度会好一の作品一覧
「度会好一」の「ヴィクトリア朝の性と結婚 性をめぐる26の神話」「魔女幻想 呪術から読み解くヨーロッパ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「度会好一」の「ヴィクトリア朝の性と結婚 性をめぐる26の神話」「魔女幻想 呪術から読み解くヨーロッパ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
難しい論理展開も単語もなく、するすると読めるが、
実は魔女裁判だけでなく、その周辺、悪魔、魔術師、キリスト教の教義の広範囲にわたって情報量が非常に多い。例えば、
魔術師はもともと、神の名と権威とラテン語等の学識をもって悪魔を支配し使役してしたのであり、
呪術や薬草を使ったり、いけにえを捧げるような低級な魔法使いとは一線を画していた。
魔女は超自然的な魔力が身体に宿っていると考えられていたが、
後に悪魔との契約という概念が生まれ、契約により魔女になれると考えられるようになった。
旧約聖書では、
悪魔は神に逆らった元「天使」なので知性的な本性を持っていると考えられ、
蛇は狡猾な動物だが悪魔で
Posted by ブクログ
「幻想とあるがままの現実をつきあわせる精神。幻想であると承知しながら、それを生真面目に信じる精神。そしてまた、信じながらも、それが幻想であるという覚めた精神をもつこと。そのような複眼が、狂気と精気とを秘めた文化という幻想の海のなかで、溺れることなく生きていく道なのではないだろうか」 ー 287ページ
思えば『うみねこのなく頃に』の主題はまさにこれであった。幻想であるということを否定するのはこの現代においては難しいし、無茶であるし、無知であるとすら思われうる。
かといって、それで切り捨ててしまえるもの中には輝かしい宝石が存在しているわけで、それは幻想とのうまい付き合い方という問題系を導く