今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

今夜、すベてのバーで 〈新装版〉

814円 (税込)

4pt

すべての酒飲みに捧げるアル中小説

「この調子で飲み続けたら、死にますよ、あなた」
それでも酒を断てず、緊急入院するはめになる小島容。
ユニークな患者たちとの会話や担当医師との対話、
ときおり訪れる、シラフで現実と対峙する憂鬱、
親友の妹が繰り出す激励の往復パンチ――
実体験をベースに、生と死のはざまで揺らぐ人々を描き、
吉川英治文学新人賞に輝いた著者の代表作が新装版になって再登場!

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今夜、すベてのバーで 〈新装版〉 のユーザーレビュー

なぜ人は酒を飲むのか。
35歳でアルコール中毒による症状で入院した男性が自身の人生を見つめ直す物語。

アルコールは合法にして、飲めば気分を高揚させ、記憶を飛ばすことができ、依存性が高い。しかし、全員が全員アルコール中毒になるわけでもない。では、その線引きはどこにあるのか。この小説の一節を紹介したい。
「酒をやめるためには、飲んで得られる報酬よりも、もっと大きな何かを、「飲まないこと」によって与えられなければならない。
それはたぶん、生存への希望、他者への愛、幸福などだろうと思う。」

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    生まれてきたこと生きていくことの痛み、愚かさ、悲しみとそれらが強いほど苦しいほど生が強く美しい瞬間もあると知る。

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    私はアルコール分解できない体で一滴もお酒を飲めない。だから「今夜、すべてのバーで」を読んでも、体感としての飲酒は一つも分からない。でも、この小説に書かれているアルコール中毒の描写がつぶさに書かれたものであることは良く分かった。

    飲酒が人生の彩りの一つじゃなくて、生きるための術になったとき、経済的に

    0
    2025年11月12日

    Posted by ブクログ

    ■はじめに
    この小説は、酒をやめたいのに、やめられない。回復はあっても、治癒はない。「依存の深淵」を、「その不安定さ」を、軽妙かつブラックユーモアを絶妙にまぶして描いた、僕的には中島らも文学の最高峰と思ってる大好きな小説。

    コラムニストの故小田島隆は39歳の時になったアルコホーリック(アルコール依

    0
    2025年09月13日

    Posted by ブクログ

    憂さ晴らしで酒を飲むことがある人は必読。
    連続飲酒で肝臓が大変なことになり入院した作者の体験を元にしたアル中小説。

    酒の影響で肝臓にどうなり命を削ることになるのかが医学的な用語も出てきながら書かれている(ドラッグの名前もたくさん出てくる)。

    しかし、啓蒙的な小説という訳ではなく、主人公と同病院に

    0
    2025年08月31日

    Posted by ブクログ

    どれだけ順風満帆の人生を歩もう、もしくはそれを期待されても、誰も将来を保証しない。本作の主人公が良い証左である。作品内において主人公が丁々発止の会話を主治医と繰り広げられているが、主人公に本人に嫌気があってもこの懐の深い主治医がいなければ本作品は成立しないだろう。
    他にも本作品の人物はみな饒舌である

    0
    2025年08月07日

    Posted by ブクログ

    タイトルと表紙からは、とってもロマンチックなバーで出会う人々との交差が描かれているのかと勝手に想像。
    実態は、全くと言って異なる中年男性のアルコール依存を巡るストーリー。
    酔っ払うために飲んでいる自分と類似性を感じる。
    依存のプロセスとして、これがなければ死んでしまうみたいなことではなく、極度の不安

    0
    2025年07月31日

    Posted by ブクログ

    面白かった!!
    お洒落なバーの話かと思ったら、アル中で死にそうになった男とそれを取り巻く病院関係者、友人、友人の家族の話。酒とは何か、なぜ人は酒を飲むのかについて考えたくなる。なので酒を全く飲まない人にはよくわからないかも?
    ウイスキー飲みながら読みたい小説。

    0
    2025年07月09日

    Posted by ブクログ

    著者の文章の上手さと教養の深さがひしひしと感じられる本。「なぜ酒を飲むのか」という話をここまで面白く深く書けるんだ…。

    0
    2025年06月01日

    Posted by ブクログ

    アルコール中毒という「問題」を考える時、酒を飲む、飲まないという自由意志と理性、ということに意識が行きがちであるが、どうしても飲んでしまう、自分自身の意思ではどうしようもない部分があるということを、当事者として深掘りしつつ、物語として結んでいるところが良い。

    0
    2025年04月15日

    購入済み

    愛している人が好きだ言ったから

    自分の好きな人が好きな小説家ということで、読んでみました。
    ただひたすらにエモかったです。
    刹那的な生き方、退廃的な生き方に対する葛藤と悦び、生と死の狭間で揺れる心の在り方などの描写がひたすらにリアルでした。

    #エモい

    0
    2024年10月03日

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