熟柿

熟柿

小説・文芸
2,035円 (税込)

10pt

激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子を出産する。出所後、息子に会いたいあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。

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熟柿 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    はじめはおばさんが亡くなったんだーそれで?と思って読み進めていたけど、途中からドキドキハラハラの連続、まるでサスペンスのようでした。
    誰にでも隠したい、蓋をしてしまいたい過去がきっとあってこのかおりさんにもあってでもどうしようもなくて、そこを深掘りしていくけど後半は涙でなかなか読めませんでした。揺れ動く感情がしっかり感じ取れて本の題名と表紙に納得。人生悪いことばかりではないんだ、待って流れに身を任せることも大切なんだなー深い、深いなあ。読み終わったあとしばらく放心状態でした。本屋大賞とってほしかったな。

    0
    2026年10月02日

    Posted by ブクログ

    著者、初読み。最初から悲しい話で、途中読むのが辛くなってきたけど、旅で展開して最後まで読ませて、泣かせる。それもいわゆる系のハッピーエンドでもなく、現実的な、しっとりとした、ちょっとした灯が見える。どっちに転んでも悲しい人は出てくるし。この本の装丁、よく出来ていますね!読んだ後に、何故この装丁か、分かりました。題名も。評判に違わぬ作品でした。ありがとうございました。

    0
    2026年09月28日

    Posted by ブクログ

    オーディブル形式で。最初の頃は主人公はなんとなくぼんやりした性格に見えて、「信頼できない語り手」とはこういうこと?と脳裏に浮かぶ。
    後半は主人公がとにかく働くことに没頭(+生活する上での悩みの吐露)していて、こんな境遇なのに、めげずに偉いよ…という応援する心境に。

    最終的に前向きな終わり方だったので、読後も良かった。
    終盤が一気にスピード感が上がって、面白かった。

    0
    2026年10月04日

    Posted by ブクログ

    主人公の人生、いったい何なんだ?
    主人公のしたことが犯罪であることはわかっている。わかっていてもこのやるせない気持ちが主人公を最後まで応援させる。貯金を持ち逃げされた時、夫の真相がわかった時、そしてなんといっても息子に会えるラストは、主人公は意外と落ち着いているのに読者の私は、本に向かって「えー!」「うん、うん」と感情を爆発させながら一気読みした。

    0
    2026年10月03日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。途中胸が締め付けられる苦しさもありましたが、読み応えのある作品でした。装丁にコメントを記載されてた「絶望しても裏切られても、繰り返すしかない毎日が、私たちを救う」という角田光代さんの言葉に深く頷けました。

    0
    2026年10月02日

    Posted by ブクログ

    罪を犯した女性の まだ見ぬ息子、会えぬ息子への狂おしい思い。職を転々とせざるを得ない過酷な状況。

    息子が高校生になるぐらいまでの彼女の人生を描く。どこまで行き着くのかと思わされたが。

    最後の章で やっとやっと少しは穏やかな、幸せな暮らしが見えてくる。

    こんなに一人で頑張ってきたんだもの。
    ほっとする私がいる。

    0
    2026年10月02日

    Posted by ブクログ

    表紙がとても美しく、惹かれた。心ならずも犯罪者になってしまい、服役中の出産とは、切ない。終盤、主人公かおりは元夫が、事故の隠蔽に積極的に関わっていたことをちょっとした言葉から気づき、そこで問い正していく場面は、スピーディで気持ち良い。彼女が強く自立した人になったことと、そうでなかった時には強いものにコントロールされていた、ということなのだと思う。出会えて良かった本。

    0
    2026年09月29日

    Posted by ブクログ

    小説とはいえ、どうしてここまで……と、胸を掴まれる思いだった。なのに、無駄のない文章に引き込まれていく。無駄がないのに、鮮明な映像がみえてくる。
    必ず立ち上がる、人生が進めばそこにはきっと待っているはず…いや期待と希望は捨てて、何も考えずただ生きる。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    自分的にはこの本が本屋大賞です。

    書きすぎない、あえて書かない事による余韻。
    最初は物足りなく感じたのですが、
    後からジワジワきいてきます。

    0
    2026年09月22日

    Posted by ブクログ

    「熟柿」
    熟した柿が自然に落ちるように、時機が来るのを待つこと、物事の成就には適した時機があるという意味なのか。
    罪の重さは1人で背負おうが、何人で背負おうが変わる物ではないが、拓のためにはこれしかなかったような気がする。
    出所を待って家族で背負って行けば少しは軽くなるのかもしれないが、かおりの天職と理解してくれる人達との出会いは、結局罪を1人で償った結果のものだ。つまり機が熟したのだ。

    だけど。
    実際は歳を重ねてくると熟柿まで待てそうにない!
    青柿なのにもぎ取ってしまわねば時間が無いかもとせっかちな思考になる。来年またその柿がなっているか⁉︎とも思ったりする。やれやれ。

    梅もマンゴーも熟したら落ちる。
    だからと言って、「熟梅」「熟マンゴー」では読む気にならないかあ。

    0
    2026年09月17日

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