Posted by ブクログ
2016年02月10日
全体として、柔軟、自然、無我、身体を大切にしている印象。
逆に信念、決意、知への現代の過大評価に反発。
「粋」、「持っている」という感覚。
下記抜粋。
器は大きくなくてよい、大きな器に小さな料理は似合わないように
柔軟で適材適所な器。
粋な男はかっこいい
「活き」「心遣い」「気風の良...続きを読むさ」をもった焼き鳥屋のオヤジ
お金より客の立場に目がいくような商売をする眼鏡屋のオヤジ
欲しくない時計を買う著者
勝ち負けにこだわりすぎるのは野暮(粋の反対)
「何かをもっている人間」
ちゃんと生きてきた人間はそれぞれオリジナルな何かをもっている。
知識に取り憑かれた人は、知識を得ることが生きる核心だと思っている。知識を得れば得る程自分を過大評価してしまう。
本を10万冊読んだところで、現実の世界の心理がその本の外にあるとしたらどうか?
未来は予測不可能であるし、どんなに本を読んだところで、この世のことはほんのわずかしか納められていない。
知識を大げさに捉え過ぎている。
知識は大事だが、それに依存しすぎると現実の変化に対応できなくなり、生き物のくせに生身の体を十分生かす事ができないおかしな存在になる。
何とかなるさという人は何ともならん。
自分で何かしないと何も起こらない。
迷惑をかけることを恐れるな。
生きるということは人に迷惑をかけることだ。
相手の本心を探るな。
相手が発しているよいもの、悪いものをそのまま素直に感じるだけでよい。
ポジティブへの違和感
明るく演じるな。昼と夜があるように、誰にでも明るい部分と暗い部分がある。自然でよい。
街でみかける鬱なサラリーマンと躁なテレビ。不自然。
誰だって根っこは暗い土の中にある。
うつむくな。(視野が狭くなり悪循環)
少し目線を上げ、遠くをみる。そんな基本姿勢がよい。
急ぎ足は格好わるい。
基本はゆったりとしながら、肝心なところで鋭敏に物事をとらえ素早く動く。
中味のある人間でなくてよい。
いっぱいいっぱい入れずに半分くらい空っぽに。風通しもよく、いろんなものが自由にでたりはいったりする。
定まっていないものを求めよ
定まったものを追求するのが知識
定まらないものを追求するのが知恵
(変化する世界を感覚でとらえ素早く対応するのが知恵)
知恵で確信を持つと男は弱くなる。
自分は二番目
重心を低くする
頭でっかちは重心が高すぎる、腹の下くらいに落とす。
トラブルへの対応力のほうが大事
(知識でない)
勝負は勝ち負けも大事だが、納得感。
過程を大事にする人はこれを大事にする。
自信だけで勝負すると、失敗したときに後悔する。
悔し涙はかっこわるい。(納得感がえられていないから)
悟るな。
どんな道にもゴールはない、常に途中経過。
悟ったらそこで終わり。
計算しない。
計算しても上手くいかない。
考えるな感じろ。
どれだけ力を入れるかでなく、どれだけ力を抜くか。
時には無礼な男に
迷惑をかけることを恐れるな
人生の前線から逃げない
「なんとかなるさ」と思っている人はどうにもならない