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激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子を出産する。出所後、息子に会いたいあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。
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Posted by ブクログ
本の雑誌2025上半期1位に惹かれて購入 前半はあまりそんな風に思えないまま読み進んだ 救いがないまま最後はどうなるんだろうなどと思いながら あらすじとか要約とかじゃなくて、やっぱり、時間かけて自分で読んでいく、読書っていいよね、なんてことを改めて思わせてくれる作品だった
作中、土居さんがスマートフォンに入れて愛用している辞書は『大辞林 第四版』(三省堂)です。(巻末より引用) そうか〜、やっぱり辞書と言えば三省堂だよな〜 わいが学生のときに使ってたのも三省堂やったわ 「国語」も「漢和」も「英和」も「和英」も三省堂やった 皮の(ビニールね)カバーが重厚感あって、なん...続きを読むか持ってるだけで頭よくなったような気がしたんよな という訳で「ひき逃げ」です うーん、なんか二つの正反対の思いがひしめいているんよな そんなもん自業自得や!だいたい二年ちょっと刑務所に入って「罪は償ったんだから」って言う方も言う方や!そんなもん一生許されへんわ!ずっと辛い思いしてろ!という気持ちもある 正直ある でも、子どもに会われへんというのは、辛いよ、辛すぎるよ しかも何よもう全部悪い方、悪い方に行ってもうて そこまでの罪なのかという気持ちもある ただの事故ならまだね でも「ひき逃げ」はあかんよ 故意だからね そして『熟柿』な うーん、熟柿かぁ〜? あんまり納得いかんな〜 熟柿かな〜 それでいいんかな〜 う〜ん( ・ั﹏・ั) なのに★5っていうね なんなんのこの人
序盤から救いようのない話が続き、どこに行っても、どう足掻いても、逃げられない現実とひたすら向き合う。正直、苦しくて苦しくて堪らない話だったのは確か。でも、自分の生に向き合って、精一杯生きていく姿に心を打たれ、気持ちが入り込んでしまう凄い作品。 『熟柿』という言葉は、序盤ではネガティヴで気持ち悪いイメ...続きを読むージが強く刻まれる。腐敗や停滞、取り返しのつかなさを象徴していたはずの言葉から、終盤ではまるで違った意味を帯びてくる。落ちきったからこそ得られる甘さ、避けられない終わりを受け入れた先にだけ残る、わずかながらも確かな肯定。人生は巻き戻せないし、失ったものは戻らない。それでも、人はその地点からなお前を向くことができるのだと、言葉少なに示してくる。 皆様におすすめしたい、年末に出会った今年一の作品でした。素晴らしいです。
読み終えたばかりなので胸がドキドキしている。 最初の賑やかな場面から一転。思わぬ事故からどんどん坂を転がるように悪い方に向かってしまう。 かなり自分勝手な偽善者の夫に怒りを覚える。主人公は自分の意志というものが希薄だったのがいろんな人との出会いで本来の気持ちの強さが出てきた気がする。夫に流されていた...続きを読むのでは。 拓との出会いのシーンがリアルで良かった。 晴子おばさんの不気味な熟柿のイメージがラストで一転して感動した。
序盤では、どこか不気味な印象を与えていた「熟柿」という言葉が、物語の終盤で「待っていれば、いつか機会は訪れる」という作品の核心を象徴する表現として再び現れえ締めくくる構成がとても美しかった。 物語を通して、かおりさんの境遇はあまりにも過酷で、読んでいて胸が苦しくなった。罪を犯したとはいえ、償いを終え...続きを読むた人が、ここまで社会の中で生きづらさを背負い続けなければならないのかと、やるせない気持ちになる。一方で、元夫の衝撃的な発言には強い怒りを覚えた。同じ罪を抱えながらも、子どもの成長をそばで見守れた人と、それが許されなかった人。その違いによって生まれる埋めがたい隔たりに、理不尽さを感じずにはいられなかった。 それでも、物語の最後には、かおりさんの「これからの人生」を想像したくなる余白が残されている。その先にどんな時間が待っているのかを想像させられ、面白い一冊だった。
最後の数ページ、あの場面を演出するがための1冊だった。読後感が悪くないとみんな感想書いてる割に、冒頭のあまりの救いのなさが容赦なくて、全然信じられなかった。 とりあえず主人公も元夫もダメなやつです。 元夫、私はおまえを許しません
読み終えた余韻が深すぎて暫く呆然。衝動的発作的に行動してしまう不安定さ。記憶の空白や曖昧さに見る混乱と動揺。母親としての想いに共感を感じずにはいられない。「熟柿」の意味が心に深く届き涙が零れた。今年読んだ中でもかなり上位。ぜひ読んでほしいっ!
熟柿の読み方も熟した柿以外の意味も分からず読み始めました。 →熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来ることを待つこと 轢き逃げの罪に問われ、裁判中に息子、拓を出産。出所後、息子の顔見たさに園児連れ去り事件を起こした彼女は、息子との接見を禁じられ、西へ西へと各地を流れていくお話です...続きを読む。 元夫には、言いたいことは山ほどあるが置いといて(笑) 不運が重なり、そこにあった幸せが夢だったかのように全てをなくしてしまったかおり。 わが子を手放すときの気持ちや一緒に暮らせない現実をどう受け止めたかを想像するだけで苦しい。 生命保険の受け取りを息子にして、毎日一生懸命働く。しかし、不可抗力だったり裏切りなどで職場を転々としていく。後半、かおりが将来を見据えて動き始めたくらいから読む手が止まらなかった。読後感がとっても良いお話です。
前半は特に主人公の行動に共感出来ず、若干イライラするところもあったけど、読む手が止まらず、徐々に寄り添っていく自分がいた。 熟柿。そういう時間が必要なときもあるのかもしれない。
会社の先輩が読んでいて気になって読んだ とても面白かった、章ごとに早くページを進めたくなる文章で土日で読み終わった 内容は、本の題にあるように良い時期が来るまで流されるように過ごしていると好転することがあることを教えてもらった お金を持って逃げた齋藤さんの行方が気になっている
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熟柿
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