ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで

1,188円 (税込)

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ユダヤ教を信仰する民族・ユダヤ人。
学問・芸術に長けた知力、富のネットワーク、ホロコーストに至る迫害、アラブ人への弾圧――。
五大陸を流浪した集団は、なぜ世界に影響を与え続けているのか。
古代王国建設から民族離散、ペルシア・ローマ・スペイン・オスマン帝国下の繁栄、東欧での迫害、ナチによる絶滅計画、ソ連・アメリカへの適応、イスラエル建国、中東戦争まで。
三〇〇〇年のユダヤ史を雄大なスケールで描く。



■目次
序 章 組み合わせから見る歴史

第1章 古代 王国とディアスポラ
1 ユダヤ教以前のユダヤ人?――メソポタミアとエジプトのあいだで
2 ユダヤ教の成立――バビロニアとペルシア帝国
3 ギリシアとローマ――キリスト教の成立まで

第2章 古代末期・中世――異教国家のなかの「法治民族」

1 ラビ・ユダヤ教の成立――西ローマとペルシア
2 イスラーム世界での繁栄 西アジアとイベリア半島
3 キリスト教世界での興亡――ドイツとスペイン

第3章 近世――スファラディームとアシュケナジーム
1 オランダとオスマン帝国――スファラディームの成立
2 ポーランド王国との邂逅――アシュケナジームの黄金時代
3 偽メシア騒動からの敬虔主義誕生――ユダヤ教の神秘主義

第4章 近代――改革・革命・暴力
1 ドイツとユダヤ啓蒙主義――同化主義なのか
2 ロシア帝国とユダヤ政治――自由主義・社会主義・ナショナリズム
3 ポグロムとホロコースト――東欧というもう一つのファクター

第5章 現代――新たな組み合わせを求めて
1 ソ連のなかの/ソ連を超えるユダヤ人――社会主義的近代化
2 パレスチナとイスラエル――「ネーション」への同化
3 アメリカと文化多元主義――エスニシティとは何か

むすび
あとがき
参考文献
ユダヤ人の歴史 関連年表

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ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    タイトルを見て、なんとなく気になると思って手に取り時間をかけて読んだ。
    3000年に渡る歴史を、基本的には順を追って丁寧に解説されているが、必要に応じて時間の前後関係と記載の順序とを逆転させて大変わかりやすく論説されている。私は世界史には高校生の時以来触れ、ユダヤ人に関してはホロコーストとイスラエル

    0
    2025年11月04日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ勉強になった、し、おもしろかった。高校の世界史を意識した説明の流れになっているところが多く、不勉強な身でもなんとかついていけた(言葉の定義を忘れることが多くて戸惑ったが…。)

    今まで持っていたユダヤ人へのイメージや、それからわく素朴な疑問に、丁寧な説明をいただける本になっていて、いろい

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    そもそもユダヤ人ということを知らなかったし、日本史派で世界史はほぼ初週だが非常に読みやすい本だった。

    ユダヤ人について、アインシュタインしかり、天才が多いというイメージと、ホロコーストの被害者である、というイメージが漠然としてあっただけだった。

    前者に関しては、天才が多いのは、ユダヤ教の根底とし

    0
    2025年10月05日

    Posted by ブクログ

    ユダヤ人の歴史
    古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまで
    中公新書 2839
    著:鶴見太郎
    出版社:中央公論新社

    地続きである大陸にすんでいる民族の歴史はすさまじいものです。
    まさに避けようものない悪夢が、歴史の中心をなしています。

    ユダヤ人、旧約聖書ではみずからを、イスラエルという、ユ

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    「ユダヤ人」というものへの認識は
    せいぜい人種ではなく宗教に依拠した集団である、
    商業に強い、
    その程度だった。

    この本に書かれていたことをすべて理解できたとは
    とうてい思えないけれど、
    確実に学びになった。

    日本においても浮浪民は蔑まれてきた歴史があるけれど、
    それが大陸になると規模もとんでも

    0
    2025年09月01日

    Posted by ブクログ

    難しかったけど読み応えあった。世界史の授業で習ったことも多く書かれていたけれども、著者の先生もあとがきで書かれていたように高校世界史ではユダヤ人はキリスト教誕生前とホロコーストくらいしか登場しなくて、ユダヤ人とのコンテクストで世界史の流れを習うことはなかったからどの章も興味深かったな。

    民族離散、

    0
    2025年05月24日

    Posted by ブクログ

    ユダヤ民族の歴史を世界史の中で解説されていて、わかりやすく、現在のイスラエル問題を少しだけ理解できてきたような気がします。特に、ホロコーストがナチドイツだけによるものではなかったことも、国際的に解決しにくい一つの要因なのかと思いました。

    0
    2025年04月27日

    Posted by ブクログ

    通史が母語で読めるありがたさよ。後半が社会学ぽいのが個人的には好き。これは大変だし答え出にくいのは仕方ない。

    0
    2025年04月22日

    Posted by ブクログ

    アブラハムに始まり、現代のイスラエルとガザの戦い、そしてウクライナ・ロシア戦争まで広範な時代を豊富な情報に満ちていて、ユダヤ民族史を知っているつもりの私にも目が開かされる驚きだった。特に中世でのユダヤ教とイスラム教の親しかった時代、むしろキリスト教よりもこの2つの宗教の親和性があったのは、確かにそう

    0
    2025年11月20日

    Posted by ブクログ

    3000年におよぶユダヤ人の歴史をコンパクトにまとめた一冊である。コンセプトは「組み合わせ」。国を持たないユダヤ人たちは、それぞれが住む国で「国の法は法なり」としてその国の法律に従う一方で、自分たちの宗教とその律法を守り続けてきた。そして、ユダヤ人集団が社会の中で適合する位置を探り続けてきたというの

    0
    2025年11月08日

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