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帝国のカーブ 「超限戦」時代に見るアメリカの「金融戦」の本質
アメリカは帝国だろうか? そうだと答える人もいれば、そうではないと答える人もいるだろう。アメリカは以前のいかなる帝国とも異なり、海外に植民地を一つも持っていないし、戦争を通して占領した国から公然と資源や財産を略奪せず、また占領地の人を奴隷のように酷使していない。これらの点を見れば、アメリカはまったく帝国には見えない。 しかし、これによってアメリカは帝国ではないと判断すれば、アメリカはなぜ覇権を執拗に追い求め、そしてこの覇権を確実に手に入れたのだろうか? 現在までの40年余りにわたり、アメリカは米ドルを用いて金融システムを構築し、全世界を人類史上類を見ない金融文明へと導き、全世界から利益を獲得してきたのだ。 それでは、アメリカはいかにして有史以来最も強大な新興帝国になったのであろうか。 【目次】 日本語版への序文 序文 「帝国」が時代遅れの話題になろうとしている時 前書き 「9・11」はアメリカが衰退へと向かう転換点となった 帝国の歴史 古い欧州の没落とアメリカの勃興 金融植民 貨幣の歴史的ロジックとその軌跡 金融という魔法の杖 砲煙の背後 アメリカは何のために戦ったのか 世紀の問いかけ 金融戦と陰謀論 復興かそれとも衰退か アメリカは戦略の転換によって弱体化を避けられるか 台頭するのは誰か アメリカが自分を倒した時に中国はなにをすべきか -
夜行奇談
怪談実話×妖怪画――かつてない融合で生まれた、二度読み必至のシン・百鬼夜行! 新婚夫婦が引っ越したマンションに、持ち主不明のライターが転がっていた。翌日も、色違いのライターが落ちている。夜中、異音に気づいた夫婦が見たものとは?(「ライター」) 犬が引きずる白いモノ。沼に誘われる少年。頬かむりで踊る白い集団。ロッカーに貼られた女のシール。紅蓮のハト。屋根裏のドールハウス。欠けてゆく地蔵――。 怪しい出来事に遭遇すると、昔から人は「解釈」を試みてきた。幽霊・狐狸・妖怪を想像して「正体」にしようとした。「解釈」や「正体」をすべて削ぎ落して生まれたものが「怪談」なら、そこに「得体」を添えると……。 著者が何年もかけて蒐集した「得体の知れない話」と「得体」を収録。 すべてのお化け好きに贈る、企みに満ちた実話系怪談集。 -
BRAIN WORKOUT ブレイン・ワークアウト 人工知能(AI)と共存するための人間知性(HI)の鍛え方
人工知能(AI)が進化しビジネスパーソンの技術的失業が危ぶまれる時代に、 我々は頭脳をどう鍛え、使えばいいか。 マッキンゼー、ソフトバンク社長室長を経て、東大未来ビジョン研究センター特任研究員を担う 著者による提言と実践。 【目次】 第1部 科学と人類史から見る脳の機能の再定義 第1章 私達人類の脳の機能と人間知性について 第2章 人間の知能/知性に関する「3つの事実」 第3章 HI(Human Intelligence)の短い人類史と6つのブレインモード 第2部 6つのブレインモード 第1章 運動モード――脳の基本能力を鍛え、着想を得る 第2章 睡眠モード――記憶と感情を整理する 第3章 瞑想モード――「今、ここ」の自分を観察し、世界と一体化させる 第4章 対話モード――自己の意識を他者と共有し世界認識を広げる 第5章 読書モード――人生を豊かにする深く長い思考 第6章 デジタルモード――私達の脳を拡張し、アウトプットの可能性を広げる 第7章 6つのブレインモードの相互連携と実践に向けて 第3部 AI時代の未来を自分の脳と知性で生き抜いていく 第1章 情報イノベーションが社会を変える――生成AIと私達人間の知能/知性 第2章 新しい段階に入ったAIといかに共存していくのか――壺から出してしまった魔人か、我々の救世主か -
彼女はそこにいる
第1話「あの子はついてない」 母と共に庭付きの一軒家へ引っ越してきた中学生の茜里。妹の面倒を見ながら、新しい学校に馴染んでゆく茜里だが、家の中で奇妙なことが起こり始める。知らない髪の毛が落ちている。TVが勝手に消える。花壇に顔の形の染みが出来る。ささやかだが気になる出来事の連続に戸惑う茜里。ある夜カーテンを開けると、庭に見知らぬ男性の姿が――。 第2話「その家には何もない」 不動産仲介会社に勤める朝見は、大学の先輩でフリーライターの高田に「曰わく付きの物件」を紹介して欲しいと頼まれる。次々に貸借人が入れ替わる家の話をしたところ、「内覧したい」という高田に押し切られて現地へ向かうことに。そこは最近まで中学生の娘と母親が暮らしていた庭付きの一軒家だった。 第3話「そこにはいない」 その家にはなぜ人が居つかないのか? 新たな住人をきっかけに、過去の「ある事件」が浮かび上がる。 -
トゥモロー・ネヴァー・ノウズ
「私」は娘を凌辱して殺害した、犯人の男を許すことができなかった。少年法の庇護対象内の年齢であったために、極刑にもならず、いまものうのうと生きている……あの男。私は人生を棒に振っても良かった。娘のいない人生など耐えられない、意味がない。だから、男の部屋に包丁を持って飛び込み、めった刺しにして……。気がつくと「私」は、復讐を決意した最初の瞬間にまでループしていた。何度殺しても、何度も殺しても、「私」の時計は先へ進まない……どうして。復讐者が、高校生が、世界王者が、全人類が「今日」という一日をループする。これは、SF的な日常を送ることを宿命づけられた、私たちの未来の物語。 -
海は地下室に眠る
稲毛海岸近くの古い洋館・伝兵衛邸の地下から、正体不明の絵画が発見された。ドレスを翻し踊る女を描いたその絵は、過去にこの地域で流行っていた“赤いドレスの女”の怪談を思い出させるという。 学芸員のひかりは、絵について調べようとしていたところに映像作家の黒砂からある資料を預かる。千葉一の花街として栄えた蓮池にまつわるインタビューを集めたその資料では、ひかりの祖母が”流転の王妃”として知られる嵯峨浩との戦前戦中期の交流について語っていた。 地下室の絵画と祖母の過去、そして“赤いドレスの女”の怪談。欠片をひとつずつ紐解くと、運命に翻弄された女たちの秘められた過去が明らかになる――。 -
1と0と加藤シゲアキ
◆収録内容 ・競作「渋谷と○○」 (恩田陸、最果タヒ、珠川こおり、中村文則、羽田圭介、深緑野分、堀本裕樹、又吉直樹) ・対談 (白石和彌、前川知大、又吉直樹) ・インタビュー&対談再録 ・戯曲「染、色」 ・小説「渋谷と一と〇と」 ・脚本「渋谷と1と0と」 ・ショートフィルム『渋谷と1と0と』撮影現場レポート ・10年の作家生活を振り返る2.5万字超ロングインタビュー ・《1と0と》撮り下ろしグラビア ・『ピンクとグレー』から最新の雑誌連載までを網羅する全著作ガイド ・作家とアイドルの境界線を紐解く、ライブパフォーマンス解説 ・書店店頭から10年を見届けてきた書店員座談会 and more... -
弓を引く人
【『アルケミスト』の著者、パウロ・コエーリョが贈る「人生を実り豊かにする」教え】 この国で最高の弓の達人である哲也は、現在、小さな村の普通の大工として生きていたが、 ある日、遠い国から来た別の弓の達人から挑戦を受けた。 哲也はこの挑戦を受けることによって、その弓の達人だけでなく、村の少年にも弓の真髄を 教えるのであった――。 「矢は一本一本、異なる飛び方で飛翔する。 あなたは何千本という矢を射ることができるが、 その一本一本が異なる軌跡を描いて飛んでゆく。 それが弓の道なのだ。」 プロローグ 仲間たち 弓 矢 的 姿勢 矢の持ち方 弓の握り方 弓の引き方 的を見る 矢を放つ瞬間 繰り返し 的に向かって飛翔する矢を見る 弓も矢も的も持たない射手 エピローグ -
地霊都市 東京第24特別区
最先端のテクノロジーと霊的なものとの衝突が物語に思いがけないひねりを加え、最後まで一気に読ませる。 ――大森望(書評家) AI 防犯システム、対自然災害、IRカジノ――”理想の街(スーパーシティ)”を護り抜け。 最先端テクノロジーに警鐘を鳴らす、近未来ミステリー! 2020+年、オリンピック後の東京に新設された、対自然災害の実験都市・SC特別区。そこは未来の理想都市として、AIで完璧に管理されていたはずだった。そのオープン初日、安全管理センターの所長・神代は、街に仕掛けられた罠に気づく。街のセキュリティ突破には、ダークWEB上で巨額の懸賞金がかけられていたのだ。神代は、副所長の鷹宮やオペレーターたちと、カジノやITサミットを狙ったテロに対処していく。だが、その裏で謎の突然死がエリア内に多発していた……。 「まるでこの街に意思があって、機会があれば住民を殺しているみたい」 -
KILLTASK
殺し屋(エージェント)見習いとして生きることになった主人公。平凡な人生を送っていた彼は、自身の家族を皆殺しにした容疑を掛けられ、逃亡していたところを二人のエージェント「天使」と「悪魔」に拾われたのだ。何者かにはめられ、罪を背負わされた彼は、裏社会で生きていくためにある特殊技能を磨いていく。彼の祖父は名うてのマタギで、祖父に連れられてたびたび猟について行っていた彼は、ひそかに狩猟者としての技術を祖父から受け継いでいたのだ。「スナイパー」としてのエージェントの手伝いにようやく慣れてきたころ、主人公はある事実を知る。殺された彼の家族に残された、犯人の「刻印」。それは彼を拾ったエージェントの一人、「天使」がターゲットに遺すものと全く同じものだった――。 -
大統領に告ぐ 新橋署刑事課特別治安室〈NEO〉
都内近郊で4件の殺人事件が発生した。被害者の繋がりから容疑者として浮上したのは、多国籍過激派『赤い牙』の重要メンバー深町春の息子、深町陽。やがて5人目のターゲットが判明すると警察庁に激震が走る。次の標的は来日間近の米国大統領だったのだ。狙撃場所の特定と実行阻止を任されたのは、警察庁直轄で国難事案を任務とする新橋署刑事課特別治安室〈NEO〉。彼らは春の元恋人かつ陽が尊敬を表す人物、元過激派で無期懲役囚の甲斐宗太郎に協力を求める。タイムリミットが刻一刻と迫る中、大統領一行を乗せたエアフォースワンは横田基地に降り立った――。 -
英国一家、日本をおかわり
『英国一家、日本を食べる』で一躍脚光を浴びたマイケルが、ティーンエイジャーになった息子二人と妻とともに、帰ってきた! 日本人の勤勉さに学びたい……と思いつつも、食いしん坊の血が騒ぐ! ハブ酒や鮒寿司にくらくらし、海上自衛隊で海軍カレーを食べ、蕎麦を打ち、餅をつき、麹菌を見て、雲丹の殻を剥く。食べているうちに、日本の不思議も見えてきた。イケメンに壁ドンされたり、砂むし温泉に入ったり、お茶席で足を痺れさせたり……。突撃取材すればするほどわかる、日本の食はこんなにすごかった! 列島縦断珍道中、爆笑の体験型食エッセイ! -
戦中史
あの時、日本はなぜ破局を とめられなかったのか? 日本人が見のがした転換点とは!? 日本史講義の第一人者が4つのテーマから探る、圧巻の近現代史!! かつて、なぜ日本は破局にいたったのか。 いま、私たちは「戦後の終焉」と「戦中の到来」という、大きな歴史的転換点に直面している。既に、私たちの立っている地点が、後の歴史家から見れば「ポイント・オブ・ノー・リターン」なのかもしれない。だからこそ、この国でかつてあった“戦中史”を、破局を回避できなかった負の歴史を直視することが求められている。 政治と軍事、恐慌と戦争、思想と権力、満州と革命。日本人が見のがした転換点を、四つのテーマから探る。 日本史講義の第一人者が次代に贈る、渾身の近現代史!! かくして、日本人は破局へと歩み続けた。 「なぜ一度潰した制度(軍部大臣現役武官制)は甦ったのか?」 「なぜ、景気対策は軍需に頼ることになってしまったのか?」 「なぜ、思想は弾圧され、懐柔され、屈従してしまったのか?」 「なぜ、日本を超える議論(アジア主義)は潰されたのか?」 歴史の転換点をいまこそ、直視する。 -
孤高の名家 朝吹家を生きる 仏文学者・朝吹三吉の肖像
サガンの翻訳で知られる朝吹登水子、鮎川賞詩人・亮二、芥川賞作家・真理子・・。一族に連鎖する美と自由の精神を導いた仏文学者・三吉の生き様と、もう一つの朝吹家の歴史を初めて明かした貴重なノンフィクション! -
靴と自転車
「あんたら、取り返しのつかないことしたんだから」 同じ部活の三田は通学用自転車の脇に、決まって青い子供靴を置く。それは死んだ弟の靴らしい(「靴と自転車」)。廃墟と化したニュータウンを訪れた心霊スポット突撃隊の三人組。深夜の廃マンションに現れたのは、カメラには映らない、不気味な赤い霧だった(「赤い霧」)。親から受け継いだ町中華を家族で懸命に守ってきた健作。不可解なものが店の郵便受けを覗き込んでいた日を境に、家族がおかしくなっていく(「さぶら池」)。 デビュー10周年を迎えたホラーの旗手が描く、恐怖の深淵を覗く物語たち。 -
ギャルにひかれて寺マルシェ
亡くなった父親の酒屋を継いだ30歳の英介は、商売への向上心もなく、なんとなく毎日を送っている。そこに現れたのは、久しぶりに地元に帰ってきた、腐れ縁の悪友・光司。光司に誘われ英介は、子どものころに近所の陵泉寺に埋めたという高価なポケモンカードを掘り起こすことに。偵察のため、陵泉寺で開かれている〈寺マルシェ〉を訪れると、ギャルメイクで法話を行う尼僧を見つける。それは実家の陵泉寺で副住職を務める、元同級生の真実子だった。かつての優等生の面影のない姿に呆気にとられる英介の傍ら、光司は真実子を〈ギャル僧〉として売り出して金儲けすることを思いつき――!? 読めばきっと元気がもらえる、大人になりきれない大人たちの青春譚! -
小麦畑できみが歌えば
北海道の小麦農家でのびのび育った18歳の唯吹。 幼少期に祖母と行ったリサイタルで美しい歌声に感動し、歌うことが大好きになった。 けれど、あの声を出したいという願望と、舞台に立ちたいと思うことは結びついていなかった。 あの日までは――。 憧れのひとを追いかけて、地元のオペラハウスのオーディションを受けると、知識不足でありながらも、特別な声で審査員を魅了する。 技術不足が理由で不合格となるが、アンバーオペラハウスのサマープログラムへの推薦をもらうことに。 優勝者はあのアンバーの研修生に選ばれるのだ。 自分の“楽器”と向き合い懸命にくらいつく唯吹だが、進むにつれて大切な仲間との別れもある。 果たして栄光を手に入れることができるのか―― 「わたしはなりたかった。音楽をするために生まれてきたひとに」 【全国の書店員さんから感動の声が続々!】 〇「 手に汗握るオーディションシーンに惹き込まれます。全力で推したくなる主人公です。 」 書店員 高頭佐和子さん 〇「 人と触れ合い、わかろうとする。今の時代に必要な物語。 」 オックスフォード貝津店 山本聡さん 〇「 全編に流れる心地いい旋律が涙を誘います。 」 BOOKSえみたす大口店 近藤さん 〇「 決してシンデレラストーリーではない自己の葛藤や成長がよく描かれている作品だと思います。 」 未来屋書店日の出店 關在我さん 〇「 人生を紡ぐ出会いの大切さをあらためて実感しました。 」 ブックスジュピター 林貴史さん 〇「 歩み続けた先に見えた勝敗よりも大切な心に、はっと目が覚めるようでした。 」 紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん 〇「 不思議だ。オペラを目指す青春小説なのに土の匂いがする。 」 精文館書店中島新町店 久田かおりさん -
在る。 SOGI支援医のカルテ【電子版特典付き】
「あなたの性にまつわる在り方は、あなたが決めて良いの。どんな選択をしたって、間違いなんてないしね」 富士見ウエスト病院には、性の在り方に関する不調をケアする「SOGI支援外来」がある。同外来を担当する、第七病棟医長の精神科医・海野彩乃先生は、マイペースな人だけど患者には優しい・意外と面倒見も良いという評判で、各地から患者が集まっていて……。 『藍色時刻の君たちは』で山田風太郎賞を受賞した現役看護師作家がおくる、希望が広がる医療連作短編集。 第一章「二人のエックス」 春、富士見ウエスト病院に勤める休職明けの看護師・倉木透子が配属になった第七病棟は、ストレスケアの治療を中心におこなう「病棟に見えない病棟」。病棟医長の海野彩乃先生とは、休職前にあるやりとりをしていた。復帰した倉木が紹介された患者は、十代のXジェンダーで……。 第二章「溶ける光」 夏、精神保健福祉士の岡田樹里は、アルコール依存症患者の退院支援をしている。担当する尾形佳奈のベッドの近くには、【公正証書 謄本】と書かれた封筒があった。 第三章「反転文字の向こうで」 秋、服飾学生の山口佑樹は、急性一過性精神病性障害で入院している。病室に持ち込んだ【自分史】には、「性別不合の診断を頂けたら、ホルモン療法を開始したいです」という文言があった。 第四章「種の行方」 冬、医師の滝本政成は、新しい病院への転職を予定している。海野先生が新担当となった患者の実姉の情報は、自身の境遇のことを思い起こさせるものだった。 エピローグ「春に」 当直明けの海野は、強迫性障害を患っている担当患者の千田光一から、亡くなった大学の同級生の話を聞く。 *電子書籍版特典として、「反転文字の向こうで」の番外編ショートストーリー「窓辺の声、輝く壁」を収録 -
旗本改革男
令和のサラリーマンだった「俺」は、江戸住まいの旗本八男坊・徳山安十郎として生まれ変わった! 安十郎は、とても早熟な若者として成長する。その好奇心のおもむくまま、『解体新書』を著す前野良沢や杉田玄白らと交流し「本所の麒麟児」として評判になる。やがて、御三卿・田安家の七男・賢丸(後の松平定信)の命を蘭学(と未来の知識)を駆使して救ったことで幕府からも注目される。しかし、類稀な異才を警戒する権力者たちの魔の手も忍び寄ってきていた――。 八男坊は 本所の麒麟 令和の知恵で 江戸を糺す!? 装画/おおさわゆう 装幀/二見亜矢子 -
おうちごはんは日々のくりかえし。 料理家がふだん、気ラクに作っているレシピ
スープ作家の有賀さんは、普段どんな料理を家族のために作っているのか? リアルに使えるレシピ・助かるアイディア満載!うちの定番68レシピ ごはんづくりは毎日のことだから、息切れせずに続けたい 「料理を仕事にしていたって、やっぱり今日のごはん作りが ゆううつだなあと思う日はあるし、悩むことも多いのです。 それでも、30年間、家の料理を作り続けてきて、 たどりついた私なりの答えがあります。」(「はじめに」より) 味つけで七変化!しょうが焼き ソースで飽きない「チキンの王道」 罪悪感のない「さらっとシチュー」 組み合わせ無限大「いろいろ重ね蒸し」 ソースで楽しむちいさな蒸しおかず シンプル気楽な「ボリューム麺」 食べたくなったら即作ろう「フライパンカレー」 野菜で手軽に!「炊き込みごはん」 -
1面、降版します 特命記者の事件簿
「他社にネタを流している裏切り者を探せ」。 全国紙の毎朝経済新聞で見出しとレイアウトを担当する整理記者、藤崎桃果に下ったまさかの密命。桃果は取材記者1年目に起こした誤報記事が原因で、整理部に「左遷」されていた。すっかりやる気を無くしてしまい、転職活動に夢中になっていた桃果だったが、編集局ナンバーツーの権座に呼び出され、裏切り者探しを始めることに。裏切り者を特定できた暁には、取材記者として返り咲けることを約束された。 もともと競合する2社が合併してできたこの新聞社では、派閥争いが続いていた。怨嗟、嫉妬、陰謀が渦巻く社内で、桃果がたどり着いた衝撃の真実とは? どんでん返しの連続の新聞記者小説。 -
ブレイク
震災や環境保護の影響で脱原発、脱炭素が叫ばれ、代替エネルギーの開発競争が熾烈を極める現代。地熱発電推進派の切り札として、宮城県で巨大な「蔵王復興地熱発電所」の開発が進められていた。人気の若手衆院議員・仁科良一の見守る中、ついに巨大な熱水層が掘り当てられる。仁科は、かつて日本最大の地熱発電所を手がけた開発業者のトップ安藤幸二と共に期待に胸を膨らませるが、熱水層はすぐに枯れ、蔵王の地熱発電は暗礁に乗り上げてしまう。実は開発前の調査データの改ざんがあったというのだ。誰が何の目的で改ざんを行ったのか? 巨大なエネルギー利権をめぐって政財界の謀略と駆け引きが過熱する中、不可能と言われる夢の発電方式「超臨界地熱発電」が実現に向けて動き出す。エネルギー問題が最も注目される今、「予言の書」と言われた名作『マグマ』の正統なる後継作がついに登場! -
福音列車
「福音の列車が、やっと日本にも来る。このやかましく、血なまぐさい戦闘の騒音とともに」 国と国の歴史が激突するその瞬間、その時代を活写した5つの物語。 明治維新の後、アメリカの海軍兵学校に留学した佐土原藩主の三男・島津啓次郎。彼はスピリチュアル(黒人霊歌)と出会い、これにぞっこんに。しかし、歌うにはソウルとガッツが必要だと言われる。「ゴスペル・トレイン」 上野戦争で死に損ない、妻と二人で「虹の国」ハワイへ移住して再起を図ろうとした伊奈弥二郎。待っていたのはサトウキビ農場での重労働だった。威圧的な白人農場主たちに、弥二郎とハワイ人労働者のエオノはストライク(労働争議)を決行する。「虹の国の侍」 第一次大戦後、日本が委任を受けて統治していた南洋のパラオにて。海軍大尉・宮里要は諜報目的で潜入した米軍将校・エリスの死体を検分したが、旅券からは肝心の顔写真が剥ぎ取られていた。「南洋の桜」 シベリア出兵にて、どうしても従えない命令を忌避して脱走兵になった、騎兵一等卒・鹿野三蔵。彼はモンゴルで、黒旗団(ハラ・スルデ・ブルク)という馬賊団に参加。生まれや人種を越えて、自らの国(ウルス)を探そうとする。「黒い旗のもとに」 神戸で生まれ育ち、祖国のためにインド国民軍婦人部隊、ラーニー・オブ・ジャンシー聯隊に志願した、少女・ヴィーナ。元サラリーマンの陸軍少尉で、インド独立指導者のチャンドラ・ボースに心酔する青年・蓮見孝太郎。インパール作戦で、近くて遠い二人の人生が交錯する。「進めデリーへ」 -
ミネルヴァとマルス
激動の昭和で、常に権力の中枢にいた稀代の政治家・岸信介が目指したものとは? これからの日本を語り合うための、歴史ドキュメント小説! 昭和8年(1933)。商工省・臨時産業合理局事務官の岸信介は、組織の枠を超えて活躍していた。 人当たりがよく、話もうまい。上司にも女にも気に入られる岸は、末は次官や大臣にもなるのではないか、と目されていた。 国家運営の根幹は経済であり、列強と対峙していくには武力ではなく経済力が必要だと説く岸は、関東軍が支配する満洲に乗り込み産業発展に邁進、日産コンツェルンの満洲移転という奇手の実現を図る。 が、戦争は泥沼化してゆき――。 きな臭い時代にこそ、文官の役割は重大だ。 マルス(武の神)ではなく、ミネルヴァ(文の神)こそが先頭に立たねばならない。 -
初髪下ろし
――樟脳の匂い。それは僕にとって、大事な死者の忘れ形見だった。 その村では人が死ぬと、霊は徐々に若返り、やがて赤子に戻る。死者が女なら「初髪下ろし」の儀式を行い、成仏を促すという。 将来に悩む美大生・洞口航は、漆掻きのアルバイトの面接を受けた。謎めいた女性に採用されて山村に向かったものの、到着するなり思いもかけぬ事態に遭遇する。集落の長に「初髪下ろし」の役目を押しつけられたその夜から、不穏な影が身辺に忍び寄る。 「お前、このままだと死ぬぞ」 怯える航を見かねた漆掻きの親方が明かしたのは、村が隠してきた想像を絶する闇だった。 -
不倫が好きな文豪たち 未読でも既読でも楽しめる日本文学入門
『源氏物語』、『赤と黒』、『アンナ・カレーニナ』etc. ベストセラーの鉄板ジャンルだが…… ブームの先駆者は三島由紀夫でなく大岡昇平だった! 日本文学を偏愛し、恋愛下手も自認する翻訳者が「不倫文学」から日本人の恋愛観、価値観の変化まで浮かび上がらせる。 文学は禁忌や背徳との格闘史だ! 日本で不倫文学がブームになるのは敗戦後のことだった。 それ以前、姦通罪があった時代に投じられた、実は挑戦作の近松門左衛門『堀川波鼓』、夏目漱石『それから』。 最初の不倫もののベストセラーとなった大岡昇平『武蔵野夫人』。国会質問で不道徳として俎上に載せられた谷崎潤一郎『鍵』。よろめきブームという社会現象を生んだ三島由紀夫『美徳のよろめき』。 更に不倫文学を世に知らしめた向田邦子、瀬戸内寂聴からは『阿修羅のごとく』と『田村俊子』。 そして、忘れてならない原点『神曲』と『源氏物語』。 未読でも既読でも楽しめる日本文学+α入門。 【目次】 はじめに めくるめく不倫ワールド プレリュード 地獄に落ちてもDESIRE ダンテ・アリギエーリ『神曲』 第一幕 古典的不倫マニュアル 光源氏とオンレジの片割れ 紫式部『源氏物語』 下級武士の悲鳴 近松門左衛門『堀川波鼓』 第二幕 文士たちの華麗なる姦通 近代精神の罠 夏目漱石『それから』 覗きの共犯者に仕立てられた読者 谷崎潤一郎『鍵』 第三幕 よろめきの誕生 欲望の資本主義 大岡昇平『武蔵野夫人』 ミシマ・ア・ラ・モード 三島由紀夫『美徳のよろめき』 第四幕 女が語る不倫の本音 不倫の本家 瀬戸内寂聴『田村俊子』 食べることと裏切ること 向田邦子『阿修羅のごとく』 おわりに あとがき 主な参考文献 -
営繕かるかや怪異譚
「家に興味がない、ということは、自分を守ってくれる場所に興味がない、必要ない、ということと同義です」建物にまつわる超自然的な現象を解決するため、営繕屋・尾端は死者に想いを巡らせ、彼らを鎮めるための方法を導き出す。恐怖と郷愁を精緻に描く、建築怪談シリーズ第4弾!単身者用の集合住宅に住む拓史は、工事現場でスマホを見つける。呼び出しに応じると、雑音に交じり男の声が。以来、耳障りな雑音が聞こえ、人影を見るように。(「忍びよる」)文美は上司から覚えのない嫌がらせを受ける。家では「内神様」が祀られ、亡き祖母と文美だけが暗がりに蹲る黒い「猿」を視ていた。やがて猿は職場にも現れる。(「迦陵頻伽」)仲川はギャラリー用に幽霊屋敷と呼ばれる廃屋を買う。リフォームを依頼された稲葉が、柱に打ち付けられた藁人形を大量に発見すると、仲川は人形を残そうとする。(「鉄輪」)他、全6篇を収録。 -
盾と矛
罪を犯した者を必ず捕らえて有罪にする「絶対に逃さない探偵」草津正守。旧友である霧島は、草津の「助手」として彼の探偵事務所に勤めている。 ある日、雪山の別荘で発生した殺人事件の調査が舞い込み、霧島は現地調査へ向かう。事務所に戻った霧島から報告を聞いた草津は、すぐさま犯人を見抜く。 早くも事件解決――と思われた矢先、犯人確定に必要な証拠が「消失」してしまう。 事件を隠蔽・捏造して犯人を確実に逃がす「必ず無罪にする仕事人」ヒミコが裏にいると気づく草津。 「事件は犯人が分かってからが本番だよね」 草津は霧島と共に現地へ臨場し、仕事人ヒミコとの上書き推理合戦に挑む! -
その手は明日を紡ぐために
★『ぼくが生きてる、ふたつの世界』映画化 ★『「コーダ」のぼくが見る世界』が「第71回 青少年読書感想文全国コンクール課題図書」(高等学校の部)に選出 今注目の著者・五十嵐大による、初の半自伝的お仕事小説! 「え? ちょろっと文章書いてもらうだけなのに、そんな金取んの?」 耳が聴こえない両親のもとで育った聴こえる子ども・コーダである伊賀紡(いが・つむぐ)は、自分のことを“ふつう”に見てもらえない環境に嫌気がさし、親元を離れ、東京でライターとして活動することに。ところが、そのライター業でも無力感に苛まれる出来事ばかり。両親を地元に残したまま“逃げてきた”自分への罪悪感が募る一方だ。こんな状態ならば、親のために生きるべきなのではないか……。そんな紡にとっての心の支えは、紡と同じように地元を出てきた共に暮らす親友、柏樹優平。ともに苦労を分かち合うことでなんとか日々を過ごしてきた。 ある日、ヤングケアラーとして育った過去を持つ実業家・蓮音美羽の取材で、彼女の様子がおかしいことに気がついた紡はある質問を投げかける。このことがきっかけとなり、紡は少しずつ自分が進むべき道を見出し、自信をつけていく。しかしそんなとき、優平から思いもよらない言葉を投げかけられ……。 居場所を探す全ての人に贈る、まっすぐ心に届く感動作 -
青青といく
直木賞受賞作『木挽町のあだ討ち』が実写映画化! 「自由」に生きることの真実を描く歴史長編。 弥兵衛が弟子入りをして間もなく、師の海保青陵は亡くなった。当代きっての儒学者で、経済にも精通し、江戸の世に「自由ナル」生き方を説いた青陵。京弓師の跡取りでありながら職人としては未熟で、算盤勘定や商いにばかり惹かれる16歳の弥兵衛に、その「商い」こそが世を変えると教え、「自由自在」に生きる道を示してくれた先生だった。最後の弟子となった弥兵衛は「遺灰は空に撒け」という師の遺言を胸に、兄弟子と連れ立って青陵ゆかりの人々を訪ね歩く。江戸の実弟、変わり者の絵師、川越の商人、秩父の家老、金沢の隠居、そして京――。青陵に人生を変えられた者たちが語り出す、亡き師の思いがけない過去、人知れぬ後悔とは。 -
降りる人
〇「滑稽でもあり哀れでもある主人公が、実在の人物に思えるほど描写が自然で的確」(冲方丁/選評) 〇「名作が名作として読者の心に届く瞬間を目の当たりにできた思いで胸が熱くなった。」(辻村深月/選評) 〇「選評を書いているいまも、得がたい余韻がつづいている。」(道尾秀介/選評) 〇「淡々とした、ときにはユーモラスな語り口ながら、最後の一行まで緊張感が失われないのは、主人公の根源的な戦いを、緻密に、正確に、描いているからだ。感銘を受けた。」(森見登美彦/選評) 〇「こういう人の、こういう日々こそを、青春と呼びたい。いや、呼ばせてください。」(尾崎世界観) 心身ともに疲弊して仕事を辞めた30歳の宮田は、唯一の友人である浜野から、期間工は人と接することの少ない「人間だとは思われない、ほとんど透明」な仕事だと聞き、浜野と共に工場で働くことに。 絶え間なく人間性を削り取られるような境遇の中、気付けば人間らしい営みを求めるようになっていく宮田だったが、実はある秘密を抱えており――。 選考委員の胸を打った、第16回小説野性時代新人賞受賞作! -
天馬の子
『貸本屋おせん』で日本歴史時代作家協会賞新人賞受賞、 『梅の実るまで』で山本周五郎賞候補となった注目の新鋭が満を持して放つ感涙の長編時代小説! 南部藩の村に生まれたリュウは馬と心を通わせる10歳の少女。厳しい自然のなかで名馬「奥馬」を育てる村では、時に人よりも馬が大切にされていた。リュウの家にも母馬が一頭いるが、毛並みの良い馬ではない。優れた馬乗りだった兄が二年前に亡くなり、家族は失意のなかにあった。祖父は孫娘に厳しく、母は小言ばかり。行き場のない言葉を抱えたリュウが馬の世話の合間に通うのは「柳の穴」と呼ばれる隠れ家だった。姉のようにリュウを見守る隣村の美少女セツ。村の有力者の優しくてドジな次男坊チカラ。「穴」に住む家無しのスミ。そこでは藩境を隔てて隣り合う村の子どもが集まり、自由な時を過ごしていた。 ある日、片腕のない見知らぬ男が「穴」に現れる。「仔は天下の御召馬になる」。馬喰(馬の目利き)の与一を名乗る男はリュウの育てる母馬を見て囁いた。将軍様の乗る御馬、即ち「天馬」。しかし天馬は天馬から生まれるのが世の道理。生まれにとらわれず、違う何かになることなどできるのだろうか? リュウは「育たない」と見捨てられた貧弱な仔馬を育て始める。 村を襲う獣、飢饉、「穴」の仲間や馬たちとの惜別。次第に明らかになる村の大人たちの隠しごと。与一との出会いから大きくうねり始めるリュウと仔馬、仲間たちの運命。なぜ人の命も馬の命も、その重さがこんなにも違うのか。馬も人も、生まれや見た目がすべてなんだろうか。いつか大人になったら、すべてわかる日が来るのだろうか? 生きることの痛みも悔しさも皆、その小さな体に引き受けながら、兄の遺したたくさんの言葉を胸に、少女と仔馬は生きる道を切り拓いていく。 -
龍と謙信
上杉謙信と、その妻・於龍 「奇妙(クィア)」なふたりは 憎悪も、愛情も、超えてゆく! 大藪春彦賞受賞後第一作 謙信の妻を描く、初の歴史小説 「抗え、戦え、歩みを止めるな。 かつても今も在り続ける魂の叫びに寄り添う物語」 澤田瞳子、推薦 父から越後守護代を奪った長尾景虎(後の上杉謙信)への復讐のため、母から“女”を捨てさせられた於龍。彼女は景虎を激しく憎むが、当人はどこ吹く風で、於龍のことを「面白(おもしょ)い奴」と気に入ってしまう。長尾の重臣たちが二人の婚姻を越後支配のために利用する一方で、甲斐の武田晴信(後の信玄)は隣国侵攻の調略を始めようとしていた――。史料を丹念に読み解き最新研究を踏まえ、生涯独身と言われてきた上杉謙信と、その妻の半生を鮮やかに描く。 謙信の妻・於龍は、どんな女性だったのか? そしてなぜ、歴史の陰に消えたのか? 装幀 二見亜矢子 装画 とびはち -
ゆびでたどる進化のえほん
約40億年前の最初の生命の誕生から、菌類、植物、様々な動物たち、昆虫、魚、爬虫類、恐竜~鳥、哺乳類、そして人間までの進化の分岐と流れを自分の指でたどることができる画期的な1冊。 美しい絵を楽しみながら迷路のような道を進んでいくうちに、生物の進化の多様さについての気づきを得られる、参加型の科学絵本です。 絵本という親しみやすい体裁ながら、掲載種数は190を超える大ボリューム。 監修と文は国立科学博物館日本学術振興会特別研究員の三上智之さん、絵は『クジラがしんだら』などの著書もあるかわさきしゅんいちさんによるもので、最新の研究をふまえた内容となっています。 -
シスター・レイ
東京墨田区の外国人たちの相談役的存在で、「シスター」と慕われる、予備校の英語講師、能條玲。フィリピン出身の友人女性からの頼みで彼女の息子を探すことになった玲は、彼を探すうちに、ひょんなことから暴力団と外国人半グレ集団とのトラブルに巻き込まれてしまう。普段はただの一般人としてふるまう彼女だが、元フランス特殊部隊のエースという隠された経歴があった。前職の技術を活かし、暴力団と半グレたちを制圧して事件を解決に導く玲。その後も相次ぐトラブルに巻き込まれた外国人たちを助けていくうちに、玲は下町に隠された国際的な陰謀に巻き込まれていく。 -
死蝋の匣
茨城県の住宅で顔面に劇薬をかけられ滅多刺しにされた男女の死体が発見される。 現場には犯人の下足痕・指紋・DNAまでもが残されていた。 関係者を洗う敷鑑班に割り振られた捜査一課の和井田は、被害者たちがジュニアアイドル事務所を経営し、12歳以下の幼い少年少女にきわどい仕事をさせていたとの情報を掴む。 多方面から恨みを買っていたと確信する和井田のもとへ指紋鑑定の結果が。 指紋は椎野千草という女性のデータと一致し、彼女はかつて起こった一家心中事件の生き残りで、和井田の親友・白石が家裁調査官として担当した少女だった。 和井田は千草の話を聞くために白石を訪れるが、白石は「彼女に人は殺せない」と主張。 それには千草の父親が起こした一家心中事件が深くかかわっていた。 -
乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび【電子版特典付き】
江戸川乱歩のいわくつきの未完作「悪霊」 デビュー百年を越え、いま明かされる、犯人・蔵の密室・謎の記号の正体。 そして、なぜ本作が、未完となったのか―― 乱歩の中絶作を、芦辺拓が書き継ぎ完結させる! そのうえ、物語は更なる仕掛けへ……。 1923年(大正12年)に「二銭銅貨」でデビューし、探偵小説という最先端の文学を日本の風土と言語空間に着地させた江戸川乱歩。満を持して1933年(昭和8年)に鳴り物入りで連載スタートした「悪霊」は、これまでの彼の作品と同様、傑作となるはずだった。 謎めいた犯罪記録の手紙を著者らしき人物が手に入れ、そこで語られるのは、美しき未亡人が不可思議な血痕をまとった凄惨な遺体となって蔵の2階で発見された密室殺人、現場で見つかった不可解な記号、怪しげな人物ばかりの降霊会の集い、そして新たに「又一人美しい人が死ぬ」という予告……。 期待満載で幕を開けたこの作品はしかし、連載3回ののち2度の休載を挟み、乱歩の「作者としての無力を告白」したお手上げ宣言で途絶した。 本書は、『大鞠家殺人事件』で日本推理作家協会賞と本格ミステリ大賞を受賞した芦辺拓が、乱歩がぶちあげた謎を全て解き明かすと同時に、なぜ「悪霊」が未完になったかをも構築する超弩級ミステリである。 【電子版特典】 「芦辺拓+江戸川乱歩特別対談 ~「悪霊」の九十年ぶり完結を記念して~」 (※芦辺拓書き下ろし) -
忘らるる物語
金出づる国、燦という大国が支配する世界。貧しい土地で育ち、産んだばかりの子を奪われた環璃(ワリ)は、ひとり輿に乗せられ運ばれていた。「皇后星」に選ばれた環璃は、次の燦帝候補である四人の藩王のもとを巡って閨をともにすることになる。その道中で山賊に襲われたところを助けたのは、触れた男を一瞬で塵にする不思議な力を持った女性・チユギだった。その力に憧れながらも、帝までたどり着いて成し遂げるべきことを決意した環璃。運命に抗い、死と隣り合わせの旅を生き抜こうとするが――。彼女がたどり着いた、女が産み、男が支配する世界を変える「忘れられた物語」とは? -
文豪と怪奇【電子版特典付き】
なぜ、文豪たちは「おばけ」が好きなのか!? 文豪たちが遭遇したリアルな怪異エピソード×アンソロジー×評伝・読書ガイドのトリプル構成で迫る、誰も知らない、文豪の世界。 史上名高い文豪たちは、何故かそろって「おばけずき」だった! 怪奇譚の側面から文豪の生涯・著作を紐解いた画期的文豪案内。 文豪の人生そのものと「怪奇」との関わりを追求した、メイン本文パートである評論エッセイ(文豪たちが遭遇したリアルな怪異エピソード多数!)、かれら自身の言葉で「怪奇」の世界、著作のエッセンスを堪能できるミニ・アンソロジー(懇切丁寧な書き下ろし解題付き)、更に世界を深め読み手の世界を広げる評伝・読書案内で、各文豪の魅力に迫る! 図版も多数掲載。 【収録文豪】泉鏡花、芥川龍之介、夏目漱石、小泉八雲、小川未明、岡本綺堂、佐藤春夫、林芙美子、太宰治、澁澤龍彦 『怪と幽』連載「文豪たちの幽と怪」に大きく加筆修正を加え書籍化。 装画・本文扉絵 =北村紗希(型染・切り絵作家) 【電子版特典】岡本綺堂「幽霊物語」+解題(東雅夫) 岡本綺堂の単行本未収録の雑誌掲載エッセイに、東雅夫による「解題」を添えて特典といたします。 -
引力の欠落
数々の企業の上場にCFO(最高財務責任者)として関わったことで巨富を得て、半ば人生を上がってしまった行先馨。経済的には充足しつつも深い孤独を抱える彼女は、マミヤと名乗る弁護士から「人間からはみ出した方が良い」と告げられ、奇妙なペントハウスに招待される。そこでは中国を統一した「始皇帝」や、水からガソリンを精製した「本多維富」を自称する者たちが、カードゲームに興じていた。はたして彼らは何者なのか。そして人間は、欠落や孤独から解放されることで、ネクストステージへ進むことは真に可能なのか。芥川賞作家が鋭い筆致で挑む、超現実の新地平。 -
カラ売り屋vs仮想通貨
元官僚の日本人と2人のアメリカ人が運営するウォール街のカラ売りファンド、パンゲア&カンパニーが、新たに3つの日本企業に照準を定めた。狙われたのは、濡れ手で粟の利益を上げる仮想通貨交換業者、グレーゾーンぎりぎりの会計手法で生き残りを画策する巨大航空会社、業界にEV旋風を巻き起こす新興電気自動車メーカー。財務諸表を徹底的に読み込み、株価を下げようとするパンゲアを、追い込まれた企業がマージン・コールで締め上げる――。金融ジャングルの勝者は、果たしてどちらか!? 「仮想通貨の闇」「巨大航空会社」「電気自動車の風雲児」三編を収録。 -
蒼天の王土
久慈島(くじのしま)と呼ばれていた九州。神の力を秘めた少年・隼人は、 鬼のように強い剣の腕を持つ鷹士とともに、まだ見ぬ世界へ旅立つことを決めた。血沸き肉躍る冒険の旅が始まる! -
アストロボール 世界一を成し遂げた新たな戦術
成長志向やひたむきさ、チームの和やリーダシップといった、数値化になじまない「ソフトな情報」を駆使したスカウティング・チームビルディングがアストロズを変えた。 弱小球団が初の世界一を成し遂げるまでの軌跡。 日本語版への序文はプロ注目の評論家・お股ニキ。 <本書には野球のすべてが詰まっている。『マネー・ボール』『ビッグデータベースボール』に次ぐ、アメリカデータ野球の最新版にして最高傑作が本作『アストロボール』である。> <ただし、アストロズがこうした成果を出す過程で、球史に残る汚点を作ったことに触れないわけにはいかない。 2020年1月13日、MLBのコミッショナーは調査結果を発表し、アストロズが2017年のシーズンを通して、および2018年のシーズンの途中まで、電子機器を使用して試合中に相手チームの捕手のサインを盗んでいたと断定した。(中略) チームワークや若手へのアドバイスといった貢献は数値化が難しいものであるが、こうしたこれまで数値化されてこなかった直感的な部分を軸とした独自のスカウティングこそ、本書から学ぶべきビッグデータ時代の人事である。アストロズの躍進は決してサイン盗みだけによるものではない。それはそれ、これはこれとして、チームの功罪は区別して考える必要があるだろう。> -
ザ・シークレット 人生を変えた人たち
理想の仕事、恋人、家族、富、健康--。あなたが望むものならなんでも、現実に引き寄せる「ザ・シークレット」。その秘密が世界に公開されて以来、夢を叶えてきた何百万という人たちの中から、著者のもとに寄せられた特に奇跡的な体験を紹介。彼らはどう「ザ・シークレット」を使ったのか。人生に奇跡を起こした人たちの本当のストーリー。次はあなたの番です! 【もくじ】 第1章 私はどのようにお願いし、信じ、そして受け取ったか:創造のプロセス 第2章 幸せのために「ザ・シークレット」をどう使ったか 第3章 富を得るために、「ザ・シークレット」をどう使ったか 第4章 人間関係を変えるために「ザ・シークレット」をどう使ったか 第5章 健康のために「ザ・シークレット」をどう使ったか 第6章 仕事のために「ザ・シークレット」をどう使ったか 第7章 人生を変えるために「ザ・シークレット」をどう使ったか -
世界で最初の音
41歳の桜井達也は鎌倉のカフェのオーナー。以前は違法のノミ屋と金融業を営み数億の金を手にして足を洗っていた。ある日、上京した際、チェロのレッスン帰りの女性・衣公子がひき逃げに合う現場に遭遇。達也がすぐさま彼女を病院に運び大事には至らなかった。実は衣公子の父は現役大物政治家。警察は達也を表彰しようとするが拒否され、さらに達也が関係していた暴力団員の落合が行方不明になっていることから、敏腕刑事の押田が調べはじめる。衣公子が達也の店にお礼を言いに来た。境遇の差を超え、ふたりは惹かれあっていく。だが、衣公子は愛人の娘で認知もされておらず、達也にも少年時代に犯した大きな罪という秘密があった。やがて押田の捜査は進み、落合の失踪に親友の矢田が関係している疑いも生まれてくる。己の消せない過去、親友への思い、そして衣公子への愛。達也は、衣公子の奏でるチェロを聴きながら究極の選択を迫られる――。 三浦友和氏、感動&絶賛! 「全編に無償の心が溢れている。これを映像で表現するのは至難の業だ。だからこそか、挑戦したくなった」 -
その犬をください
『同志少女よ、敵を撃て』著者による、近代日本と戦争をめぐる人と犬の物語。 1. 未開の咆哮/明治初期の東京府。御雇外国人として開成学校の教師に着任した英国人のジョージは、自分を見るや吠えかかる日本の野良犬たちに手を焼いていた。生徒であり通訳を務める士族の青年・藤川、そして祖国から連れてきた愛犬チェスターとローラを生活の支えとしていたジョージだが、ある日の夕暮れ時、帰路につくため駕籠を待っていたところ突然現れた浪人に立ち塞がれ――。 2. 忠犬誕生/昭和7年、渋谷駅。乗降客の間に混じって人待ち顔の老犬がいる。この犬についての新聞の小さな記事は、想像を超えた「ハチ公」ブームを作り出した。しかしその物語は記事のきっかけを作ったはずの日本犬保存会の会長・斎藤弘吉の想像を超え、動物愛護や映画産業に身を浸す人間を巻き込み、国家の思惑を含んで加速し、現実を超えてゆく。 3. 犬たちの戦争/アメリカとの戦争が始まった。熱烈な軍国少年となった坂間明は、いつも愉快な空想話を聞かせてくれた平吉兄さんが笑顔を失っていくことだけが気がかりだった。そんな折「犬の供出運動」が始まり、坂間家もお国のために愛犬ドーラクを差し出すように促される。明の父はあの手この手で供出を断るが、ついに巡査が家を訪れて説得をはじめる。 4. スランプ/令和の初夏。念願叶って進学校に入学した高校生の楓は、突然学校に行けなくなった。「戦争」という言葉が頭について離れず、自分を押しつぶしてゆくような恐怖を感じるのだ。家で飼っている引退警察犬リッキーも自分と同じく元気を失っており、楓はその世話をすることで気を紛らわせていた。しかしある朝突然、同級生の三門澄が家を訪れ、学校を休んでどう思ったかを問われて―― -
ぬひんさまの塔
成功の象徴として都心のタワマンに住むことに憧れていた独身30歳の清那。格安でヴィンテージタワマンの低層階を購入し入居するがマンションの総会に出席すると、理事は高層階住人のみで、管理組合規約にない奇妙なルールの遵守を言い渡される。リフォーム禁止、来客禁止、勝手な売買禁止などに加えて、聞いたことのない神を祀った祠の管理まで。とんでもない物件を買ってしまったと後悔する彼女だが、しだいにマンションでは夜中に下駄の音が廊下に響き渡り、さらには〈何か〉につけられている気配が――。「今、自分は本物の〈因習〉が生まれる瞬間に立ち会っているのかもしれない。都心のタワーマンションの中で」 -
ホルモー燦燦
このごろ都にはやるもの、決戦、助っ人、大茶会。ホルモー競いて幾時代、川の流れは絶えずして、因果は巡るよどこまでも。オニを追ってか追われてか、今宵も河原でひといくさ、今宵もタワーでふたいくさ。このごろ都にはやるもの、好敵手(ライバル)、テンシキ、古茶釜。古都の騒ぎを聞きつけて、天下に広がる動きアリ。落下上等下剋上。目指すはテッペン、ホルモーdeタァップ! 妬みに、迷いに、友情に、思いの丈は蛇行して、耀(かがや)くアムリタ天駆ける。二つの都にこだまする、狂喜乱舞の雄叫びウェーブ。二十年目の大団円、問答無用の完結編。『ホルモー燦燦』いざ見参! -
乃埋商店街の渦【電子版特典付き】
さびれた商店街のトラブルや謎を解決してくれる、喫茶店の二人の美形男性。 一見素敵な彼らだが、でもこの二人、なんだかちょっと、いや、すごく、変……!? 乃埋(のうず)商店街は、地方のさびれた商店街。シャッター通り化が進みつつあり、いつまで持つか未来が見通せない。 そんな商店街に、喫茶「うずまき」はある。 店長の藤谷保(ふじたに・たもつ)も、副店長の中之瀬圭一(なかのせ・けいいち)も美形男性で、歳は三十歳前後か、年配の店主ばかりになった商店街のなかでは、とびぬけて若い存在だ。 二人はひょんな流れで、商店街で持ち上がったトラブルや謎の解決をしていくことに。 酒屋の盗難騒動、駄菓子屋の万引き事件、総菜店の親子トラブルなどの、謎を解き解決していく藤谷と中之瀬。 最初はよそ者だった彼らを評価する人たちが着々と増えてきたが、彼らの本当の思惑は、この商店街を彼らのための「渦」に巻きこむことだった。 二人の絆と執着に身悶えする、バディストーリー! 驚愕のラストに二度読み必至! == 藤谷 保(ふじたに・たもつ) 考え中の癖は喉をさすること 絞められたことがあるからさする 中之瀬圭一(なかのせ・けいいち) 毎回違う夢を言う 本当の夢はもう叶っている ◆目次 プロローグ 第一章 上柳酒店の守り神 第二章 駄菓子の葛和と枠の中 第三章 鳳惣菜の跡取り 第四章 菅澤書店の傍観者 第五章 喫茶うずまきと乃埋の未来 エピローグ 装画=星野ちいこ *電子書籍版特典として、書き下ろし番外編ショートストーリーを収録。 -
ロスト7
旧ソ連製の超小型核爆弾、通称“レベジの核”が、新潟の原発付近に持ち込まれたことが判明した。突如、核テロの脅威にさらされた日本政府は、国際謀略のエキスパートにして伝説のスパイマスター・冴木治郎に対処を依頼。調査に乗り出した冴木たちのもとに“ロスト7”を名乗る正体不明の人物から犯行声明が届く。核を持ち込んだのは、現職の総理大臣・高畠千陽への「警告」だというのだ。新潟の事件を皮切りに、過激派組織の女性テロリストの帰国、CIAによる内政干渉、政府高官を狙った襲撃と、国を揺るがす事態が次々に巻き起こる。混迷する状況の中、核の行方と“ロスト7”の正体をつきとめることはできるのか。未曾有の事態に直面した日本を描く、本格謀略小説。 -
月花美人
江戸時代後期、下総のとある藩。郷士の望月鞘音は内職で、傷の治療に使う「サヤネ紙」という製品を作っていた。ある時、幼馴染の紙問屋・我孫子壮介から、その改良を依頼される。町の女医者・佐倉虎峰がサヤネ紙を買っていくのだが、使い勝手が悪いと言っているらしい。しかしそれは「月役(月経)」の処置に使うためであった。穢らわしい用途にサヤネ紙を使われ、武士の名を貶められたと激怒する鞘音だったが、育てている姪が初潮を迎えたことを機に、女性が置かれている苦境とサヤネ紙の有用性を知り、改良を決意する。「女のシモで口に糊する」と馬鹿にされながらも、世の女性を「穢れ」の呪いから解放するために試行錯誤を続ける鞘音。ついに完成した製品を「月花美人」と名付け、販売に乗り出そうというとき、江戸へ参勤していた領主・高山重久が帰国する――。 -
ミノタウロス現象
近い将来、人類はこの怪物に駆逐されるのか。そんな世界で、不可能犯罪が起こった。 目の前には三メートル超えの怪物、背後には震える少年。好感度を何よりも重視する史上最年少市長・利根川翼は、人生最大のピンチに陥っていた。だが、その危機からの脱出直後、「異様な死体」が発見される――。容疑者の一人になってしまった翼は、自身の疑惑を晴らすために謎解きを始める。『スイッチ 悪意の実験』『時空犯』で話題の新鋭が挑む、渾身の本格ミステリ。 〈著者・潮谷験さんからのメッセージ〉 この現代に突然、ファンタジーに登場するような怪物が現れたら、社会はどんな風に変わるだろう? しかも一体や二体ではなく、とんでもない数だったら? そんな空想を膨らませて書き上げた作品です。楽しんでいただけましたら幸いです。 -
獣走
「ねえねえ!いま獣走っていうスポーツにハマってるんだ」 ごく普通の会社員である高木サニーは、ランニング中にふと坂に手をついたことで四足歩行に興味を持っていた。 そんななか、ジムで不思議なトレーニングをする男から、四足で行う6人組のスポーツ「獣走」の存在を聞かされ、まだルールも固まっていないその競技に参加することに。 仲間内だけで楽しんでいたが、あるきっかけで知名度が一気に上がってしまう。プレイヤーがブラックルーツであることやその競技スタイルからくる偏見に晒されながらも、競技人口は激増、とうとう公式戦の開催も決まった。 「ルール」の策定に迫られたサニーたちは、次第に「スポーツの本当の面白さ」を問い始める。 芥川賞作家・安堂ホセが初めて挑んだ「エンタメ小説」であり、新境地となる受賞後第一作。 -
トレード・オン思考 トレード・オフを乗り越える「第3の道」
どの企業にもある「トレード・オフ」を解決するには? 従来の「バランスを取る」「一方を選択する」ではない第3の道がある。 ・「服を買いに行く時間がない vs. 様々な服から選びたい」を解消――エアークローゼット ・「コスパの良い宿泊 vs. 運営コストを下げたい」を解消――スーパーホテル ・「混んでる電車は避けたい vs. 目的地に早く着きたい」を解消――西武鉄道 ・「物を安く運びたい vs. トラックの稼働率を上げたい」を解消――ラクスル 競争戦略、ビジネスモデル研究で定評ある著者が、多くの事例を踏まえて、解決策を提示する。 【目次】 第1章 トレード・オフを解決してきた事例 1 3つのトレード・オフを解決したエアークローゼット 2 コストと正確性を両立したプロネクサス 3 トレード・オフを解決した古典的事例(1)――ヤマト運輸の宅急便 ……etc. 第2章 トレード・オフとは 1 トレード・オフとは 2 ビジネス書に見るトレード・オフ 3 バランスと選択の難しさ ……etc. 第3章 トレード・オフをトレード・オンにしたケース 1 顧客と企業の間にあるトレード・オフを解決した事例 2 企業内にあるトレード・オフを解決した事例 3 顧客内におけるトレード・オフ 第4章 トレード・オフの解決方法 1 一般解を探索する 2 トレード・オンにする一般解 3 トレード・オンにする方法(1)――ずらす……etc. 第5章 トレード・オフと経営 1 他社事例にヒントを求める 2 トレード・オフはビジネスチャンス 3 トレード・オフは新規参入者のチャンス ……etc. -
予言館の殺人
幼い頃に「予言館の殺人」と呼ばれる事件に巻き込まれ、両親を亡くした慎司は、大学に通う傍ら、昨今顕著になってきた悪夢に悩まされていた。それは母が「ワタシノ……シンジ」と自分の名前を呼んで首を絞めてくるというものである。そんな中、推理作家の赤城蘭堂の養女・花蓮から「予言館の殺人の真相を解き明かす」という招待状を受け取った彼は、両親の死の真相と悪夢の原因を探るため、今は蘭堂の所有物となったその館に足を運ぶことになる。そこで行われようとしていたのは、未解決事件と噂される「予言館の殺人事件」を、霊能者たちの霊視によって解決するという、前代未聞の実験だった――。
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