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Posted by ブクログ
藤井誠二『沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち』集英社文庫。
2010年代の始めに浄化運動により消滅した沖縄県の売春街の記憶に迫ったノンフィクション。
戦後の長き間、米軍により支配され続けた沖縄県。米軍によるレイプなどの性犯罪や性病の蔓延を緩和するために造られた色街。当時は、稼ぐ手立てが無かったり、借金のために売春に手を染めざるを得なかった女性も多く居たようだ。支配されながら生きるために身を削った女性たち。
やがて、時代は変わり、それでも色街はスタイルを変えながら生き残るが、時代の要請により消滅を余儀無くされた。色街が消えた今もなお米軍が沖縄県に留まり、米軍による性犯罪は無くならない。
本体価格900円
★★★★
Posted by ブクログ
・映画「宝島」との親和性
元戦果アギヤーの刑事その他が主となる映画はこの本との親和性が高かった。
戦果アギヤーとは戦後、米軍基地に忍び込み食料や衣料などを盗み出し、住民に分け与えた集団。ゆくゆくはコザ派呼ばれ、特飲街(売春が暗に認められる街)を取り仕切る用心棒として働く。最終的には現在の旭琉會に集結される。 映画にも出てきたナハ派は元空手道場がルーツ。喧嘩の仕方がまさに空手でちょっと感動。
・「性の防波堤」
後を絶たない米軍のレイプから民間の女性を守るために設置された「特飲街」。そこでは売春が行われていた。その歴史があるにもかかわらず、沖縄県の各所に存在していた街は「浄化」が行われ、今ではほとんどがゴーストタウンである。
真栄原新町をドライブしてみた。ほとんど勘で向かったけれど、暗いほうへ車を進めると、到着した。ほとんど街灯はなく、廃墟のようだった。
「沖縄の恥部」と呼ばれたその地には、犠牲になった人たちが住んでいた。
私はそこで懸命に生きた人たちを恥ずかしいとは思わないし、生きるための手段だと理解している。彼女たちが生活に苦しんでいるならば、救うべきだし見守るべきだと思う。
・何かを守るために何かを犠牲にするのはおかしい
筆者はそう書く。同感。
戦後の沖縄で必死に引き抜いた人たちの生きざまがありありと感じられる。彼らの必死の抵抗や運動で私の住んでいる沖縄がある。
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