中公新書の検索結果

  • 年貢 せめぎ合う江戸時代の領主と百姓

    年貢 せめぎ合う江戸時代の領主と百姓

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,155円 (税込)
    電子版は本文中の写真を多数カラー写真に差し替えて掲載。 江戸時代、税の中核は年貢だった。 大名領が石高で表されるように、年貢は社会全体のありようまで規定していた。 だが、その実体はあまり知られていない。 検地によって面積と地味を定め、毎年の検見で作柄を調査し、負担額が決まる。 いつ払うか、貨幣で払うか現物で払うか、どこに納めるか等にも細かな規程があった。 一方で領主・百姓双方の思惑によって丁々発止の交渉が繰り返された。 年貢の成立から終焉までを巨細に解説する。 ■□■目次■□■ はじめに 第一章 古代から豊臣政権期までの年貢 第1節 年貢の始まりから戦国時代まで 年貢の始まり/中世の百姓はなぜ年貢を納めたのか/戦国大名の検地と年貢/村による年貢請負 第2節 豊臣政権期の検地と年貢徴収 太閤検地/検地の実際/豊臣政権の年貢徴収法 第二章 江戸時代の年貢 第1節 年貢の意味と検地・石高制 年貢は税か地代か/江戸時代の検地/検地の用具と方法/石高と石高制/石高が年貢高から生産高へ 第2節 年貢の取り方 年貢の負担/厘取法と反取法/畝引検見と有毛検見/定免法への転換/年貢のあり方の時期的変化 第3節 年貢以外のさまざまな負担 多様な負担/漁村の貢租 第三章 領主からみた年貢 第1節 幕府領の場合 幕府領の年貢/幕府領の石高・年貢収入・年貢率の推移/一八世紀半ば以降の状況/一九世紀(江戸時代後期)の状況 第2節 大名領の場合 長州藩(萩藩)/熊本藩など/民政軽視の傾向 第3節 旗本領の場合 旗本領の年貢/年貢の地払い/年貢に代わる上納金の賦課/武左衛門の得た特権/先納による年貢の変質/村々による勝手賄 第四章 百姓からみた年貢 第1節 江戸時代の村と百姓 江戸時代の村とは?/村の住民/村の仕組み/村行政と教育・医療・セイフティネット/江戸時代特有の金融慣行 第2節 年貢を数字でみる 農業生産力の発展/一反当たり収穫量の増加/百姓にとっての年貢の重さ 第五章 年貢の賦課から上納まで 第1節 村における年貢の割付と徴収 村請制の意義/村に年貢割付状がやってくる/納付証明書に当たる年貢皆済目録/百姓各戸への年貢の割り付け方/村の蔵/重層する年貢請負 第2節 江戸への年貢米輸送 幕府領の年貢米輸送と村々の連合/主張する惣代庄屋たち/東北から江戸への年貢米輸送/買納の基準米価をいくらにするか/全国の納惣代の連携/廻米をめぐる百姓と武士 第六章 年貢をめぐる対立 第1節 百姓一揆と年貢 百姓一揆が起こる/前橋藩領の百姓一揆 第2節 村請制と村方騒動 百姓が定免法を求める/個々の百姓の年貢額は村が確定する/名主と百姓の納得ずくの年貢勘定/村方騒動が起こる/一つの村から全国を見渡す 第七章 年貢の矛盾が深まる 第1節 領主の理念と村の対応 年貢と村入用――信濃国高島藩領からみる/高島藩の年貢徴収法/徳帳仕法の特徴/村請制と公私分離/村入用と歩割仕法/歩割仕法の特徴/藩の意図と村の抵抗/表と内所、公と私 第2節 米相場がもたらすトラブル 松前藩領の酒田買替米/酒田買替米をめぐるトラブル/村役人と小前の対立/酒田買替米が教えること 第3節 村方騒動から百姓一揆へ 観音寺村の村方騒動/続く村内トラブル/百姓一揆と検地帳の破棄 終章 年貢から地租へ 地租改正と年貢の終焉/年貢とは何だったのか 注 参考文献
  • 思い込みの経済学 AI時代のお金・仕事・社会

    思い込みの経済学 AI時代のお金・仕事・社会

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,254円 (税込)
    物価の高騰、働き方の変化、そして生成AIの登場――。 私たちは時代の転換期を生きている。 ここで注意したいのが「思い込み」だ。 人は誰しも思考のクセがあり、過去の体験や直感に従って間違った判断をしてしまいがちなのだ。 本書はお金、仕事、社会のルールなどとの向き合い方を、経済学の観点から考える。 AIは人間の仕事や判断を代替するのか、それとも補完するのか。 不確実な時代を生き抜く考え方のコツを探る。 ■目 次■ はしがき――立ち止まって、考える 第一章 お金とリスクの本質――「バランスシート」で思考する 1 金(ゴールド)投資の罠 2 金融教育において「中立」は必ずしも適切ではない 3 日本政府のヘッジファンド戦略――「借金200%」の勝因とリスク 4 ガチャガチャはなぜ愛され続けるのか 5 「ルール」を持ってお金を考える 第二章 AIと成長の本質――補完か代替か、楽観か悲観か 1 経済成長に影響する三つのシナリオ 2 AIの得意な仕事、苦手な仕事 3 ChatGPTがもたらした「見えない価値」 4 使う人と、使わない人の格差 5 「知識崩壊」という悪循環 6 変化する科学の方法 7 日本企業の生産性と雇用はどうなる? 8 AIのジレンマ――それは福音か、厄災か コラム AIの歴史――ルールベースの第1世代から生成する第4世代へ 第三章 技術革新と人間の能力――AIは人間の仕事を奪うのか? 1 キーエンスとノーベル賞学者が示した「身体性からの解放」 2 「代替」と「補完」の経済学 3 「描く人」から「描かせる人」へ―― 蔦屋重三郎の働き方 4 生成AIが暴いた、知的労働の本質 5 人間に残された仕事――判断と責任 6 若手は誰から学ぶのか 7 優れた管理職の条件――自己推薦の罠と、経済的意思決定力 8 優れたリーダーは人間もAIもうまく使う 9 何を学ぶべきかが変わる――学校・企業・個人の適応 第四章 働き方の呪縛を解く――「貪欲な仕事」、性差、転職 1 「貪欲な仕事」の正体――長時間働く人ほど優秀だという思い込み 2 30年前の技術・家庭科の影響――男は仕事、女は家庭という思い込み 3 囲い込みか、育成か――競業避止義務の岐路 4 企業理念で業績は上がるのか 第五章 「思い込み」を解くナッジ――社会とバイアスの本質 1 公平で利他的なAIと、バイアスにまみれた人間 2 裁判官でさえ「休憩」や「気温」に左右される 3 「控えてください」はなぜ通じないか――損失回避と現状維持バイアス 4 科学と政策の間にあるもの――新型コロナが残した課題 5 ボトルネックは「意識が低い」ではなかった 6 「伝え方」で差別は変わる―多元的無知の罠 7 外国人労働と排外主義 8 人々をよりよい方向に、そっと押す  あとがき  参考文献
  • 福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

    福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会

    ビジネス・実用
    4.2
    1巻1,320円 (税込)
    アメリカにおける福音派の巨大な存在感は、近年よく言及される。しかし、彼らはどのように影響力を拡大し、トランプ大統領の誕生や再選、あるいは政治的・文化的闘争に関係していったのか。本書は、第二次世界大戦後のアメリカの軌跡を、福音派とその背景にある終末論に着目して描き出す。そこからは大統領の政治姿勢はもとより、中絶や同性婚、人種差別、イスラエルとの関わりなど多くの論点が見えてくる。 まえがき 序 章 起源としての原理主義 第1章 「福音派の年」という転換点――一九五〇年代から七〇年代 1 原理主義者と福音派のはざまで 2「福音派の年」とカーター大統領 3 終末に生きる選ばれし者たち 第2章 目覚めた人々とレーガンの保守革命――一九八〇年代 1 政治的な目覚め 2 モラル・マジョリティの誕生 3 レーガン政権と福音派のせめぎ合い――保守革命の裏で 第3章 キリスト教連合と郊外への影響――一九九〇年代 1 パット・ロバートソンの政治戦略 2 フォーカス・オン・ザ・ファミリーと伝統的家族観 3 クリントンの信仰と六〇年代の精神 4 ウォルマートとメガチャーチの止まらぬ拡大 第4章 福音派の指導者としてのブッシュ――二〇〇〇年代 1 ボーン・アゲイン大統領とネオコンの思惑 2 九・一一と小説のなかの終末論 3 信仰の公共性 4 スキャンダラスな福音派と右派の失速 第5章 オバマ・ケアvs.ティーパーティー――二〇一〇年代前半 1 初の黒人大統領と福音派左派 2 オバマ・ケアと中絶問題 3 ティーパーティー運動 4 アメリカ建国偽史 5 高まる人種間の緊張 第6章 トランプとキリスト教ナショナリズム――二〇一〇年代後半~ 1 白人とイスラエルの味方として 2 保守化する司法と中絶・同性婚問題 3 キリスト教国家と非宗教者 終 章 アメリカ社会と福音派のゆくえ あとがき 主要参考文献 略年表 主要人名索引
  • 中国近現代史 清朝末期から21世紀の強国化まで

    中国近現代史 清朝末期から21世紀の強国化まで

    ビジネス・実用
    3.0
    1巻1,320円 (税込)
    19世紀のイギリス進出と「西洋の衝撃」以降、存亡の機に直面した清帝国。 アヘン戦争、日清戦争、辛亥革命で崩壊し、中華民国が誕生する。 日中戦争、国共対立を経て、中華人民共和国が成立。 文化大革命という惨劇、改革開放、そして21世紀に強国化を目論む中国の歩みは、世界史と密接に結びついていた。 西洋や日本にどう反応して社会主義国となり、経済発展を遂げたのか。 200年の歴史をグローバルな視座で読みとく。 【目 次】 まえがき 序 章 世界潮流への共鳴と抵抗 1 中華文明と世界の出会い 中華と中華文明とは?  西洋文明との接触 2 アヘン戦争後の華夷秩序の変容 華夷秩序とは?  伝統王朝から近代国家へ 第1章 王朝から共和国へ――中華民国の誕生 1 日清・日露戦争と近代国家への転換 アジアでの憲政の拡大  立憲君主制の模索  ジャーナリズムと女性  憲法制定と議会開設 2 世界的憲政潮流のなかの辛亥革命 孫文と中国同盟会  三段階の革命論  始動する革命  憲政と革命が交錯する辛亥革命  共和国の誕生  北京政府の近代化政策  二つの約法の対立 3 第一次世界大戦と新たな文明の模索 混沌とする政治情勢  大戦期の情況  共和国の正常化を目指して  新たな文明のあり方  新しい概念の流入 第2章 近代化と大衆化――中華民国の変容 1 同床異夢の中国国民党と中国共産党 新文化運動による思想の活性化  五四運動による思想の分化  女性解放論と優生学  中国共産党の成立  国民党と共産党の異同 2 揺らぐ国際協調体制下での政権交代  北京政府から国民政府へ  国際協調体制と中国  存在感を増す地方と社会  法制の近代化  内部対立を繰り返す北京政府  国民革命の発動 3 アメリカのグローバル化と中国社会の大衆化 財政・経済とグローバル金融システム  アメリカナイゼーションと反帝国主義運動  マスメディアの発達と消費文化の浸透  大衆化と女性  深刻化する社会の分断 第3章 自由と統制――中華民国の復興 1 満洲事変の衝撃と政治・経済の新展開 国民政府の強さと弱さ  胡適と人権論争  満洲事変と憲政準備  民主独裁論争と中国的近代化論  大衆化社会の矛盾共産党の動き  国民党政権下の国政選挙 2 日中戦争期のナショナリズムとリベラリズム 盧溝橋事件とナショナリズム  憲政と抗日——国民参政会  国民党の弱体化  奥地の経済  総動員体制は構築されず  戦中の民主憲政運動  民族と女性  戦後構想 3 第二次世界大戦後の民主化と「中国革命」 中華民国憲法の制定  戦後中国の分裂  アメリカ文化の流入  変則的な議会制  新たな民主制度の迷走  憲政から革命へ 第4章 資本主義から社会主義へ――中華人民共和国の成立 1 共産中国 冷戦と非冷戦のはざまで 共産中国を取り巻く国際環境  「一つの中国」をめぐる一般論社会主義という概念   中ソの異同  党権力の浸透  統制をめぐる国際比較  政治の中国化  「大躍進」と特異な社会主義 2 世界からの孤立と文化大革命 厳しさを増す対外環境  文化大革命の発動と混乱  文化大革命と人間の尊厳  世界史のなかの文化大革命  対外戦略の転換  日中関係  計画経済期の実態  計画経済期の農業  改革開放を準備した特質 3 大陸中国にとっての香港・マカオ・台湾 避難所として  統一対象として  香港から大陸中国へ  大陸中国と香港と台湾のトライアングル関係 第5章 冷戦後の強国化――中華人民共和国の発展 1 改革開放とソ連・東欧諸国の崩壊 グローバルな時代性  社会主義的民主の再建  経済改革と政治改革  民主化の挫折と経済の発展   ソ連と東欧諸国との比較   新たな中国モデル 2 グローバル資本主義のなかの中国共産党の変容 改革開放の光と陰  花開く思想文化とその分岐  共産党の変質  多元化する経済と社会  改革開放と台湾 3 中華文明の復興と米中対立の高まり 高度成長と大国化志向  普遍性を求める思想文化——魯迅から中国SFとフェミニズム 終 章 グローバル時代の中国の観方 1 日本の中国観の変遷 日本社会からのみえ方  中国観の世界比較 2 中国社会との対話 中国社会からのみえ方  日中間で必要な対話 あとがき 主要参考文献 / 関連年表
  • 死後の意識 科学とスピリチュアリティの宗教社会学
    NEW

    死後の意識 科学とスピリチュアリティの宗教社会学

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,265円 (税込)
    人は死んだらどうなるのか――。 多くの物語が紡がれ、無数の議論がなされてきた問いだ。 本書は、19世紀半ばから現代まで200年近くの東西のスピリチュアリティ文化を追跡。それらが各時代の意識をめぐる科学などと交差し、心霊科学やニューエイジ運動、スピリチュアル・ブームといった潮流を生んだことを描く。特に前世記憶、霊媒交信、臨死体験の三つの現象を取り上げ、現在を生きる私たちの死後観を浮き彫りにする。 まえがき 序 章 死後の意識を探る 第1章 欧米のスピリチュアリティの近代史――霊界思想から心霊研究へ  1 霊界を描いた人びと――スウェーデンボルグからケイシーまで  2 死者と語る時代――スピリチュアリズムの勃興  3 霊媒交信の検証と懐疑  4 意識の所在をめぐる新たな問い 第2章 日本のスピリチュアリティの成立と展開――霊魂論争から霊術系新宗教へ  1 霊魂をめぐる論争――近代日本の模索  2 超常現象への関心――千里眼事件から心霊研究へ  3 心霊科学の導入――浅野和三郎とその周辺  4 戦中・戦後の新宗教と霊界観――大本から霊術系新宗教へ 第3章 前世を語る子どもたち、死者の声を聴く人びと  1 前世記憶研究の出発――イアン・スティーヴンソンの開拓  2 欧米の事例と理論的展開――ジム・タッカーの研究  3 日本の前世記憶研究の展開――大門正幸の取り組み  4 霊媒交信―科学的検証と大衆文化のあいだ 第4章 死の淵からの報告――臨死体験をめぐる探究  1 光のトンネルを抜けて――体験者たちの証言  2 科学は何を捉えたか――測定と理論化の試み  3 脳が見せる幻か、魂の旅立ちか―解釈の対立  4 スピリチュアリティ文化による臨死体験の意味づけ 第5章 意識革命の時代――カウンターカルチャーからニューエイジへ(1960~90年代前半)  1 カウンターカルチャーと意識の探求  2 チャネリング・前世療法と死後観の再構成  3 ニューサイエンス言説の興隆――ホログラフィック宇宙論をめぐって  4 日本の精神世界ブームと「癒し」への転換 第6章 ポスト・ニューエイジ期の楽観的死後観(1990年代後半以降)  1 量子のメタファーによる死の語り直し  2 個人化された啓示と「魂の選択」  3 科学者の語りと意識探求の医療化  4 日本のスピリチュアル・ブーム――「魂の物語」の浸透 終 章 「私」をめぐる物語の存続――科学・宗教・スピリチュアリティのあいだ  1 現代の死後観の三つの特徴  2 「主観的転回」のなかの死後観  3 自己の聖性――内面に見いだされる聖なるもの  あとがき  主要参考文献  スピリチュアリティ文化関連年
  • 応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

    応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻1,100円 (税込)
    室町後期、諸大名が東西両軍に分かれ、京都市街を主戦場として戦った応仁の乱(一四六七~七七)。細川勝元、山名宗全という時の実力者の対立に、将軍後継問題や管領家畠山・斯波両氏の家督争いが絡んで起きたとされる。戦国乱世の序曲とも評されるが、高い知名度とは対照的に、実態は十分知られていない。いかなる原因で勃発し、どう終結に至ったか。なぜあれほど長期化したのか――。日本史上屈指の大乱を読み解く意欲作。
  • 日本の海から魚が消える 温暖化、IUUの問題から陸上養殖の挑戦まで

    日本の海から魚が消える 温暖化、IUUの問題から陸上養殖の挑戦まで

    ビジネス・実用
    4.3
    1巻1,155円 (税込)
    サンマやマグロ、クルマエビ、アサリ、ウナギなど日々の食卓に並ぶ魚介類が日本近海で激減している。 原因は二酸化炭素増加による水温上昇や海洋酸性化に加えて、違法、無規制に行われる乱獲・密漁だ。 多様な生物で溢れていた日本の海が直面する危機に対して、どのような解決策があるのか。 環境改善につながるクジラの保護や世界各国の資源回復の取り組み、さらには著者自身が試みる陸上養殖などから、様々な可能性を示す。 はじめに――豊かな海はどこへ消えたのか 第1章 危機に陥る日本の海 漁獲量の急速な低下/サンマはなぜ不漁になったのか/韓国、台湾、中国の漁/サケの記録的な不漁/スルメイカ幼生の死/アニサキス食中毒の多発/サンゴの白化/ズワイガニ不漁と海氷の溶解/哺乳類最長寿のホッキョククジラと海氷の溶解/がんにならない理由/クルマエビと干潟の埋め立て/GHQと漁業協同組合/クロダイによる養殖海苔の食害 第2章 今なぜ温暖化と酸性化が起きているのか 二酸化炭素の大量排出/二酸化炭素の収支の内訳/海洋の役割/日本近海の現状/魚介類の生息場所の変化/溶解度の低下 第3章 生物に悪影響を及ぼす酸性化 魚の呼吸運動/魚を酩酊状態にする気体/テッポウエビのスナップ音/二酸化炭素増加の影響が大きい生物/真珠の溶解/海水の酸性化とアオリイカ 第4章 乱獲・密漁と食文化 乱獲と密漁が続く五つの理由/クロマグロ漁業の違反、無報告、無規制/産卵前の成魚の漁獲/カツオの漁獲量の緩やかな減少/美を追求する人間と深海ザメ/肝油の溜め込みと浮力/乱獲の影響を受けやすい生き物/アサリが棲む干潟の減少とエイの増加/アサリ産地偽装問題/サメにまつわる誤解/アワビの現在/海女文化の衰退/ニホンウナギの危機/養殖への挑戦/謎に包まれた生態/増えるマイワシとブリ/不規則に現れるモジャコ/マイワシに追いやられるサバ/ハタハタと食文化/ズワイガニを救え 第5章 クジラは温暖化を止める クジラの分類と食性/なぜ巨大化したのか/海の恐竜モササウルスの絶滅/優れた潜水能力/哺乳類がなぜ深海へ潜水できるか/地球規模の回遊/回遊を促すシャチ/海氷を利用するホッキョククジラ/20世紀の集中捕獲/植物プランクトンの吸収力/二酸化炭素の削減につながる潜水?/クジラは増えているか/目視調査/クジラの見分け方/マッコウクジラの潜り方 第6章 各国の資源復活の施策 ノルウェー――GPSで漁船の位置を把握/アイスランド ――臨機応変な漁場の閉鎖/オーストラリア――国による直接管理/ニュージーランド――漁場制限と報告義務/米国 ――資源調査と迅速な禁漁/日本――漁獲量の割り当て/漁業法改正/取締船と無線傍受/国連公海条約/世界の漁獲量と現存量/密漁の実態と対策/シーフード・ウォッチ/海の森作り/アマモの特性と重要性/日本企業のブルーカーボン活動/酸性化の抑制に働く海藻/激減したクルマエビの遺伝子保存 第7章 陸上養殖に向けての道筋 陸上養殖の現状とメリット/実現のために何が必要か/雇用を生み地方の活性化に寄与/養殖する魚介類の種類/大豆粕を利用したクルマエビ配合飼料/ティラピアの飼育水を利用したレタスの水耕栽培/海産エビの飼育海水を利用したトマトの水耕栽培/巨大魚タマカイ稚魚の飼育 第8章 人工海水の開発と持続可能な養殖技術 飼育水無交換の必要性/安価な人工海水の開発/エビの産卵誘発/珪藻の培養/糞と残餌を餌に変える/都市や山間部での可能性 あとがき 主要参考文献
  • ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

    ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

    ビジネス・実用
    4.1
    1巻1,188円 (税込)
    ユダヤ教を信仰する民族・ユダヤ人。 学問・芸術に長けた知力、富のネットワーク、ホロコーストに至る迫害、アラブ人への弾圧――。 五大陸を流浪した集団は、なぜ世界に影響を与え続けているのか。 古代王国建設から民族離散、ペルシア・ローマ・スペイン・オスマン帝国下の繁栄、東欧での迫害、ナチによる絶滅計画、ソ連・アメリカへの適応、イスラエル建国、中東戦争まで。 三〇〇〇年のユダヤ史を雄大なスケールで描く。 ■目次 序 章 組み合わせから見る歴史 第1章 古代 王国とディアスポラ 1 ユダヤ教以前のユダヤ人?――メソポタミアとエジプトのあいだで 2 ユダヤ教の成立――バビロニアとペルシア帝国 3 ギリシアとローマ――キリスト教の成立まで 第2章 古代末期・中世――異教国家のなかの「法治民族」   1 ラビ・ユダヤ教の成立――西ローマとペルシア 2 イスラーム世界での繁栄 西アジアとイベリア半島 3 キリスト教世界での興亡――ドイツとスペイン 第3章 近世――スファラディームとアシュケナジーム 1 オランダとオスマン帝国――スファラディームの成立 2 ポーランド王国との邂逅――アシュケナジームの黄金時代 3 偽メシア騒動からの敬虔主義誕生――ユダヤ教の神秘主義 第4章 近代――改革・革命・暴力 1 ドイツとユダヤ啓蒙主義――同化主義なのか 2 ロシア帝国とユダヤ政治――自由主義・社会主義・ナショナリズム 3 ポグロムとホロコースト――東欧というもう一つのファクター 第5章 現代――新たな組み合わせを求めて 1 ソ連のなかの/ソ連を超えるユダヤ人――社会主義的近代化 2 パレスチナとイスラエル――「ネーション」への同化 3 アメリカと文化多元主義――エスニシティとは何か むすび あとがき 参考文献 ユダヤ人の歴史 関連年表
  • 冷戦史(上下合本)

    冷戦史(上下合本)

    ビジネス・実用
    -
    1巻2,365円 (税込)
    (上巻)1945年に第二次世界大戦が終わると大国の協調は崩壊し、アメリカ中心の西側陣営とソ連中心の東側陣営による冷戦が始まった。ヨーロッパではドイツが東西に分断され、東アジアでは中国の国共内戦、朝鮮戦争という「熱戦」が勃発。さらに脱植民地化の潮流に米ソが介入し、冷戦は第三世界にも拡大した。上巻では、1962年のキューバ・ミサイル危機で核戦争寸前に至るまでを描く。世界的な視野から冷戦を俯瞰する通史。 (下巻)キューバ・ミサイル危機後、泥沼化するベトナム戦争が世界に衝撃を与えた。1960年代末から米中ソはデタント(緊張緩和)へ向かうものの、70年代末には再び対立が深まり「新冷戦」と呼ばれた。だが、その背後では西側経済の優位と東アジア経済の躍進により、第三世界の国々が社会主義を放棄しつつあった。そしてソ連にゴルバチョフが登場し、冷戦は終焉を迎えるが――。戦争と対立が続く現代に、冷戦は何を遺したのか。
  • 知的好奇心 改版
    NEW

    知的好奇心 改版

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,078円 (税込)
    人は報酬や罰がなければ学ばない存在なのか――。 本書は、この通説に心理学から異を唱え、人間には知的好奇心が備わっていることを明らかにする。 多くの実験から、人の持つ知的好奇心がどのように学習や問題解決を促すのかを解説。 画一的な教育や報酬に依存した学習の限界を指摘する。 子どもを豊かにする教育のあり方から、大人の知的活動まで、人間の学ぶ意欲の本質を探究した名著を改版。 毎日出版文化賞受賞。 はしがき 第一章 怠けものの心理学 動機づけとは何か  動機づけの伝統的理論  ミラーの実験  怠けものを活動させるには  人間の動機づけの特殊性  人間観の重要性 第二章 情報への飢え 安楽は楽ならず  情報への飢え  サルも情報を求める  無気力と思考の混乱  ホスピタリズム  多様な刺激の重要性  情報は好奇心の「栄養」 第三章 探索と回避 見慣れない物に対する怖れ  「不可解」な事物は怖れをひきおこす  新しい物への反感と保守主義  新しい怠けもの説への疑問  新奇な事物の探索  質問による情報収集  応答性と愛着の形成 第四章 知的好奇心と向上心 二つの知的好奇心  楽しい経験としての学習  好奇心と向上心  社会的相互交渉 第五章 未成熟の効用 遊びの機能  留巣性と離巣性  いちばんたよりない人間の赤ちゃん  生まれつきの行動のしくみ  遺伝的なしくみにかわる好奇心・向上心  向社会的動機づけと好奇心・向上心 第六章 幼児の知的教育 遊びと勉強は対立するか  幼児における旺盛な好奇心  トーキング・タイプライターによる学習  楽しい学習に必要な条件 第七章 知的好奇心を生かす授業 学習に内在する喜び  観察への興味を高める  知的好奇心をひきおこすには  知的好奇心を充足させるには 第八章 学習者中心の教育 授業のイメージ・チェンジ  学習者のイニシャティブの尊重を  学習者間の能動的相互交渉を  「参加者中心」のセミナー  教育改革をすすめる視点 第九章 「怠けもの」の社会的基盤 怠けものの心理学の基盤  疎外された労働  職人気質  疎外された教育  怠けものの心理学の弊害 第十章 擬似的内発性 疎外の進行と管理社会  「ものわかりのよい」管理者  生産性か人間らしさか  人間的個別化 人名解説/文献案内
  • オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史

    オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史

    ビジネス・実用
    4.3
    1巻1,100円 (税込)
    オスマン帝国は1299年頃、イスラム世界の辺境であるアナトリア北西部に誕生した。アジア・アフリカ・ヨーロッパの三大陸に跨がる広大な版図を築いた帝国は、イスラムの盟主として君臨する。その後、多民族・多宗教の共生を実現させ、1922年まで命脈を保った。王朝の黎明から、玉座を巡る王子達の争い、ヨーロッパへの進撃、近代化の苦闘など、滅亡までの600年の軌跡を描き、空前の大帝国の内幕に迫る。
  • 継体天皇 六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」

    継体天皇 六世紀に現れた世襲王権の「始祖王」

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻1,100円 (税込)
    5世紀以前、複数の王族集団から適格者が即位していた大王。だが6世紀初頭、北陸からヤマト王権の有力豪族の招聘によって、王権との血縁が不確かな継体天皇が即位する。彼はどのような背景を持ち、なぜ即位できたのか。あるいは新王朝だったのか――。 王位継承後、朝鮮半島の新羅、九州の国造磐井など敵対勢力と向き合い、反乱を収め権威を確立していく。血統重視の世襲による天皇家を創った「始祖王」継体天皇と、6世紀の倭の実態を描く。
  • 高専―戦後日本のエンジニア養成

    高専―戦後日本のエンジニア養成

    ビジネス・実用
    4.3
    1巻1,034円 (税込)
    高等専門学校(高専)は、五年制の高等教育機関である。 実験・実習を重視し、技術者の養成を目的とする。 1962年に誕生して以来、現在は50校以上を数え、卒業生は製造業、建設業からIT産業まで広く活躍している。 ユニークな教育システムはモンゴルやタイ、ベトナムで導入されるなど、世界的に注目されている。 本書では文部省や産業界、大学、短期大学、地方自治体が絡む高専の歴史を辿り、その実態と課題を摑む。 ■目次 はじめに産業立国を目指した日本の歴史の一断面 序章 戦前・戦後の技術者養成機関――一九四〇年代 1 戦前の教育制度と技術者教育 複線型の教育制度/戦前の技術者養成を担った高等工業学校/高専につながる学校 2 一九四七年、新制大学の成立 単線型の教育制度へ/新制大学と一般教育/技術者養成に不向きな新制大学 第1章 技術者養成をめぐる激論――一九五〇~六〇年代前半 1 高度経済成長と教育改革 高度経済成長期の大学定員拡充計画/新制大学制度への反発/産業界による五年制の高等教育機関要求/大学の研究・教育環境の悪化 2 短期大学改革と専科大学法案 中央教育審議会での短大改革案/短大と大学の対立/廃案となった専科大学法案 3 産業界の要望と大学の抵抗 文部省の考える科学技術教育/一般教育重視への批判/暗礁に乗り上げる第一五特別委員会 4 高専設置――文部省主導の折衷案 高専制度案の登場とその内情/池田勇人内閣の焦り/妥協としての高専制度/高専制度の成立/文部官僚による制度設計 第2章 量的拡充の時代――一九六〇年代 1 全国各地の誘致運動 地域振興の論理/一期校の誘致運動/公立高専/私立高専/渋滞する新設校/開校ペースの鈍化/誘致にまつわる地元負担/池田勇人内閣と高専 2 手探りの開校準備 初の入学試験/開校の準備/カリキュラム・教員組織の形成/恵まれた就職事情/商船高専の成立 第3章 充実と安定の時代――一九七〇~八〇年代 1 社会的要請に応えて 電波高専の成立/文部省の方針転換/幻の医学高専構想/学科拡充「一巡目」と制度的安定/地域社会との連携/情報通信と材料分野の需要/高校からの編入学/外国人留学生の受け入れ 2 卒業生の進路確保 初期の大学編入学/技術科学大学の設置/大学編入学後の学生生活/求められる教養 3 高専独自の課外活動 高専体育大会/ロボットコンテストなどによる教育活性化/課外活動で広がるつながり 第4章 多様化の時代――一九九〇年代 1 柔軟化する制度――非工学系分野への進出 高等教育改革/専科大学構想の挫折/大綱化によって高まる自由度/非工学系学科の設置と札幌市立高専/外部評価の導入 2 教育期間の延長――専攻科の設置と大学との関係 専攻科と高まる進学率/本科卒業生の称号問題/専攻科修了生の学士号/JABEEによる国際基準の審査 3 研究者としての高専教員 多岐にわたる校務/研究費と科研費/高専教員の人事 第5章 独法化とブランド化――二〇〇〇年代 1 中央の統制強化高専機構の設置 沖縄高専/行政機構改革と高専機構の発足/高専機構と各校の関係/法人化の功罪 2 ブランド戦略――文科省・高専機構の試行錯誤 「高度化再編」/結び付きの強化/多様化とグローバル化/文科省の考えるこれからの高専 おわりに――技術者養成はどこに向かうのか 政治と大学による翻弄/日本の高等教育の行方 あとがき 図版出典 参考文献 高専略年表
  • 経済社会の学び方 健全な懐疑の目を養う

    経済社会の学び方 健全な懐疑の目を養う

    ビジネス・実用
    4.1
    1巻946円 (税込)
    私たちが暮らす経済社会――経済的な関係が深く染みこんだ社会とどうつき合うべきか。その仕組みを知り、そこで起こる問題解決のために必要なこととは。データの重要性と限界、理論の功罪、因果推論の効果と弱点から、人間心理を扱う難しさ、歴史に学ぶ意義と注意点、政治との距離感まで、経済社会について学ぶためのヒントに満ちた一冊。溢れる情報に「健全な懐疑の目」で接し、社会を少しでも良くしたい全ての人々へ。
  • 教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

    教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

    ビジネス・実用
    3.8
    1巻968円 (税込)
    一九七〇年前後まで、教養主義はキャンパスの規範文化であった。それは、そのまま社会人になったあとまで、常識としてゆきわたっていた。人格形成や社会改良のための読書による教養主義は、なぜ学生たちを魅了したのだろうか。本書は、大正時代の旧制高校を発祥地として、その後の半世紀間、日本の大学に君臨した教養主義と教養主義者の輝ける実態と、その後の没落過程に光を当てる試みである。
  • 家族格差 パワーカップルから一人っ子、非婚まで
    NEW

    家族格差 パワーカップルから一人っ子、非婚まで

    ビジネス・実用
    -
    1巻1,265円 (税込)
    少子高齢化は、家族のかたちを大きく変えた。 一人っ子、非婚者の増加、「パワーカップル」……。 本書は20世紀後半~2030年代を射程に収め、家族と格差・不平等の関係を、人口変動の中に見出す。 三世代を対象に「祖父母に子育てを手伝ってもらい遺産をもらう人」や「介護で仕事を辞めたうえに遺産がない人」なども検証。 人口学と社会階層論を統合させた新知見で、家族が「格差拡大装置」になるメカニズムを解明する。 はじめに――「親ガチャ」の深層 第一章 誰が誰と家族をつくるのか 一 出会い・結婚・離婚の壁 二 結婚市場と同類婚・上昇婚・下降婚 三 非婚化は格差を拡大させるのか 第二章 結婚は格差を広げるのか 一 パワーカップルの虚像と実像 二 学歴・学校歴からみた同類婚の推移 三 同類婚と所得格差の複雑な関係 第三章 親子間で格差は連鎖するのか 一 子育ての階層格差 二 子ども数とひとり親家庭 三 「分岐する運命」 第四章 祖父母が孫に与える影響 一 不平等に対する多世代的な見方 二 日本で多世代視点が重要な理由 三 「祖父母の学歴効果」を超えて 第五章 家族格差の「正体」 一 社会階層論×人口学のアプローチで「社会的再生産」に迫る 二 異なる社会的再生産の趨勢は何を意味するか 三「日本の」家族格差とは何か:まとめにかえて あとがきにかえて 注 メソッド・ノート 参考文献
  • 安倍晋三 平成・令和の光と闇

    安倍晋三 平成・令和の光と闇

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    戦後最年少の52歳で首相に就任、8年8ヵ月の史上最長政権を誇った安倍晋三。祖父に岸信介を持つ政界のエリートは、自民党最右派として憲法改正を掲げたが一次政権では挫折する。 しかし政権復帰後、「アベノミクス」など経済政策により支持を獲得、6度の国政選挙に連勝し「安倍一強」体制を築く。彼の威光はG7でも際立ち、トランプ米大統領への対応など国際的評価も高かった。だが、安保法制など敵と味方を峻別する政治姿勢や、森友・加計学園、桜を見る会など権力の私物化への批判が付きまとった。 本書は波乱と毀誉褒貶に満ちた安倍の生涯を辿り、彼の政治を総括する。 目次 はしがき 序 章 ブルーブラッドの「使命」 第1章 傍流から主流へ――安倍と森喜朗・小泉純一郎 第2章戦後レジームからの脱却――第1次内閣の挫折 第3章 アベノミクスから積極的平和主義へ――第2次内閣 2012~ 第4章 外交の充実、国内の分断――第3次内閣 2014~ 第5章 瓦解する「一強」――第4次内閣 2017~ 終 章 突然の死と安倍の遺産 あとがき 安倍晋三 略年譜
  • モチべーションの心理学 「やる気」と「意欲」のメカニズム

    モチべーションの心理学 「やる気」と「意欲」のメカニズム

    ビジネス・実用
    4.1
    1巻1,210円 (税込)
    「やる気が出ない……」。職場で、学校で、家庭で、悩んでいる人は多い。自分だけでなく、他者のやる気も気がかりである。口でほめるのか、報酬を与えるのか、罰をちらつかせるのか。自らの経験と素朴な理論に基づいて対処しても、なかなかうまくいかない。そもそもモチベーションはどのように生じ、何に影響を受け、変化していくのか。目標説、自信説、成長説、環境説など、モチベーション心理学の代表的理論を整理、紹介する。
  • 人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

    人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻1,155円 (税込)
    古人骨に残されたDNAを解読し、ゲノム(遺伝情報)を手がかりに人類の足跡を辿る古代DNA研究。近年、分析技術の向上によって飛躍的に進展を遂げている。30万年前にアフリカで誕生したホモ・サピエンスは、どのように全世界に広がったのか。旧人であるネアンデルタール人やデニソワ人との血のつながりはあるのか。アジア集団の遺伝的多様性の理由とは――。人類学の第一人者が、最新の研究成果から起源の謎を解き明かす。
  • 観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い

    観応の擾乱 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い

    ビジネス・実用
    4.1
    1巻1,100円 (税込)
    観応の擾乱は、征夷大将軍・足利尊氏と、幕政を主導していた弟の直義との対立から起きた全国規模の内乱である。室町幕府中枢が分裂したため、諸将の立場も真っ二つに分かれた。さらに権力奪取を目論む南朝も蠢き、情勢は二転三転する。本書は、戦乱前夜の動きも踏まえて一三五〇年から五二年にかけての内乱を読み解く。一族、執事をも巻き込んだ争いは、日本の中世に何をもたらしたのか。その全貌を描き出す。
  • 日本の地方政府 1700自治体の実態と課題

    日本の地方政府 1700自治体の実態と課題

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    日本には都道府県47、市790、町745など、1700を超える地方政府がある。一般に地方自治体、地方公共団体と呼ばれ、行政機構のみが存在する印象を与えてきた。だが20世紀末以降の地方分権改革は、教育、介護、空き家問題など、身近な課題に直面する各政府に大きな力を与えた。本書は、政治制度、国との関係、地域社会・経済の三つの面から、国家の2.5倍の支出と4倍の人員を持つ地方政府の軌跡、構造と実態を描く。
  • 古文書返却の旅 改版 戦後史学史の一齣

    古文書返却の旅 改版 戦後史学史の一齣

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,056円 (税込)
    日本には現在もなお、無尽蔵と言える古文書が未発見・未調査のまま眠っている。 戦後の混乱期に、漁村文書を収集・整理し、資料館設立を夢見る壮大な計画があった。 全国から大量の文書が借用されたものの、しかし、事業は打ち切りとなってしまう。 後始末を託された著者は、四〇年の歳月をかけ、調査・返却を果たすが、その過程で、自らの民衆観・歴史観に大きな変更を迫られる。 戦後歴史学を牽引した泰斗による史学史の貴重な一齣。 1999年刊行の名著を改版。 目次 まえがき 第一章 挫折した壮大な夢 第二章 朝鮮半島の近さと遠さ――対馬 第三章 海夫と湖の世界――霞ケ浦・北浦 第四章 海の領主――二神家と二神島 第五章 奥能登と時国家の調査 第六章 奥能登と時国家から学び得たこと 第七章 阪神大震災で消えた小山家文書――紀州 第八章 陸前への旅――気仙沼・唐桑 第九章 阿部善雄氏の足跡 第十章 佐渡と若狭の海村文書 第十一章 禍が転じて福に――備中真鍋島 第十二章 返却の旅の終わり――出雲・徳島・中央水産研究所 あとがき
  • 史記 改版 中国古代の人びと

    史記 改版 中国古代の人びと

    ビジネス・実用
    3.5
    1巻1,210円 (税込)
    難解な中国古典の含蓄深い精神を現代に伝える名手の著者が、青年時代より敬愛し、研究しつづけてきた司馬遷の名著『史記』の精髄を展開し、その歴史観に近代的な照明をあたえて解釈をほどこす。 古代中国の群像は、宮刑の屈辱に堪えてまで歴史家としての使命に徹した司馬遷によって不朽となった。 竹簡百三十巻の大著を書いた人、書かれた人の精神は、新鮮な感動を伴って再現される。 文字を大きく読みやすくして改版。
  • シンクタンクとは何か 政策起業力の時代

    シンクタンクとは何か 政策起業力の時代

    ビジネス・実用
    4.3
    1巻1,012円 (税込)
    世界大戦や恐慌など、歴史上の危機から生まれたシンクタンク。革新的なアイデアをもとに政策を提言し、社会を動かしてきた。ポピュリズムの台頭や中国とロシアが仕掛ける「情報戦争」に直面する今、シンクタンクの「政策起業家」たちはどう応えるのか。「シンクタンク小国」日本の課題は何か。米国の現場を知り尽くし、現在は自らシンクタンクを率いるジャーナリストが、実体験を踏まえ、国際政治の最前線を描く。
  • 名水と日本人 起源から百名水まで、文化と科学でひもとく

    名水と日本人 起源から百名水まで、文化と科学でひもとく

    ビジネス・実用
    3.7
    1巻1,265円 (税込)
    電子版は本文中の写真をすべてカラー写真に差し替えて掲載。 日本人と水は縁が深い。「湯水のように」と言われるほど豊かな水は、炊事や洗濯など日常生活や酒造、灌漑などに利用されてきた。本書は、名水というキーワードから日本人と水の関わりを案内。弘法大師伝説が全国に広がる理由、歌枕と名水、茶の湯の文化などを時代ごとに解説し、さらに美人水や害虫駆除の泉などのユニークな水質、まいまいずやまんぽなど巧みな水利用も紹介。名水の歴史と科学、文化が一目でわかる。 □■□目次□■□ はじめに 序章 時代が求めた名水の変遷 1 名水とは何か? 2 時代によって移ろう名水 第一章 『古事記』『日本書紀』『風土記』が伝える水――神代~記紀時代 1 神代~記紀時代の水 2 『古事記』『日本書紀』に登場する水 3 『風土記』に登場する水 4 『万葉集』に登場する名水 5 神代の水と日本人の生活 第二章 日本人の心情を伝える和歌の名水――奈良時代~平安時代 1 『万葉集』で詠まれた名水 2 歌枕としての名水 第三章 人物ゆかりの水と宗教の水――平安時代~室町時代 1 天皇ゆかりの水 2 空海と日蓮にまつわる水 3 武士にまつわる水 4 文化人ゆかりの水 5 宗教にまつわる水 第四章 新たな水文化、茶人・茶事の水――室町時代~江戸時代 1 茶の伝来と喫茶のはじまり 2 茶にまつわる京都の名水 第五章 民衆の水――江戸時代の名水 1 地誌・名所案内記から見た京都の名水 2 人物に関わる京都の名水 第六章 生業の水――明治時代~現代 1 京都の地下水 2 酒造の名水 3 文明開化の水 4 ペットボトルで販売される名水 5 名水としての変遷 第七章 水質が生み出した名水 1 珍しい水質の名水 2 茶の湯に用いられた名水の科学的特徴 3 信仰に関係する名水の特徴 4 不思議な水 5 水質がよい水に生息する生物 第八章 自然環境と共存する巧みな水利用 1 水利用の匠「水船」 2 まいまいず井戸と上総掘り 3 六角井戸 4 マンボとショウズヌキ 5 間欠泉 6 水板倉 7 磨崖仏に存在する湧水の謎 終章 名水の名付けの「謎をひもとく」 あとがき 参考文献 平成の名水百選リスト 昭和の名水百選リスト 名水一覧
  • 荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで

    荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで

    ビジネス・実用
    4.4
    1巻990円 (税込)
    荘園は日本の原風景である。公家や寺社、武家など支配層の私有農園をいい、奈良時代に始まる。平安後期から増大し、院政を行う上皇の権力の源となった。鎌倉時代以降、武士勢力に侵食されながらも存続し、応仁の乱後に終焉を迎えた。私利私欲で土地を囲い込み、国の秩序を乱したと見られがちな荘園だが、農業生産力向上や貨幣流通の進展に寄与した面は見逃せない。新知見もふまえ、中世社会の根幹だった荘園制の実像に迫る。
  • ナチスと映画 ヒトラーとナチスはどう描かれてきたか

    ナチスと映画 ヒトラーとナチスはどう描かれてきたか

    ビジネス・実用
    3.7
    1巻990円 (税込)
    電子版は本文中の写真の一部をカラー写真に差し替えて掲載。 第二次世界大戦で数千万もの人々を死に追いやったヒトラーとナチス。彼らは新興メディアだった映画をプロパガンダの最大の武器として活用した。一方で戦後、世界の映画産業は、わかりやすい「悪」の象徴として、ヒトラーとナチスを描き続ける。だが、時代とともに彼らの「評価」は変わっていく。本書は、第Ⅰ部でナチ時代の映画を、第Ⅱ部で戦後映画での彼らのイメージの変遷を描き、「悪」の変容と、歴史と「記憶」の関係を探る。
  • 親日派-売国と愛国の韓国史

    親日派-売国と愛国の韓国史

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻1,210円 (税込)
    植民地時代の対日協力者で「売国奴」とされた親日派。 独立後の韓国は「反民族行為処罰法」を制定し多数検挙するが、反日闘士だった初代大統領・李承晩は事実上廃案にする。国家機能維持のためには親日派の協力が必要であり実利を取ったのだ。そのため戦後も政治や軍の中枢を親日派は占め続けた。 だが民主化後、親日派への批判が始まる。21世紀以降は、政治がその清算を強く求め、「日帝強占下反民族行為真相糾明に関する特別法」を制定、民間でも『親日人名辞典』アプリが配信されるなど、子孫を含めた糾弾が続く。しかし、その内実は現代政治に強く影響され 「政治カード」として大きく変質している。 一見すると明確な利益が見出せない問題に、なぜ韓国は1945年の「解放」から80年にわたって莫大な労力を割いてきたのだろうか。親日派から描く韓国近現代史。
  • 日本共産党 「革命」を夢見た100年

    日本共産党 「革命」を夢見た100年

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻1,210円 (税込)
    戦前から高度成長期にかけて多くの若者や知識人を惹きつけ、巨大な政治的磁場を作った日本共産党。東欧革命・ソ連崩壊などで深刻な打撃を受けたが、しぶとく生き残り、近年、野党共闘による政権交代を目標に据える。政権を担える事実上の社会民主主義政党になったのか、今なお暴力革命を狙っているのか。本書は、一貫して「革命」を目指しつつも大きく変化した百年の歴史を追い、国際比較と現状分析を交え同党の全貌を描く。
  • 物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

    物語 シンガポールの歴史 エリート開発主義国家の200年

    ビジネス・実用
    4.3
    1巻1,210円 (税込)
    1人当たりのGDPで日本を抜きアジアで最も豊かな国とされるシンガポール。1965年にマレーシアから分離独立した華人中心の都市国家は、英語教育エリートによる一党支配の下、国際加工基地・金融センターとして発展した。それは、表現・言論の自由を抑圧し、徹底的な能力別教育を行うなど、経済至上主義を貫いた“成果”でもあった。本書は、英国植民地時代から、日本占領、そして独立し現在に至る200年の軌跡を描く。
  • 職場のハラスメント なぜ起こり、どう対処すべきか

    職場のハラスメント なぜ起こり、どう対処すべきか

    ビジネス・実用
    3.6
    1巻946円 (税込)
    職場にはパワハラ、モラハラ、セクハラなど数々の嫌がらせ行為があり、多くの被害者を生み続けている。しかし日本では、社会的なルール不足により被害者の救済もままならず、基本的な統計も整っていないため実態把握すら難しい。ハラスメント規制の先進地域であるEU諸国の法整備に通じ、民間団体で相談活動に関わる著者が、日本での概況を解説。参考となる判例や法律の根拠、海外での事例などを紹介し、対策を提言する。
  • ホロコースト ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌

    ホロコースト ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌

    ビジネス・実用
    4.1
    1巻946円 (税込)
    ヒトラー政権下、ナチ・ドイツによって組織的に行われたユダヤ人大量殺戮=ホロコースト。「劣等民族」と規定されたユダヤ人は、第二次世界大戦中に六〇〇万人が虐殺される。だが、ヒトラーもナチ党幹部も、当初から大量殺戮を考えていたわけではなかった。本書は、ナチスのユダヤ人政策が、戦争の進展によって「追放」からアウシュヴィッツ絶滅収容所に代表される巨大な「殺人工場」に行き着く過程と、その惨劇の実態を描く。
  • 吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

    吾妻鏡―鎌倉幕府「正史」の虚実

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻1,100円 (税込)
    電子版は本文中の写真をすべてカラー写真に差し替えて掲載。 鎌倉幕府草創から中期までの事績を記した『吾妻鏡』。源頼朝挙兵に至る経緯、二代将軍頼家の暗愚、三代執権北条泰時の武勇と仁徳ほか、小説やドラマが描く挿話の多くはこの史料に基づく。幕府の公式記録とも言われるが、史実の錯誤や改変も少なくない。本書では平家追討、奥州合戦、実朝暗殺、承久の乱など主要な合戦や争乱の叙述を、近年の研究も踏まえて検証。「正史」に潜む虚構を洗い出し、隠された意図を明らかにする。
  • 物語 オーストリアの歴史 中欧「いにしえの大国」の千年

    物語 オーストリアの歴史 中欧「いにしえの大国」の千年

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    ローマ帝国の〝前線基地〟を源流とするオーストリア。神聖ローマ皇帝としてヨーロッパに君臨したハプスブルク家、モーツァルトやウィーン世紀末芸術など華やかな歴史に彩られる一方、オスマントルコの侵攻、第一次世界大戦敗北後の帝国解体、ナチスドイツによる併呑、連合国軍による分割統治といった苦難も重ねてきた。首都ウィーンだけでなく、ザルツブルク、ティロルなど魅力溢れる九つの州からたどる、一千年の物語。
  • キリスト教入門の系譜 内村鑑三、遠藤周作から渡辺和子、オンライン教会まで

    キリスト教入門の系譜 内村鑑三、遠藤周作から渡辺和子、オンライン教会まで

    ビジネス・実用
    3.8
    1巻1,155円 (税込)
    日本人の著者が綴った、広義のキリスト教入門は数多く、ベストセラーやロングセラーも散見される。 他方、日本人のクリスチャンの数は一向に増えない……。 本書は、これまで多く出されてきた書籍をたどることで、この国の文化的背景、読者が何を求めてきたのかといった受容の変化などを掘り下げて論じる。 賀川豊彦、片山哲、矢内原忠雄、南原繁、山本七平、小室直樹、曽野綾子、三浦綾子、『ふしぎなキリスト教』、人気のYouTubeチャンネルなどは、何を語ろうとしてきたのか――。 目 次 はじめに  序 章 内村鑑三の戦いと予言――読むキリスト教の始まり 1 十字架の戦士――内村鑑三の無教会主義 2 ファン以上信者未満の読者たち 3 キリスト教を阻む不思議な力 第1章 この宗教文学がすごい!――煩悶青年たちの爆発的ベストセラー 1 反逆のベストセラー作家ができるまで――江原小弥太の彷徨 2 キリスト教を突き抜けた男 3 幽霊屋敷の聖者――賀川豊彦『死線を越えて』 4 メディアスターの悲劇 第2章 生まれ変わる聖書と日本人――占領期のキリスト教ブーム 1 推しの神の子――黒崎幸吉『聖書の読み方』 2 クリスチャン総理の挫折――片山哲の青い鳥 3 言論ギャングの逆襲と困惑――野依秀市vs.亀谷凌雲 4 皇室御用達のキリスト教――ヴァイニング夫人と光の子 第3章 聖書はファンタジーなのか――学知と信仰のシーソーゲーム 1 東大総長たちの戦中戦後――南原繁と矢内原忠雄 2 赤い牧師の逆回心――赤岩栄『キリスト教脱出記』 3 信と不信の共存――椎名麟三『私の聖書物語』 4 売れっ子作家たちの契約論――山本七平と小室直樹 第4章 暁の星の司祭二人――カトリック知識人の登場 1 正邪の番人――聖人への道 2 真なる教会の守護者――岩下壮一 3 聖女を見た外科医――戸塚文卿 第5章 日本人は神を愛せるか――裁きの神と赦しの神の相剋 1 あの方に捧げた日本国――志村辰弥と秋田の貴婦人 2 語られなかった弱虫たちへ――遠藤周作と母なる神 3 メイド・イン・ジャパンの救世主――井上洋治の南無アッバ 第6章 善き神はなぜ残酷な世界を創ったのか――苦難への彼女たちの応答 1 女と男と男の聖愛――三浦綾子の絶望と再生 2 奇跡は本当に起きたのか――曽野綾子の諦めと回生 3 受け入れるしかないこの世界――渡辺和子の孤独と覚醒 終 章 キリスト教入門のゆくえ 1 入門書の四類型 2 ハイブリッド化の進展 3 紙上の教会は永遠に おわりに 主要参考文献
  • 不平等と教育 日本の格差問題はなぜ解決しないのか

    不平等と教育 日本の格差問題はなぜ解決しないのか

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻1,155円 (税込)
    教育の不平等をめぐっては多くの研究・議論が行われてきた。だが、今なお解決には程遠い。その理由は、日本人の認識枠組みにあり、意味が曖昧なまま外来の流行語・翻訳語を使うため、議論がすれ違うのだと著者は説く。「大衆、機会均等の語義は原語と訳語でどう違うのか」「階級より階層、不平等より格差の語が使われる理由」など、鍵概念を手がかりに日本社会の思考の習性を探る。日英で教鞭を執る著者の比較知識社会学。 まえがき 教育論議は饒舌なのに、なぜ問題は解決しないのか 1章 「教育格差」論議の比較知識社会学 1 問題の所在 不平等に対する日本の向き合い方/実態把握の進展/政治や行政、私たちの認識を問う 2 「知識」は社会的に構成される 知識社会学とは何か/教育の現場や政策関係者の「常識」 3 比較知識社会学の試み 日本語は翻訳語でできている/「濾過の過程の見落とし」/輸入学問としての社会科学 4 「大衆教育社会」という経験 「大衆教育社会」とは何か/戦後日本の言説小史/「大衆」「能力主義」「格差」……/本書が取り組む課題 2章 「大衆」――生まれた時代と現代 1 大衆の発明 「大衆」の比較知識社会学/「大衆」という言葉を発明した男/工業化・都市化と普通選挙法/一向に明瞭でない正体/新奇性ゆえの流行 2 西洋における「大衆」概念 オルテガの大衆論/英国のmassの歴史/総力戦体制下における「国民化」 3 戦後日本の「大衆」「大衆社会」 1950年代の論争/西部邁の「高度大衆社会」論/大衆にまつわるネガティブさ/2章のまとめ 3章 「大衆化」――曖昧にされたエリートvs.マス 1 大衆教育とは何か?――戦前という前史 8割を占めた小卒者への教育/戦前教育学の重鎮の認識 2 強制的均質化と大衆教育 山之内靖の総力戦体制論/野口悠紀雄の1940年体制論/戦時の教育改革を率いた阿部重孝 3 「階級」の欠落 高校教育の大衆化/教育社会学の泰斗が見た60年代/トロウの発展段階論/第一人者による意訳/階級とmass higher education/曖昧化の作用/3章のまとめ 4章 「機会均等」――原語 “opportunity” との決定的違い 1 開かれた機会(opportunity)の信仰  教育を重視したブレア政権/「第三の道」とは何か 2 アメリカにおけるopportunity 19世紀のアメリカン・ドリーム/アメリカ公教育の思想基盤/コモンスクールの思想 3 日本語の(教育)機会の均等 「機会」とは何か/均等と平等の違い/日本の消極性・形式主義/戦後の機会均等/高校教育と高等教育の「機会均等」/トロウ論文が示すopportunity概念 4 「試験」が教育と成功を媒介する 立身出世の日米比較/試験という媒介項/4章のまとめ 5章 「格差」と「不平等」――「階級」でなく「階層」を使う功罪 1 メリトクラシー理解の日英比較 メリット=知能+努力の謎/階級社会とIQ/頑迷な誤謬/11歳の試験イレブン・プラス 2 日本における能力主義と知能、努力 努力主義をめぐって/知能検査への不信感/努力と適性(知能・素質)/能力主義の日本的理解の特徴 3「階級」の消長 戦前の階級意識と階級概念/「階級」という言葉の消去/戦後日本のマルクス主義/絶対移動と相対移動/「一億総中流社会」の階級意識/ギデンズとサヴィジによる階級概念 4 学校化された能力主義 ヤングのブレア批判/大衆‐努力の意味連関/非認知的能力ブームの落とし穴/サンデルが提示した尊厳の問題/5章のまとめ 6章 「大衆教育社会」という経験 1 「大衆教育」から教育の「大衆化」へ 教育と平等をめぐって/教育の量的拡大と「大衆化」 /高度成長期と擬似的な動員/国庫負担制度が果たした役割/「一億総中流社会」イメージの形成 2 格差社会と教育改革の語られ方 小泉政権と新自由主義改革の時代/「頑張れば誰でも」の強調/メリトクラシーの大衆化と「公平さ」の誤認/詰め込みから個性重視へ/融通無碍な曖昧さ 3 曖昧さの入れ子構造 なぜ有効な手立てが打てないのか/日本語の概念、原語の概念/隠れた曖昧さ/ブルデューの文化資本概念と日本/日英で異なる社会への訴求力/言葉の力を鍛えなおす
  • 北方領土問題 4でも0でも、2でもなく

    北方領土問題 4でも0でも、2でもなく

    ビジネス・実用
    3.8
    1巻924円 (税込)
    「北方領土問題」は、日本とソ連の戦後処理をめぐる交渉のプロセスのなかで生まれ、一九五六年の日ソ交渉においても、これを解決することができず、平和条約の締結に至らなかった。以来五〇年、事態が進展しないなか、中国とロシアの間で、同じく第二次世界大戦に由来する国境問題に終止符が打たれた。本書は、この係争地を互いに「分け合う」という政治的妥協に至る道筋を検討し、日ロ間への具体的な応用を探るものである。
  • ミスによる事故をどう防ぐか 4種のヒューマンエラーと組織の安全文化
    NEW

    ミスによる事故をどう防ぐか 4種のヒューマンエラーと組織の安全文化

    ビジネス・実用
    5.0
    1巻1,155円 (税込)
    人は必ずミスをしてしまう。 「以後、気をつけます」と言っても、思いもしないミスは起こり続ける。 どうすればミスをしても事故に至らないようにできるか。 本書はミスの原因を、 ①違っていた・わからなかった、 ②知らなかった・できなかった、 ③しておけばよかった、 ④してしまった、の4タイプに分類し、 重大事故を例に示しながら防止策を検討する。 そして、真の原因である組織の問題を指摘し、安全文化の構築を提言する。 はじめに 序章 ヒューマンエラーの定義と分類  1 ヒューマンエラーの定義  2 ヒューマンエラーの分類  3 「違っていた・わからなかった」エラー(誤認識エラー)  4 「知らなかった・できなかった」エラー(リソース不足エラー)  5 「しておけばよかった」エラー(安全行動省略エラー)  6 「してしまった」エラー(効率優先エラー)  7 分類のまとめ  8 事故に至らないようにする 第1章 なぜ人はミスをするのか  1 人間は効率優先  2 人間はトップダウン的に判断する  3 人間は選択的に注意を向ける  4 人間は自動処理をする  5 人間は知識やスキルが常に高いわけではない  6 人間はリスクを低く見積もる  7 人間の特性とヒューマンエラーの分類 第2章 滑走路衝突事故(誤認識エラー)――「違っていた・わからなかった」エラー・事例1  1 衝突事故はなぜ起きたのか  2 どうすれば事故は防止できたか  3 誤認識エラーを防ぐには 第3章 使用禁忌の薬剤を使った医療事故(リソース不足エラー)――「知らなかった・できなかった」エラー・事例2  1 使ってはいけないことを知らなかった  2 知識不足にはどう対処すべきか  3 知識がなかったことは責められるべきことなのか  4 リソース不足エラーを防ぐには 第4章 通園バス置き去り事故(安全行動省略エラー)――「しておけばよかった」エラー・事例3  1 送迎バス内に取り残され死亡した園児  2 確認がなされなかった  3 確認不足を誘発した背景要因  4 事故を防ぐには  5 安全行動省略エラーを防ぐには 第5章 速度超過で脱線した事故(効率優先エラー)――「してしまった」エラー・事例4  1 遅れを取り戻す速度超過  2 運転士の心理状態の問題  3 効率優先を生んだ組織風土  4 効率優先エラーを防ぐには 第6章 正しいリスク認知のために組織で取り組む  1 安全策が守られなかった触車事故――事例5  2 過積載による労災事故――事例6  3 個人のリスク認知  4 組織のリスク認知  5 組織的な教育や研修  6 安全情報の共有を  7 集団の中でうまく規範を作る  8 意識よりも行動として 第7章 安全文化の醸成  1 隠蔽文化  2 懲罰文化  3 学習文化  4 安全文化に必要な要素  5 心理的安全性 終章 ミスを許容し事故を防ぐ  1 分類を考えながら防止策を  2 Safety-IIの考え方――ゼロリスクを求めない  3 安全のために社会全体でコストを あとがき
  • ケマル・アタテュルク オスマン帝国の英雄、トルコ建国の父

    ケマル・アタテュルク オスマン帝国の英雄、トルコ建国の父

    ビジネス・実用
    4.1
    1巻1,100円 (税込)
    トルコ建国の父、ムスタファ・ケマル(1881~1938)。オスマン帝国が西欧列強からの脅威にさらされるなか救国の英雄として活躍し、帝国崩壊後はトルコ共和国を建国し大統領に就任する。民族主義と世俗主義を掲げて新国家の建設を進めたケマルは、議会からアタテュルク(父なるトルコ人)という姓を与えられた。今なお国民から敬愛される彼の実像を、愛する家族や、戦いを共にした同志との人間模様を交えて活写する。
  • 持統天皇 壬申の乱の「真の勝者」

    持統天皇 壬申の乱の「真の勝者」

    ビジネス・実用
    3.8
    1巻1,100円 (税込)
    後の天智天皇の子として大化改新の年に誕生した少女は、五歳のときに祖父が自害し、心痛の余り母が没するという悲劇を体験する。十三歳で叔父の大海人皇子(後の天武天皇)と結婚。有間皇子の謀反や白村江の戦いの後、二十七歳のとき、古代最大の争乱である壬申の乱を夫と共に起こし、弟・大友皇子に勝利する。その後は中央集権化に邁進し、兄弟継承だった皇位を父子継承に転換させた。古代国家を形作った女帝の実像とは。
  • 謎の平安前期―桓武天皇から『源氏物語』誕生までの200年

    謎の平安前期―桓武天皇から『源氏物語』誕生までの200年

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻1,100円 (税込)
    電子版は本文中の写真を多数カラー写真に差し替えて掲載。 平安遷都(794年)に始まる200年は激変の時代だった。律令国家は大きな政府から小さな政府へと変わり、豊かになった。その富はどこへ行ったのか? 奈良時代宮廷を支えた女官たちはどこへ行ったのか? 新しく生まれた摂関家とはなにか? 桓武天皇・在原業平・菅原道真・藤原基経らの超個性的メンバー、斎宮女御・中宮定子・紫式部ら綺羅星の女性たちが織り成すドラマとは? 「この国のかたち」を決めた平安前期のすべてが明かされる。
  • 民衆宗教―帝国日本の信仰とナショナリズム

    民衆宗教―帝国日本の信仰とナショナリズム

    ビジネス・実用
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    天理教、大本、如来教、黒住教、金光教、丸山教……。 近代日本では、個性的な教祖による民衆宗教が数多く生まれた。 それらは、膨張する大日本帝国といかなる関係があり、社会にどのような影響を与えたのか――。 19世紀初めから敗戦前後に至る150年のなかで、民衆宗教の信仰、イデオロギー、国内外での布教活動、国家による弾圧、戦争協力などを追う。 その複雑な軌跡からは、もう一つの帝国日本の姿が見えてくる。 まえがき 第1章 民間信仰からの離陸――一八〇〇~六〇年代(1) 1 狐憑きか、神様か――中山みきと神がかり 2 教祖の来歴――天理教・如来教・黒住教・金光教 第2章 教祖たちの思想――一八〇〇~六〇年代(2) 1 心なおしの信仰 2 旧く、新しい神々 3 新しい共同性 4 この世へのまなざし 第3章 近代国家との出会いと葛藤――一八六〇~八〇年代 1 転換期の宗教者たち 2 明治国家による抑圧 3 世俗の秩序を超えて 4 丸山教と「み組」事件 第4章 発展と代償――一八八〇~一九〇〇年代 1 バッシングの嵐 2 飯降伊蔵と憑依の時空間 3 教団の近代化と「おさしづ」 4 大本の登場 5 「筆先」と世紀末の日本 第5章 霊魂をめぐる抗争――一九〇〇~二〇年代(1) 1 大正維新論 2 鎮魂帰神法の思想と実際 3 憑きもの信仰と近代霊学システム 4 再浮上する神の声――天理研究会 第6章 神話とナショナリズム――一九〇〇~二〇年代(2) 1 「泥海古記」と『霊界物語』の形成 2 共生する神話たち 3 記紀神話への対抗 4 和解と変革の神話としての『霊界物語』 第7章 帝国主義との交錯――一九〇〇~二〇年代(3) 1 天理教の海外布教 2 大本の人類愛善運動 3 植民地朝鮮と民衆宗教 4 国民国家を超える 第8章 総力戦下の弾圧と動員――一九三〇~四〇年代 1 満洲事変と「非常時」 2 大本の民衆宗教ウルトラ・ナショナリズム 3 宗教弾圧の時代 4 一九三〇年代の天理教と「ひのきしん」 5 戦争協力へ 終章 戦後日本と民衆宗教――一九四〇~六〇年代 1 信教の自由がもたらしたもの 2 民衆宗教言説の誕生と戦後大本 3 周縁化された者たちの近代史 あとがき 引用・参照文献 略年表
  • 小栗上野介 「逆賊」とされた開明派幕臣

    小栗上野介 「逆賊」とされた開明派幕臣

    ビジネス・実用
    3.5
    1巻1,078円 (税込)
    電子版は本文中の写真を多数カラー写真に差し替えて掲載。 江戸幕府の末期を中枢で支えた幕臣、小栗上野介忠順。 日米修好通商条約の批准書交換のため渡米し、最新知識を貪欲に吸収した。 外国奉行、勘定奉行ほか要職を歴任し、行財政改革に辣腕を振るう。陸海軍の洋式化や横須賀製鉄所創設をはじめとする産業振興により、その後の近代化の礎を築いた。 戊辰戦争では薩長への徹底抗戦を唱えたが退けられ、上州の領地に隠退。新政府軍に捕縛され、斬首された。 幕府の命運に殉じた42年の生涯。 ■目次 はじめに 序章 旗本小栗家 旗本と役方・番方/安祥譜代の旗本/代々受け継がれる「又一」と「信国」/小栗家の知行地と墓所/祖父中川忠英/父小栗忠高/嘉永二年の鹿狩/近世・幕末の新潟/新潟の総人口の推移/新潟奉行小栗忠高 第一章 家督相続まで 小栗の誕生/小栗の武芸/結城啓之助の影響/安積塾と小栗家/安積艮斎の『洋外紀略』/蛮社の獄と安積艮斎/安積塾の門下生たち/播磨国林田藩主の娘と結婚/ペリー再来航とプチャーチン来日 第二章 万延遣米使節団 ハリスの来日と条約勅許問題/領事裁判権と協定関税制の事実/最恵国待遇・居留地・遊歩区域/使節団派遣の経緯/小栗の従者たち/使節団の出発と随行艦咸臨丸/井伊大老暗殺とアメリカの報道/サンフランシスコへ/メア・アイランドでの咸臨丸の修理/パナマ経由でワシントンへ/通貨問題の交渉/条約批准書交換後の通貨問題/ニューヨークへ/使節団の帰国/柴田剛中と使節団員の関わり/帰国後の小栗が取り組んだ政策/小栗愛用のアラビア馬/ヒュースケン暗殺事件 第三章 ロシア軍艦対馬占拠事件 対馬事件とは/亀田丸の沿海州調査/イギリス軍艦による対馬測量/長崎奉行所の対応/江戸でのイギリス船対応策/イギリスとロシアの思惑/小栗による「見廻」/英露と日本の外交戦の結末 第四章 文久・元治の政局 シーボルトと小栗/第一次東禅寺事件と小栗/第二次東善寺事件と御殿山の焼き討ち/生麦事件の処置に当たる/江戸南町奉行/小栗糾弾される/栗本鋤雲と小栗/幕府洋式陸軍と小栗/関口製造所・滝野川反射炉・火薬製造所を設立/フランス式を導入した小栗農兵 第五章 幕府洋式海軍の整備 幕府海軍と長崎製鉄所/文久の幕政改革と海軍/小栗による海軍改革/横浜製鉄所とその周辺機能/横浜での海軍伝習/横須賀製鉄所設立の背景/使節団のフランス派遣を決定/横須賀製鉄所のスチームハンマー/横須賀製鉄所のドック/慶応の改革と小栗 第六章 戊辰戦争と小栗の死 武州世直し一揆と小栗/江戸薩摩藩邸の焼き討ち事件/主戦か恭順か/小栗、幕府から離れる/小栗騒動と暴徒の鎮圧/平穏な暮らし/江戸無血開城を知る/幕府陸海軍による嘆願/迫りくる東征軍/罪なくして斬られる/斬首後の届と小栗の首級/小栗夫人ら会津へ逃れる/荒川家に伝わる小栗家のこと/現在残る「小栗日記」 第七章 日本の近代化の礎 豪商高井鴻山/日本初の株式会社、兵庫商社/築地ホテル館/その他の近代化構想/富岡製糸場の建設/小栗を顕彰した人たち/蝦夷地開拓計画 終章 小栗が遺したもの あとがき 主要参考文献 小栗上野介略年譜
  • 懐疑論 古代ギリシアからデカルト、陰謀論まで

    懐疑論 古代ギリシアからデカルト、陰謀論まで

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,078円 (税込)
    人間は、つねに疑念を抱く生き物である。 錯覚や幻覚、虚偽(フェイク)や真実(トゥルース)、善や悪、陰謀論とどう付き合い、向き合うか。 ヒントは古来、思想家たちが探究してきた懐疑=判断保留の哲学にある。 古代ギリシアで興った懐疑論は、ルネサンス期に再発見され、近代にデカルトやヒュームらが展開し、ウィトゲンシュタイン以降、新しく花を開く。 2500年の軌跡から人間の思考の落とし穴を知り、心の平安にいたる手引書。
  • 物語 ヴェトナムの歴史 一億人国家のダイナミズム

    物語 ヴェトナムの歴史 一億人国家のダイナミズム

    ビジネス・実用
    3.7
    1巻1,078円 (税込)
    ヴェトナムは一億人の国になろうとしている。ヴェトナム戦争では大きな犠牲を払いながら独立を堅持、経済成長のダイナミズムは二十一世紀のヴェトナムの発展を約束している。このエネルギーはどこから生まれるのだろうか。ヴェトナム人のこころ、民族の象徴として親しまれている建国の王フン・ヴォン(雄王)から、独立の指導者ホ・チ・ミンに至る歴史群像を語り、あくなき抵抗と独立の戦いに勝ち抜いてきた逞しい国民性の根源を探る。
  • アーロン収容所 改版 西欧ヒューマニズムの限界

    アーロン収容所 改版 西欧ヒューマニズムの限界

    小説・文芸
    4.5
    1巻858円 (税込)
    英軍は、なぜ日本軍捕虜に家畜同様の食物を与えて平然としていられるのか。女性兵士は、なぜ捕虜の面前で全裸のまま平然としていられるのか。ビルマ英軍収容所で強制労働の日々を送った歴史家の鋭利な筆はたえず読者を驚かせ、微苦笑させつつ西欧という怪物の正体を暴露してゆく。激しい怒りとユーモアの見事な結合がここにある。強烈な事実のもつ説得力の前に、私たちの西欧観は再出発を余儀なくされるだろう。
  • ある明治人の記録 改版 会津人柴五郎の遺書

    ある明治人の記録 改版 会津人柴五郎の遺書

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻990円 (税込)
    明治維新に際し、朝敵の汚名を着せられた会津藩。降伏後、藩士は下北半島の辺地に移封され、寒さと飢えの生活を強いられた。明治三十三年の義和団事件で、その沈着な行動により世界の賞讃を得た柴五郎は、会津藩士の子であり、会津落城に自刃した祖母、母、姉妹を偲びながら、維新の裏面史ともいうべき苦難の少年時代の思い出を遺した。『城下の人』で知られる編著者が、その記録を整理編集し、人とその時代を概観する。
  • 江戸城―本丸御殿と幕府政治

    江戸城―本丸御殿と幕府政治

    ビジネス・実用
    4.3
    1巻990円 (税込)
    松之廊下にはどのような役割があったのか? 老中の登城から退出までを追ってみると?「奥」の側用人が「表」の老中より権力をふるえたしくみとは? 大名統制において殿中儀礼が持った意味とは? 大奥女中にはどのような仕事があったのか? 江戸城における政務は、本丸御殿の構造と密接に関係している。部屋の配置とその役割を詳しく紹介し、「表」「奥」「大奥」それぞれで展開した幕府政治のしくみを読み解く
  • 女学校と女学生 教養・たしなみ・モダン文化

    女学校と女学生 教養・たしなみ・モダン文化

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻990円 (税込)
    旧制高等女学校の生徒たちは、戦前期の女性教養層を代表する存在だった。同世代の女性の大多数とはいえない人数であったにもかかわらず、明治・大正・昭和史の一面を象徴するものだったことは疑いない。本書は、彼女たちの学校教育、家庭環境、対人関係の実態を検証する試みである。五〇年弱しか存在しなかったにもかかわらず、消滅後も、卒業生たちの思想と行動をコントロールし続けた特異な文化の再発見。
  • 怨霊とは何か 菅原道真・平将門・崇徳院

    怨霊とは何か 菅原道真・平将門・崇徳院

    ビジネス・実用
    3.4
    1巻836円 (税込)
    電子版は本文中の写真を多数カラー写真に差し替えて掲載。 怨霊とは死後に落ち着くところのない霊魂である。古来、日本では怨霊が憑依することによって、個人的な祟りにとどまらず、疫病や天変地異など社会に甚大な被害がもたらされると信じられてきた。三大怨霊と称される菅原道真、平将門、崇徳院は死後、いかに人々を恐怖に陥れたのか。そして、どのように鎮魂がなされたのか。霊魂の存在から説き起こし、怨霊の誕生とその終焉、さらに近代の霊魂文化まで概観する。
  • 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

    言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学

    ビジネス・実用
    4.2
    1巻1,034円 (税込)
    「雨に降られた」はよくて「財布に落ちられた」がおかしいのは、なぜ? 「西村さんが公園の猫に話しかけてきた」の違和感の正体は? 認知言語学という新しい学問の奥深い魅力に目覚めた哲学者が、専門家に難問奇問を突きつける。豊富な例文を用いた痛快な議論がくり返されるなかで、次第に明らかになる認知言語学の核心。本書は、日々慣れ親しんだ日本語が揺さぶられる、“知的探検”の生きた記録である。
  • 大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失

    大大阪という神話 東京への対抗とローカリティの喪失

    ビジネス・実用
    3.3
    1巻1,034円 (税込)
    一九二〇年代から三〇年代、大阪市は「大大阪」と呼ばれ、人口で東京を抜き、日本最大の都市として存在感を際立たせていた。しかし、大大阪は、中央の東京に対抗することで、むしろ独自性を喪失していく――。本書は、大衆社会におけるラジオ、吉本興業、職業野球、宝塚歌劇など多様な切り口を通じて、その軌跡を追う。「大阪らしさ」の源流を描き出しながら、現在まで続く日本社会の均質性の問題を照らす試み。 目次 まえがき 序 章 大大阪が隔てる二つの世界 第1章 大阪放送局始末記――「既得権益打破」が生んだもの 1 放送の主導権を奪え!――新旧実業家たちの攻防 2 大電買収事件――大阪放送局の前哨戦 3 日本放送協会へ――そして官僚支配だけが残った 第2章 ラジオが夢見た国民文化――均質な言語空間の創造 1 声の中央集権化 2 BKが夢見た「完璧なコミュニケーション」 第3章 吉本は「大阪的」か?――「大衆」の発見と「大阪」の没落 1 吉本と「大衆」の出会い 2 漫才は「大阪人」のためにあらず 3 漫才のメディア論 第4章 職業野球とタカラヅカ――見世物としての近代 1 阪急文化圏とはいかなる場所か? 2 職業野球の源流――西洋文化と武士道のキメラ 3 見世物か? 教育か?――職業野球と宝塚歌劇の共通性 終 章 文化的であること、放置すること あとがき 主要参考文
  • 入門!論理学

    入門!論理学

    ビジネス・実用
    3.8
    1巻1,034円 (税込)
    論理の本質に迫る、論理学という大河の最初の一滴を探る冒険の旅! あくまでも日常の言葉を素材にして、ユーモアあふれる軽快な文章で説き明かされていく。楽しみ、笑いながらも、著者とともに考えていく知的興奮。やがて、「考え、話し、書く」という実際の生活に生きている論理の仕組みが見えてくる。論理学ってなんだかむずかしそう、と思っているあなたにこそ、ぜひ読んでほしい「目からうろこ」の入門書。
  • リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで

    リベラルとは何か 17世紀の自由主義から現代日本まで

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,012円 (税込)
    現代のリベラルは「すべての個人が自由に生き方を選択できるよう、国家が一定の再分配を行うべきだ」と考える。リベラルは17世紀ヨーロッパの自由主義から思想的刷新を重ね、第二次世界大戦後は先進諸国に共通する政治的立場となった。しかし20世紀後半の新自由主義や近年のポピュリズムなどの挑戦を受け、あり方の模索が続く。本書は理念の変遷と現実政治の展開を丁寧にたどり、日本でリベラルが確立しない要因にも迫る。
  • 源頼朝 武家政治の創始者

    源頼朝 武家政治の創始者

    ビジネス・実用
    4.1
    1巻990円 (税込)
    一一八〇年、源頼朝は平氏追討の兵を挙げた。平治の乱で清盛に敗れて、父義朝を失い、京から伊豆に流されて二十年が過ぎていた。苦難を経て仇敵平氏を滅ぼし、源氏一門内の対抗者たる義仲と義経を退け、最後の強敵平泉藤原氏を倒し、武門の頂点を極めた頼朝。流人の挙兵はなぜ成功し、鎌倉幕府はいかなる成立過程を辿ったのか。何度も死線をくぐり抜けた末に武士政権樹立を成し遂げ、五十三歳で急逝した波瀾の生涯。
  • 移民の経済学 雇用、経済成長から治安まで、日本は変わるか

    移民の経済学 雇用、経済成長から治安まで、日本は変わるか

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻902円 (税込)
    すでに250万人の「移民」が暮らす日本。2018年末に入管法を改正し、さらなる外国人労働者の受け入れ拡大に舵を切った。移民が増えると、私たちの生活にどのような影響があるのか。本書は、雇用や賃金、経済成長や物価、貿易、税と社会保障、さらに科学技術、治安・文化に至るまで、主要な論点を網羅。経済学の研究成果をもとに分析することで、感情的な議論を超え、移民がもたらす「損」と「得」を明らかにする。
  • 物語 チェコの歴史 森と高原と古城の国

    物語 チェコの歴史 森と高原と古城の国

    ビジネス・実用
    3.8
    1巻902円 (税込)
    九世紀のモラヴィア王国の誕生以来、歴史に名を現わすチェコ。栄華を誇った中世のチェコ王国は、そののち、ハプスブルク家に引き継がれ、さらに豊かな文化を生み出した。二十世紀に至って、近代的な共和国として生まれ変わったのち、第二次世界大戦後の共産化によって沈滞の時代を迎えるが、ビロード革命で再出発した。ロマンティックな景観の背後に刻印された歴史を、各時代を象徴する人物のエピソードを核に叙述する。
  • 近代日本の対中国感情 なぜ民衆は嫌悪していったか

    近代日本の対中国感情 なぜ民衆は嫌悪していったか

    ビジネス・実用
    4.2
    1巻946円 (税込)
    明治維新後、欧米をモデルに近代化した日本。他方で中国はその停滞から一転し蔑視の対象となった。 日清・日露戦争、満洲事変、日中戦争と経るなか、それは敵愾心から侮蔑、嘲笑へと変わっていく。 本書は、明治から昭和戦前まで民衆の対中感情を追う。 世論調査がない時代、民衆が愛読した少年雑誌に着目。赤裸々な図版から、古代中国への変わらぬ思慕とは対照的に、同時代中国への露骨な差別意識、感情を描く。 図版100点収載。
  • 政治哲学講義 悪さ加減をどう選ぶか

    政治哲学講義 悪さ加減をどう選ぶか

    ビジネス・実用
    4.6
    1巻990円 (税込)
    正しさとは何かを探究してきた政治哲学。向き合う現実の世界は進むも退くも地獄、「よりマシな悪」を選んでなんぼの側面をもつ。 命の重さに違いはあるのか。汚い手段は許されるか。大義のために家族や友情を犠牲にできるか。 本書はサンデルの正義論やトロッコ問題のような思考実験に加え、小説や戯曲の名場面を道しるべに、「正しさ」ではなく「悪さ」というネガから政治哲学へいざなう。混迷の時代に灯火をともす一書。 【目次】 はじめに 正義論に残された問い  作品で読み解く 第1章 「悪さ加減の選択」―—ビリー・バッドの運命 1 選択のジレンマ性 ジレンマとは何か  損失の不可避性  損失の不可逆性 2 政治のジレンマ性 政治とは何か  公共の利益  利害の対立 3 マシな悪の倫理 マシな悪とは何か  三つの特徴  行為と結果の組み合わせ 4 まとめ――政治の悲劇性 第2章 国家と個人――アンティゴネーとクレオーンの対立 1 偏向的観点と不偏的観点 偏向的観点  不偏的観点 2 不偏的観点と政治 法の下の平等  具体例① 政治腐敗  具体例② 国連活動 3 不偏的観点と個人 インテグリティと政治  国家と個人・再考 4 まとめ――クレオーンの苦悩と悲嘆 第3章 多数と少数――邸宅の火事でフェヌロンを救う理由 1 数の問題 規範理論① 功利主義  特徴① 総和主義  特徴② 帰結主義 2 総和主義の是非 人格の別個性  権利論  権利は絶対的か 3 帰結主義の是非 規範理論② 義務論  マシな悪の倫理・再考  義務論的制約 4 まとめ――ゴドウィンの変化 第4章 無危害と善行――ハイジャック機を違法に撃墜する 1 トロリーの思考実験 具体例ドイツ航空安全法  「問題」前史 2 消極的義務と積極的義務 義務の対照性  優先テーゼ 3 トロリー問題 「問題」の発見  手段原理  航空安全法判決 4 まとめ――制約をあえて乗り越える 第5章 目的と手段――サルトルと「汚れた手」の問題 1 汚れた手という問題 理解①マキァヴェリの場合  理解② ウォルツァーの場合 2 いつ手は汚れるか 印としての罪悪感  罪の内実 3 いつ手を汚すか 指針①絶対主義  指針② 規則功利主義  指針③ 閾値義務論  制度化の問題 4 まとめ――サルトルと現実政治 第6章 自国と世界――ジェリビー夫人の望遠鏡的博愛 1 一般義務と特別義務 不偏的観点・再考  偏向的観点・再考  偏向テーゼ 2 特別義務の理由 理由①道具的議論  理由② 制度的議論  理由③ 関係的議論 3 特別義務の限界 不偏テーゼ  消極的義務・再考  積極的義務・再考 4 まとめ――慈悲は家からはじまり…… 第7章 戦争と犠牲――ローン・サバイバーの葛藤 1 民間人と戦闘員 民間人の保護  戦闘員の保護 2 民間人への付随的損害 二重結果説  民間人か自国民か  具体例 ガザ紛争 3 民間人への意図的加害 個人が陥る緊急事態  国家が陥る緊急事態  偏向的観点・再再考 4 まとめ――戦闘員の信念と部族の決意 第8章 選択と責任――カミュが描く「正義の人びと」 1 選択を引き受ける 規範理論③ 徳倫理学  インテグリティと政治・再考  心情倫理と責任倫理 2 責任を引き受ける 指針①メルロ=ポンティの場合  指針② カミュの場合 3 「悪さ加減の選択」と私たち 民主的な汚れた手  責任を政治的に引き受ける  具体例 アルジェリア問題 4 まとめ――サルトル=カミュ論争 終 章 政治哲学の行方 AIと「悪さ加減の選択」  AI時代の政治哲学 あとがき 読書・作品案内 引用・参考文献
  • 帝国日本のプロパガンダ 「戦争熱」を煽った宣伝と報道

    帝国日本のプロパガンダ 「戦争熱」を煽った宣伝と報道

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻924円 (税込)
    日清戦争に始まり、アジア太平洋戦争の敗北で終わった帝国日本。日中開戦以降、戦いは泥沼化し、国力を総動員するため、政府・軍部・報道界は帝国の全面勝利をうたい、プロパガンダ(政治宣伝)を繰り広げた。宣伝戦はどのように先鋭化したか。なぜ国民は報道に熱狂し、戦争を支持し続けたのか。錦絵、風刺画、絵葉書、戦況写真、軍事映画など、戦争熱を喚起したビジュアル・メディアから、帝国日本のプロパガンダ史を描きだす。
  • 暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで

    暗殺の幕末維新史 桜田門外の変から大久保利通暗殺まで

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻902円 (税込)
    近代日本が生まれた幕末維新期。日本史上これほど暗殺が頻発した時期はない。尊皇攘夷論の洗礼を受けた者をはじめ、彼らはなぜ暗殺に走ったのか。本書は大老井伊直弼から内務卿大久保利通に至る国家の中枢、外国人、坂本龍馬らの“志士”、市井の人々までが次々に標的となった事件の凄惨な実相と世間の反応を描く。さらに後世、一方で暗殺者を顕彰し、他方で忌避した明治国家の対応も詳述する。闇から見つめる幕末維新史。
  • コーヒーが廻り世界史が廻る 近代市民社会の黒い血液

    コーヒーが廻り世界史が廻る 近代市民社会の黒い血液

    ビジネス・実用
    4.1
    1巻902円 (税込)
    東アフリカ原産の豆を原料とし、イスラームの宗教的観念を背景に誕生したコーヒーは、近東にコーヒーの家を作り出す。ロンドンに渡りコーヒー・ハウスとなって近代市民社会の諸制度を準備し、パリではフランス革命に立ち合い、「自由・平等・博愛」を謳い上げる。その一方、植民地での搾取と人種差別にかかわり、のちにドイツで市民社会の鬼っ子ファシズムを生むに至る。コーヒーという商品の歴史を、現代文明のひとつの寓話として叙述する。
  • ニューヨークを読む 作家たちと歩く歴史と文化

    ニューヨークを読む 作家たちと歩く歴史と文化

    小説・文芸
    4.0
    1巻902円 (税込)
    資本主義の首都ニューヨークには、最先端の現象が露出しつづけてきた。その素顔を捉えることは容易ではないが、この都市を舞台とする文学作品は格好の導き手となってくれるだろう。メルヴィル、ホイットマン、フィッツジェラルド、サリンジャー、オースター……。こうした作家たちは、この都市の魅力と魔力を鋭い感受性で捉え、鮮やかなことばで表現した。ダイナミズムをたたえ混沌としたニューヨークの過去と現在を歩き直す。
  • 無気力の心理学 改版 やりがいの条件

    無気力の心理学 改版 やりがいの条件

    ビジネス・実用
    4.1
    1巻880円 (税込)
    「どうせダメだ」――現代社会に蔓延する無気力。衣食住が満たされた豊かな環境というだけでは、「効力感」、つまり意欲的に環境に働きかける態度は生まれない。本書は、心理学の研究成果を広く紹介し、自律性の感覚、他者との交流、熟達のもつ意義など、さまざまな角度から効力感を発達させる条件を掘りさげる。さらに子どもも大人も、やりがいを持って生きられる教育や社会のあり方についてヒントを示す。
  • 自然再生 持続可能な生態系のために

    自然再生 持続可能な生態系のために

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻792円 (税込)
    二十世紀後半、人類は多量の資源を消費し、廃棄物を自然界にまき散らすライフスタイルをエスカレートさせた。そのため自然の多様性は失われ、固有種の絶滅、異常気象の発生など、多大な影響が地球規模で発生している。環境を改変する力を持つ唯一の生物であるヒトは、今こそ、持続可能な生態系を再生させるために叡智を結集しなければならない。里山再生や淡水生態系の復活など、自然再生の思想と方法をやさしく解説する。
  • 日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争

    日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争

    ビジネス・実用
    4.1
    1巻814円 (税込)
    日露戦争は、日本とロシアにとってそれぞれにきわめて影響の大きい戦争であったが、客観的になかなか評価が確定していない。戦後一〇〇年にあたり、その地球規模での意味に言及する試みがなされているが、本書は、ロシア近現代史の視点も含めて、戦争の背景・経過・影響を通覧しようとするものである。双方の認識に極端な差があったことが、戦争の帰趨にどのように影響を及ぼしたかを明瞭に伝える。
  • 台湾有事 歴史・軍事・安定のメカニズム

    台湾有事 歴史・軍事・安定のメカニズム

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻1,320円 (税込)
    近年、危惧される「台湾有事」。 中国の軍事力増強は目覚ましく、台湾周辺での演習も常態化している。1950年以来、中台双方の軍事行動を封じてきた米国の関与も揺らぐ。危機は本当に避けられないのか。 本書は「侵攻か否か」という単純な議論を超え、中台の軍事・防衛力を検証し、歴史とともに作り上げられた複雑な抑止と危機管理のメカニズムを解き明かす。 安定と平和のために国際社会、そして日本は何ができるか。 ■目 次■ はじめに 序 章 「台湾有事」とは何か 第1章 歴史の影――海峡を隔てた内戦の継続と冷戦 1 日本による台湾の割譲と返還 1895~1945 2 台湾海峡で睨み合う蔣介石と毛沢東 1945~1960 3 大陸反攻と外交闘争 1960~1969 4 狭まる国際空間と対米断交 1969~1979 5 民主化の波と蔣経国の決断 1979~1987 コラム① 日本の戦後処理で「放棄」された台湾 コラム② 米中「三つの共同コミュニケ」と「一つの中国」をめぐる相違 コラム③ 米国の台湾関係法と「現状維持」の戦略 第2章 冷戦後の台湾――統一圧力下の危機管理と現状維持 1 李登輝の政治改革と危機の再燃 1988~2000 2 陳水扁政権への「独立」阻止の圧力 2000~2008 3 馬英九の対中融和路線と統一への懸念 2008~2016 4 民主主義国の蔡英文への支持 2016~2024 5 内外の制約と頼清徳政権 2024~ 第3章 中 国の台湾侵攻は可能か?――決断を縛る三つのハードル 1 台湾侵攻の決断条件 2 中国人民解放軍の実力 3 想定される侵攻シナリオ 第4章 台湾はいかに守るか?――台湾防衛の実像 1 専守防衛への転換と戦略の調整 2 台湾を防衛する「中華民国」の軍隊 3 国家総動員体制 4 米国依存の軍事力整備からの脱却 5 中国の侵攻シナリオに対する軍事力 第5章 軍 事侵攻か? 平和統一か?――台湾統一への道筋 1 侵攻を決断する「好機」と「最後の機会 2 平和統一路線と台湾をめぐる正統性 3 戦わずして統一するアプローチ 4 武力が選ばれるとすれば――条件付きの将来戦 第6章 「台湾有事」は回避できるか?――抑止と危機管理のメカニズム 1 米中の思惑が交叉する台湾海峡 2 米台関係の実務と基盤 3 危機回避を支える国際関与 4 「台湾有事」と日本 終 章 台湾海峡の平和と安定 おわりに 主要参考文献 関連年表
  • 国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊

    国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊

    ビジネス・実用
    4.3
    1巻1,210円 (税込)
    1949年に誕生した国鉄は、復旧途上の設備で旅客・貨物輸送を一手に担い、戦後の高度成長を支え、新幹線もつくった。「鉄道は国家なり」であった。だが交通手段の多様化でシェアは低下、自立的な経営もままならず、赤字が雪だるま式に増え、労使関係も悪化、ついに1987年に分割民営化された。今、人口減、IT化、コロナ禍を受け、鉄道は再び危機に瀕している。国鉄の歴史に何を学ぶか、JR九州初代社長が明かす。
  • 台湾の歴史と文化 六つの時代が織りなす「美麗島」

    台湾の歴史と文化 六つの時代が織りなす「美麗島」

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻1,155円 (税込)
    街路に残る古跡や廟、人びとに愛される名物料理、信仰と祭り――。「美麗島」とも称される台湾に、今も息づく独自の文化。その伝統は一六二四年のオランダ統治以来、鄭氏、清朝、日本、国民党に至るまで、各時代の外来政権との関係によって形作られてきた。本書では、激動の台湾を生きた人びとの視点から、四百年におよぶ歴史をたどる。台湾をより深く知るための案内を豊富にまじえて、多様な文化の魅力を活写する。
  • チョコレートの世界史 近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石

    チョコレートの世界史 近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石

    ビジネス・実用
    3.7
    1巻1,100円 (税込)
    カカオは原産地の中米では飲み物であると同時に薬品であり、貨幣にもなった。ヨーロッパに到来したときも、この珍貴な実の食用について激論が交わされたが、一九世紀にはココアパウダーや固形チョコレートが発明・改良され、爆発的に普及する。イギリスの小さな食料品店だったロウントリー家もまた、近代的なチョコレート工場を作り、キットカットを開発、世界に販路を拡大するが…。ヨーロッパ近代を支えたお菓子の通史。
  • 日本の先史時代 旧石器・縄文・弥生・古墳時代を読みなおす

    日本の先史時代 旧石器・縄文・弥生・古墳時代を読みなおす

    ビジネス・実用
    3.6
    1巻1,034円 (税込)
    日本史の教科書で最初に出てくる、旧石器・縄文・弥生・古墳時代。三万六〇〇〇年に及ぶ先史の時代区分は、明治から戦後にかけて定着していった。しかし近年、考古学の発展や新資料の発掘に伴い、それぞれの時代の捉え方は大きく塗りかえられている。本書では、各時代の「移行期」に焦点を当て、先史の実像を描き出す。人びとの定住、農耕の開始、祭祀、「都市」の出現、前方後円墳の成立――。研究の最前線を一望する決定版。
  • 就職氷河期世代 データで読み解く所得・家族形成・格差

    就職氷河期世代 データで読み解く所得・家族形成・格差

    ビジネス・実用
    3.7
    1巻968円 (税込)
    バブル崩壊後、未曾有の就職難が社会問題となった。本書は1993~2004年に高校、大学などを卒業した人々を「就職氷河期世代」と定義し、雇用形態や所得などをデータから明らかにする。不況がこの世代の人生に与えた衝撃は大きい。結婚・出産など家族形成への影響や、男女差、世代内の格差、地域間の移動、高齢化に伴う困窮について検討し、セーフティネットの拡充を提言する。統計から見えるこの世代の実態とは。 ■目 次■ まえがき 序 章 就職氷河期世代とは 「就職氷河期世代」とは/マクロ指標で見る就職氷河期/前期世代と後期世代の違い/ポスト氷河期世代・リーマン震災世代/就職氷河期世代観の変遷/指摘されてきた問題点 第1章 労働市場における立ち位置 初職――正規雇用か、非正規雇用か/就職先の規模・業種・離職率/就業状態の推移――世代間の差は徐々に縮まる/年収の推移――世代間の差は縮まらない/就職活動時の景気は影響するか/若年期の不況の瑕疵効果/就職氷河期を境に瑕疵効果は弱まった/第1章まとめ 第2章 氷河期世代の家族形成 未婚化・少子化の原因は若年雇用の悪化か?/1人の女性が産む子供の数は下げ止まっていた/既婚率と子供の数の複雑な関係/初職による格差/世代内格差を世代間に拡張する誤謬/景気と出生率の短期的な関係/若年期の景気の長期的影響はさらに複雑/少子化・高齢化対策の方向を見誤る危険性/第2章まとめ 第3章 女性の働き方はどう変わったか 就職氷河期のインパクトの男女差/就業率・正規雇用比率の世代差は数年で解消/フルタイム雇用者の男女間年収格差/就業率・正規雇用比率の男女間格差/晩婚化・晩産化の影響/出産退職の減少と就職氷河期世代/第3章まとめ 第4章 世代内格差や無業者は増加したのか 男性の年収分布の推移/男性フルタイム雇用者の年収格差/生活困窮者やその予備軍は増えたのか/ニート/生活不安定者/ひきこもり、孤立無業者/下側に広がる格差と将来への懸念/第4章まとめ 第5章 地域による影響の違いと地域間移動 対照的な近畿と東海/若年男性の就業・年収の地域間格差の変化/地域間移動の動向/大学進学に伴う地域間移動の傾向/高校卒業後の他都道府県での就職動向/第5章まとめ 終 章 セーフティネット拡充と雇用政策の必要性 親世代の高齢化による生活の困窮/低年金・低貯蓄からくる老後の困窮/既存の枠にとらわれないセーフティネットの拡充/介護サービスのさらなる拡大/雇用政策・就労支援で若年のうちに挽回を/データに基づく冷静な議論を 補 論  あとがき  参考文献
  • ロヒンギャ危機―「民族浄化」の真相

    ロヒンギャ危機―「民族浄化」の真相

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻968円 (税込)
    ロヒンギャは、ミャンマー西部に住むイスラーム系民族のひとつだ。軍事政権下、国籍が与えられないなど長く差別されてきた。2017年の国軍による掃討作戦以降、大量の難民が発生し、現在100万人が隣国のキャンプで暮らす。民主化運動の指導者アウンサンスーチーはなぜ「虐殺」を否定するのか。本書は、複雑な歴史的背景やミャンマーをめぐる国内・国際政治を通し、アジア最大の人道・人権問題の全貌を示す。
  • 日本の財政 再建の道筋と予算制度

    日本の財政 再建の道筋と予算制度

    ビジネス・実用
    4.5
    1巻946円 (税込)
    成長戦略だけでは“破綻”は回避できない。GDPの2倍、1000兆円を超えた日本の借金。成長戦略による国家破綻回避論は絶えないが、1990年代の財政悪化から20年余、好況時にも財政赤字は拡大した。経済成長による税収拡大はわずかに過ぎない。幾度となく財政再建が試みながらも、なぜ日本は失敗し続けるのか。本書は、特に予算制度に着目し、財政再建に成功・失敗した先進10ヵ国の事例を繙き、その根源的問題を指摘、日本の財政再建の道筋を提示する。
  • 中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢

    中先代の乱 北条時行、鎌倉幕府再興の夢

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻902円 (税込)
    鎌倉幕府滅亡から二年後の一三三五年、北条高時の遺児時行が信濃で挙兵。動揺する後醍醐天皇ら建武政権を尻目に進撃を続け、鎌倉を陥落させた。二十日ほど後、足利尊氏によって鎮圧されるも、この中先代の乱を契機に歴史は南北朝時代へと動き出す――。本書は、同時代に起きた各地の北条氏残党による蜂起や陰謀も踏まえ、乱の内実を読み解く。また、その後の時行たちの動向も追い、時流に抗い続けた人々の軌跡を描く。
  • 日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

    日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで

    ビジネス・実用
    3.8
    1巻924円 (税込)
    西郷隆盛の性格は、書状からみえる。豊臣秀頼の父親は本当に秀吉なのか。著者が原本を発見した龍馬の手紙の中身とは。司馬遼太郎と伝説の儒学者には奇縁があった――日本史にはたくさんの謎が潜んでいる。著者は全国各地で古文書を発見・解読し、真相へと分け入ってゆく。歴史の「本当の姿」は、古文書の中からしかみえてこない。小説や教科書ではわからない、日本史の面白さ、魅力がここにある!
  • 会津落城 戊辰戦争最大の悲劇

    会津落城 戊辰戦争最大の悲劇

    慶應四年春、幕府軍は鳥羽伏見の戦いで敗れて瓦解した。江戸城無血開城を経て戦場は東北に移る。長岡での激戦、白河の攻防、日光口での戦い……、会津藩をはじめ奥羽越列藩同盟軍は各地で戦いつづけるが、薩長軍はついに国境を破り会津若松に突入、一カ月に及ぶ籠城戦がはじまる。なぜこれほどまで戦わねばならなかったのか。会津藩の危機管理、軍事・外交、人材育成を検証しつつ、戊辰戦争最大の悲劇を浮き彫りにする。
  • iPS細胞 不可能を可能にした細胞

    iPS細胞 不可能を可能にした細胞

    ビジネス・実用
    3.8
    1巻990円 (税込)
    2007年、京都大学の山中伸弥教授が、ヒトの細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作りだすことに成功した。安全性や倫理上の多くの問題を回避できるiPS細胞は、医療・製薬の研究にめざましい進歩をもたらした。14年には、iPS細胞をヒトに移植する手術が行われ、また、既存の薬が別の疾患にも効くことが判明するなど、臨床研究でも大きな成果を出している。iPS細胞が変える医療の未来に迫る。
  • アイルランド紀行 ジョイスからU2まで

    アイルランド紀行 ジョイスからU2まで

    小説・文芸
    3.6
    1巻924円 (税込)
    北海道より少しだけ広い島国だが、魅力を表す言葉は果てを知らない。それがアイルランド。ケルト文明の地、スウィフト、ワイルド、イェイツ、ジョイス、ベケット、ヒーニーらによる世界文学の生地、ヴァン・モリソンやU2が歌い上げる音楽の島、「虐げられてへつらう者たち」、英国からの独立闘争の国――。一木一草に至るまで言葉が刻まれているこの土地を、達意のエッセイと美味しい訳文でまるごと味わい尽くす。
  • アイルランド現代史 独立と紛争、そしてリベラルな富裕国へ

    アイルランド現代史 独立と紛争、そしてリベラルな富裕国へ

    ビジネス・実用
    4.6
    1巻990円 (税込)
    多彩なビールやウィスキー、作家ジェイムズ・ジョイスの祖国、ラグビー強豪国としても知られるアイルランド。約七五〇年のイングランド/英国支配の後、一九二二年に独立を勝ち取った。貧困や人口流出、北アイルランド紛争などの困難に直面するも、一九九〇年代半ばからの高度経済成長を経て一人当たりGDP世界二位の富裕国へ、同性婚も容認するリベラルな国へと変身する。独立後を中心に、苦心と奮闘の歴史を辿る。
  • 赤狩り時代の米国大学 遅すぎた名誉回復

    赤狩り時代の米国大学 遅すぎた名誉回復

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻768円 (税込)
    一九九〇年、ミシガン大学の米国大学教授連合支部の機関誌に、赤狩りの犠牲者三名の名誉回復の記事が出た。これがきっかけで著者は、米国が今も後ろめたく感じているマッカーシーイズムの時代に、米国の教官、大学、そして団体が学問の自由にいかに対応したかを探り、米ソのデタントが成立し、共産主義に非寛容でなくなった時点まで跡づけている。同時に、民主主義の国=米国がもつ衆愚政治への危険性にも、目を向けさせてくれる。
  • 悪意の心理学 悪口、嘘、ヘイト・スピーチ

    悪意の心理学 悪口、嘘、ヘイト・スピーチ

    ビジネス・実用
    3.7
    1巻990円 (税込)
    嘘、皮肉、罵倒、偏見……。面と向かっての会話であれ、ネットでのやりとりであれ、言葉によるコミュニケーションはしばしば暴走し、相手に対して「悪意」の牙を剥く。これらはいじめや差別、クレーマーやセクハラ、政治家の問題発言を生む。一方で、意図していないのに加害者になってしまうこともある。悪意はなぜ生まれ、どう表現されるのか。どうすれば、悪意に立ち向かえるのか。社会心理学・言語心理学の観点から考察。
  • 悪と往生 親鸞を裏切る『歎異抄』

    悪と往生 親鸞を裏切る『歎異抄』

    ビジネス・実用
    3.0
    1巻858円 (税込)
    親鸞の教えと『歎異抄』の間には絶対的な距離がある。この距離の意味を考えない限り、日本における「根元悪」の問題も、「悪人」の救済という課題も解けはしない。中世以来、あまたの人々の心を捉え読み継がれてきた『歎異抄』は、弟子・唯円の手になる聞き書きであった。だがその唯円は、「裏切る弟子」=ユダではなかったか。本書は、『歎異抄』を解体しつつ、現代社会に濃い影を落とす〈悪〉という難題に対峙する。著者の親鸞理解の到達点。
  • 悪の引用句辞典 マキアヴェリ、シェイクスピア、吉本隆明かく語りき

    悪の引用句辞典 マキアヴェリ、シェイクスピア、吉本隆明かく語りき

    ビジネス・実用
    3.9
    1巻1,045円 (税込)
    古今東西の名句を集めた「引用句辞典」は、スピーチなどで実用的に役立つだけでなく、人間の知恵や真理、処世訓の宝庫でもある。本書ではマキアヴェリ、シェイクスピア、タレーラン、夏目漱石、吉本隆明ら69人、71の名句・名言を紹介。あわせて、政治・経済から少子化、いじめ問題に至るまで、近年の時事的な話題を切り口に、引用句を生かして社会の深層と人間の本性を見抜くコツを伝授する。
  • 悪名の論理 田沼意次の生涯

    悪名の論理 田沼意次の生涯

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    ナポレオンはメッテルニヒを「世紀最大の嘘つき」と呼んだ。 一度はその愛人だったこともあるリーフェン公爵夫人さえも、「世にも稀れな偽善者」とののしった。 田沼意次の場合も嫌われかたがよく似ている。 徳川の為政者中、彼ほど世間から口汚く罵倒され、あげくは汚辱の淵に蹴落されて深く沈淪しているものはない。 東西をとわず悪名高い為政者には共通の政治的性格の特徴があるが、不評の条件とは何か。 意次の生涯をたどって追究する。
  • 明智光秀 織田政権の司令塔

    明智光秀 織田政権の司令塔

    ビジネス・実用
    4.7
    1巻990円 (税込)
    織田信長は版図拡大に伴い、柴田勝家、羽柴秀吉ら有力部将に大幅な権限を与え、前線に送り出した。だが明智光秀の地位はそれらとは一線を画す。一貫して京都とその周辺を任されて安土城の信長から近く、政権の司令塔ともいえる役割を果たした。検地による領国掌握、軍法の制定などの先進的な施策は、後年の秀吉が発展的に継承している。織田家随一と称されながら、本能寺の変で主君を討ち、山崎合戦で敗れ去った名将の軌跡。
  • アケメネス朝ペルシア― 史上初の世界帝国

    アケメネス朝ペルシア― 史上初の世界帝国

    ビジネス・実用
    4.7
    1巻968円 (税込)
    2500年前、アジア・アフリカ・ヨーロッパの三大陸にまたがる「史上初の世界帝国」として君臨したアケメネス朝ペルシア。エジプト侵攻やペルシア戦争など征服と領土拡大をくり返し、王はアフラマズダ神の代行者として地上世界の統治に努めた。古代オリエントで栄華を極めるも、アレクサンドロス大王によって滅ぼされ、220年の歴史は儚く幕を閉じた。ダレイオス1世ら9人の王を軸に、大帝国の全貌と内幕を描き出す。
  • 足利将軍たちの戦国乱世 応仁の乱後、七代の奮闘

    足利将軍たちの戦国乱世 応仁の乱後、七代の奮闘

    ビジネス・実用
    4.1
    1巻1,100円 (税込)
    足利将軍家を支える重臣たちの争いに端を発した応仁の乱。その終結後、将軍家は弱体化し、群雄割拠の戦国時代に突入する。だが、幕府はすぐに滅亡したわけではない。九代義尚から十五代義昭まで、将軍は百年にわたり権威を保持し、影響力を行使したが、その理由は何か――。歴代将軍の生涯と事績を丹念にたどり、各地の戦国大名との関係を解明。「無力」「傀儡」というイメージを裏切る、将軍たちの生き残りをかけた戦いを描く。
  • 足利義満 公武に君臨した室町将軍

    足利義満 公武に君臨した室町将軍

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻990円 (税込)
    電子版は本文中の写真の一部をカラー写真に差し替えて掲載。 公家社会と深く交わるなかで王朝文化に精通し、明国の皇帝には日本国王の称号を授与され、死後、朝廷から太上天皇の尊号を宣下される――。三代将軍足利義満の治世はしばしば「皇位簒奪」「屈辱外交」という悪評とともに語られる。だが、強大な権力、多様な事績に彩られた生涯の全貌は、いまだ明らかにはなっていない。本書では、新史料にも光を当て、公武に君臨した唯一無二の将軍の足跡をたどる。
  • 足軽目付犯科帳 近世酒田湊の事件簿

    足軽目付犯科帳 近世酒田湊の事件簿

    ビジネス・実用
    3.7
    1巻792円 (税込)
    庄内藩酒井家の所領である酒田は、蝦夷地や京・大坂を結ぶ海運の要地。大小様々な船の出入りで賑わい、豪商たちの蔵が建ち並ぶこの町の平穏は、本書の主人公、足軽目付たちによって守られていた。彼らが書き残した厖大な記録『御用帳』から、その活躍ぶりをうかがい知ることができる。本書は、盗難や殺人、詐欺、汚職から見世物興行まで、興味深い記事を選りすぐって紹介。近世湊町の雰囲気をいきいきと今に蘇らせる。
  • アジア近現代史 「世界史の誕生」以後の800年

    アジア近現代史 「世界史の誕生」以後の800年

    ビジネス・実用
    3.3
    1巻946円 (税込)
    世界人口の約6割を抱え、広大な面積を占めるアジア。本書はそのアジアの歴史を、各国史ではなく一体のものとしてとらえる。各地の土着国家の盛衰と13世紀のモンゴル帝国の誕生から説き起こし、欧米による植民地化、日本の占領統治の影響、第2次世界大戦後の独立と経済発展、そして「アジア共同体」の模索まで。アジア域内の交流と、欧米など外部勢力との相互作用の双方に着目しながら、「アジアとは何か」を探る。
  • アジア経済とは何か 躍進のダイナミズムと日本の活路

    アジア経済とは何か 躍進のダイナミズムと日本の活路

    ビジネス・実用
    4.4
    1巻902円 (税込)
    戦後アジアをリードした日本経済。しかし20世紀の終わりから長期停滞に陥っている。一方、中国を筆頭にASEANなどのアジア諸国・地域は躍進し、21世紀は「アジアの世紀」とされる。日本の家電メーカーなどの凋落と、中国はじめアジア企業の急成長に象徴される激変の本質は何か。「グローバル・バリューチェーン」「インテグラル/モジュラー型」といった鍵となる概念をわかりやすく解説し、日本の活路を示す。
  • アジア政治を見る眼 開発独裁から市民社会へ

    アジア政治を見る眼 開発独裁から市民社会へ

    ビジネス・実用
    3.7
    1巻814円 (税込)
    二〇世紀後半のアジア諸国の政治を眺めると、七〇年代に始まる開発独裁の時代と、民主化運動の爆発や民主的政権交替が起こった八〇、九〇年代との対照が際立つ。なぜ、アジアに開発独裁政権が生まれ、その多くが八〇年代後半以降に終焉を迎えたのか。「市民」はどのような役割を果たしてきたのか。韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、シンガポールの政治と社会の構造的変容を概観し、アジア政治の今後を展望する。
  • アジアの国民感情 データが明かす人々の対外認識

    アジアの国民感情 データが明かす人々の対外認識

    ビジネス・実用
    3.5
    1巻968円 (税込)
    政治体制や文化が異なるアジア各国は、歴史問題や経済競争も絡み近隣諸国への思いは複雑だ。本書は、10年以上にわたる日中韓・台湾・香港・東南アジア諸国などへの初の継続調査から、各国民の他国・地域への感情・心理を明らかにする。台頭する中国への意識、日本への感情、米中関係への思い、ASEAN内での稀薄な気持ち、日韓に限らず隣国への敵対意識など様々な事実を提示。データと新しい視点から国際関係を描き出す。
  • アジア冷戦史

    アジア冷戦史

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻836円 (税込)
    アジアの近代は、国民国家の成立を待たずに帝国主義の支配に従い、次いでただちに社会主義の洗礼を受けた。このため、ヨーロッパでの東西対立のような国家関係が存在しなかった。こうした、この地域独得の多極的な力関係や歴史的背景を抜きにしてアジアの冷戦は語れない。本書は、ソ連崩壊前後に公開された機密文書、重い口を開いた証言などを綜合して、アジアでの冷戦の誕生から終焉までをたどるものである。
  • 飛鳥の木簡―古代史の新たな解明

    飛鳥の木簡―古代史の新たな解明

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻946円 (税込)
    かつて日本古代史は、『日本書紀』『古事記』や中国の史書に頼らざるを得なかった。だが一九九〇年代後半以降、三万点以上に及ぶ飛鳥時代の木簡の出土が相次ぎ、新たな解明が進み始める。本書は、大化改新、中国・朝鮮半島との関係、藤原京造営、そして律令制の成立時期など、日本最古の木簡から新たに浮かび上がった史実、「郡評論争」など文献史料をめぐる議論の決着など、木簡解読によって書き替えられた歴史を描く。第2回古代歴史文化賞大賞受賞作。
  • 飛鳥 水の王朝

    飛鳥 水の王朝

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻858円 (税込)
    かつて日本の中心であった飛鳥の地は、いまだ多くの謎に包まれており、発掘調査には多くの関心が寄せられる。しかし新しい発見にばかり目が奪われ、飛鳥自体の意味がなおざりにされてはいないだろうか。著者は飛鳥を古代史の舞台としてだけでなく、「日本」が誕生した地と位置づける。本書を手に、独特の石敷や湧水施設など様々な解釈が入り乱れる遺構をたどるとき、今までとは異なる飛鳥の姿があなたの前に現れるはずだ。
  • アタカマ高地探険記 風と砂とインカの道

    アタカマ高地探険記 風と砂とインカの道

    南米・アンデス山中のアタカマは、「世界最悪の場所」と恐れられる未踏の高地である。強風、砂の猛威、異常乾燥、塩湖や死火山の強烈な原色……。本書はこの凄絶な高地を、砂に埋もれたインカの道を頼りに、地質・気象・植物・民俗の調査を行いながら徒歩とジープで縦断した著者を隊長とする男たちの記録である。人間の力の極限に挑む走行一千キロの旅は、現代生活で失われたものは何かという問いの中に向かって走り続ける。
  • アダム・スミス 『道徳感情論』と『国富論』の世界

    アダム・スミス 『道徳感情論』と『国富論』の世界

    ビジネス・実用
    4.4
    1巻1,210円 (税込)
    政府による市場の規制を撤廃し、競争を促進することによって経済成長率を高め、豊かで強い国を作るべきだ-「経済学の祖」アダム・スミスの『国富論』は、このようなメッセージをもつと理解されてきた。しかし、スミスは無条件にそう考えたのだろうか。本書はスミスのもうひとつの著作『道徳感情論』に示された人間観と社会観を通して『国富論』を読み直し、社会の秩序と繁栄に関するひとつの思想体系として再構築する。
  • アダムとイヴ 語り継がれる「中心の神話」

    アダムとイヴ 語り継がれる「中心の神話」

    ビジネス・実用
    4.0
    1巻902円 (税込)
    『旧約聖書』に登場する、最初の人間アダムとイヴ。二人の名前は「禁断の木の実」「楽園追放」などのキーワードとともに語られ、日本人にとっても馴染み深い。しかし彼らの物語から生まれた、文化、思想、文学・美術作品の多様さは、私たちの想像を遥かに超えるものがある。本書では、美術史的な解説・解釈にとどまらず、アダムとイヴが歴史上いかに語られ、いかに現代社会に影響を及ぼしてきたかを探っていく。

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