白い衝動
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白い衝動

946円 (税込)
662円 (税込) 12月11日まで

3pt

小中高一貫校でスクールカウンセラーとして働く奥貫千早のもとに現れた高校1年の生徒・野津秋成は、ごく普通の悩みを打ち明けるように、こう語りだす。「ぼくは人を殺してみたい。できるなら、殺すべき人間を殺したい」千早の住む町に、連続一家監禁事件を起こした入壱要が暮らしていることがわかる。入壱は、複数の女子高生を強姦のうえ執拗に暴行。それでも死に至らなかったことで、懲役15年の刑となり刑期を終えていた。「悪はある。悪としか呼びようのないものが」殺人衝動を抱える少年、犯罪加害者、職場の仲間、地域住民、家族……そして、夫婦。はたして人間は、どこまで「他人」を受け入れられるのか。社会が抱える悪を問う、祈りに溢れた渾身の書き下ろし長編。

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白い衝動 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『爆弾』で著者を知り、気になっていたので読んでみました。

    私にとって、文句なしの星5作品でした。

    常日頃、それとなく考えているテーマがここまで言語化され、さらにはミステリーという物語に落とし込まれていることに感動します。

    他作品もどんどん読むぞ!

    0
    2025年11月26日

    購入済み

    いやーおもしろい

    サスペンス、どんでん返し系好き知人に教えてもらい読みました。これは面白い、ねたばれになるので多くは言いませんが読むべき!

    #ドキドキハラハラ

    0
    2025年03月25日

    Posted by ブクログ

    心理学用語の独特な言い回しがあるので飲み込むまで時間のかかるページも多かった。

    『人を殺したいもの』対『人を虐げたもの』だと思っていたら、そんな単純な話ではなかった。
    誰の中にも存在する『悪』をどう扱い、向き合い、消化するか。
    人は知らず知らずに行っているのにその衝動を止められないものがいるわけで

    0
    2025年03月15日

    Posted by ブクログ

    どう感想を書くか…とても悩む。
    新人というか研究者ベースの追求心がある、初期のカウンセラーに近いカウンセラーにベテランカウンセラーの対比。それは理想と現実の対比だと思う。
    『異端』を理解できないのは、人として当然だろう。なぜならみな『異端』を持っていて、飼い慣らそうと必死だからだ。『異端』が無ければ

    0
    2024年11月04日

    Posted by ブクログ

    どうしようもないから「衝動」なんだな
    静かな怒りが満ちたとでもいうか、衝動が爆発してしまう人と手前で踏みとどまる人は何が違うんだろう

    0
    2023年11月20日

    Posted by ブクログ

    人間の割り切れない部分と矛盾しながらも両方を抱えることで葛藤するところがよく書かれていたと思う。

    社会という人間が生きていく上で必要な環境や道徳にも必ずしも割り切れない部分がたくさんあり、折り合いや挫折を繰り返しながらもある形に収まり、また変化していくことを読後にふと考えた。

    疾走感があって読み

    0
    2023年07月15日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃおもしろかった。
    この作家を今まで知らなくて損したと思うくらい。
    他の作品も読んでみよう。

    0
    2022年06月20日

    Posted by ブクログ

    理解できない、したくない、そんな他人をそれでも信じたいと思ってしまう。その純粋な衝動に立ち向かっていく話。
    人は異物を排除する。何か揚げ足を取れるものがあれば躊躇なく実行する。それは自己を安全に保ちたいという当然の欲求ながらも少しでも客観視できればその醜さには気づける程度の衝動だ。
    しかしながら、そ

    0
    2021年12月19日

    Posted by ブクログ

    殺意と殺人願望の違い、そしてただただ殺人願望を持つ人に対して社会ができることは、排除か隔離か包摂(受け入れる)こういう心理学的な内容を組み込みつつ、ストーリー展開もしっかりミステリー。これはなかなか骨太で面白い作品だった。

    0
    2021年10月09日

    Posted by ブクログ

    普通と異常の区別
    マイノリティの彼らをどのように社会は扱い歩み寄るのかを俯瞰しながら見ることが出来た

    0
    2021年03月18日

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