講談社文庫 - エモい作品一覧

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  • 今昔百鬼拾遺 月 【電子百鬼夜行】
    4.0
    昭和29年春から夏にかけて続く怪事件。 「先祖代代、片倉の女は殺される定めだとか。しかも斬り殺されるんだという話でした」 昭和29年3月、駒沢野球場周辺で発生した連続通り魔・「昭和の辻斬り事件」。七人目の被害者・片倉ハル子は自らの死を予見するような発言をしていた。ハル子の友人・呉美由紀から相談を受けた「稀譚月報」記者・中禅寺敦子は、怪奇と見える事件に不審を覚え解明に乗り出す。(「鬼」) 複雑に蛇行する夷隅川水系に、次々と奇妙な水死体が浮かんだ。3体目発見の報せを受けた科学雑誌「稀譚月報」の記者・中禅寺敦子は、薔薇十字探偵社の益田が調査中の模造宝石事件との関連を探るべく現地に向かった。第一発見者の女学生・呉美由紀、妖怪研究家・多々良勝五郎らと共に怪事件の謎に迫るが―。山奥を流れる、美しく澄んだ川で巻き起こった惨劇と悲劇の真相とは。(「河童」) 是枝美智栄は高尾山中で消息を絶った。約二箇月後、群馬県迦葉山で女性の遺体が発見される。遺体は何故か美智栄の衣服をまとっていた。この謎に旧弊な家に苦しめられてきた天津敏子の悲恋が重なり合い―。『稀譚月報』記者・中禅寺敦子が、篠村美弥子、呉美由紀とともに女性たちの失踪と死の連鎖に挑む。天狗、自らの傲慢を省みぬ者よ。憤怒と哀切が交錯するミステリ。(「天狗」) 解説 綿矢りさ
  • 子ども狼ゼミナール 本格短編ベスト・セレクション
    3.0
    小説◎水底の鬼 岩下悠子ボールが転がる夏 山田彩人狼少女の帰還 相沢沙呼フラッシュモブ 遠藤武文あれは子どものための歌 明神しじまディテクティブ・ゼミナール 第三問 ウェアダニット・マリオネット 円居挽 黄泉路より 歌野晶午紙一重 深山亮犯人は私だ! 深木章子評論◎本邦ミステリドラマ界の紳士淑女録 千街晶之
  • ビビビ・ビ・バップ
    3.7
    現代文学のトップランナーが、AI社会をポップに描いたSFジャズエンタメ巨編!「僕の葬式でピアノを弾いて頂きたいんです」それがすべての始まりだった。電脳内で生き続ける命、アンドロイドとの白熱のジャズセッション。大山康晴十五世名人アンドロイドの謎、天才工学少女、迫り来る電脳ウィルス大感染…。平成の新宿から近未来の南アフリカまで、AI社会を活写し、時空を超えて軽やかに奏でられるエンタテインメント近未来小説!
  • 覇者の誤算 日米コンピュータ戦争の40年
    3.5
    巨人IBMが振り下ろす刃をかいくぐり先進国で唯一、市場の独占を阻んだ日本。技術者、経営者、官僚、さまざまな人間の織りなすドラマ――これは昭和の「坂の上の雲」である。さらに近年のIBMの凋落が意味するものは何か? 国産メーカーはIBMの轍を踏むことはないのか? 人と企業の盛衰を描いた傑作ノンフィクション!
  • 大いなる幻影/猟人日記
    4.3
    女心の軌跡を描く傑作推理の2長篇――古色蒼然とした5階建て赤レンガのアパートは、男子禁制の女の館だった。互いに他人を寄せつけずに暮らす、孤独な老嬢たち。そこへ突如、アパート移動工事が始まる。工事に呼応して奇怪な事件が続発し、それまで沈潜していた老嬢たちの過去が、むき出しにされた。 華麗なデビューを果たした江戸川乱歩賞の、二重のドンデン返しが見事な、サスペンス小説の傑作。その映画化が話題を呼んだ猟人日記を併録する。
  • 渡辺篤史のこんな家を建てたい
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 あの人気番組が1冊に! 人生を楽しみ、家族が幸福になる家づくり。そのノウハウを、自ら行って見て確かめた、選りすぐりの実例から紹介。傾斜・変形・狭い敷地の家、親や大家族と暮らす家、新しい発見のある家。建築家・建て主が貴重なアドバイス。すぐ役立つ設計図と豊富なカラー写真を収載。
  • 警視の謀略
    3.8
    ダンカン・キンケイド警視が異動後初めて挑むのは、セント・パンクラス駅で起きた爆破テロ! ロンドンの主要駅で爆破テロが発生。 キンケイド警視は、本来使用されるはずだった発煙筒が、何者かによって手榴弾にすり替えられたため爆発が起きたことを突き止める。誰の謀略か。 爆死した実行犯の周辺を捜査する中で、ある男の存在が浮かび上がる。なぜか記録上“存在しない”男の正体とは。 衝撃の真実に戦慄せよ! 大人気シリーズ最新刊!
  • 羊をめぐる冒険
    4.5
    「羊のことよ」と彼女は言った。「たくさんの羊と一頭の羊」「羊?」「そして冒険が始まるの」 故郷の街から姿を消した〈鼠〉から〈僕〉宛に、ある日突然手紙が届く。同封されていた一枚の写真が、冒険の始まりだった。『1973年のピンボール』から5年後、20代の最後に〈僕〉と〈鼠〉がたどり着いた場所は――。野間文芸新人賞受賞の「初期三部作」第三作。
  • 百鬼夜行 陰(全)【電子百鬼夜行】
    3.8
    「妖怪」はいずこより来るのか……。人の心は闇にあらねども、揺るぎないはずの世界が乱れたとき、その裂け目から怪しきものが湧き出し、取り憑く。他人の視線を極端に畏れる者、煙に常軌を逸した執着をもつ火消し、「海」を忌む小説家……。日常に潜む恐怖を描いた十作品を収録。
  • 元寇
    4.0
    1巻1,089円 (税込)
    チンギスハーンの再来である英雄フビライは、果たして黄金の国・ジパングの夢にとりつかれたのか!? モンゴル平原に興った史上最強の騎馬帝国・元が、日本を襲い蹂躙せんとす。迎え撃つのは、精強な鎌倉武士団。我が国最大の国難=蒙古襲来を、巨視的スケールの中で描き切る。世界史のミステリーに挑む、傑作歴史冒険小説。
  • コンテクスト・オブ・ザ・デッド
    3.8
    編集者須賀は作家と渋谷で打ち合わせ中、スクランブル交差点で女の子を襲うゾンビを目撃。各地で変質暴動者=ゾンビの出現が相次ぐ中、火葬されたはずの文豪たちまで甦り始め…。デビュー10年目の極貧作家K、久しぶりに小説を発表した美人作家桃咲カヲル、家族で北へ逃げる小説家志望の南雲晶、区の福祉事務所でゾンビ対策に追われるケースワーカー新垣、ゾンビに噛まれてしまった女子高生青崎希。この世界で生き残るのは誰か?
  • ただいま浪人
    3.8
    東大受験に失敗した浪人の信也は、無気力で空虚な日常から脱出しようと、家出してスナックに勤める。一方、姉の真里子は、中年の男優との恋に悩みつつも、平凡な結婚に踏み切る。人生という学校に合格していない浪人たちが、生きることと生活することの違いを自覚していく過程を描いた感動的長編。
  • 萌がさね 藤原道長室明子相聞
    4.0
    「己が時を汚すことなく生きていきたい」……左大臣家に生まれながら、心ならずも政敵・藤原道長へ嫁いだ、美貌の女・明子(めいし)。優しく儚(はかな)げながら、凛乎(りんこ)たる心を持つ彼女こそ、権勢を恣(ほしいまま)にした道長が、愛を得ることに苦悩した唯一の女だった。正妻・倫子(りんし)とともに「二人妻」として記憶される、明子の生涯を綴る、絢爛たる歴史絵巻。道長を懊悩(おうのう)させた美貌の女!
  • 子規、最後の八年
    4.5
    二十八歳で結核を発症し、三十五歳で逝った正岡子規。脊髄カリエスによる激しい痛みに堪えながら、新時代の言語表現を追求する彼の病床には、漱石・虚子ら多くの友が集った。そしてその濃密な晩年は、現代日本語の書き言葉を完成させる道程でもあった。命尽きるまで情熱を燃やした子規の功績を辿る、近代日本文学史の労作。
  • 面一本
    4.0
    庶民の街、早稲田の小さな古本屋に剣道の達人・若苗(わかなえ)が嫁いできた。三世代同居も苦にせず、人情溢れる家族に支えられて、若女将として古書の世界の奥深さにハマっていく。街を喰い荒らすバブル亡者たちに敢然と立ち向かい、平凡ながら時代の波に押し流されず強く生きる下町の一家を活き活きと描く長編小説。(講談社文庫)
  • 戦時下の外交官 ナチス・ドイツの崩壊を目撃した吉野文六
    5.0
    日本の外交官と外務省の隅々までを知り尽くす佐藤優が、これまでに接した当事者のなかで能力、実績、人格ともに最高に評価するのが吉野文六氏。 吉野氏は、沖縄返還において日米両政府間に密約が存在したことを、2006年に日本側の交渉当時者として初めて明らかにした。外交官の「職業的良心」はいかに生まれ、形成されていったのか。 ・生い立ち、旧制高校時代、帝国大学での学生記者経験、行政科・司法科・外交科すべて合格した高等文官試験。 ・外務省へ入省後、真珠湾攻撃前夜の太平洋を横断、たどりついた北米大陸での見聞、動乱の欧州を視察してベルリンへ。 ・松岡洋右外相、野村吉三郎駐米特命全権大使らのエピソード、各在外公館でおこなわれていた諜報活動、またソ連のドイツ侵攻時に、在ベルリン大使館から南方へ避難した大島浩大使からの下された決死の司令。 ・1945年5月ナチス・ドイツ第三帝国が崩壊する瞬間に立ち会う。そして命を賭してシベリア鉄道横断からの帰国。 1941年から1945年にかけ、激動の欧州を目撃した青年外交官の物語。
  • 瀬戸内寂聴の源氏物語
    3.9
    平安朝の時代、紫式部が著した壮大な愛の物語――世界最古の長編小説・源氏物語を高雅で流れるような現代語に訳した「瀬戸内源氏」。その全54帖より、『桐壺』から「宇治十帖」の『浮舟』まで、真髄ともいえる27帖を厳選して収録。華麗なる王朝絵巻の世界がこの1冊で堪能できる。入門書にも最適。
  • 封印再度 WHO INSIDE
    3.9
    50年前、日本画家・香山風采は息子・林水に家宝「天地の瓢」と「無我の匣」を残して密室の中で謎の死をとげた。不思議な言い伝えのある家宝と風采の死の秘密は、現在にいたるまで誰にも解かれていない。そして今度は、林水が死体となって発見された。2つの死と家宝の謎に人気の犀川・西之園コンビが迫る。
  • 蝶舞う館
    3.0
    多数派キン族の支配下、経済成長に沸くベトナム。だが中部高原には少数民族モンタニャールの存在がある。ベトナム解放30周年記念番組のロケ中に、女性タレントが誘拐された。叛乱の萌芽か。元戦場カメラマンとともに、奥地へ向かう菱沼大介。そこで目にしたものとは? 弾圧と蜂起、壮烈なる魂の黙示録。(講談社文庫)
  • パリ20区物語
    4.3
    ノートルダム寺院、ルーヴル美術館のある歴史と文化の香りたかいセーヌ右岸、サンジェルマン・デ・プレのある左岸、パリの街は1区から20区までさまざまな貌(かお)を見せてくれる。暮らしてみてはじめて知るパリの生活──とっておきのパリを、美しい写真とともに送るエッセイ集。今日からあなたもパリの住人に!!
  • 増補改訂版 ふたりのトトロ ―宮崎駿と『となりのトトロ』の時代―
    4.0
    『となりのトトロ』公開35周年記念 楽しく作る 世界中で愛される『トトロ』誕生秘話 制作資料80ページ超大幅増補 新資料で明かされる『ラピュタ』の完成秘話!! 『火垂るの墓』の制作初期!! ……今年2023年はこの『トトロ』の初公開から35年の節目に当たる年です。 ワンポイントリリーフで設けられた小さなスタジオジブリ第2スタジオで誕生した映画が、これ程世界の人々から愛される作品になると誰が想像したでしょう……。(文庫版あとがきより) 「木原君、二人で『トトロ』を始めます」 前作『天空の城ラピュタ』公開後、宮崎駿監督が新任制作デスクの背中を叩いて言った。 それが始まりだった。 伝説のスタジオジブリ第2スタジオで、世界中を虜にした名作『となりのトトロ』はいかにして生まれたのか? 新資料とともに明かす感動のノンフィクション!
  • 花櫓
    4.0
    江戸芝居町・中村座。8代目・中村勘三郎には、二人の娘があった。妾の子・お菊。正妻の子・お珊。気性も、抱く夢も違う二人の、娘から女への成長と葛藤。市川団十郎、松本幸四郎、尾上菊五郎ら、きら星のごとき名優たちの息づかいの中に描かれる、凛々しくも、真珠のように輝く、恋物語。櫓が上がり、柝(ひょうしぎ)が鳴る。恋の舞台の幕が開く。
  • 新装版 京まんだら(上)
    -
    1~2巻990~1,012円 (税込)
    京都の旅館に集まったのは、出版社社長・植田敏子と姪の律子、随筆家・菊池恭子、カメラマン・関なおみの女性4人。それを迎える祇園のお茶屋「竹乃家」の女将・雪村芙佐。『古都旅愁』という豪華本の打ち合わせを兼ね、京都でいっしょに年を越そうという目的だった。/敏子は7年前に夫と死別。その遺産で出版社を立ち上げ成功を収めるが、女性としてもやもやしたものを感じていた。/恭子は10年前にベテラン作家と不倫に走った、つらい思い出を抱えていた。/なおみは4年のブランクを乗り越えて、妻帯者だった男性との恋を実らせようとしていた。/そして芙佐。14歳でお茶屋に入り、20歳そこそこで独立して「竹乃家」を祇園で指折りの店に育て上げてきた。──彼女たちの恋情や、芸妓・舞妓の生き方を縦糸に、京都の四季の移ろいや名所の風情を横糸にして、曼荼羅のように華やかに織り込んだ名作。季節は、冬から春へ……。
  • 全能兵器AiCO
    3.7
    サトリこと佐東理はプロ棋士を目指すも挫折、東大工学部航空研から航空自衛隊ファイターパイロットになるが、凄腕の名人達を目の当たりにし退職。いずれ戦闘機から人間を引きずり下ろすため、人工知能AiCO搭載無敵の無人ステルス戦闘機を開発した。だが、テストパイロットとして指名した名人郷谷良平が再び立ちはだかる! 緊迫する尖閣諸島上空、無人機と名人の凄絶な空中戦が始まる。
  • マレー鉄道の謎
    4.1
    旧友・大龍の招きでマレーの楽園、キャメロン・ハイランドを訪れた火村と有栖川。二人を迎えたのは、舞い飛ぶ蝶ならぬ「殺人の連鎖」だった。ドアや窓に内側から目張りをされた密室での犯行の嫌疑は大龍に。帰国までの数日で、火村は友人を救えるか。第56回日本推理作家協会賞に輝く、〈国名シリーズ〉第6弾。
  • 今はもうない SWITCH BACK
    4.2
    避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された2つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。遺体が発見されたときスクリーンには、まだ映画が……。おりしも嵐が襲い、電話さえ通じなくなる。S&Mシリーズナンバーワンに挙げる声も多い清冽な森ミステリィ。
  • 幻惑の死と使途 ILLUSION ACTS LIKE MAGIC
    4.2
    「諸君が、一度でも私の名を呼べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」いかなる状況からも奇跡の脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が衆人環視のショーの最中に殺された。しかも遺体は、霊柩車から消失。これは匠幻最後の脱出か? 幾重にも重なる謎に秘められた真実を犀川・西之園の理系師弟が解明する。
  • スメル男 新装版
    3.9
    岡山から上京して東京の大学に通うぼく・武井武留は、母親を亡くした喪失感のためか、無嗅覚症になっていた。東大で作物の研究をしている親友・六川が、ぼくのために「臭い」の研究もしてくれるが研究所で事故死する。悲嘆にくれていると六川の恋人だったというマリノレイコが現れ、六川からぼく宛の荷物だと言ってシャーレを持ってきてくれる。マリノレイコによるとチーズの匂いがするというシャーベット状の中身に触ったときからぼくの身に異変が起こり始める。最初は犬が騒ぎ出し、次にはぼくの臭いを嗅いだ人がみんな嘔吐。住んでいるマンションに警察が調べに来たり、ついには東京都内を巻き込む異臭騒ぎにまでなってしまう。解決の糸口が見つからないまま、こんどは謎の組織に狙われることになり、なぜか味方になってくれた天才少年たちやマリノレイコといっしょの逃亡劇に!
  • しんがり 山一證券最後の12人
    4.1
    負け戦のときに、最後列で敵を迎え撃つ者たちを「しんがり」と言います。戦場に最後まで残って味方の退却を助けるのです。 四大証券の一角を占める山一證券が自主廃業を発表したのは、1997年11月のことでした。店頭には「カネを、株券を返せ」と顧客が殺到し、社員たちは雪崩を打って再就職へと走り始めます。 その中で、会社に踏み留まって経営破綻の原因を追究し、清算業務に就いた一群の社員がいました。彼らの一部は給与も出ないまま、「しんがり」を買って出て、無一文に近い状態になっています。この中心にいたのは、会社幹部に裏切られながら業務の監査をしていた人間たちで、証券会社では「カネを稼がない、場末の連中」と陰口を叩かれていた人々でした。・・・ 山一證券の破綻を、記者会見で号泣した社長の姿とともに記憶している方も多いことでしょう。「社員は悪くありませんから!」という絶叫でした。 社長までが泣く、その大混乱にあって、「しんがり」の彼らはなぜ筋を通そうとしたのでしょうか。逆襲なのでしょうか、意地でしょうか、優しさなのでしょうか。 山一が消えたあとも、彼らは不器用な人生を送っています。しかし、決して不幸ではないと言います。「会社の破綻なんて人生の通過点に過ぎないよ」「潰れたって、何とかなるんだ」と。 一生懸命生きていれば、きっと誰かが見ていてくれる。――そんな彼らのメッセージは、どんな会社が潰れても不思議のない、リスク多き時代を生きる人々の励ましとなるのではないでしょうか。
  • あめつちのうた
    4.2
    土と向き合う。雨を信じる。 そうして、日本最高のグラウンドが生まれる。 甲子園の神整備、「阪神園芸」が小説に! 絶望的な運動神経の持ち主・雨宮大地は、自分とは正反対の弟や頑なな父への鬱屈を抱え、甲子園のグラウンド整備を請け負う阪神園芸へと入社する。ところが、持ち前のセンスのなさから、仕事は失敗続き。広いグラウンドのなかで、たったひとりうろたえる自分は、本当に一人前のグラウンドキーパーになれるのか?同性愛者であることを周囲に隠す親友・一志や、重い病気を患いながら歌手を目指すビールの売り子・真夏、ケガでプロへの道を断念した、同僚の長谷。大地は同じく「選べなかった」運命に思い悩む仲間たちと関わり合いながら、自らの弱い心を掘り起こすように土へ向き合っていく。 タイガースファン、高校野球ファンのみならず、 すべてのスポーツファンに捧げる、唯一無二のグラウンド整備お仕事小説!  今日も彼らは、地味に地道に、あのグラウンドを守り続けている。
  • 不当買収
    3.0
    「俺がやりたかったのは本当にこの仕事なのか」。2つの銀行が合併したメガバンク、WFB銀行に勤める松下遼。旧態依然とした体質、派閥同士のいがみ合いが蔓延する行内。ある事件をきっかけに、遼は買収ファンドへの転職を決意する。ところが最初の仕事は、婚約者の父が経営する会社へのTOB(買収劇)だった――。(講談社文庫)
  • 蝋燭は燃えているか
    4.7
    「宇宙空間の殺人」の次は、京都大炎上! 連続放火殺人事件に挑むのは、宇宙還りの女子高生・真田周(さなだ・あまね)! 宇宙ホテルでの連続殺人事件から帰還した女子高生の真田周は、大気圏突入時の配信が炎上し、個人攻撃にさらされ、まるで加害者のような扱いまで受けることに。 そんな中「まずは金閣寺を燃やす」と不穏な書き込みがあり、それを皮切りに名所名跡が次々と放火される。 その場にいたのは、消息不明となっていた友人の姿。京都を舞台に新たな事件!
  • 祖国へ、熱き心を 東京にオリンピックを呼んだ男
    3.0
    “フジヤマのトビウオ”古橋の活躍の陰に、フレッド・和田がいた。敗戦後の日本の奮闘をアメリカに印象づけ、熱き心で祖国を励ます日系実業家。オリンピックを東京で開催するために奔走し実現させた男。さらに日米の経済・文化交流を発展させた、知られざる日本の恩人を描く、異色のドキュメント・ノベル。
  • どちらかが魔女 Which is the Witch? 森博嗣シリーズ短編集
    3.9
    西之園家のキッチンでは、ディナの準備が着々と進んでいる。ゲストは犀川、喜多、大御坊、木原。晩餐の席で木原に続き、大御坊の不思議な体験が語られた。その謎を解いたのは――(表題作)。ほかに「ぶるぶる人形にうってつけの夜」「誰もいなくなった」など、長編シリーズのキャラクタが活躍する8編を収録。(講談社文庫)
  • 新装版 高山右近
    3.5
    本能寺の変と明智討伐。禁教令を布く秀吉への高槻城開城。前田家に身を寄せた後、家康からの国外追放。戦国の世に<清廉にして智の人>として刻まれるキリシタン大名・高山右近。すべてを捨て、信仰を貫いたその生涯を渾身の筆致で描く。カトリック教会「福者」に列福した殉教者の揺るがざる魂とは。*「福者」 死後、徳と聖性を認められた信者に、カトリック教会より与えられる称号。
  • 九十九十九
    3.7
    あまりの美しさに、素顔を見せるだけで相手を失神させてしまう僕は加藤家の養子となり、九十九十九(ツクモジュウク)と名づけられた。九十九十九は日本探偵倶楽部(JDC)に所属する探偵神でもある。聖書、創世記、ヨハネの黙示録の見立て連続殺人事件に探偵神の僕は挑む。清涼院流水作品の人気キャラクターが舞城ワールドで大活躍!
  • 双面獣事件(上)
    3.3
    2つの顔と4本の手を持ち、目から殺人光線を出し、口からは毒ガスを吐く、途轍(とてつ)もなく醜い化け物が島民全員を虐殺した――。地図にも載っていない南海の孤島で第二次大戦末期に起きた凄惨な事件を語る女性の話は本当なのか? 旧日本軍の密命によって生み出された魔獣によって今再び悪夢が繰り返される! (講談社文庫)
  • 戯史三國志 我が糸は誰を操る
    4.0
    董卓(とうたく)に想い人を奪われた若き日の陳宮。己の無力に打ちひしがれていた時「俺の臣になれ」と言う男・曹操が現れ、彼の人生を変えた。名将に重用されながら、呂布(りょふ)に寝返った謀将。その愚行の裏には知られざる熱い友情と真心の物語があった。「小説現代長編新人賞」奨励賞受賞作。(講談社文庫)
  • ミチクサ先生(上)
    4.3
    1~2巻913円 (税込)
    ミチクサが多いほうが、人生は面白い! てっぺんには裏から登ったって、足を滑らせたっていい。あちこちぶつかったほうが道は拓ける。 夏目家の「恥かきっ子」金之助は生まれてすぐに里子に出されたり、年老いた父親にガラクタ扱いされながらも、 道楽者の祖父の影響で子供ながらに寄席や芝居小屋に入り浸る。学校では異例の飛び級で頭角をあらわし、 心のおもむくままにミチクサをして学校を転々とするように。その才能に気付いた兄に英語を仕込まれ、 東京大学予備門に一番で合格した金之助は、そこで生涯の友となる正岡子規と運命の出会いを果たす。 伊集院静がずっと共鳴し、いつか書きたかった夏目“漱石”金之助の青春。 日経新聞の人気連載小説を書籍化し、「日曜日の初耳学」はじめ朝日新聞や「週刊現代」各紙誌で取り上げられ 「ラジオ深夜便」「大竹まことゴールデンラジオ」でも話題になった注目作が文庫化。
  • 狐闇
    4.0
    魔鏡を競り市で手に入れたことで、宇佐見陶子の運命は変わった。市に参加していた男が電車に飛び込んだのを皮切りに周囲で命を落とす者が続出。陶子は絵画の贋作作りの汚名を着せられ、骨董業者の鑑札を剥奪されてしまう。狡猾な罠を仕掛けたのは誰か。満身創痍の捜査行は日本の歴史の断層に迫っていく! (講談社文庫)
  • 決戦!本能寺
    3.8
    天正十年六月二日(1958年6月21日)──戦国時代でいちばん長い夜だった。すなわち本能寺の変。天下人目前の信長を、討った男と守った男。野心と業にまみれた男たちのそれぞれの生きざまとは……。歴史の流れを変えた「瞬間」に、名手7人が集結。累計18万部突破の大好評「決戦!」シリーズ第3弾!
  • 新装版 王城の護衛者
    3.9
    薩長両藩が暗躍し、攘夷派の浪士たちが横行する、無政府状態に近い幕末の京。新たに京都守護職を命じられた会津の青年藩主・松平容保は、藩兵千人を率い、王城の護衛者として治安回復に乗り出すが、複雑怪奇な政治の術数に翻弄され……。表題作の他に、「加茂の水」「鬼謀の人」「英雄児」「人斬り以蔵」を収録。
  • 新装版 娼婦の眼
    4.0
    江戸情緒の残る戦前の下町に生を享けた池波正太郎にとって、娼婦たちは身近な存在であった。昭和三十年代が舞台の本書は、著者には珍しい現代小説であり、その艶笑譚には彼の温かな人間観が見事に表われている。後に著す「仕掛人・藤枝梅安」などの時代小説群にも大きな関わりのある傑作を、ここに復刊。
  • 憂い顔の童子
    4.8
    作家・長江古義人(ちょうこうこぎと)は、息子のアカリとともに四国の森に帰った。長江の文学を研究するアメリカ人女性ローズが同行する。老いた古義人の滑稽かつ悲惨な冒険は、ローズが愛読する『ドン・キホーテ』の物語に重なる。死んだ母親と去った友人の「真実」に辿りつくまで。『取り替え子(チェンジリング)』から続く、長編3部作の第2作。
  • 真幸くあらば
    3.5
    南木野淳は、金欲しさに盗みに入り犯罪の目撃者となった男女を殺害した。刑務所の中で多くの書籍、思想に出会った淳は「新エロイーズ」読書を機に愛についての思考を重ねる。自分の犯行の愚かさを知り、深く罪を自覚した彼は、罪を償うため控訴も取りやめ、死刑が確定する。淳は、教会ボランティアの榊原茜に恋い焦がれるが、茜は被害者男性の婚約者だった……。刑務所のなかの奇蹟のような愛を描く慟哭の純愛小説。(講談社文庫)
  • 戦百景 大坂夏の陣
    3.5
    慶長20年(1615年)3月、戦乱の気配が再び漂い始める。前年の暮に成った、いわゆる「大坂冬の陣」の和議が早くも崩れようとしていた。和議の条件で棄却された二の丸、三の丸の堀や柵が再建され始めていたのだ。それに対し徳川方は、牢人の解雇か豊臣家の移封を求めるが、豊臣家はそれを拒否。徳川と豊臣はついに手切れとなった。総勢15万を下らない徳川方に対し、豊臣方はその約半分。しかも「冬の陣」のときと違って、堀のない城では豊臣方は打って出るしかないのだ。──緒戦で命を懸けて戦う後藤又兵衛や藤堂高虎、浅野長晟。豊臣を滅亡させることを躊躇う徳川家康。牢人集を制御できない大野治長。乾坤一擲を狙う真田信繁。呪縛を乗り越えようとする豊臣秀頼。諸将の思惑が入り乱れるなかで、いよいよ戦乱の世の終止符が打たれる!
  • 6時間後に君は死ぬ
    4.0
    突如、予告された自らの死。未来をかけた戦いが始まる! 緊迫のカウントダウン・サスペンス ドラマ化された話題作、ついに文庫化! 6時間後の死を予言された美緒。他人の未来が見えるという青年・圭史の言葉は真実なのか。美緒は半信半疑のまま、殺人者を探し出そうとするが――刻一刻と迫る運命の瞬間。血も凍るサスペンスから心温まるファンタジーまで、稀代(きたい)のストーリーテラーが卓抜したアイディアで描き出す、珠玉の連作ミステリー。
  • あらゆる薔薇のために
    3.5
    新時代の特殊設定ミステリー作家、潮谷験が贈る「愛と記憶のミステリー」 「オスロ昏睡病」という難病から回復した患者は、身体の一部に薔薇の形をした腫瘍ができる後遺症を持つ。35年前に治療法を確立し権威となった医師が殺されたことを皮切りに「オスロ昏睡病」の患者が次々に襲われる事件が発生。自身もかつてその難病に罹った京都府警の八嶋警部補は、犯人の特定と難病治療がもたらした闇に挑む。
  • この季節が嘘だとしても
    3.5
    芝居でいい筈なのに。 想いよ、現れないで。 京都の路地の奥。 古びた町家の店で。 「嘘」の名を借りて、その男に近づく。 この手で、殺すために。 文庫書下ろしミステリー 大丈夫、絵里ちゃん、仇は必ず取るから。 私刑を誓い、その男に近づく大学生の紗夜。 京都をめぐる季節の流れのなかで、やがて 彼女の胸の底から、何かが噴き上がり、こぼれ落ちていく。 笑わなくては。懐に入り込まなければ。 大学生の紗夜は、京都の三十三間堂に程近い路地奥の店『中国茶 龍王』に嘘の名を借りて通う。 同じ日に生まれ、同じ日に死んだ母達を持ち、姉妹同然に育った絵里ちゃんを、あの男が奪った。 だから、紗夜は復讐を遂げるのだ。 芳しい香り漂う新感覚ミステリー。 〈文庫書下ろし〉
  • 無制限
    3.2
    なぜ夫は失踪したのか? はてしなくどこまでも連鎖する謎、また謎……。失踪した夫を追う女が飲み込まれた深い闇。乱歩賞作家の快心作! ーー離婚成立直前に、夫が失踪した。新しい恋人との結婚のため、夫を捜しはじめた妃美子は、彼が一軒のパチンコ店に頻繁に出入りしていることを知る。警察との癒着、裏技による不正、景品交換所での強盗殺人事件……。業界の暗部に夫の影を垣間見た彼女は、深い疑念の渦へと巻き込まれていく。迫真の長編サスペンス!
  • 正法眼蔵随聞記
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 仏教の根本教説に基づいて、生活全般から仏教者のあり方までを説き、人生の究極のあり方を示した、道元禅師の法話を、弟子の懐弉(エジョウ)が4年間にわたって書きとめ編して伝えた、正法眼蔵随聞記。ここに、東西の思想に造詣の深い哲学者によって、新たな視点からの道元の神髄に迫り、現代人の生活によみがえる。。本書は長円寺本を底本に、清新な現代語訳、懇切な注、解説は、東大哲学科の山崎正一教授の執筆になる。
  • 星の感触
    3.8
    変わりたいと望みながらも「逸脱」できずにいる良治が出会ったのは、2メートル67センチの大男・猫田研一だった。さらに「成長」を続ける彼の身長は、ついに8メートルを越してしまう。その時、研一の恋人・伊藤タマコは、そして良治は……。心が目覚め、あなたが変わる。「自分革命」を起こす、成長と癒しの物語。奇妙な友情物語。話題が話題を呼ぶ、鮮烈の薄井ワールド。答えは自分の中にある!
  • ヨイ豊
    4.0
    元治2年(1865)、清太郎の師匠・三代豊国の法要が営まれる。広重、国芳と並んで「歌川の三羽烏」と呼ばれた花形絵師だった。歌川の大看板・豊国が亡くなったいま、誰が歌川を率いるのか。弔問客たちの関心はそのことに集中した。清太郎には八十八という弟弟子がいる。粗野で童のような男だが、才能にあふれている。己が三代に褒められたのは、生真面目さしか覚えがないのに。──時代のうねりに、絵師たちはどう抗ったのか!
  • 梟の系譜 宇喜多四代
    3.8
    備前・砥石城の宇喜多能家は浦上宗景の重臣であったが、一方の重臣島村宗政に攻められ、中風を患い籠城もかなわず、息子興家と孫の八郎を逃す。食うにも事欠く放浪の旅を経て、祖父能家の仇討ちと家名再興の期待をかけられた八郎あらため直家は、浦上宗景の配下としてその名を上げていく。毛利、尼子、織田と周囲を囲まれる中、織田の配下の秀吉と誼を通じるなど、謀略を駆使して戦乱を生き抜こうとする直家とその一族の命運は!?
  • 麦の海に沈む果実
    4.4
    三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。2月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。
  • プラネタリウムのふたご
    4.2
    だまされる才覚がひとにないと、この世はかさっかさの世界になってしまう。――星の見えない村のプラネタリウムで拾われ、彗星にちなんで名付けられたふたご。ひとりは手品師に、ひとりは星の語り部になった。おのおのの運命に従い彼らが果たした役割とは? こころの救済と絶望を巧まず描いた長編小説。(講談社文庫)
  • 逆境 大正警察 事件記録
    5.0
    明治44年(1911年)、警視庁は大改革を行い、日本初の鑑識課を設置。世界でも早期に科学捜査の一つ「指紋捜査」を開始した。それまでの刑事捜査は、江戸時代の「岡っ引き方式」を引き継いで個人による手柄競争が奨励され、検挙率は3割を超えない低さだったのだ。本庁捜査係の虎里武蔵は、「眼力でピストル強盗を逮捕した男」として名を馳せ、板橋署から引き抜かれた優秀な刑事。その武蔵が非番の日に電報で呼び出される。東京府西多摩郡の山村で6歳の少女の死体が見つかったのだ。武蔵は麹町の下宿から青梅町に向かい、山中の遺体遺棄現場に臨場した。現場では円匙(スコップ)が見つかり、早速新たな科学捜査として、指紋が採取される。驚いたことにその指紋は少女の父親のものと一致し、最重要容疑者に浮かび上がる。だが武蔵は、犯行動機に疑問を感じて……。
  • 霧

    4.0
    根室海峡に三姉妹の愛と憎しみの華が咲く。それぞれの愛を貫き、男の屍を越えた先に待つものは。直木賞作家が放つ波瀾万丈エンタメ! 解説は小説家・青山美智子氏! 24年5月から桜木紫乃、4作連続刊行! 第一弾『凍原』、第二弾『氷の轍』、第三弾『起終点駅 ターミナル』、第四弾『霧』と続きます。
  • 感情麻痺学院
    3.0
    『クリーピー』の著者、本領発揮! 底知れぬ欲望を虚飾で隠した有名進学校を舞台にした怖気立つスクール猟奇ミステリー。 大手予備校の人気講師から転身し、千葉の郊外にある進学校・綾清学院へ転任した男性教師・三隅。 赴任時に三隅を迎えた校務員からただよう雰囲気に、三隅は過去の忘れがたい記憶を呼び起こされる。 高偏差値大学合格数を誇る高校の実態は、理事長の下僕のような管理職や体罰肯定の体育教師が 幅を利かせる前近代的な組織だった。 さらに生徒たちの間でまことしやかに伝わる、この学院は呪われているという噂。 この噂の元は、学院の敷地内で発生した忌まわしい未解決事件だった。 とうとう女子生徒が「呪われた場所」で、むごたらしく死んでいるのが発見される! 続く不審死に、学院内に戦慄が走る。 『ビザール学園』改題。
  • マルチエンディング・ミステリー
    3.8
    密室殺人の犯人を「7つの選択肢」からセレクトする、まさに「マルチエンディング・ミステリー」 『最後のトリック』『ミステリー・アリーナ』の著者による新たな挑戦。                              築30年の「大泰荘」で8人の大学生が共同生活を送っていた。 ある朝、マッチョな男性住人が鍵のかかった自室において遺体で発見される。 深夜には建物の玄関にチェーン錠がかけられるため、 たとえ鍵を持っていても中には入れない二重の「密室」で誰が彼を殺したのか? 住人の誰もが怪しく、誰にも動機が……。「7つの選択肢」から犯人を決めるのは、あなた。 読者投票の結果も収録。 文庫化に際して、『犯人選挙』を改題。
  • げんじものがたり
    3.5
    “今”の京都の声でよみがえる、源氏物語! 「紫式部が隣でおしゃべりしているかのように綴られる、 若き日の「光君」の物語に、ぐっと引き込まれました」 ―本上まなみ(俳優・エッセイスト) 「桐壺」帖から「葵」帖までの9帖を原文に忠実に訳した、 作家・いしいしんじによる平安京の大ベストセラー恋愛物語。 光源氏が誕生する「桐壺」帖から、のちに最愛の女性となる紫の上が登場する「若紫」帖を経て、 正妻・葵の上のもののけによる死が描かれる「葵」帖(源氏23歳頃)まで、 9帖を抄訳して収録。光(ひかる)君(くん)の若き日の成長譚と、さまざまな姫君たちとの華麗な恋愛絵巻が描かれます。 源氏物語に詳しい人はもちろん、読むことを敬遠してきた人へ。 令和に蘇る平安の宮中恋愛劇を、ゆるりとお楽しみください。
  • 旅のいろ
    2.5
    聖女か魔女か。卓抜した経営センスで破綻会社を再建し、名もなき映画監督や料理人に一夜の成功と限りない快楽をもたらす女、聖子。しかし彼女に関係した男たちには必ず、破滅か死が訪れる。毀(こわ)れゆく者たちを見送った弁護士風間もまた、彼女の樹海に足を踏み入れるが!? 性の深淵を描ききる男と女のミステリー。
  • 詩的私的ジャック JACK THE POETICAL PRIVATE
    3.9
    大学施設で女子大生が連続して殺された。現場は密室状態で死体には文字状の傷が残されていた。捜査線上に浮かんだのはロック歌手の結城稔。被害者と面識があった上、事件と彼の歌詞が似ていたのだ。N大学工学部助教授・犀川創平とお嬢様学生・西之園萌絵が、明敏な知性を駆使して事件の構造を解体する!
  • 小説十八史略 傑作短篇集
    4.7
    中国史の精華を味わう魅惑の作品集、ロングセラーの特別篇――春秋から三国時代を経て、隋・唐、南宋。中原に覇を競った人びとを活写し、今なお多くの読者を魅了する『小説十八史略』。のちの始皇帝、秦王(しんおう)暗殺を命じられた荊軻(けいか)。金の都で蒙古から史書を守る宿命を負った宋人・王勉(おうべん)をはじめ、孟嘗君(もうしようくん)、楊貴妃(ようきひ)など、「十八史略」の時代に生きた人物に光をあてる、歴史小説コレクション。
  • 虚構市立不条理中学校
    4.0
    学校とセンセイを笑いでフッ飛ばせ!! 世界一ヘンテコな教育の世界に「おも理科」の鬼才が挑む爆笑長編! ――中学校の三者面談に行った、妻と息子が戻って来ない。小説家の蓬原(よもぎはら)が学校にのりこむと、出てくるのはヘンテコな先生ばかり。「弁当は、おかずの体積がめしの体積を超えてはいけない」など、バカバカしい規則を掲げる教師との爆笑の戦いを描き、管理教育を笑いとばす痛快長編!! <支給『虚構市立不条理中学校(全)』改題作品>
  • 宙返り(上)
    3.8
    「後期大江文学の臨界点」――いとうせいこう急進派による無差別テロ計画を知り、実行を阻止するためにテレビで「すべては冗談でした」と棄教を宣言した新興教団の指導者・師匠(パトロン)と案内人(ガイド)――10年後、ふたりは若い協力者とともに活動を再開する。だがその矢先、案内人が元急進派に殺され、事態は急変する。 希求する魂のドラマを描く、感動の長篇小説。
  • 女形
    4.0
    歌舞伎の名門茗荷屋の松之助が京都公演中に突如苦悶し、変死した。同夜、東京の舞台でも大旦那松次郎が蜂に刺されショック死する。名優父子はなぜ同時に死なねばならなかったのか?大部屋役者の堀内すみれは事件を追う。名門をとりまく凄絶なる愛憎劇か?乱歩賞作家が挑む、驚きに満ちた歌舞伎ミステリー!!
  • 線は、僕を描く
    4.2
    1~2巻858~935円 (税込)
    「できることが目的じゃないよ。やってみることが目的なんだ」 家族を失い真っ白い悲しみのなかにいた青山霜介は、バイト先の展示会場で面白い老人と出会う。その人こそ水墨画の巨匠・篠田湖山だった。なぜか湖山に気に入られ、霜介は一方的に内弟子にされてしまう。それに反発する湖山の孫娘・千瑛は、一年後「湖山賞」で霜介と勝負すると宣言。まったくの素人の霜介は、困惑しながらも水墨の道へ踏み出すことになる。第59回メフィスト賞受賞作。
  • 新装版 会社蘇生
    3.8
    高杉良の代表作、待望の新装版!宝石、カメラ、ゴルフ用品などの高級ファッション、レジャー商品の輸出入で知られる老舗の総合商社=小川商会が総額1100億円もの負債を抱え、東京地裁民事8部に会社更生法の適用を申請してきた。1100人にのぼる従業員とその家族を守るため、保全管理人とともに商社再建に賭けた男たちを描く感動の長編。
  • 東京美女散歩
    3.0
    日本橋を渡り、かつて焼け落ちた白木屋に思いを馳せ、墨田川沿いで美女にたばこの火を拝借。都心の花街・荒木町で耳に届く粋な三味線の音。両国で元小結の息子が作るカツカレーを堪能し、目黒では、五百羅漢の言葉に首を垂れる。歴史の横顔。ほろ苦い別れ。東京をこよなく愛した著者がそぞろ歩く、艶なる街々。(※本作は、2015年3月に小社より刊行された単行本から、東京二十三区内の回を選び、文庫化したものです。)
  • 冥の水底(上)
    5.0
    医者である市原玲人は、友人の平松光恵に、首から上だけが狼のいわゆる「狼男」の死体写真を見せられる。彼女はその写真と大切な取材手帳を市原に託し、忽然と姿を消した。時は20年遡る。阿巳雄山の奥に、特殊能力を持つ「マガチ」とよばれる人々が暮らしていた。マガチの青年シズクは、初恋の少女を忘れられず、彼女を追って東京で暮らし始めるが……。一途な純粋さが胸を抉る、一気読み必至の、純愛ホラー巨編。
  • 論理爆弾
    3.6
    落人伝説の村を襲う連続殺人! とんでもない事態に遭遇した17歳の探偵・空閑純。彼女の一途な思いが、真実にたどりつく鍵となる。すべての探偵行為を禁止する法律が成立した日本で、探偵を目指す純は、失踪した母親が消息を絶った九州の深影村を訪れる。そこで母の手がかりを見つけた矢先に隣村でテロが起き、村に通じるトンネルが破壊される。孤立した村で連続殺人事件が発生し、純は探偵として恐るべき狂気と対峙する。
  • 堤清二とセゾングループ
    4.0
    時代をリードした詩人・経営者の指導力とは 世俗をにくむ詩人であり、バランスシートを読む経営者――相反する二つの顔をもつ堤清二は、100社を超えるセゾングループ企業に君臨する総帥として、何を考え、どう行動してきたのか。時代をリードした「文化産業」の盛衰を克明にレポートして、その実像に迫る力作ノンフィクション。『漂流する経営』を改題。
  • キネマの華
    3.0
    「死神」と「花嫁」二つの顔を持つ女優。彼女の人生にはいつも一人の女性がいた。激動の昭和初期、「銀幕の花嫁」と呼ばれる女優・木下千鶴は、清楚な外見とは裏腹に勃興期の映画業界で成功を収めていく。だが彼女には、少女時代に別れて以来、一度も会うことのない美しい異母妹がいた。大スタアの生涯から消えることのない十歳から十五歳のたった五年間の記憶とは。『流転の薔薇』改題。
  • 狐罠
    4.2
    店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う「旗師」宇佐見陶子。彼女が同業の橘薫堂(きくんどう)から仕入れた唐様切子紺碧碗は、贋作だった。プロを騙す「目利き殺し」に陶子も意趣返しの罠を仕掛けようとするが、橘薫堂の外商・田倉俊子が殺されて、殺人事件に巻き込まれてしまう。古美術ミステリーの傑作長編。(講談社文庫)
  • 新装版 呑々草子
    3.8
    日本男児の理想の臀部を求めて三大裸祭りへ! 高速夜行バスで東京―鹿児島往復40時間0泊3日の旅! 酉年に鶏を食いに鳥取へ! 意味なし意義なし目的なし、起承なければ転結もなし。日本全国を呑々経巡(へめぐ)る愚行三昧の阿呆旅。34歳にして隠居宣言した著者の爆笑珍体験イラストエッセイ三部作、第2弾。
  • アイアムマイヒーロー!
    4.0
    『晴れ、時々くらげを呼ぶ』の鯨井あめ、 センス・オブ・ワンダー溢れる奇跡的長編小説! 「鯨井さんの小説を読むと、優しくなれる気がするんです」ーー宮田愛萌さん      『きらきらし』で作家デビューの宮田愛萌さんとの同い年対談を巻末特別収録! 自堕落な日々を過ごす大学生・敷石和也。 同窓会を抜け出た彼は、駅のホームから転落する女性を目撃。 直後に意識が遠のき、気づくと過去にタイムスリップしていた。 眼前には小学生時代の無鉄砲な自分がいて、自身は見知らぬ子どもの姿になっている。 この「奇跡」は何なのか。 気鋭による情感豊かな現代SF長編。
  • 第三者隠蔽機関
    5.0
    警察組織を監視するはずの監察官が不祥事を起こしてしまう。たまりかねた警察トップは、アメリカの諜報企業「リスクヘッジ社」を、監察を含めた組織全体を監視する第三者機関として採用する。リスクヘッジ社vs監察。組織内の不正をどちらが先に発見するか。しかもリスクヘッジ社は、警察トップのほんの一握りしか知らない密命を帯びていた。監察を出し抜いて不祥事を隠蔽し、不正を「無かったこと」にしなければならないのだ!
  • 光陰の刃(上)
    4.0
    1~2巻836~880円 (税込)
    福岡藩士の子として生まれた團(だん)琢磨(たくま)は、明治初期の米国MIT留学で鉱山学を修め、苦難の末に三井三池炭鉱の基礎を築く。群馬の山村に生まれ、悩み深き青春時代を過ごした井上四郎(日召(にっしょう))は、新天地を求めて満州に渡る。まるで光と影のような二つの熱い魂が、「近代日本の悲劇」を引き起こすまで──。
  • 陽炎の門
    3.8
    下士上がりで執政に昇り詰めた桐谷主水。執政となり初登城した日から、忌まわしい事件が蒸し返され、人生は暗転する。己は友を見捨て出世した卑怯者なのか。三十半ばにして娶った妻・由布は、己の手で介錯した親友の娘だった。自らの手で介錯した親友の息子・喬之助が仇討ちに現れて窮地に至る主水。事件の鍵となる不可解な落書の真相とは――武士の挫折と再生を切々と訴える傑作。
  • 駅物語
    3.8
    「大事なことを三つ言っとく。緊急時は非常停止ボタン。間に合わなければ走れ。線路に落ちたら退避スペースに入れ」 酔っ払う乗客、鉄道マニアの同期、全自動化を目論む副駅長に、圧倒的な個性をもつ先輩たち。毎日100万人以上が乗降する東京駅に配属された若菜は、定時発車の奇跡を目の当たりにし、鉄道員の職務に圧倒される。臨場感あふれる筆致で駅を支える人と行き交う人を描ききった、書き下ろしエンターテインメント!
  • 論語
    3.7
    全人類への遺産『論語』。訳注者独自の見解も交え、親しみやすく工夫された新訳で、他本には見られぬ注釈と解説が最大特徴。詳細かつ丁寧な注釈。孔子の生涯や「仁」を根幹とするその思想を詳述し、『論語』の成立や現代的意義を指摘した解説。中国本土での烈しい孔子批判とも関連させ、いま『論語』をどう読むかを示唆した画期的な注釈書。他本には見られぬ注釈と解説を最大特徴とする、いま『論語』をどう読むか、示唆にとんだ画期的一冊。
  • 安達ヶ原の鬼密室
    3.4
    兵吾少年は奇妙な枡形の屋敷に住む老婆に助けられた。その夜、少年は窓から忍び入ろうとする鬼に出くわす。次々と起きる奇怪な事件。虎の彫像の口にくわえられた死体や、武者像の弓矢の先にぶら下げられた死体が発見される。真相は五十年の時を経て、「推理嫌いの探偵」の手により明らかとなる! 本格超巨編。
  • 悠悠おもちゃライフ
    3.4
    趣味には理解者が必要だが、理解者に振り回されてはいけない。なぜなら趣味は、あくまでも個人的で我儘なものだからだ。この本は、啓蒙本でも入門書でもない。飛行機模型や庭園鉄道をはじめ、多くの楽しみを知る著者が、韜晦(とうかい)も含めて記す優雅な趣味の日常と思考。
  • 新装版 北天の星(上)
    5.0
    鎖国令下、ロシア艦が蝦夷地に来襲。五郎治と左兵衛は、オホーツクへ連れ去られた。極寒の地で待ち受けていたのは、貧困と差別、そして言葉と文化の大きな壁であった。日本へ帰るため逃亡をくわだてるが、いまや故郷は遠い。容赦ない寒気と苦難の旅路が始まった 。大スケールの傑作歴史長編。
  • 闇の操人形
    3.0
    マンションに、不愉快な住人が引越してきた。この日ひそかに、悪意の種は蒔かれ、悲惨な事件に発展する。追いつめられた女は……。演じる人形も、操る人形遣いも、すべて闇の中。観客は果たしているのかいないのか? 操られつつ思いがけない暴走を起こす人間の恐ろしさ。推理界期待の新鋭が放つ、問題サスペンス長編。
  • 愛しき哉
    5.0
    恋に破れた長女、姉の許婚者にひそかな想いを寄せる次女、陰影の濃い男性にプロポーズされた三女、そろって青春の岐路に立った可愛い三人娘に、父親はとまどう。不憫な思いをさせたくない親心とは裏はらに、嫉妬、背信に苦しむ母を知らない娘たち。それを優しく抱く父の心を、あますところなく描いた傑作長編。
  • 完全無欠の名探偵
    3.8
    遠く離れて暮らす孫娘りんのため、大富豪がお目付け役に送り込んだ青年山吹みはる。「誰もウソをつけないのよ、きみを前にすると」彼が短いあいづちを打つだけで、人々が勝手に記憶の糸を辿り、隠された意外な真相へと導かれる。精緻なロジックで事件が分析、推理されていく究極のアームチェア探偵新登場。
  • 抱影
    4.0
    生と死のはざまでほとばしる情念。これが北方謙三だ。 定期的に食事はするが、踏み込まない。響子とは二十二年、そうしてきた。死期が近いと告げられるまでは。硲(はざま)冬樹は画家。売れない絵描きではない。横浜に数軒の酒場を持つ。硲の絵を望んだ響子。消えゆく裸身をキャンバスにして、硲は鑿(のみ)を手にした硲は消えない絵を刻みつけようとする。男と女、北方ハードボイルドの到達点!
  • 古城駅の奥の奥
    4.0
    陽太は、吸血鬼に憧れているという以外はごくふつうの、小学校六年生の男の子。夏休みの自由研究に、東京駅の大改築について、ちょっと風変わりな夜之介(やのすけ)叔父さんと調べることになった。駅に出向いた二人は、なんと構内の霊安室で死体を発見してしまう。「ミステリーランド」発の大人のための少年探偵小説。(講談社文庫)
  • 蝶々さん(上)
    4.3
    明治初頭、長崎港外の深堀に士族の娘として生まれた蝶は、父の形見の『学問のすゝめ』を読んで育つ。かくれキリシタンの少女ユリとも仲良しになり、文明開化の夢がふくらむものの、コレラの流行で母と祖母を失って運命は一変。小学校を卒業すると同時に丸山遊郭「水月楼」の女将の養女となって長崎へ向かう。(講談社文庫)
  • 転生
    3.6
    2011年度芸術選奨受賞作家。謎の死を遂げたパンチェンラマ十世が、突然蘇った。卑しい男の魂が転生してしまったのか、この活仏(かつぶつ)は意地汚くて女好き。動くミイラと化したラマは、当局の目を避け、小僧のロプサンを連れてインドへの道を急ぐが……。核の脅威が迫るチベット高原でラマはある行動に出る。(講談社文庫)
  • 千世と与一郎の関ヶ原
    4.0
    細川忠興(ただおき)の嫡子与一郎は秀吉の仲立ちで前田利家の七女千世を娶った。睦まじい夫婦ぶりも束の間、秀吉の死後家康から前田家との縁切りを迫られる。姑の玉も石田三成が人質にとろうとするのを拒んで自害し、追い詰められた千世は屋敷を逃れて落魄(らくはく)の身に……。関ヶ原の思わぬ実像を描き出した傑作歴史小説。(講談社文庫)
  • 今夜、すベてのバーで 〈新装版〉
    4.1
    すべての酒飲みに捧げるアル中小説 「この調子で飲み続けたら、死にますよ、あなた」 それでも酒を断てず、緊急入院するはめになる小島容。 ユニークな患者たちとの会話や担当医師との対話、 ときおり訪れる、シラフで現実と対峙する憂鬱、 親友の妹が繰り出す激励の往復パンチ―― 実体験をベースに、生と死のはざまで揺らぐ人々を描き、 吉川英治文学新人賞に輝いた著者の代表作が新装版になって再登場!
  • すべて真夜中の恋人たち
    3.8
    「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった――。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説。
  • 空手道ビジネスマンクラス練馬支部
    4.3
    サラリーマンの夢とは何か? 新格闘技ノベル! ヤクザに土下座させられ、男は練馬の空手道場へ通い強い男に変身したのだが……。男なら誰しも強くなりたいと思う! ――新宿で飲んだ帰りに、ヤクザにからまれて、土下座させられたサラリーマンが、一念発起して、練馬の空手道場に通い始めた。「強くなりたい。ケンカに勝ちたい」の一心で、男の腕前は、めきめき上達した。不倫のホテル帰りに、再び同じヤクザにからまれた男は、若いOLの手前、りきんだのだが……。異色格闘技長編ロマン!
  • 探偵宣言 森江春策の事件簿
    3.2
    7つの事件を陰で操る真犯人の正体とは? ――血塗られた時計塔の悲劇。高校生の森江春策は、見事に犯人を特定するが、それは新たな惨劇の序章にすぎなかった。飛翔する死体、謎めいた血文字……。つきつけられた7つの事件。時代も場所もバラバラの事件を解決していくうちに、森江が辿り着いた真犯人の正体とは?  驚愕と衝撃、芦辺拓の連作短編集!
  • 軽井沢マジック
    3.8
    一流イタリアブランドのスーツは、バーゲンで。超高級時計は、香港製のニセモノ。高級外車は、友人ディーラーからの借り物。あり得ないほどの美貌に恵まれながらも、完璧にはずしまくる課長代理・水乃サトルとその部下・美並由加里は、出張先の軽井沢で奇妙な殺人事件に遭遇、容疑者にされてしまう。変人・サトルの卓越した推理力は、この難事件を解決することができるのか!? 長編本格ミステリ(講談社文庫)。
  • 逸脱刑事
    4.0
    東京大学卒業のノンキャリ警察官の無紋大介は、都内の弁天代署の生活安全課で 派手な事件とは無縁な日々を送っていた。弁天代署に、本庁から女性キャリアが出向してくる。 この女性キャリア桐谷杏華のファッションが警察官らしからぬ派手めなスタイルで 署内がざわつく。その騒ぎのさなか、管内で数年ぶりに殺人事件が発生する。 衆議院議員の秘書がホテルで刺殺され、一緒にチェックインした女性の行方が分からないという。 あるきっかけから、担当外の無紋と杏華が「逸脱」捜査をすることに。 それほど役に立つとは思えなかった、無紋のこだわり性格とひとつのスキルが、 事件の背景に隠された特秘犯にたどりつく!
  • 愛の人 やなせたかし
    4.3
    朝ドラ主人公のモデル、やなせたかし アンパンマンを生み、「詩とメルヘン」編集長として多くの才能を育てた愛と献身の人生を、数々の名作詩とともに愛弟子が描く。 文庫化に際し『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』を改題、書下ろし掌篇小説「シークレット・ラブ」を収録。解説:永田萠 「君はなんのために生まれたか」 「ぼくは『誌とメルヘン』を  編集するために  この世に生まれました  これが僕の仕事です」 1987年12月臨時増刊号「詩とメルヘンの15年」より 先生は、笑顔で人にパンを分け与えながら、胸の奥に、まるで海のような悲しみを抱きつづけた詩人だった。――やなせたかしが思いを込めて編集を続けた「詩とメルヘン」の”卒業生”が、恩師の作品と人生を貫く「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」という思想を名作詩の数々とともにひも解く感動作。 【内容】 プロローグ----やなせ先生、ありがとう 第一章 あこがれよ なかよくしよう----裏町ぐらしの下積み時代 第二章 さびしいひとをなぐさめたい----「詩とメルヘン」の創刊 第三章 死んでもひとをよろこばせたい-----絵本『やさしいライオン』 第四章 愛がなければ生きられない----アンパンマンの奇跡の始まり 第五章 しあわせよ カタツムリにのって----アンパンマンワールドの魅力 第六章 戦場にも花は咲いていた----『おとうとものがたり』 第七章 今日はすぐに思い出になる-----最愛の人、暢さんの死 第八章 書いては消し、消しては書く----「いい子いい子」 第九章 かわりのメダカはいないんだ----なにが君のしあわせ 第十章 夢の中にも夢はある----『詩とメルヘン』の三十年と幻の生前葬 あとがきにかえて----この人生が好き 解説 永田 萠 シークレット・ラブ----文庫版のための書き下ろし掌篇小説 ※電子版では、イラスト・写真の一部をカラーで収録しています。

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