蜃気楼の犬
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蜃気楼の犬

792円 (税込)
554円 (税込) 12月11日まで

2pt

正義など、どうでもいい。俺はただ、可愛い嫁から幸せを奪う可能性を、迷わず排除するだけだ。明日も明後日も。県警本部捜査一課の番場は、二回りも年の離れた身重の妻コヨリを愛し、日々捜査を続けるベテラン刑事。周囲は賞賛と若干の揶揄を込めて彼のことを呼ぶ――現場の番場。ルーキーの船越とともに難事件の捜査に取り組む中で、番場は自らの「正義」を見失っていく――。江戸川乱歩賞作家が描く、新世代の連作警察小説。

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蜃気楼の犬 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     「正義とか治安とか、そんなのは守りたい誰かがいて初めて成り立つんだ」

     元警察官は、かつての仲間がみてもひと目でわからないほど風貌が変わっていた。

     現場の番場と呼ばれる50歳の刑事は、二回り年下の嫁の妊娠で喜んでいたが、その嫁の精神不安定にだんだんと自分も不安定になっていく。
     その番場につ

    0
    2024年11月03日

    Posted by ブクログ

    これは好きな警察小説。
    ベテラン刑事の番場には掴みどころが無い。
    だけど間違いなく優秀で、事件を解決に導くための手法や着眼点には脱帽する。
    なのに、二回り歳下で身重の妻には弱く、常に彼女とその子供を最優先に考えている。
    この落差に番場の人間臭さが出ていて良い。
    今回の作品も面白かった。

    0
    2024年05月22日

    購入済み

    評価低め

    ですが、著者専売の刑事と事件の読み物で
    著者さんの作品を読み漁ってきましたが、
    読み易かったです。

    最後の書き下ろし作品は、他の方のレビュー
    にもありますが、登場人部が多くてわかり難い
    ことへの解いでもあり、無理に登場人物を理解
    する必要もない潔よさを教えられました。

    #エモい

    0
    2023年10月11日

    Posted by ブクログ

    短編集っていってもひとつは100ページ超なので
    中編くらいかね
    若い奥さんがいるベテラン刑事と新米刑事が
    さまざまな事件を追う
    最後の書き下ろしだけ時間がさかのぼるが
    それ以外は時系列に並んでる感じ
    やっぱり100ページ超の本書のタイトルにも
    なっている話がおもしろかった

    0
    2019年07月04日

    Posted by ブクログ

    やる気も正義感も、少々くたびれてきた、県警捜査一課のオッサン刑事、番場。

    だが、事件現場に立つと途端に、その洞察、観察力を発揮する。

    だからか、仲間は彼を「現場の番場」と呼び、一目置く。

    当の番場は、50を過ぎ二回りも年下の女性を嫁にして、一途に愛情を注いでいる。

    女性のバラバラ遺体発見から

    0
    2018年07月08日

    Posted by ブクログ

    警察ものの短編集。一つずつの事件かと思いきや、最後に…。50代の刑事番場には2回り歳の離れた妊娠中の妻がおり、全編にわたってその愛妻が出てくるわけだが、結婚に至る事情をワケアリのように仄めかし続けるも、最後まで説明はナシ…。不完全燃焼すぎる。短編それぞれは、ちょっと現実離れしつつもまぁ推理小説として

    0
    2024年11月27日

    Posted by ブクログ

    架空の地方都市を舞台に、県警本部捜査一課のベテラン刑事の番場が挑む5つの事件を描く短編集。長編作品で発揮される呉氏の構成や展開の妙が生かされておらず、逆に呉氏の苦手とする殺害動機や人物描写の粗さが目立ってしまう。刑事小説としての面白さはあり。

    0
    2023年12月13日

    Posted by ブクログ

    あっ〜残念!
    個人的に短編嫌いなので連続短編なのだけど好みじゃないんです…だから残念!これ長編なら…と思う。

    「月に吠える兎 」時間があるなら信念を貫け!

    「真夜中の放物線 」笑える話にも真面目に取り組んだ結果…

    「沈黙の終着駅」恨み怨み…因果応報は必ずあるんだよ。

    「かくれんぼ」 心の特効

    0
    2019年08月19日

    Posted by ブクログ

    二回り以上年下の女性と結婚した刑事を主人公にした連作短編ミステリー。
    犯行のトリックがわかりづらい話もあれば、辻褄があわない話もあったりして、読むのが少ししんどいかなと思ったが、徐々に面白味が増してきた。それは主人公・番場の刑事でいることの動機と、妻との関係。
    表題作は、連作としての構成が光っていて

    0
    2018年08月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ
    県警捜査一課の番場は「現場の番場」と呼ばれるベテラン刑事。
    相棒であるルーキーの船越とともに事件解決に取り組んでいく短編連作。

    ・感想
    呉先生らしい「自分の正義」を問う作品。

    妻であるコヨリとの不穏な関係が読者的には大きな謎の一つなので、これが縦軸になりコヨリに関わる大きな事件とそれ

    0
    2025年11月14日

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