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Posted by ブクログ
「正義とか治安とか、そんなのは守りたい誰かがいて初めて成り立つんだ」
元警察官は、かつての仲間がみてもひと目でわからないほど風貌が変わっていた。
現場の番場と呼ばれる50歳の刑事は、二回り年下の嫁の妊娠で喜んでいたが、その嫁の精神不安定にだんだんと自分も不安定になっていく。
その番場についている若手の船越とのコンビで事件を追う。
バラバラ殺人に混ざった他人の指、
交差点の真ん中に残った墜落死体、
駅の階段から落ちて死んだ介護士、
幼稚園の立てこもり犯、
交差点を中心にして3人の犠牲者を出した連続狙撃殺人、
ビリヤードに興じる4人の毒殺事件
警察小説短編集。
評価低め
ですが、著者専売の刑事と事件の読み物で
著者さんの作品を読み漁ってきましたが、
読み易かったです。
最後の書き下ろし作品は、他の方のレビュー
にもありますが、登場人部が多くてわかり難い
ことへの解いでもあり、無理に登場人物を理解
する必要もない潔よさを教えられました。
Posted by ブクログ
やる気も正義感も、少々くたびれてきた、県警捜査一課のオッサン刑事、番場。
だが、事件現場に立つと途端に、その洞察、観察力を発揮する。
だからか、仲間は彼を「現場の番場」と呼び、一目置く。
当の番場は、50を過ぎ二回りも年下の女性を嫁にして、一途に愛情を注いでいる。
女性のバラバラ遺体発見から始まる「月に吠える兎」。
被害者の指二本がなくなっている代わりに、本人のものではない指が残されていた。
そして、「真夜中の放物線」では、男性の飛び降り死体が発見されたが、周辺の高い建物といえば、少し離れた位置にあるマンションだけ。
そこから落ちたにしては、不自然な距離に遺体はあった…。
興味を引く謎が提示される5編の連作モノで、いずれも
たっぷり満足させてくれる。
謎だけではなく、表題作の「蜃気楼の犬」では、刑事という生きざま、刑事である前に人間であることの苦悩が描かれ、作品は暗い表情を見せる。
番場は新米刑事、船越の教育係として相棒をつとめるのだが、新人ならではのまっさらな正義感と、事件における正義の取り扱いで生じる微妙なズレは、二人の間にも行き違いを生んでしまう。
番場の妻が妊娠するのだが、日がたつにつれ、精神のバランスを崩し、番場の前から姿を消してしまう。
船越との関係もそうだが、妻との結婚生活に関しても、
あいまいさや謎が残り、続編があるのかしらと思ってしまうのだが…。
Posted by ブクログ
警察ものの短編集。一つずつの事件かと思いきや、最後に…。50代の刑事番場には2回り歳の離れた妊娠中の妻がおり、全編にわたってその愛妻が出てくるわけだが、結婚に至る事情をワケアリのように仄めかし続けるも、最後まで説明はナシ…。不完全燃焼すぎる。短編それぞれは、ちょっと現実離れしつつもまぁ推理小説としては楽しめる。あっと驚かされるとこもあり爽快。また、短編集ながらも刑事一人一人の性格が掘り下げられており人間模様が感じられた。
が、番場に特に魅力を感じないので、そんな若い妻がなんでおるんや。なんか裏があるだろ。というそっちの方にばかり気を取られたりして…。
続編執筆予定だったのかな? 謎すぎる設定…。
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小説・文芸
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