【感想・ネタバレ】ユダヤ人の歴史 古代の興亡から離散、ホロコースト、シオニズムまでのレビュー

あらすじ

ユダヤ教を信仰する民族・ユダヤ人。
学問・芸術に長けた知力、富のネットワーク、ホロコーストに至る迫害、アラブ人への弾圧――。
五大陸を流浪した集団は、なぜ世界に影響を与え続けているのか。
古代王国建設から民族離散、ペルシア・ローマ・スペイン・オスマン帝国下の繁栄、東欧での迫害、ナチによる絶滅計画、ソ連・アメリカへの適応、イスラエル建国、中東戦争まで。
三〇〇〇年のユダヤ史を雄大なスケールで描く。



■目次
序 章 組み合わせから見る歴史

第1章 古代 王国とディアスポラ
1 ユダヤ教以前のユダヤ人?――メソポタミアとエジプトのあいだで
2 ユダヤ教の成立――バビロニアとペルシア帝国
3 ギリシアとローマ――キリスト教の成立まで

第2章 古代末期・中世――異教国家のなかの「法治民族」

1 ラビ・ユダヤ教の成立――西ローマとペルシア
2 イスラーム世界での繁栄 西アジアとイベリア半島
3 キリスト教世界での興亡――ドイツとスペイン

第3章 近世――スファラディームとアシュケナジーム
1 オランダとオスマン帝国――スファラディームの成立
2 ポーランド王国との邂逅――アシュケナジームの黄金時代
3 偽メシア騒動からの敬虔主義誕生――ユダヤ教の神秘主義

第4章 近代――改革・革命・暴力
1 ドイツとユダヤ啓蒙主義――同化主義なのか
2 ロシア帝国とユダヤ政治――自由主義・社会主義・ナショナリズム
3 ポグロムとホロコースト――東欧というもう一つのファクター

第5章 現代――新たな組み合わせを求めて
1 ソ連のなかの/ソ連を超えるユダヤ人――社会主義的近代化
2 パレスチナとイスラエル――「ネーション」への同化
3 アメリカと文化多元主義――エスニシティとは何か

むすび
あとがき
参考文献
ユダヤ人の歴史 関連年表

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Posted by ブクログ

以前、Netflixでユダヤ人を特集してるのを見たけど、他の文献で確認された史実と、聖書に書いてある事や人々が伝えている伝承を区別して使い分けているから、分かりやすい。ユダヤ教とイスラム教の類似性が、キリスト教とのそれよりも大きいとは知らなかった。ユダヤ人の総本山がロシアであるとは知らなかった。第二次世界大戦までは、一部を除いて、平均的なユダヤ人は、貧困にいた事も知らなかった。

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2026年01月31日

Posted by ブクログ

理解が難しい部分もあり読むのに時間がかかったがユダヤ人に対する理解が深まった。
「ユダヤ人が金融業・商業のイメージが強いのはなぜ?」
「どのようにユダヤ人は世界に広がっていったのか?」
「なんでホロコーストが起こったのか?」
などユダヤ人についてのたくさんの疑問が丁寧に解説されている。
特にホロコーストはナチス党が急に始めたものではなく、中東欧における民族の対立や憎悪・怨恨が強烈な背景となって起こった悲劇だということがわかった。
ちなみにこの本、「あとがき」がとても素敵です!

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2026年01月25日

Posted by ブクログ

小川哲さんの紹介で手に取りました。

ガザに関するニュースを見るだけだと、ネタニヤフ首相の言動は理解し難いですが、この本を読んで彼の行動原理が少しわかったと思います。

居住地を強制的に奪われ、凄惨な扱いを受けたユダヤ人が、パレスチナ人をガザなどに追いやる。暴力の連鎖。
領域的なネーションという概念で、国家間の整合性を
優先する国際秩序の体制に対し、その体制に従ってユダヤ人国家を建国する。それまで世界に散らばったユダヤ人達が生き延びる術として、その国の法に従うという姿勢を維持した結果でもある。

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2026年01月09日

Posted by ブクログ

ユダヤ人の歴史を古代から現代まで、約3000年を1冊にまとめ、この1冊でユダヤ人の歴史の基本的な知識を把握できる。
参考文献に世界史の教科書を使われてることもあり、各時代の歴史の解説は分かりやすかった。
また、私が今まで認識してた歴史用語に齟齬がありそこを丁寧に解説してくれて、新しい発見もかなりあった。
ユダヤ人の歴史という事もあり、現在のパレスチナやイスラエルの紛争に直結する話や、ウクライナ、ロシア戦争にも直結する話が多い。
ニュースで報道される、パレスチナやウクライナなどの中東と東欧について理解するのに、かなり助けになる本だと感じる。

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2025年12月27日

Posted by ブクログ

世界史では古代キリスト教との関係とホロコースト、現代史ではイスラエルと中東問題、そして金融と学術に長け、陰謀論とともに語られるユダヤ人について、細切れではなく古代から現代までのユダヤ人の歴史を通史としてコンパクトにまとめた良書。その際、著者は「主体か構造か」という枠組みでの整理を示して、理解を助けている。
中世から近世、近代と、少数民族として各国に存在したユダヤ人が、支配層にとって都合の良い中間集団として同化せず生き残ってきたことで、農民や庶民からは時として怒りの矛先が向けられる対象となってきたことを「反ユダヤ主義を生む三者関係」として示している。
また、近代にはホロコースト以前にポグロムと言われるユダヤ人に対する集団暴力がロシア帝国、東欧で行われ、数十万人が死亡し、また難民化したということも、ホロコーストの陰に隠れてあまり知られていないことだと思う。
そして、現代においては、ソ連、、パレスチナとイスラエル、アメリカにおけるユダヤ人社会について解説している。

【目次】
序 章 組み合わせから見る歴史

第1章 古代 王国とディアスポラ
1 ユダヤ教以前のユダヤ人?――メソポタミアとエジプトのあいだで
2 ユダヤ教の成立――バビロニアとペルシア帝国
3 ギリシアとローマ――キリスト教の成立まで

第2章 古代末期・中世――異教国家のなかの「法治民族」
 
1 ラビ・ユダヤ教の成立――西ローマとペルシア
2 イスラーム世界での繁栄 西アジアとイベリア半島
3 キリスト教世界での興亡――ドイツとスペイン

第3章 近世――スファラディームとアシュケナジーム
1 オランダとオスマン帝国――スファラディームの成立
2 ポーランド王国との邂逅――アシュケナジームの黄金時代
3 偽メシア騒動からの敬虔主義誕生――ユダヤ教の神秘主義

第4章 近代――改革・革命・暴力
1 ドイツとユダヤ啓蒙主義――同化主義なのか
2 ロシア帝国とユダヤ政治――自由主義・社会主義・ナショナリズム
3 ポグロムとホロコースト――東欧というもう一つのファクター

第5章 現代――新たな組み合わせを求めて
1 ソ連のなかの/ソ連を超えるユダヤ人――社会主義的近代化
2 パレスチナとイスラエル――「ネーション」への同化
3 アメリカと文化多元主義――エスニシティとは何か

むすび
あとがき
参考文献
ユダヤ人の歴史 関連年表

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

一気通貫でマクロとミクロ、主体と構造という軸でマイノリティのユダヤ人が大国に振り回されつつ、ネットワークや律法(トーラー)を遵守する啓典の民としての高い識字率を、使った官僚や貿易、金融の担い手として生き延びてきた背景を述べる。もちろん農民や貧民も多く、改宗したものも多い。
パレスチナから出たユダヤ人はキリスト教、イスラム教とゾロアスター教(ベルシア)との、間で生き延びドイツ系が、アシュケナージ(イディッシュ語)、スペイン系がスファラディームとして分かれた。
ホロコーストの前に民衆による虐殺ポグロムが東欧各地であり、各地で上記のようなポジションのユダヤ人は差別の的となり、結局1700万人中600万人が第二次世界大戦で殺されることになった。アメリカにも、そのとき大量に移住し現在のイスラエルシンパの土台となった。

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2025年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

力作。
よくまとまっている、素晴らしい本。
ユダヤ人は不幸な民族と言えるだろう。宗教、民族、国。ヨーロッパ諸国は紛争の歴史。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

タイトルを見て、なんとなく気になると思って手に取り時間をかけて読んだ。
3000年に渡る歴史を、基本的には順を追って丁寧に解説されているが、必要に応じて時間の前後関係と記載の順序とを逆転させて大変わかりやすく論説されている。私は世界史には高校生の時以来触れ、ユダヤ人に関してはホロコーストとイスラエルとの用語と結びつける程度しか知識が無かったが、この本に出会って厚みのある知識を得られた気がしており、満足している。

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ勉強になった、し、おもしろかった。高校の世界史を意識した説明の流れになっているところが多く、不勉強な身でもなんとかついていけた(言葉の定義を忘れることが多くて戸惑ったが…。)

今まで持っていたユダヤ人へのイメージや、それからわく素朴な疑問に、丁寧な説明をいただける本になっていて、いろいろな点と点が線で繋がるような感覚があり、まさにこういう本を求めていたという感じ。
そしてでも、いまのイスラエルの暴力についてはNOを突きつけなければ……

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

そもそもユダヤ人ということを知らなかったし、日本史派で世界史はほぼ初週だが非常に読みやすい本だった。

ユダヤ人について、アインシュタインしかり、天才が多いというイメージと、ホロコーストの被害者である、というイメージが漠然としてあっただけだった。

前者に関しては、天才が多いのは、ユダヤ教の根底として「律法」「教育」を重視する側面があったから、ということと、各国家において、歴史のマイノリティとして国家の法に適用しつつ、ユダヤ共同体として「うまくわたってきた」から、なのだと理解した。

また、後者に関しては、ホロコーストがすべてではない、ということも理解した。東欧で起こったポグロム然り、ユダヤ人は「国の法」に従いつつ「国家内国家」と呼ばれる共同体を作ることで、国家が繫栄するときはともに繁栄しつつ、不安定になると一気に迫害の対象になる、ということがよくわかった。
そして、現代に入り、「民族」「ネーション」という秩序が重要視されることでシオニズムが勢いを増し、その結果としてイスラエルが建国された、という点も興味深かった(ネーションがないことによる迫害と、ネーションを重視する「国家の法」に従ったからこその建国)。
そして、イスラエルを中心とする中東情勢も、ホロコーストの文脈で捉えてしまっているからこそ、被害者の文脈で捉えられていることで、収まりがつかなくなっている。そして、その文脈で捉えられている理由は、ホロコーストやポグロムの精算ができておらず、ユダヤ人のことはユダヤ人で守る、という観念が生まれてきてしまったから。

何度聞いても、イスラエルパレスチナ問題を全然理解できなかったが、この本を読むことで新たな視点を得ることができた。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アダムとイヴの子、セトの子孫がノアで、ノアに乗った者な子の1人がセムで、セムの子孫がアブラハム。アブラハム契約は全人類にとって重要でイスラエルの民が守ることによって全人類が救われる。ユダヤ人とはユダヤ人の母から生まれるか、ユダヤ教に改宗した者。セム的一神教とは、他者や他民族をも支配していると考える。メシアはギリシャ語ではクリストス。ユダヤ教は日常生活で実践、キリスト教は内面重視。ラビは律法学者。イスラム教ではウマラー。ユダヤ教は律法の学習を重視したため識字率が向上し金融や商業で成功。ユダヤ人を金づるとして利用する権力者と、搾られる庶民という構造が反ユダヤ感情へ。イベリア半島で発展。スペインに縁を持つスファラディームはポルトガル、オランダ、オスマンへ。他方、ドイツ系がアシュケナジーム。ドイツ語を基本としたヘブライ語がイディッシュ。ユダヤ人は貴族の請負で税金を徴収→農民を搾取するイメージへ。西欧ユダヤ人は近世までは自治が認められていたがフランス革命後に解体。西欧から追放され、アシュケナジームを受け入れたのがオスマンとポーランド。ポーランドで貴族と組んで徴税請負。貴族と農民や都市と農村を繋ぐ仲介人としての中間マイノリティ、マージナルマン。1900年時点でユダヤ人口は順に、約半数の520万人がロシアに、207万人がオーストリア・ハンガリーに、アメリカに100万人、ドイツは52万人。近代以降、ロシアから西へ、東欧、西欧、パレスチナ、北米へ民族大移動。ポグロム。敵対する隣国に散在したが故に何からもスパイの疑われる存在。ホロコース600万人。シオンの長老の議定書というヘイト文書の広がり。ホロコーストにより1939年のユダヤ人口1700万人のうち600万人が死亡、450万人がアメリカへ。イスラエル独立は米だけでなくソ連も即承認したのはイギリスを追い払うため。第三次中東戦争がシオニスト運動を活性化。2000年初頭のイスラエルのユダヤ人人口の2割がソ連出身で右派政党支持。2024年現在、イスラエルのユダヤ人人口700万人で米国には600万人のユダヤ人が存在し、ニューヨークなど民主党基盤である大都市に多い。米国では黒人なアジア人もいて相対的にミドルクラスね。ゼレンスキー大統領はユダヤ人。ネタニヤフ首相の兄はパレスチナ人のテロで死亡。

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2026年02月22日

Posted by ブクログ

現代のいろいろな問題を理解するために、非常に有益な本。
日本人の感覚としては、宗教による対立はいまいち理解しきれないが、構造は理解ができた。

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2026年02月20日

Posted by ブクログ

ユダヤ3000年の歴史を300ページで!とお手軽ガイドブックの積りで手に取ったけど、いっぱい詰まってて3日じゃ読めなかったです。

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

選民思想はイスラエルの民が律法を守ることによって全人類が救われる。そのために神から選ばれたということ。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

何かと話題になりがちなユダヤ人。おおよそ3千年にわたる歴史を経ているが、モーセに従いエジプトを出て以来、世界へ拡散していくプロセス、移り住んだ地での盛衰や影響力、そしてイスラエルでの建国(ようやく1948年)に至るまでが、整理されてわかりやすく纏められている。ユダヤ教とキリスト教では何が違うのか。キリスト教は神との契約であり、形ではなく内面であり神への信仰を重要とする。これに対して、ユダヤ教は律法中心主義であり、偶像崇拝を禁止して、外形的に判断できる日常生活での法律遵守・実践を重視する。その考え方は議論の積み重ねにあり、慎重に解釈するがドグマ化はしない。昔読んだ「日本人とユダヤ人」では印象的な記述があった。「全員一致の判断は無効とする、日を改めて審議する」という件があったが、全員が一時の感情で判断が間違っているかもしれない、とのもとクールダウルする期間を置く。ここに合理的ではあるが慎重さが現れていると驚いたものだ。トランプ大統領はイスラエルよりの発言が目立つが、彼が福音派の信者であることが影響しているかもしれない。イエスが誕生するまでは「神の国」の担い手はユダヤ人であり律法だったが、イエス以降、人々は律法に代わって福音(イエスやその使徒たちの教え)により導かれることになる。そして、終末と最後の審判を経て「神の国」が到来する。この終末の前提として、ユダヤ人がパレスチナに結集して国を建てる(イスラエル)ことが「神の国」実現のための前提になるらしい。ここにイスラエル寄りの発言の秘密があるようだ。パレスチナ問題が根深いことが、改めて認識させられる。

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ユダヤ人の歴史」は、単なる迫害の物語ではなく、社会構造の中で生き延び続けたディアスポラの知恵を描いた一冊。
中間マイノリティとして時代ごとの構造を読み替え、利用し、再構築してきた姿は、日本人のこれからを考える上でも示唆に富む。
世界史が苦手でも、今の国際情勢を理解したい人には一読の価値あり。

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

アブラハムに始まり、現代のイスラエルとガザの戦い、そしてウクライナ・ロシア戦争まで広範な時代を豊富な情報に満ちていて、ユダヤ民族史を知っているつもりの私にも目が開かされる驚きだった。特に中世でのユダヤ教とイスラム教の親しかった時代、むしろキリスト教よりもこの2つの宗教の親和性があったのは、確かにそうかも知れない。ナチスドイツのホロコーストは主犯格ではあるが、ポーランド、ウクライナなどでのポグロムなどのユダヤ人虐殺などの背景があったにも関わらず、ナチスにすべての罪を被せて追及されずに現代に至っている!なんとドイツ敗戦後の1946年7月にもポーランドでポグロムが起こっていたらしい。ロシアでのユダヤ人迫害から、ウクライナにユダヤ人が多く集まていたという歴史があり、ゼレンスキー大統領もユダヤ人として歴史上で英国ディズレリーに次ぐ2人目のユダヤ人トップだったとは知らなかった。現在世の中を騒がせている2つの戦争にこのような繋がりがあったことも驚き。
なお、著者は1965年生まれの日本近現代史学者とは同姓同名の別人であり、この人は1965年生まれの歴史社会学者との自身の説明がある。研究分野が重なるだけに、ややこし過ぎる。

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2025年11月20日

Posted by ブクログ

3000年におよぶユダヤ人の歴史をコンパクトにまとめた一冊である。コンセプトは「組み合わせ」。国を持たないユダヤ人たちは、それぞれが住む国で「国の法は法なり」としてその国の法律に従う一方で、自分たちの宗教とその律法を守り続けてきた。そして、ユダヤ人集団が社会の中で適合する位置を探り続けてきたというのだ。しかし、それは宗教と自分たちの文化を守るが、条件が変わるとほかの集団からたやすく攻撃される立場である。貴族と結びついて徴税を請け負う仕事をしていたポーランドでは、農民の恨みを買いポグロムを招き、それはホロコーストにもつながった。しかし、今のイスラエルは、国際社会の中で最適な位置を探ろうとしているようには見えない。ユダヤ人は変質したのか、これからユダヤ人たちはどこへ向かうのか。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

自分には新しい用語ばかりで調べながら何とか読み終わった。最近ニュースになっているイスラエルの戦争について十分ではないがやや理解できた。普段ほとんど宗教と関わりなく生きてきたからか、なぜここまで長い間、ユダヤ人ということで固執されなければならないのか、理解が難しい。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

ユダヤ人とはそもそもなにか、という初歩的な疑問から教えてくれる。
宗教的な成り立ちから、国を持たない流浪の歴史、ホロコースト、イスラエル建国までを丁寧に解説してくれた。
こういうのが読みたかった。

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2025年10月27日

Posted by ブクログ

世界情勢の報道を見ながら事象の理由が知りたくなり、本書を読むことにした。恥ずかしながら、まともに歴史を勉強してたのは中学くらいまでなので、難しく感じて体力を要したし、理解できたのは断片的だったかもしれない。しかし、読む前よりは世界情勢の解像度が高まり、事象の背景を掴める感覚は備わったと思う。時間を置いて、もう一度読んで理解を深めたい。

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

歴史上虐げられてきたイメージがあるユダヤ人のルーツを知るために読んだ。理解するためには、そもそも世界史の基礎知識がある程度必要だ。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

難しい。
自分の苦手分野で基礎的知識が無く、頭に入ってこなかった。
しっかり時間を取って読みほぐしていきたい。

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2026年02月08日

Posted by ブクログ

頭からゴッソリ世界史が抜けていたので
ユダヤ人とは?から入った。

ユダヤ人を定義する要素は
人種?宗教?血縁?土地?と混乱を整理しながら
読み進めた。

結論、宗教と民族と歴史が重なった地点にいる
存在であると理解した。

この本で歴史観は何となく流れを掴んだが、
どういった思想を持つ人たちなのか
別の書籍で学んでみようと思う。

26.01.20-17冊目

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2026年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なぜホロコーストは起きたのか、パレスチナ問題はどういう経緯で起きたのか、ユダヤ人はなぜ商売上手と言われているのかを知りたくて、本書を読んでみることにしました。

上記のことは色々なことが複雑に絡まり合っていて、簡潔には言い表せないのだと理解しました。

わからない用語は辞書で調べ、どこにあるか自信のない地名は地図を見ながら読み進めました。内容の濃い読書体験でした。

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2026年01月16日

Posted by ブクログ

話題の本ということもあり読んでみました。
冒頭に、ユダヤ人の捉え方として「主体」と「構造」から考える必要があると書かれていましたが、これに加えて「意図」と「解釈」も重要な軸ではないかと思いました。

ユダヤ人がユダヤ人として生きていくため、与えられた「構造」の中で、彼ら彼女らの正義や合理性に基づいた「意図」をもって「主体」として行動するわけですが、それが新たな「構造」を生み出し、その「構造」が、まわりの人々に、「意図」とは異なる「解釈」を生み出す。
その結果、ユダヤ人が差別の対象となり、さらに新たな「構造」が生まれる。
そして、差別を克服すべく、ユダヤ人は新たな「意図」のもと、「主体」として次の行動に移る。
といったサイクルが繰り返されてきたのと同時に、ヨーロッパの各所で起こってきた、というのがユダヤ人の歴史、といえるのだと思います。

長年、自らの土地(国土)を持たずに生きてたこと、そして、律法を何より重んじてきたことが、ユダヤ人の生き方を決めてきたらしいことが、本書を通して何となくわかった気がします。

本書については、細かい事象が多すぎて、読んでいてちょっと辛かったです。
たくさんの人に読まれているようですが、みんなちゃんと着いていけてるのかなあ?
着いていけている人は偉いな、と思います。
自分も見習わないと。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

日本人の多くは、ユダヤ人について”アンネの日記”程度の知識しか持ち合わせないのだと思います。私もその一人。

そもそも、ユダヤ教とキリスト教の関係性からして理解していませんし、そこにゾロアスター教などというものが入ってくると、もはやオカルトや悪魔祓いな世界。

なんとか通読はできたのですが、正直、字面を追うのが精いっぱいで、特に、中世の欧州周辺の超複雑な栄枯盛衰は、悲しいくらい頭に残らない。

それでも、特定の領土を持たないユダヤ人な人々が、各時代、各場所で適応しながら生きながらえ、シオニズムの流れが今のイスラエルに結実するまで、激動や混沌を生き抜いたことはなんとなく理解できました。

読後、本棚の高校世界史の教科書を手に取って、どこまで載っているのか確認してしまいました(^^)

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2025年11月09日

Posted by ブクログ

映画ファンなのでさまざまなホロコーストに関する映画や、スピルバーグの『ミュンヘン』なんかを何となく観てきちゃったが、改めてユダヤ人について知ろうと読んだ。もちろん現在進行形のイスラエルの暴走についても興味があった。
ユダヤ人は宗教と民族の混在した類稀な集団であり、その中には信仰の度合いや政治的指向の異なる人がいると。
『国の法は法なり』という精神からイスラエル暴走の理由が垣間見える。
古代から現代までの歴史をユダヤ人にフォーカスして読むことは特別な体験であったが、とにかく読みづらい…。なんとなく知れた、くらいの達成感。引き続き注視していきたい。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

ユダヤ人3000年の歴史。
圧巻。
ユダヤ教とユダヤ人の関係。
宗教って複雑。
歴史の複雑さ、、著者言うところのめぐりあわせと組み合わせがすさまじく、
殆ど記憶に残らない。

唯一印象的なのは
アメリカのユダヤ人人口は600万人で、
これはイスラエルのユダヤ人人口700万人に続くということ。

これじゃアメリカはイスラエルを指示せざるを得ないわな。
酷い話だ。
いっそイスラエルをあきらめ、全員アメリカに行ってくれれば、
どんなに世界が平和かと思うが、
そうはいかないのがあの聖地ということなのだろう。

だからと言ってガザ市民を殺戮していいわけはないのだが、、、
宗教の力なのか?わけがわからない


序 章 組み合わせから見る歴史
第1章 古代 王国とディアスポラ
1 ユダヤ教以前のユダヤ人?――メソポタミアとエジプトのあいだで
2 ユダヤ教の成立――バビロニアとペルシア帝国
3 ギリシアとローマ――キリスト教の成立まで
第2章 古代末期・中世――異教国家のなかの「法治民族」
1 ラビ・ユダヤ教の成立――西ローマとペルシア
2 イスラーム世界での繁栄 西アジアとイベリア半島
3 キリスト教世界での興亡――ドイツとスペイン
第3章 近世――スファラディームとアシュケナジーム
1 オランダとオスマン帝国――スファラディームの成立
2 ポーランド王国との邂逅――アシュケナジームの黄金時代
3 偽メシア騒動からの敬虔主義誕生――ユダヤ教の神秘主義
第4章 近代――改革・革命・暴力
1 ドイツとユダヤ啓蒙主義――同化主義なのか
2 ロシア帝国とユダヤ政治――自由主義・社会主義・ナショナリズム
3 ポグロムとホロコースト――東欧というもう一つのファクター
第5章 現代――新たな組み合わせを求めて
1 ソ連のなかの/ソ連を超えるユダヤ人――社会主義的近代化
2 パレスチナとイスラエル――「ネーション」への同化
3 アメリカと文化多元主義――エスニシティとは何か
むすび
あとがき
参考文献
ユダヤ人の歴史 関連年表

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

 ユダヤ人3000年の歴史を一冊にした本でわずか半年程度で重版を重ねているので読んでみました。確かに3000年もの歴史を一人で記述するというのは困難なことであるため、卒業論文のような未消化でざらついた部分があったが、なんとか読み下すことができました。ユダヤ人にもスペインのユダヤ人を起源とするスファラディームとポルトガル貿易に関わってオランダやドイツに流れたユダヤ人であるアシュケナジーム、そして東方系ミズラヒームなどの区分がある。そしてユダヤ人は世界史の多くの場面で大きな役割を果たしてきたこと。ホロコーストの犠牲者がドイツでは16万人であったのに対して、ポーランド300万人、ソ連100万人もの犠牲者があったこと。そしてホロコーストは広くヨーロッパ中の国々で行われていたこと。その合計が600万人ものユダヤ人を殺害したのがホロコーストなのだ。その責任が全て西ドイツの一国に押しつけられているが、ユダヤ人のホロコーストにはヨーロッパ中の国々が加担していたのだ。ディアスポラによって離散したユダヤ人はいつの時代も迫害され、移民を繰り返していたのだ。1900年の段階でユダヤ人が一番多く住んでいたのはロシア帝国で世界の約半分の520万人、次がオーストリアハンガリー帝国の207万人、アメリカの100万人、ドイツの52万人と続き、ポーランドはその当時はロシアとドイツとオーストリアに分割されて消滅していたのだ。それがロシア革命時にポーランドの独立が実現し、そのポーランドで300万人ものユダヤ人がホロコーストの犠牲になったというのだから、歴史の激動の中で犠牲になったのだ。ホロコースト以前にも、多くの地域でポグロムという虐殺行為があったのだ。イスラエルのネタニヤフ首相はもちろん、ウクライナのゼレンスキー大統領もユダヤ人であり、現代でもユダヤ人は世界の政治を大きく動かしているのだ。

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2025年10月16日

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