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幼い頃に「予言館の殺人」と呼ばれる事件に巻き込まれ、両親を亡くした慎司は、大学に通う傍ら、昨今顕著になってきた悪夢に悩まされていた。それは母が「ワタシノ……シンジ」と自分の名前を呼んで首を絞めてくるというものである。そんな中、推理作家の赤城蘭堂の養女・花蓮から「予言館の殺人の真相を解き明かす」という招待状を受け取った彼は、両親の死の真相と悪夢の原因を探るため、今は蘭堂の所有物となったその館に足を運ぶことになる。そこで行われようとしていたのは、未解決事件と噂される「予言館の殺人事件」を、霊能者たちの霊視によって解決するという、前代未聞の実験だった――。
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Posted by ブクログ
幼い頃、目の前で母親を失ったショックで当時の記憶がない主人公は、ある日かつて暮らしていた"予言館"への招待を受ける。
事件現場である予言館に霊能力者を集め、未解決事件を解く。そんな趣向で集められた主人公と霊能力者たちの前で、たしかに心霊現象が起こり─
かなり好きなタイプのミステリ!
本格度が高いかと問われるとそうでもないとは思うけれど、なにをもって真実とするか、なにを真実としたいか、を見定めて解きほぐす過程には確かにロジックがあり、導き出された答えの寂しさも"物語"らしくて良い。
霊能力者たちのキャラもよく爽やかさがある。
あと相馬夫婦が好きなタイプの男女夫婦で笑顔になりました。
井上悠宇は「不実在探偵の推理」もおもしろくてシリーズ化しないかなと思ってるけどこちらもシリーズ化に向いてそう。
Posted by ブクログ
井上悠宇さん初読みです。
13年前の殺人事件の犯人と転落死の真相を究明するために、事件が起こった館に当時の関係者と霊能力者たちが集められる物語です。
13年前に殺されたのは主人公の父親である芸術家で、その友人である美術商が事故死し、主人公の母親も車の事故で亡くなっています。
母親は予言者と呼ばれるほどの占い師で、当時館にはその予言を聞くために人が集まっていました。
13年前の事件を解決するため、心霊系YouTuber、オーラが見える人、陰陽師、霊が見えるグラビアアイドルたちが、館に集められ当時の事件を推理していきます。
作品の半分以上がYouTube配信に費やされていて、この話はどういう所に落ち着くんだろう…と思っていたら、これは予想外でした。
こんな形のミステリは初めてかも。
心霊や予言なんて信用ならないと思いがちですが(ミステリだと尚更…)、そんな読者の思い込みを裏切る結末が面白いです。
ただ、能力者バトルというほど能力者たちの見せ場はないし目立ったキャラクターもおらず。私は終盤までちょっと退屈に感じてしまいました。
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