ネタバレ
Posted by ブクログ
2016年07月03日
人からはよく「落ち着いてるね」と言われる。しかし実際のところ、トラブルが起きたり他部局とやり取りする際は、いつもドキドキしている。自分が尊敬している上司を観察すると、そうしたトラブルなどに落ち着いて、適切な対応をとっている。自分もそうなりたい。そのためには実務的な能力も必要だが、精神的なタフさも必要...続きを読むになる。どんなことが起こっても物怖じしないような、そんな心。それを学ぶために本を買ってみた。
・君がつまらないことに動揺したり、怯えたりしないためには"好調が当たり前だと思わないこと"が一番だ。
・最初から他人に過度の期待をしないこと、もしくは願望を持たないことである。なまじ、相手に期待をするから、裏切られたときに、人は動揺をする。
→時々、どうしても嫌な人と連絡を取るときがある。こちらは何も失礼なことをしていない(と思っている)にも関わらず、相手は終始不機嫌。そんな人と仕事をすると、変にこちらは動揺してしまう。本来あちらがすべきことも、「じゃあウチでこれもやっときますね」なんて、無駄にサービス精神を働かせてしまう。そんなご機嫌取りすら、後で思い返すと情けないやら、腹立つやら。しかしそれは私の前提が「お互い良好な関係で仕事をやる」ことが前提となっており、それが崩れたから不快に感じていたのだと、気付かされた。最初から相手が良いヤツだと期待しなければいいのだ。会話の中で「お、いい人だな」と感じればそこから、より良好な関係を築けばいいだけだったのだ。もちろん、こちらはマナーは押さえとくべきだろう。相手の目を見る、メールよりも対面、挨拶をする、など良好な関係に向けて自身ができることは多々ある。あとは相手次第であって、相手が特に関係を良好としたくないのであればそれでいいし、だからといってこちらも態度を硬化させる必要はない。はなから期待をしなくていいのだ。
・人を怯えさせたり威嚇するような態度を取る相手には、恐れずに毅然とした態度を貫くのが一番
→これはその通り。相手が威張ってる場合でも、こちらは恐れず対応するのが一番だ。私は大学職員なのだが、以前上司から、「教員は自分の上司じゃない。思ったことはきちんと言う。」と聴かされた。本書の言葉と併せて、心に刻みたい。
・イヤだから避けるのではなく、負けるから逃げるのではなく、「イヤだから積極的に向かっていく」「負けても果敢に挑んでいく」という気持ちを、ぜひ持ってほしい
→イヤなことは避けたい。面倒くさい事案が起きた際も、思わず「面倒だな」と口にだし、後回しにしてしまうことも多い。しかし、そうした「イヤだから避ける」「面倒だから後回しにする」ことは、おそらく今後キャリアを積んでいくうえで、無くすべき悪しき習慣だというのは明らかである。逆に「イヤだから取り組む」「面倒だから先に済ませる」といった、逆説的に物事を考える習慣を今のうちに身に着けると、後々大きな財産となるに違いない。
・生きた金の使い方-。それは結局、子どもにとっての「思い出」がいかに大切かということを知っていて、そういうことのためには、金がかかっても何とかするといった使い方に他ならない。
→正直、私は物欲があまりない。誕生日に何がほしいと妻に聞かれて、毎度答えに窮する。だからお金はあまり減らず、使い道があまりない。本書では子どもの思い出にお金を使ってはどうか、と述べている。子どもに限らず、他者のためにお金を使う、というのはとても大事な考え方だと思う。以前「夢をかなえるゾウ」で「コンビニのおつりは募金箱に入れてまえー」と書かれており、結構それは実践している。誰かのためにお金を使うって、もらった人はもちろん、与えたほうにとっても気持ちがいいものだ(それは成金的な思いではなく)。子どもの思い出含め、今後も「他人のためにお金を使う」ことを忘れずにいたい。