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Posted by ブクログ
けっこう文字数が多い作品ですが、テンポも良くスリルがあって一気に読み進めることができました。場所が変わってもやることは変わらないというのは不思議だった(笑)
テーマはAIを用いた教育と洗脳なのかなと私は感じました。今やChatGPTなどAIの意見に従う人も多く、人間はこういう未来に向かうのかなと非常に興味深かったです。その中では支配する者とされる者に分かれるのか⋯。与太郎はまさに自分で思考することを放棄し、支配される楽な生活に慣れた結果を見ているようでした。与太郎がマサルから離れて少しずつ「おかしい」と自分の意思を持っていく姿も良かったです。
人類みんながロボットのようにただ『正しい』とされる言動のみをする平和な世の中⋯。つまらないなぁ。
Posted by ブクログ
人間の耳はこんなに簡単に取ったり付けたり出来るんだなぁと(笑)変な所で感心してしまった。
主人公の堤下与太郎は圧倒的に主人公らしからぬキャラクターで、長所もほとんどなく無難に、何事も無くAIが友達という人物である。見た目も一般的であり、友人や恋人も無く日々の暮らしを「生きている」男性。そんな人物像がどこかリアルであり、残念ながら彼にあっという間に感情移入出来てしまった。徐々に登場人物が増えていく訳だが、ジューシーさんのキャラクターが魅力的で、こうも見事なドSキャラは漫画チックではあるが、与太郎との対比でとても映えた人物像になっている。
一方、与太郎の唯一の友人とされる西丸については、与太郎とのやり取り描写がとても少なく、何故彼らがお互いにこれ程に関わり合っているのかが少し希薄に思ってしまった。彼ら2人の関係性の描写が、もう少し詳しく描かれていれば、終盤にかけての与太郎と西丸のやりとりにもっと深さが出ると思うし、この物語自体にも厚みが出るように思う。
その他、他の登場人物たちも生き生きしており、それぞれの生き様や考え方をしっかりとこの作品に持ち込んでいる。筆者の作品は、事件の大枠を写し、後日談などは読者に想像させる作品が多いが、もう少しエピローグとして、与太郎の日常の描写を匂わせて欲しかった。彼らがこのあとどうなるかも興味あるし、与太郎と言う事物がどういう風になっていくのかも知りたかった。
他の乾燥を読むと、格闘ゲームを主題とした設定に少し抵抗感があるようだが、個人的には格闘ゲームに多少の理解はあるし、他のゲームシステムみたいな使い方でも特に違和感は無いのだと思う。大事なのは世界を崩壊するプログラムが、与太郎だけが理解することができ、それを反映する形が格闘ゲームであったということである。発想はとても面白いし、凡人でやる与太郎を主人公にする上でとても良い要素になっていると思う。
今作もとても面白かった。筆者の作品は何種類か読んでいるが、冒頭から終盤にかけての畳みかけが熱量が、ものすごい。今作も例にもれず、終盤へのたたみかけは素晴らしく世界観も見事だった。
Posted by ブクログ
近未来SFな世界観で、大きな陰謀に巻き込まれた平凡なサラリーマン。なぜか格ゲーで世界を救うことに?!
一般人が陰謀に巻き込まれるのはわりとよくある展開ではあるのですが、魅力的な世界観もあいまって飽きさせないつくり。こういうのってともすれば世界観を理解するのに結構なボリュームさいてしまって読み疲れちゃうこともあるんですが自然とだんだんに理解できるのがよかった。
あと格ゲー好きなので言ってることだいたいわかるから楽しめましたが、そうじゃない人は読んでいて楽しめるのだろうか?と変に心配してしまった。まあ独特の用語を含めて「よくわからんSF的な用語」として認識されてるのかもしれませんね。
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