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「シューマンの音楽は、甘美で、鮮烈で、豊かで、そして、血なまぐさい――」
2011年本屋大賞5位にランクインした音楽ミステリー小説『シューマンの指』。
この作品をオススメしたい理由は、なんといっても作者の圧倒的な描写力!!私はシューマンの曲を全く知らなかったのですが、読んでいるうちになぜか頭の中でシューマンの音楽が鳴り出したのです!
音楽小説にして極上の青春ミステリーである本作は、魅力的なキャラクターたちのストーリーを楽しみながら同時に音楽の知識も身に付くという、一粒で二度おいしい作品です。
ミステリーファンだけでなくクラシックファンの中でも話題騒然となった本作。面白くてほかにはない小説を探している方は、ぜひご一読ください。読み終えたあと、シューマンの曲を聴きたくなること間違いなしです!(私は我慢できず読んでいる最中にCDを購入しました…)
Posted by ブクログ
天才ピアニスト少年、永嶺修人。右手の指を失ったはずの彼が30年後、再びピアノを弾いたと伝え聞いた語り手。再生した指の謎。そこからの語り手による高校時代の回想は、修人とのシューマン談義が延々と続き、正直、読むのが大変だった。後半、語り手の高校卒業の日の殺人事件から話は動く。全ての謎は語り手が閉じ込めてきた記憶が手記という形で蘇ってきた。受験でピアノを弾くシーン、語り手だけが修人のピアノや文章を通じて微妙な変化を感じたりするところがゾクゾクした。衝撃のラストの後のさらなる衝撃。そしてさらに…最後の最後までおもしろかった。歪んだ世界感が印象に残った。
Posted by ブクログ
指を失ったはずのピアニストを巡るお話
以下、公式のあらすじ
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音大のピアノ科を目指していた私は、後輩の天才ピアニスト永嶺修人が語るシューマンの音楽に傾倒していく。浪人が決まった春休みの夜、高校の音楽室で修人が演奏する「幻想曲」を偶然耳にした直後、プールで女子高生が殺された。その後、指を切断したはずの修人が海外でピアノを弾いていたという噂が……。
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主人公である里橋優の手記という形で大部分が描かれている
社会人になってから届いた昔の友人からの手紙
指を失ったはずの天才ピアニストMasato Nagaseが海外のコンサートでピアノを演奏し、指は治療を受けて復活したという
そこから、永嶺修人(ながせ まさと)と私の出会いから交流、そして事件とその後までの回想
切り落とされた指が復活した謎
とある夜に校舎で行われた殺人事件
ミステリに幻想と狂気が含まれた物語
音楽と言うものの幻想性、神秘性
才能を持つ者と持たざる者
修人の過剰なまでのシューマンへの惑溺
そして、唐突に発生する殺人事件
二転三転する解釈
結局、一体何が真実なんだ?
シューマンの音楽性に関してはまったく読み解けない
というか、そもそも他の音楽ものの小説と同様、私に音楽的素養がないので理解できないのでしょうねぇ
それにしても、本屋大賞のノミネート作で音楽要素を多く含む作品がいくつかあるけど
書店員さんに、音楽的な素養がある人も多いのだろうか?
Posted by ブクログ
この作家の本は初めて読んだが、面白かった。
シューマンの楽曲に関するいろいろ(うんちく)はほぼ飛ばし読みではあったが、ついついつられて音楽を探して聴いてしまった。あー、この曲もこの曲もシューマンだったのかと音楽に疎い私は恥ずかしくなりました。
完成された音楽を演奏するというのは、完全なものの一部だけが外に滲みててくるもの、みたいな感覚はなるほどなあと思った。ピアニスト(演奏者)は音楽への奉仕者、とか、音楽をやったことのない人間にはよくわからない世界である。私は楽譜も読めないし(ピアノはやってたけど、書いてあることを鍵盤に投影して音を出すという作業ができなかった。ほんとうに下手くそだった)頭の中で音楽が鳴ることもないで、よくわからないが・・・。
ぐいぐい読ませるストーリー展開だったが、途中で「風と樹の歌」か??という展開にまでいき、びっくりしつつ、最後で「はー、やっぱりそうきたか」というところで落ち着いた。だいたい、なくなった指が再生するなんてことは不可能だしな・・・。
文庫の装丁が素敵。血がついてたの、最後まで気がつかなかったけど、最後まで読むと、内容にぴったりの装丁。
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小説・文芸
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