまでの人生経験を元に人間を観察する場合のポイント=著者の“モノサシ”を紹介している、というところだろうか。
(「はじめに」に、人が人を見るときにはその人の“モノサシ”が使われるとある。)
とにかく、その桜井氏の“モノサシ”について、思い付くがままに書き著されているという感じで、一冊の本としての構成、まとまりなどは考慮されていないような印象を受けた。
だが、さすがに随所に感銘を受ける話がある。文章表現については決して素晴らしいとは言えないが、その背景にある主張は、なるほどなぁ、そうだよなぁ、と思わせる本質を捉えているものが多い。
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