あらすじ
激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子を出産する。出所後、息子に会いたいあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ほんの一時の過ちで人生が狂うこと
人間には弱さと不条理さがあるということ
特に子を思う母はさ、鬼になるよね
一方で
土井さんいい人!
くぐろ親子もいい人!
そしてたっくんもいい子!
救いがある
転がる人生に
絡まる人間模様
一気読み
Posted by ブクログ
自分が悩んでることって、人からすると然程でもないケースが殆どで、シェアしちゃえば受け入れてくれるケースが多いし、振り返れば早くシェアしちゃった方が良かったなと思うんだけど、でもやっぱりそれは難しくてタイミングがくるまで待つしかない、柿が熟して地面に落ちるまでじーっとまつしかないんよね。自分のケースでも、もっと早く言っても良かったなと思ってもやっぱりあの時は言えなかったよな、言ったら泣いちゃいそうだったし、言えるほど周りが見えてなかったし、ということは良くある。柿が熟すまでゆっくりまちますか、横道世之介的なリラックスが大事よなあ、まあそれがむずいんだけど。
Posted by ブクログ
綺麗な文章で紡がれるのは罪を背負って生きる人生そのもの。
序盤のなんとも言えない不穏さから始まり、夫も子供も離れて人間関係も何もかもをほぼ失っても懸命に生きていくうちに結実し熟してゆく。
かおりほどではないにせよ何かしらの十字架が心の中にある人にとっては、ささやかな希望を胸に生きるよすがになり得る傑作だと思います。
Posted by ブクログ
結末にたどり着くとそれまでが壮大な前置きだったことに気付かされます。
でも、主人公の心持ちを精緻に微細に掬い上げていくこの前置きがあってこそ、ありきたりのようにも思えてしまうたどり着いた気持ちの落ち着き先がしっかりと腹に落ちます。
何処にたどり着くのか分からない悶々とした物語を淡々と描かれているようでありながら、実は少しずつ主人公の気持ちに近付き、たどり着くであろう結末を一緒に迎える準備をさせているところは流石の文章力です。
Posted by ブクログ
面白かった!
晴子おばさんの祟り、誰?からの通知、突然消えた大金の行方、鶴子のお金の問題、、、。気になることがどんどん出てきて、次へ次へと読み進めてしまった。
事故を起こしてから、夫も同罪では?と思ってたのが、最後に種明かしされてむかついたところもあったけど、心が広すぎるお手本人間土居さんが居たおかげで光も見えた。最後に嫌な気持ちで終わらなくてよかった。
困難があっても生きるために、生活を続けなければならない残酷さもあるのだなと思った。
Posted by ブクログ
熟柿というタイトルの回収が素晴らしい
犯罪はいつ許されるのか
人生において犯罪を犯してしまった人間は
罪を償った後にどのように生きていけば良いのか
それが自分で産んだ子供から引き離される理由に
果たして本当になるのか?
結末でこの人の人生が少しずつ好転していくのをとても嬉しくおもいました。
Posted by ブクログ
タイトルである熟柿をただ熟した柿と思って読んでいたが、物語の最後で別の意味を知り、そっちの意味でのタイトルだと納得できた。
拓がいい子だった。
Posted by ブクログ
すごく良かった。本でしか描けない世界とはこれだ、という感じ。読んでいてとにかく苦しい。じわじわと追い詰められるが、そもそもの起点から苦しくて読む側の体力が求められる。でも映像では体験できない物語だと思う。爽快さはないが良い読書経験になった一冊。
Posted by ブクログ
すごく読み応えがあって良い作品だった。轢き逃げをして服役してどん底の人生を歩んでいる市木さんの葛藤が繊細に書かれていてすごく読んでいて苦しかった。でも、最後にタイトルの熟柿の意味がわかった途端はっとさせられた、、、。
熟柿→熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時期が来るのを待つこと
市木さんが、事件を起こして反省して、そこから一途に息子のことを思い続け、懸命に働いて最終的に拓君と会えた時は本当に感動(;_;)
熟柿と市木さんがしっかりマッチしていて、この小説の凄さが伝わった。とにかく久住呂咲さんと土居さんいいひと過ぎて(;;)めちゃめちゃこの2人に個人的に救われた。
Posted by ブクログ
タイトルにもある「熟柿(じゅくし)」の意味が最後に登場して、熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように 気長に 時期が来るのを待つこととあり、すごく刺さった。
この言葉をかけられたかおりさんは、10何年ぶりに実の子との再会を果たせているので、会えなかった時間をこのように捉えることで救われただろうなと。
何事も頃合いが大事なのか…
とにかく、かおりさんの人生は本当に大変なことが多かったが、最終的に土居さんや何人かの信頼できる方とも巡り会えて、職もある環境におられて、本当によかった。
Posted by ブクログ
「ああ、誰にでも起こり得る事件と人生だ」と思った。ながら運転も、事故後の対応も、間違いなく彼女は反省しなければならない。でもその後の彼女は懸命だった。人に裏切られても暴走せず、一人息子のことを想い、真っ直ぐに生き続けた。それでもこんな人生。二度と立ち直らせてくれない社会なんだと、フィクションだが事実を小説にしたものとして受け止めた。
旦那の対応も、日常的によくあることで、でもそれは本人の意思の問題だから誰にも裁けない。
かおりさんは辛かっただろうな、苦しかっただろうな、もどかしさと腹立たしさでどうにかなりそうだろうな、と何度も思った。
だから最後、せめてフィクションらしく、よい結末を迎えて本当に良かった。まさに「熟柿」の人生だったんだなと。
Posted by ブクログ
主人公が轢き逃げしてしまい、子供と離されてからの生活が描かれる。
とにかく読んでて苦しい。
正直、前半は苦しさしかなかった。
それが、後半になるにつれ、ページをめくる手が早くなり、夢中で読んだ。ラストが圧巻……
-----
何故轢き逃げしちゃったのか。前半読んでるときは、そのことばかりに気がとられてしまっていたんですけど。
理由なんてあることばかりじゃない、
自分だって何をしてしまうか分からない。
そして本のストーリーは、何故ってことを描くことじゃないんだよね。
何があっても地道に毎日生きている主人公。いろんなことがありながら、淡々と一生懸命生きる大切さ。
そして何より、熟柿のように気長に時機が来るのを待つこと、という表現。
せっかちで焦る、すぐに結果を求めてしまう私だけど、
どうにもならないことは時間の経過が解決することがあるということをしみじみ感じました。
あぁ、パニック障害も時間薬が効かないだろうか。
Posted by ブクログ
ちょっとした掛け違いや自分の弱さから、人生のレールを外れちゃった主人公の運命が、佐藤正午さんらしい静かで綺麗な文章で描かれていてすごく心に刺さる一冊。
物語の中心にあるのは、誰にでも起こりうる人生の躓きと、過ちを抱えながら生きていく主人公の泥臭い姿。
失敗に対してすごく厳しくて狭量な今の世の中に対して、ひとつの答えになってる作品だと感じた。
「間違えても生きていくことはできるんだ」と中盤までは不幸の連続でつらかったが、最期は圧巻だった。
Posted by ブクログ
罪を犯した主人公が生き別れた息子を思いながら各地を転々としてはたらくお話だった。前科を打ち明ける、バレる、みたいな不安を抱えながら生活するのは大変だろうなと思った。
Posted by ブクログ
最初の小気味悪さから、少しずつ明らかになる事故概要、主人公の心境の変化、飽きさせない展開だった。
行く先々での人間関係。大阪編が1番心が痛み、福岡編が心が温まった。
生きてりゃ何とかなると思える本だった。
Posted by ブクログ
自分とは遠い出来事のようなのに、とてもリアルに感じられた。
交通事故の加害者になることも、盗難の被害者になることも、「自分は大丈夫」となんとなく思っているけれど、いつ立場が変わってもおかしくない。
そんな時に自分ならどうなるのか…
かおりのように葛藤を抱えながらも地道な暮らしをするのか、ヤケになって自堕落な生活から戻れなくなるのか。どちらの自分も想像出来てしまうし、何なら両方の生活を行ったり来たりしそうだなとも思う。そんなifの未来の一つとして現実味のある生活が語られる。
かおり目線だけの語りという事もあって、周囲の人達の思惑や真意は、あくまでかおりの想像でしかない。だけど現実も人の心は分からないし、疑心暗鬼になったり、相手を責めたくなったりは当然の心の動きだし、きっと相手側からすれば相手側にとっての真実というのもあると思う。
↑この辺りの感情移入が不思議な感じで、かおりに感情移入しては居るんだけど、冷静な第三者としての目も残したまま俯瞰するような感覚だった。かおりに入り過ぎず、かといって否定的な立場でもない状態。
ラストはきっと年代によって感想が変わるんじゃないかと思っている。
若い時に読んでいれば「結局どうなの?何も変わってないじゃん」的な感想になると思う。子どもを持つ今は、希望の残る読後感は嫌いじゃない。日常の有難さを深く感じられる作品だった。
Posted by ブクログ
佐藤正午の本は、いい意味で感情移入しにくい。この本も例に漏れずそうで、話の流れはシンプルなはずが、最後までこの本の主題や結末が分からない状態で読み進めた。
なぜ彼の本はこの様な読み口になってしまうのか?一般的な大衆小説では登場人物の出来事に気持ちがオンタイムで乗っていくから、登場人物の考えと読者の受け取り方の間に齟齬が生じにくい。一方で佐藤正午の本は、登場人物が後日書いた日記?ぐらい、出来事と感情の間に距離感があるためか、イマイチ読者としても感情移入しにくい。
この「高度に構造化された」書き口によって、シンプルなストーリーに多様な解釈を生み、作品としての練度が上がっているのではなかろうか。
Posted by ブクログ
オーディブルで聴きました。異様に気持ち悪かった。感情が入ってるから?何が気持ち悪いんだろうと考えた。お人よしというか弱いと言うか騙されやすいというか‥?人に甘く信じきっているというか、人との関係を切りすてる強さがないというか、人の反応をじっと待っているというか‥。こんな女の人いるかなあ?女ってこうもっとずる賢いというか。。愚直というのか?終始、自分は頑張ってるんだから不幸になるなんておかしい!っていう雰囲気があって、何か気の毒だった。感情をかき乱した点では良かったのかな。最後は救われたけど、疲れた。
Posted by ブクログ
本屋大賞2位だったので読んでみた。
主人公のかおりは、お腹に赤ちゃんがおり、家族で仲良く暮らしていた。
叔母のお葬式から夫と車で帰っているときに轢き逃げ事件を起こしてしまい、人生が一変する。
刑務所に入り、離婚し、夫からは「母親が犯罪者の子どもと、母親に死なれた子供とどっちがより不幸か、考えてみろ。これから子供が成長して、社会に出て生きていくうえでどっちが彼の障害になると思うか、よく考えてみろ」と言われ、子どもに会わせてもらえなくなる。
かおりは息子の拓に会いたい一心で、幼稚園に拓に会いにいくが、結局別の子と間違えてしまい、警察に連行される。
その時に幼稚園で拓と一緒のキリン組だった久住呂さんがキーマンになる。
仕事も過去の事件がバレていられなくなったり、同居人が結婚してしまって家に住めなくなったり、ままならない。
だが、抵抗はあったが、長期的に働ける展望を持てる介護職に就いたり、
土井さんというかおりを気にかけてくれる人に出会ったりして、少しずつ現実が好転していく。
そして、高校生になったときに、久住呂さんが拓くんを連れてきてくれる。
高校生になって会った拓と電話番号を交換して、何かあったら連絡を取り合える関係になる。
乗り気でなかった土井さんに会いたいと思って連絡する。
熟柿:熟した柿の実が自然に落ちるのを待つように、気長に時期がくるのを待つこと。
終始暗い話で、最初は大丈夫かな、、と心配になったが最後回収されて安心した。
夫はつくづく卑怯だ。子どものためだといって、結局は自己保身しか考えてない、偽善者だと感じた。
かおりは十分すぎるほど罪を償っていて、償いすぎてて、痛々しく感じた。
色んな声があるけど、それを内面化するのではなく、自分で自分を許すことが大事だよなと思う。もう罪は償ったんだから。
短期戦・スピードが絶対主義の世の中だけど、
焦らずに長期戦で構えられる心持ちって大事だと思う。
止まない雨はないともいうけど、無理してうごこうとせずに時期がくるのを待てるような余裕を持てると良いなと思った。
Posted by ブクログ
そもそも読み方もわからない表題だったが、今は胸に刻みたい熟語になった。
ものすごく早く物事が動くこの時代に生きているから気づかなかった、地道に待つことの大切さに、この本で初めて気付かされた気がする。
この主人公のようにはいかないかもしれないけど、繰り返しの毎日を焦らないように生きたら、いつかなにかあるかもしれないとなぜか励まされた。
Posted by ブクログ
「熟柿」
熟した柿が自然に落ちるように、時機が来るのを待つこと、物事の成就には適した時機があるという意味なのか。
罪の重さは1人で背負おうが、何人で背負おうが変わる物ではないが、拓のためにはこれしかなかったような気がする。
出所を待って家族で背負って行けば少しは軽くなるのかもしれないが、かおりの天職と理解してくれる人達との出会いは、結局罪を1人で償った結果のものだ。つまり機が熟したのだ。
だが!
実際は歳を重ねてくると熟柿まで待てそうにない!
青柿なのにもぎ取ってしまわねば時間が無いかもとせっかちな思考になる。来年またその柿がなっているか⁉︎とも思ったりする。やれやれ。
梅もマンゴーも熟したら落ちる。
だからと言って、「熟梅」「熟マンゴー」では読む気にならないかあ。
Posted by ブクログ
圧倒的リアリティで、とても切なかった。
本屋での評価が高かったので気まぐれに久々に小説を読んでみたが、読んで良かった。
昔の自分の感覚をまざまざと思い出した。
私は子どもを産んでないし、人を轢いたこともないし、刑に服したこともない。
かおりとの共通点といえば四十を過ぎるまで人生が安定せず職と土地を転々としていた点くらいだ。
でも、何故かものすごく共感し、かおりの感情や行動の描写がとても自然にイメージできた。
絶対的に後悔している過去。
絶対変わらない過去。
その絶望が淡々とした文章から滲む。
それでも生きていかねばならない人生。
かおりは人には恵まれていたと思う。
久住呂母娘はもとより、岐阜で一緒に暮らした中乃森さんも(一緒に暮らせるだけでもすごいことなのだ…)一時泊めてくれた中乃森さんのいとこだかはとこだかも、紹介してくれた腹違いの弟(パチンコ屋店長)も、その紹介の馬渡さんも、そして百崎さんと土居さん。
斉藤さんに大金を盗まれるという不幸はあったが、それ以外は概ねいい人と縁があったように思う。
そこまで深い仲ではない人も多いから、本当のところは分からないけれど、一人で生きているときに、せめて自分の知る部分、自分に見せる顔だけでもいい人だと感じられることは大事なことだ。
真実がどうであれ、もらった優しさが明日を生きる活力になることは少なくない。
最後の息子との初対面のシーン、お互い何から話していいか分からず沈黙が続き、時間が迫ってから言葉が溢れる感じもリアルだった。
どういう風に終わるのか全く想像できなかったが、読後感の悪くないラストでありがたかった。
久住呂百合さんが拓に話したシーンを拓の言葉から想像して、なんだか救われた気持ちになった。
これは映像化してほしくない。映像になってしまえばきっと陳腐なドラマになってしまう。この淡々とした文章と時の流れでなければきっとこの感情は味わえない。
Posted by ブクログ
「渋柿」は聞いたことあるけど「熟柿」ってあんまり聞かないな、、と思いながら読み始めた本。本屋大賞第2位にしては、最初から結構暗めのお話で読むのが辛かった。どこへ行っても自分の犯した罪を意識しながら生きていく主人公の心情を追っていきながら出会うのが、悪い人だけじゃないのが唯一の救いで、基本的にはずっと暗めのテイスト。
「熟柿」:その時がくるまでゆっくりと待つ
まさにこの言葉が似合うような、主人公の人生を形容した作品だった。暗い中でうっすら光のようなものを感じる現代のトレンドっぽい作品でもあるなと思う。
Posted by ブクログ
自分が幸せを感じると、一瞬の判断の間違いでこの幸せが崩れてしまうんじゃないかと思うことがある。その一瞬がいつか来るんじゃないかって。
どれだけの犠牲を払っても戻りたい一瞬が来るんじゃないかって、絶望を目の当たりにすることがあるんじゃないかって怯えることがあるんだけど、それだった。
でも主人公は前向きに生きてて結果輝いて見えた。わたしはそこで腐ってしまいそう。
一瞬の判断、間違えたくないよねー、、、人生その積み重ねなんだろうけどね。
Posted by ブクログ
本屋大賞に名を連ねていたので手に取った1冊
お母さんの日記の部分とか色々決定的にならないところがヤマシタトモコの違国日記を思い出させるな〜と感じた
物語が終始主人公視点で進んでいくため、それってあなたの感想ですよね…?え、違う?ってなるとこがちょっとモヤモヤ
鶴子ちゃんの不倫話より旦那さん主体の語りとか久住呂さん親子からみた拓を書いてくれた方が複数の視点から事故とそれを背負った家族の解像度あげてく感じで読み心地が良かったかな
土居さんが良い人だったのだけが救いだった
Posted by ブクログ
Audibleにて耳読。情景描写や感情表現が豊かで、最後まで飽くことなく聞けた。好みではないけれど。
不運や人間関係の恵まれなさに、読んでいて気が晴れなかったが、最後にようやく光が差したような感じだった。
Posted by ブクログ
読み終わった後は、あーこんなふうにじわっと終わるんだと思った。
完全なハッピーエンドでもないけど、バッドエンドでもない。でも、かおりのこの後の人生は前向きに進みそうな感じ。まだ乗り越えなきゃいけない壁、息子への罪の告白、はありそうだけど、これまでの人生のように、一つ一つ積み上げていきそうだな、という印象。
轢き逃げからの人生の転落、ただ働き続け、息子を想う日々、その中で出会う優しい人、悪意のある人、困った人が描かれている。
犯人探ししても意味ないが、元旦那が一番悪くないか??と思った
ちなみに鶴子とその夫との金のトラブルはなんだったんだろう?ときになったまま。一人称の思い出した話が綴られているので、それもわからないまま。
Posted by ブクログ
最初はサスペンス?と思いながら読んでいたけど、道を踏み外した主人公の日常の話が進んでいく。
どこにでもいる平凡な夫婦から、道を踏み外し世界が一気に変わるのが、他人事としては見れなかった。
自分の子供と会うことができ、最後土居さんとの電話で、主人公が間違えたホームから移動する時に土居さんが、慌てないで、大丈夫、絶対間に合うからって声かけているところが主人公が踏み外した正しい道へ戻るのに対しても声をかけている気がして私も嬉しかった。