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激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子を出産する。出所後、息子に会いたいあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。
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Posted by ブクログ
妊娠中のかおりは、叔母の葬儀の後 泥酔した夫を乗せ、大雨のなか帰宅中だった。 友人との電話に夢中になり、目の前の老婆に気づかず跳ねてしまう。また、そのまま車を進めてしまったのである。 刑務所の中で出産し、子とはすぐに引き離されてしまう。 私は子供を持ったことがないので、いつか我が子をもちこの本を読...続きを読むんだ時、より苦しさや、やるさなさ、様々な感情を理解することができると思った。 かおりが、背負った罪。 ひとつの罪に、ここまで振り回されてしまうこと。 何もかも奪われていってしまう様子は本当に胸が苦しかった。 熟柿という意味 最初と最後で1番大きく変化した部分だった 「物事の成就には適した時期がある」 最後にかおりに現れた光 50歳まで生きてきたからこそ得られたもの とても素敵な作品でした。読んでよかった。
重い話だったけど読んで良かった。 「熟柿」が初めから何度も象徴的に出てくるけど、そっか、そういうことだったんだ、とラストで納得。 ドラマのようにキレイにいかなくて、思い描いていたものとは違う拍子抜けな状態になる現実がすごくリアルに描かれていて、そのあまりにも静かな描写が余計に泣けた。
なんてすごい本を読んだんだろう。 読み切った時にはまさに放心状態。 それほど素晴らしい作品でした。 自分の息子に会いたくて会いたくてしょうがなくて。 ただただ、会いたいがために取ってしまった行動。 そして、なぜ会えないのか? それは子供を妊娠している時にかおりが起こしてしまった轢き逃げのせいであ...続きを読むる。 その事故を起こしてしまったがために、刑務所で産んだ子供とは離れ離れになり、夫とも離婚し、その後、子供とは会えなくなってしまった。 どんどん大きくなっていく子供を、一目見たくて。 ただ、自分は犯罪者である。 そんな自分が会うことによって子供が苦しむことになるなら会わない方がいい‥。 だけどどんな風に成長しているのか見たい。 そんな苦しいかおりの長い物語。 犯してしまった罪は消えない。 自分についてしまった『前科者』というレッテルも剥がすことは一生できない。 生きづらくなるのも仕方がないこと。 あの時こうしていれば、なんて考えても罪が消えるわけがない。 ただ、こんなにも苦しい人生になるのか。 いや、そうなのかもしれない。 でもこうやってしっかり罪を償っていけば、わかってくれる人もいる。 信じてくれる人もいる。 頑張れ。大丈夫。 『熟柿』 ーー熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来るのを待つこと。 こんな言葉があるなんて知らなかった。 今回知ることが出来て良かった。 とてつもなく苦しいお話だったが、1文字も逃したくなくて、丁寧に、丁寧に、読み進めていた。 これは間違いなく心に残る作品です。 2026.2.7(土)
苦しくて苦しくてもう読めないかもしれないと何度も挫折しそうになりながらも、もう少し読んだら救われるかもと思い読み進め、最後に希望が持てる締め方で読んでよかったと思わせてくれる一冊
タイトルに惹かれ手に取りました 熟柿はおばあちゃんのイメージ 主人公の心の機微が丁寧に描かれ引き込まれました 罪の重さに苛まれ苦しむ主人公 後悔 贖罪 それでも時が熟す 最後主人公に希望が見えて良かった 本当に良かった いい本です
数年前に話題になっていて初めて読んだ著作「鳩の撃退法」。なんとも独特の作風に衝撃を受けた。そして今作は全く内容が想像できない渋いタイトル「熟柿」。今作は紆余曲折あるものの、主人公かおりの波乱に満ちた償いの日々が、その時々の感情と共につづられていた。西へ西へと生活拠点を追いやられながらも刑務所で出産し...続きを読むた息子への断ち切れない想いが。その行く先々で出会う新し人たちのリアリティたるや。中でも見て見ぬふりが出来ない人、久住呂さんの母娘の存在が重い空気で進む物語の中で唯一の希望だった。鳩の撃退法とは全く違うテイスト。 『柿の実が季節になれば熟すように、物事の成就には適した時期があるというか、そのときが自然に訪れるのを気長に待つというか、百崎さんなんかに言わせると単に消極的なのかもしれないけど、でもそういう、無理強いしない、待ちの時間が必要なときもあるんじゃないか』
かおりは過ちを犯した。じゃあ過ちを犯したかおりは悪い人間なのかといえば、決して決してそんなことはない。ほんの少し違う選択をするだけで、私だってかおりになる。みんなが紙一重。 本人にそのつもりは無いのだろうけれど、かおりの気高さは尊い。あんなふうに生きたからこそ、柿はしっかり熟したのだと思う。
ダントツでした。 これまでの人生を振り返って、出来るなら、言わないで済むなら、言わないでおきたいなっていうことがひとつやふたつはある。 順風満帆じゃなかったし、多分この先もそんな大きな成功とかとは無縁の人生なんだろうなって思う。 けど、一日一日ちゃんと生きてればそれで良いのかもっていう救いが、熟柿と...続きを読むいう言葉に込められてる気がした。
初めましての作家さんです。 なかなか衝撃的な物語の始まりでした。 交通事故で人をひいて死亡させた。 その事故はひき逃げ 裁判による判決で2年半の服役 服役中に出産 そんな主人公の刑を終えた後の話でした。 読みながら、現実もきっとこんな感じなんだろうなと、主人公の様々な思いや行動から想像ができ...続きを読むました。 熟柿 熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来るのを待つこと。 のように、じわじわと主人公の生活や周りが穏やかになり落ち着いていって、希望が持てるようになっていきました。 そんな所で物語は終わってしまって…。 もう少し先の主人公のことが知りたかったな、と思いました。 刑務所から出た人のその後の人生、母としての想いが綴られた、深く重みのある素晴らしい作品でした。
激しい雨が降る夜に犯してしまった過ち。 そのせいで産んだばかりの子どもと引き離されたかおりの悲痛はいかばかりであったろうか。 刑務所を出てからの日々もまた、罪の意識を抱え続けたまま、数々の困難にも見舞われ、もうここまでにしてあげてと、読みながら何度願ったことか。 苦難の日々を過ごしながらも、生き別れ...続きを読むとなった息子を思いながら、決して届くことのない手紙を書き続ける母としてのかおりの気持ちに触れる度に、何度涙を流したことか。 どの角度で切り取っても、名作中の名作と呼んでも大袈裟な表現ではないだろう。
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熟柿
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佐藤正午
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