ルポ十四歳 消える少女たち

ルポ十四歳 消える少女たち

935円 (税込)

4pt

4.1

「14歳で変わり、15歳で風俗の世界に飛びこんでくる。もう手のつけようがない」――いとも簡単に援助交際に走る少女たち。救うべき親もまた、何も言えず放任のまま。帰るべき家庭はなく、身を売ることで自分を消す少女たち。その生態を明かす。家族の崩壊と揺れる性を綿密に追う著者最後の渾身のルポ。「帰る家庭もなく、身を売る私たち。でも死なないわ。諦めないわ」という、援助交際する少女たち、 14歳のホンネと生態。

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ルポ十四歳 消える少女たち のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2011年08月26日

    「プロレス少女伝説」や「同性愛者たち」を読んで、なんと類いまれなルポライターだろうかと思っていたら、2001年にあっけなく亡くなり驚きつつ惜しんだ。自分の体を売り街で生きる十代を追ったルポルタージュだ。サンフランシスコと日本で。バブル崩壊後、貧困以外の理由で街でサバイブする子供が増えているそうだ。そ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    できることなら★をもっと沢山つけたいくらいの本。ストリートサヴァイヴァーというアメリカの言葉を手がかりに、身体を売る日本の女の子たちの言葉を引き出したルポ。彼女たち自身だけでなく、親や買う側、搾取する風俗の人間、警察、米国のシェルターの人間と実に丹念に辛抱強く聞き取っていく姿勢に敬服。急逝されてしま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年04月17日

    本当に、複雑な問題を丁寧に咀嚼し身を切るような思いに堪えながら読みやすく明瞭な文章を書ける人だったのだなあと思う。だから、とても残念。井田真木子さんの新たな文章を読む機会はもう無いのだから。

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    Posted by ブクログ 2014年07月12日

    「時代」を読みとる
    というのは こういう視点を持つことなのでしょう
    「人」に寄り添う
    というのは こういう会話をもっことなのでしょう

    すてきな ルポライターを
    私たちは 失なってしまったものです

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    Posted by ブクログ 2013年08月17日

    渋谷にたむろし、体を売って生活する10代の少女たち。彼女らへのインタビューを通してその姿を追ったノンフィクション。

    中でも冴矢という娘のエピソードが中心。作者は彼女をサンフランシスコまで連れて行き、現地の「ストリートサヴァイヴァー」の娘と引き合わせる。

    このように、ある意味過剰なまでに対象に入り...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    八年前、街にはコギャルと呼ばれる女子中高生が闊歩し、”チーマー”なんていう若者グループが夜な夜なネオンの点滅する盛り場をうろついていたらしい。
    らしい、と書くのは、私はこの当時田舎におり、都会の若者たちの現状などまるで知らなかったからだ。ただ、そうした人種がいることはTVを通して認識していた。なぜ彼...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年05月22日

     副題が「消える少女たち」とある。とてもショッキングな副題なので興味津々で読んでみた。先進国の場合、売春の原因が貧困に起因しているわけではない。貧困とは食べるもの着る物が満足に得られない状態を言う。食べるに困らない者、それも強制されるでもない少女が売春に走る原因は何処にあるのだろう。

     著者のイン...続きを読む

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