熟柿

熟柿

2,035円 (税込)

10pt

激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子を出産する。出所後、息子に会いたいあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

熟柿 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本の雑誌2025上半期1位に惹かれて購入

    前半はあまりそんな風に思えないまま読み進んだ
    救いがないまま最後はどうなるんだろうなどと思いながら

    あらすじとか要約とかじゃなくて、やっぱり、時間かけて自分で読んでいく、読書っていいよね、なんてことを改めて思わせてくれる作品だった

    0
    2025年12月19日

    Posted by ブクログ

    作中、土居さんがスマートフォンに入れて愛用している辞書は『大辞林 第四版』(三省堂)です。(巻末より引用)

    そうか〜、やっぱり辞書と言えば三省堂だよな〜
    わいが学生のときに使ってたのも三省堂やったわ
    「国語」も「漢和」も「英和」も「和英」も三省堂やった
    皮の(ビニールね)カバーが重厚感あって、なん

    0
    2025年12月19日

    Posted by ブクログ

    序盤から救いようのない話が続き、どこに行っても、どう足掻いても、逃げられない現実とひたすら向き合う。正直、苦しくて苦しくて堪らない話だったのは確か。でも、自分の生に向き合って、精一杯生きていく姿に心を打たれ、気持ちが入り込んでしまう凄い作品。
    『熟柿』という言葉は、序盤ではネガティヴで気持ち悪いイメ

    0
    2025年12月19日

    Posted by ブクログ

    読み終えたばかりなので胸がドキドキしている。
    最初の賑やかな場面から一転。思わぬ事故からどんどん坂を転がるように悪い方に向かってしまう。
    かなり自分勝手な偽善者の夫に怒りを覚える。主人公は自分の意志というものが希薄だったのがいろんな人との出会いで本来の気持ちの強さが出てきた気がする。夫に流されていた

    0
    2025年12月16日

    Posted by ブクログ

    序盤では、どこか不気味な印象を与えていた「熟柿」という言葉が、物語の終盤で「待っていれば、いつか機会は訪れる」という作品の核心を象徴する表現として再び現れえ締めくくる構成がとても美しかった。
    物語を通して、かおりさんの境遇はあまりにも過酷で、読んでいて胸が苦しくなった。罪を犯したとはいえ、償いを終え

    0
    2025年12月13日

    Posted by ブクログ

    最後の数ページ、あの場面を演出するがための1冊だった。読後感が悪くないとみんな感想書いてる割に、冒頭のあまりの救いのなさが容赦なくて、全然信じられなかった。

    とりあえず主人公も元夫もダメなやつです。
    元夫、私はおまえを許しません

    0
    2025年12月12日

    Posted by ブクログ

    読み終えた余韻が深すぎて暫く呆然。衝動的発作的に行動してしまう不安定さ。記憶の空白や曖昧さに見る混乱と動揺。母親としての想いに共感を感じずにはいられない。「熟柿」の意味が心に深く届き涙が零れた。今年読んだ中でもかなり上位。ぜひ読んでほしいっ!

    0
    2025年12月12日

    Posted by ブクログ

    熟柿の読み方も熟した柿以外の意味も分からず読み始めました。
    →熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来ることを待つこと

    轢き逃げの罪に問われ、裁判中に息子、拓を出産。出所後、息子の顔見たさに園児連れ去り事件を起こした彼女は、息子との接見を禁じられ、西へ西へと各地を流れていくお話です

    0
    2025年12月04日

    Posted by ブクログ

    前半は特に主人公の行動に共感出来ず、若干イライラするところもあったけど、読む手が止まらず、徐々に寄り添っていく自分がいた。
    熟柿。そういう時間が必要なときもあるのかもしれない。

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    会社の先輩が読んでいて気になって読んだ
    とても面白かった、章ごとに早くページを進めたくなる文章で土日で読み終わった
    内容は、本の題にあるように良い時期が来るまで流されるように過ごしていると好転することがあることを教えてもらった
    お金を持って逃げた齋藤さんの行方が気になっている

    0
    2025年11月28日

熟柿 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川書店単行本 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

佐藤正午 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す