高熱隧道

高熱隧道

572円 (税込)

2pt

黒部第三発電所――昭和11年8月着工、昭和15年11月完工。人間の侵入を拒み続けた嶮岨な峡谷の、岩盤最高温度165度という高熱地帯に、隧道(トンネル)を掘鑿する難工事であった。犠牲者は300余名を数えた。トンネル貫通への情熱にとり憑かれた男たちの執念と、予測もつかぬ大自然の猛威とが対決する異様な時空を、綿密な取材と調査で再現して、極限状況における人間の姿を描破した記録文学。

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高熱隧道 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    戦時下での黒部ダム建設の過酷な労働状況を読み進めながら、働くという行為に向かう気持ちには共感できる場面が多かった。同時に、いとも簡単に人命が失われる、現代との著しい相違にも驚愕した。毎日当たり前のように使っている道路、橋、水道などの社会基盤を届けてくれた先人達に、感謝しなければならないと思った。

    0
    2024年07月13日

    Posted by ブクログ

    起承転結ならぬ転転転結で読む手が止まらない
    昔の日本人の体力は凄いものだったんだと感心させられた
    地道な作業の積み重ねと人夫達の汗と涙と命で不可能と思われる高熱隧道が完成した
    黒部ダムへ行きたくなったし行きたくない気持ちも同時に出てきた
    そのくらい凄い本だった

    実話なのよね…すごい

    0
    2024年06月07日

    Posted by ブクログ

    正月の地震の時に日本海側にいて、実は近くの避難所に避難をしたのだが、幸い居たところはひどい被害にはあわなかった。だが、道一本隔てた知人の家の庭の石燈籠が落ちたり、壁に亀裂が走った。地震のあと、余震を警戒して火を使わずにすごしたが、毎夜、氷点下はまぬかれたものの、室内の気温が1℃、や0.5℃で、雪が降

    0
    2024年05月26日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。今まで知らなかった土木作業、トンネル工事の描写は興味深かった。最高165℃にもなる隧道工事に苦戦する技師、人夫たち。特に現場で働く人夫たちはダイナマイトの不発弾による事故や泡雪崩による事故で300人以上もなくなっており、作中でも描かれていたが技師と人夫の立場が資本主義って感じがした

    0
    2023年10月14日

    Posted by ブクログ

    黒部第三発電所建設のための軌道トンネル掘削を描いた本作品。
    黒四ダム建設のような荒々しい男の戦いをイメージして読み始めたものの、ただただ過酷な自然との戦いが休むことなく続き、事故が起きる度に打開策に注力し、やがて克服する人々の様子を描いているのだけれども、少しも自然に勝ったという気持ちを抱かせてくれ

    0
    2023年09月01日

    Posted by ブクログ

    骨太な構成、緻密な心理描写と繋がり、なのに読みやすく、飽きのこない内容、あまりにも小説として完成している‥。読んでいて夢中になってしまい一文一文読み飛ばしせず丁寧に読んだにも関わらず、仕事のある日の夜2日間で読破。

    0
    2023年08月02日

    Posted by ブクログ

    黒部のダム工事と聞くと黒四ダムしか思い浮かばなかったけれど、これは仙人谷ダム建設にまつわる話だった。 黒部峡谷での工事が難しいのは、道とも呼べない断崖絶壁の狭隘な場所での資材の運搬だと思っていたけれど、それに加えて166度にも達する高温との闘いがあったとは・・・。 そんな環境下でのご苦労は想像だに出

    0
    2023年04月29日

    Posted by ブクログ


    黒部第三発電所に付随する隧道を掘り進めた男達の話。
    『高熱隧道』とあるが、それと平行して描かれるのは、雪山・雪崩といった圧倒的な“冷たい”脅威で、熱と冷気のコントラストが人の生命を拒絶する自然の圧倒的脅威として写り、絶望感が凄い。
    特にヒリつく様な緊迫感で描かれる、国のインフラを支えている“人夫”

    0
    2023年04月05日

    Posted by ブクログ

    黒部峡谷に発電所を作るためにトンネルを掘り続けた技師と人夫の文学。雪崩が起きるような場所なのに、100度越えのトンネル内で作業をしなければならないという、人がいられる環境ではない工事の極限さが書かれています。
    この本はあくまでも小説なので、本当の話ではないですが、作中に出る工事や事件は文献を調査し表

    0
    2024年05月11日

    Posted by ブクログ

    トンネル工事の過酷さを知るだけでなく、自然を相手にするインフラ工事の難しさに想像を膨らませることができた。「死ぬ気で働く」とは言葉で言うのは簡単だが、本当の生死のはざまで働く現場監督や技師たちの想いや生き様に感銘を受けた。
    私事だか、父がゼネコンで働き、これまで国内外のトンネル工事やダム建設、道路工

    0
    2024年09月16日

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