火蛾

火蛾

803円 (税込)

4pt

12世紀の中東。
聖者たちの伝記記録編纂を志す詩人のファリードは、伝説の聖者の教派につらなるという男を訪ねる。
男が語ったのは、アリーという若き行者の《物語》──姿を顕さぬ導師と四人の修行者だけが住まう《山》の、
閉ざされた穹盧(きゆうろ)の中で起きた連続殺人だった!
未だかつて誰も目にしたことのない鮮麗な本格世界を展開する、第17回メフィスト賞受賞作がついに文庫化。
解説:佳多山大地

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火蛾 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月26日

    中学のとき1回手に取った。世界史Bをやる前だったからマジでイスラム教についての知識が無くて、ちんぷんかんぷんのまま途中で読むのを辞めた記憶がある。諦めずに読んでたら、世界史の点数もう少し伸びたのだろうか。
    第17回メフィスト賞受賞作とだけあって、メフィスト賞の始祖、京極夏彦の作品を意識したような(特...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月31日

    ミステリであって幻想小説でもある、しかしどちらでもない中間の……といった雰囲気で今までに読んだことの無いタイプの小説だった。
    あらすじをまとめることは出来るが、無意味な気がしてならない。前情報は入れず、何も考えずにあるがまま読んで欲しいな、と思った。

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    Posted by ブクログ 2023年07月27日

    まさかの文庫化ですか。
    ノベルズの時に読みましたよ。
    再読しましたけど、はやり圧巻ですね。
    ただ私みたいなイスラム教素人には少々難しいです。

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    Posted by ブクログ 2023年06月23日

    『アラビアの夜の種族』ばりのエキゾチックで素敵な雰囲気を醸しながら物語を語りはじめ、しかし人がしっかり殺されて犯人は誰だ?みたいな話をはじめるのでちょっと笑ってしまう。
    信仰とはなにかという問いに対して示される「言語の届かぬもの」というヒントが、やがては「本格ミステリ」自体をも解体していく。なぜ犯人...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月21日

    舞台設定などが特異なので、お話がどう進むのかが全く見えずに戸惑う。この五里霧中感を愉しむものですね。ミステリとしてはロジカルで緻密な推理が展開する。もちろん、お話的にはだからどうした的に扱われてしまうが。それも含めて最後はきちんと落とし前を付ける。ミステリファンとしては満足だけれど、逆にそれが不満と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月24日

    わー、好みが分かれそうな…。いかにもメフィスト賞受賞作って感じ。
    読書家の方が絶賛していたので読んだらすごかった。なにがなんやらわからんのに次のページ次のページと読み進めさせられる。ストーリーをまとめろと言われてもまとめることが出来ない。そもそもジャンルもわからない。
    この感覚、アラビアの夜の種族を...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年06月09日

    物語は十二世紀の中東。聖者たちの伝記録編纂を志す詩人のファリードが語り手となる。伝説の聖者の教派であるウワイス派に繋がる男を訪ねる。その男が語ったのはアリーという語り手と同じ名前の修行者の物語。

    その物語は、アリーが修行者だけが住う山の閉ざされた穹盧に赴き、遭遇した連続殺人の物語であった。

    イス...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月14日

    ずーっと読みたかった『火我』、まさかの文庫化!
    本屋さんで見つけた時に、びっくりしすぎてリアルに声が漏れちゃいました

    イスラム教と殺人事件の融合
    読みながら、こんな世界観に密室殺人とか登場させて大丈夫なの?なんて思っていたのだけど、そこは流石の一言
    アリーの過去の宗教との決別と絡めて、何の違和感も...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年05月31日

    イスラム教についての知識が全然ないので、読む前から不安はあったものの、この話に必要な部分の知識はちゃんと教えてくれるのでわかりにくいとか難しいとかあまり思うことなく、楽しく読むことができた。
    もっと小難しい文章なのかと思ってたけど、文章自体も読みやすかった。

    ミステリ…ではあるけど本格ではないし…...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年05月23日

     第17回メフィスト賞受賞作として2000年に刊行。2001年版本格ミステリ・ベスト10第2位。当時、話題になっているのは気づいていたが、手に取ることはなかった。

     著者の古泉迦十氏の第2作が出ないまま23年が経過し、本作『火蛾』が文庫化された。解説によると、2017年に電子書籍化されている。どう...続きを読む

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