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ほろびゆく者、その運命の哀れさを克明に描き出した古典の傑作を、吉村昭が、わかりやすく臨場感に満ちた見事な訳で鮮やかに再現。約70年にわたる平清盛を中心とする平家一門の興亡が、壮大な物語を貫く大きな骨組みをそのままに甦る。時代を超越した真髄を味わえる、いつか読みたかった古典現代語訳の決定版!
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Posted by ブクログ
原文の空気感を残した、簡潔で読みやすい平家物語です。 時代劇等での義経はイケメン俳優か演じていますが、物語では色白で背が低く、前歯がとくにつきでているとなっています。これが本当の姿でしょう。 頼朝は、自分が清盛に助けられたために平家を滅ぼすことになった教訓から、平家を根絶やしにします。自分の兄弟まで...続きを読むも殺してしまうような猜疑心が強い印象があります。 最後には頼朝の子孫が味方だったはずの北条氏に殺されてしまうというのは因果応報でしょうか?
吉村昭の作品は色々と読んでいるのだが、本作は「異色作」と言えるのかもしれない。が、なかなかに興味深く読んだ。 本作は「古典文学を現代語訳というようにすることで、少年少女向けとして世に問う」という企画で登場しているのだという。言わば「現代語訳『平家物語』 吉村昭 訳」というような一冊なのだ。 吉村昭は...続きを読む熱心に取材を重ね、そういう成果を踏まえた、作中世界で流れる時間や景色が強く感じられるような、濃厚で精緻な描写で知られていると思う。本作は必ずしもその「本来のスタイル」ということでもない。「翻訳」なのだ。同時に、伝えられている『平家物語』を詳細に訳出しようというのでもない。好いテンポで、「普通の小説」として読み易いように整理して綴っているのだ。そういうことで、作品の起りは「少年少女向け」ながらも、自身も含めて「嘗ての少年少女」、「少年少女と呼ばれた時期も在った筈」という人が読んでも、「有名な『平家物語』はこういう感じ」と興味深く愉しむことが叶う。 『平家物語』は、通読したことがなくて―と言うより、個人的には「通読した」という方に出遭った記憶が無い…―も、題名は多くの人に知られ、作中に登場する史上の人物達の一部、描かれる挿話の一部も意外に知られていると思う。そういう訳で、『平家物語』にも言及が在る人物や挿話に題材を求めたような小説も色々と在るとは思う。が、本作はそういうモノとも違う。 巻末の解説によれば、吉村昭は随分と悩みながら本作を完成させたようである。各作品で吉村昭が示した流儀を半ば封印して綴り続けたのだから、「産みの苦しみ」は大きかったのかもしれない。が、それだけに「『平家物語』とは?」に判り易い回答例を示してくれる一冊に仕上がっている。 『平家物語』で取上げられる所謂「源平合戦」に関しては、物語と史実との違いが指摘されている事項も色々と見受けられる様子である。が、所謂“琵琶法師”の「弾き語り」という芸能の題材となって伝播し、継承され、時代が下って読物となって伝わっている『平家物語』の内容は、「俗にこういうように信じられている歴史」という観方が出来るかもしれない。それが判り易く整理された本書のようなモノに触れるのは、それ自体に価値が在るかもしれない。 本作を読んでいて思った。「源平合戦」の時代は「遠い昔」である。が、実に「不透明な時代」で、当時の色々な人達の葛藤のようなモノが渦巻いている。そういう「時代の不透明さ」というような要素は、多分この『平家物語』の「源平合戦」のもっと以前から、現代に至る迄、「各々の時代なりに…」という具合に存在し続けているのではないだろうか。 『平家物語』の原本のような、所謂“古文”を読むのは敷居が高過ぎるかもしれない。が、本作はその内容を「普通の小説」という感じで知ることが叶う。なかなかに好いと思う。
祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり。 誰もが一度は耳にする平家物語の冒頭であるがその内容は初めて読んだ。 独特の死生観を持った吉村氏による現代語訳で読みやすかった。 清盛の横暴、それを諫めバランスを取っていた子重盛。その重盛の死後、一気に破滅へと突き進む平家一族。源平の戦いとその間で激流に巻き込ま...続きを読むれる子や女性たち。頼りない法皇。イメージとは違う気性の荒い義経と嫉妬深いが情に厚い頼朝。 様々な思惑とサムライたちの尊厳が栄枯盛衰の儚さを際立たせている。
原典を読む自信はないけど、内容は知りたい、とある舞台を見に行って思ったので読んでみた。教科書ではほんの一部しか出てこなかったし、話が繋がらなかったけど、一通りの流れを理解するには読みやすくてよかった。
諸行無常。記録文学の名士が描く平家物語。歴史の証跡を辿るのではなく古典の記述そのものを再現する。盗作しているようで後ろめたさを感じたという。膨大な登場人物。それぞれの運命。少ない感情描写の中にその思いを想像する。流れる歴史を一話一話でも完結させてる。全盛期の驕り高ぶり。根にもたれた恨みは衰えた時に表...続きを読む出する。頭を丸め感傷に浸りながら生きる。敗れた後はそれすら許されない。栄枯盛衰。賢者は歴史に学ぶ。権力交代は何某かの進歩をもたらす。…栄えてなくても終わらぬ政権。過ちが正されることもない。現代日本の衰退は続く。
「講談社少年少女古典文学館」シリーズに収録された『平家物語』のダイジェスト版です。 著者自身が初めて『平家物語』を読んだのは中学3年生の夏のことで、同じ年代の読者に向けて書かれたものでしょうか。平明でありながら端正な日本語で、『平家物語』のあらすじをたどることができます。 『平家物語』には多くの...続きを読む入門書や解説書、現代語訳やダイジェスト版などがありますが、個人的には『平家物語』の世界に触れるための最初の一冊として、優れた道案内になってくれるように思います。
前に誰かの(司馬さん?)平家物語1巻だけ読んで ちょう面白かったけど 1巻でとまってて気持ち悪かったから 読めてよかった~ 現代語訳 すっきりしてて読みやすいー! すごい首はねたり引き回したりものすごいな すごい時代だ 那須与一とかね、名前しか知らなかったし もりもりした平家一族も誰が誰やらだ...続きを読むったけど イケメンあつもりとかね 重盛いいひとだし これもりかわいそうだし けっこうさらっとよくわかった 読んでよかったー
読みやすそうな文体に惹かれて購入。 中学レベルの日本史の知識しかない状態で読んだけど、すごくわかりやすく面白かった。 あらすじは知っているものの、後半は切なくなってしまう。 そんな最後の最後まで追い詰めて殺さなくてもいいのに…。 純粋に思ったのは、人死にすぎ、首斬りすぎ。 この時代、その辺死体だらけ...続きを読むなんじゃないだろうか… あと、義経が不憫。
来年の大河ドラマに向けての予習に、最適の一冊!読みくだし文や現代語訳にしてあるというのではなく、吉村昭調に読みやすくなってます。栄枯盛衰・ものの哀れを味わってください。
少年少女向けの現代語訳として書かれたということで、非常に分かりやすく且つ簡潔。 以前読んだ吉川英治氏の新平家物語が大河ドラマなら、こちらは2時間ドラマ。 平家物語の入り口として良書だと思う。
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吉村昭の平家物語
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吉村昭
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