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小説 15位
10pt
激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子を出産する。出所後、息子に会いたいあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。
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Posted by ブクログ
素晴らしい作品。重い展開が続き読むのも苦しくなるが、まさしく“熟柿“だった。自分も子を持つ親としての立場で考えさせられた。車の運転って一般人が簡単に、且つ悪気なく人を殺してしまう唯一の手段だと思う。本当に気をつけなければならないし、犯罪者のレッテルを貼られる恐怖を再認識した。
本当に面白かった。本屋大賞の2位だったが、小説そのものの面白さではこっちに軍配が上がるかもしれない。とにかく、とにかく辛くて、タイトルのようにひたすらじっくりと微かな光を待ち続ける小説だった。だからこそ、その光はとてつもなく尊いものになるのだろう。
お母さんがいない人もいるのに2人もお母さんがいるなんて贅沢だって、考えた事もなかったな。この作品が主人公の視点で描かれるから、主人公を取り巻く環境とか周りの人間の言動とかに怒りを覚えたりするのは当然だけど、私も何気ない一言で傷つけてる事いっぱいあるんだろうな…と思って少し居心地の悪いような罪悪感みた...続きを読むいな感情になった。 長い時間をかけてようやく実になる。時間が解決してくれるなんて言われても、その時が来るまで待つことは苦しくて、時には先が見えなくて真っ暗に見えて、色んな感情がぐちゃぐちゃで…そういう暗い感情をよく表現された作品だなと思った。特に物語終盤はようやくか…!みたいな気持ちと、過去は変えられないという現実との複雑な感情で涙を堪えるのに必死だった。
題名がなぜ熟柿なのか、最後まで読むとわかります。実体験なのかと思うほど、ストーリーが頭に入ってきました。
子を持つ親として共感する部分と未知の感情を知る部分があった。 主人公の息づかいが生々しくて自分の回りがその世界観に取り込まれたよう。何とも言えない感情が残ったまま。また年齢を重ねた時に読むと感じる事も違うんだろうな。
すごく満足度の高い物語でした。 内容は重ためですが、最後には光もあり、読後感がとてもよかったです。 懸命に生きていこうとするかおりの人生がつらくてせつない。罪は償っても消えない。出会った大切な人たちに過去を話すことができない葛藤がとてもリアルでした。
読み始めから重くて、気持ちがどんどん沈んでいったので、読み進めるのがしんどかった。それでも先が気になりページは進む。 毎日の生活で消耗していく石和温泉から大阪時代は、彩りのないただ生きている日々の描写がホントに辛かった。福岡時代からは少しずつ希望が見えてきて、読むスピードもアップ! タイトル「熟柿」...続きを読むとは「熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時機が来るのを待つこと」 ラストの章でやっと柿の実が熟した!報われた!
いや〜 確かに本屋大賞に選ばれるだけの物語でした 最初軽く出だしのイメージから、陰鬱なでも実際に有りそうな展開で、約2センチの厚さの最後の5ミリで泣かされました! 面白く無い物語ぽく展開して最後にそう来たか! そこは想像出来なかった!
読み終わったあと深いため息が出た。 いつもであれば「あと3ページ書いてくれ!」と思ってしまうような終わり方だったが、なんだか色んな感情が蠢いて、今から余韻で色々考えたいなと思った。 かおりのことは、正直芯がなくてフラフラと住む場所も変えていくような人なんだと思ってしまっていたが、元旦那と再開したあ...続きを読むたりから、なんだか私も色んな感情が出てきて、元旦那に一緒になって怒りを覚えた。 そこからは怒涛の感情で、言いたいこと、言わなきゃいけないこと、言っちゃダメなこと、何一つ分からなくなってしまって、こんなにも揺さぶられているんだと驚いてしまった。 熟柿という言葉の意味を、もう一度反芻しながら読みたいと思った。
めちゃくちゃ面白かった。 前を向いていこう!じゃなく、 追い風によって自然と前を向いて進んでいたという感じ。 起承転結の結の部分はよくある話という感じがするけど、かおりさんの半生が本当にしんどい。いや、しんどいって言ったらダメだと思うけど、どうか彼女に幸せを与えてあげてと思わせるものだった。 そ...続きを読むんなわけで、息子の拓のことばは、僕も泣きそうになりました。 熟柿、土居さんだけでなく、かおりにとっても熟し柿が落ちた瞬間を感じられました。 本屋大賞2位、本当におめでとうございます!
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熟柿
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佐藤正午
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