熟柿

熟柿

小説・文芸
2,035円 (税込)

10pt

激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子を出産する。出所後、息子に会いたいあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。

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熟柿 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「あぁ、なんでそんなことをしてしまうのか…」

    主人公の心の動き、行動に対して苛立った。そして、グイグイ引き込まれた。

    自分が追い込まれたら、主人公より、はるかに残念な判断や行動をしてしまうのだろう。そう考えると生きることの怖さを感じた。今現在、自分自身が比較的平穏に暮らせているのは運がいいだけか

    0
    2026年08月09日

    Posted by ブクログ

    はーーすごくよかったです。
    主人公の感じた気持ちや感覚にどっぷり浸かりながらあっという間に読み切りました。
    辛い経験や絶望的な状況の中でもとにかく日々をこなして生きていれば、柿が熟すようにその時がくれば、待ち望んでいた望みは叶う、自分の味方になってくれる人が現れるんだと、生きることに希望を持てる作品

    0
    2026年08月06日

    Posted by ブクログ

    絶賛されていて、昨年手に取ったが序盤で挫折してしまった。しかししばらく経って小説が読みたくなり、読みかけだったこの作品を再読。なぜ途中でやめてしまったのか。
    挫折したところから読み始め、夢中になって最後まで一気に読破した。
    なんと描写のうまいことか。なんと、リアルで、生々しく、苦しい作品なのだろう。

    0
    2026年08月02日

    Posted by ブクログ

    主人公の人生が転換した後に沢山の人に裏切られ、それでも生活していかなければいけない中で最後に信頼のおける場所と人に出会うことができて本当に良かったと思います。人との関わり無くして生きていけないという事を考えさせられると同時に人間関係の悩みが少ない自分の今の境遇に改めて感謝することができました。

    0
    2026年08月02日

    Posted by ブクログ

    春子叔母さんの葬儀の日、
    酔っ払った夫を乗せて自宅に帰る途中。
    大雨が降っていた。
    そこに携帯がなる。出ないで!お願い!
    もうこの時点でぞわぞわが止まらない。
    ダメ〜!と叫んでみても、物語は進んでいく。

    春子叔母さんの生き方。
    春子叔母さんの柿の食べ方。
    すべてそこから始まっている。

    『熟柿』

    0
    2026年07月30日

    Posted by ブクログ

    なんとな終わり方
    これでもかの訥々としたパーフェクトデイズのようなそれよりもマイナスぶれのある日々の中、仏教とかってこういう人生の為にあるのかと。人を疑ったり憂いたりするよりもきっとそこまで人は意地悪じゃないのかもと期待するまでもなく、プラマイゼロくらいのノリで捉えていると、日々の積み重ねがきちっと

    0
    2026年08月02日

    Posted by ブクログ

    熟柿(熟して自然と木から落ちる柿)のように、焦らず力まず、時が満ちるのを待つ時間こそが、人生を甘く成熟させる。
    「待つこと」も選択であり、前進である。ただ手をこまねいて放置するのではなく、時が解決してくれるのを信じて静かに見守る「積極的な忍耐」が大切。
    また、人にはそれぞれのタイミングがある。自分の

    0
    2026年08月08日

    Posted by ブクログ

    苦しい人生が続いてきたため、最後のシーンでは思わず感動した。人生、頑張って生きていればいつかは報われる!

    0
    2026年08月07日

    Posted by ブクログ

    熟柿 「柿の実が自然に落ちるのを待つように、
    時期が来るのを待つこと」 
    まさしくタイトル通りのストーリーだった。

    ひき逃げ事故を起こして、服役中に息子を出産、その後離れ離れとなってしまう。出所後、夫から離婚を告げられて、息子のためを思ってそれを受け入れるが、息子への思いが断ち切れず、接近したい気

    0
    2026年08月06日

    Posted by ブクログ

    私も同じ選択をする。「母親が犯罪者である」より、「母親はいない」の方が背負う不幸は少ないと思うから。

    視野が狭まり冷静さを失った、息子会いたさの行動。普通に考えれば、それはヤバいでしょなのに、まさに盲目。世の犯罪もそれぞれの背景があるのかもと、これまでの私の勧善懲悪の思考に揺るぎが起きた。

    出口

    0
    2026年08月05日

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