作品一覧

  • 幕末維新と佐賀藩 日本西洋化の原点
    4.0
    1巻836円 (税込)
    明治維新の原動力となった「薩長土肥」の雄藩だが、肥前=佐賀藩の影は薄い。しかし西洋の先進技術を最も蓄積した佐賀藩は、英明な藩主・鍋島閑叟のもと鉄製大砲を製造。幕末期、技術力で幕府や他藩を圧倒し、閑叟は新政府のトップに躍り出る。また開明的な藩士が多数輩出し、江藤新平は教育・司法に「西洋丸写し」とまで称される大胆な制度を導入する。佐賀の乱以降、薩長政権下、活躍が軽視された同藩の真の価値を描く。
  • 大久保利通 維新前夜の群像5
    4.3
    1巻726円 (税込)
    維新の志士には、夭折したものや暗殺されたもの、過剰な理想主義や正義感のため政府の主流から離れていった者が多い。大久保は一貫して政治の中心に位置し、破壊と建設と二つながらやった。旧体制破壊にさいしては、薩摩藩を挙げて運動の主体たらしめるべく、あらゆる手段を通じて藩中枢に接近し、それを掌握した。新体制確立にさいしては、漸進主義を押し通した。かれのこの政治家としての資質はいかに育てられたか。
  • 台湾出兵 大日本帝国の開幕劇
    4.0
    1巻726円 (税込)
    1874年5月、陸軍中将西郷従道指揮する日本軍3600名が台湾に上陸、先住民居住地を武力掃討した。この近代日本最初の海外派兵は、台湾に漂着した船の乗員が殺害された事件に対する懲罰と航海の保全にあると説明された。だが台湾を統治する清国との間には、一挙に緊張が高まる。それにしてもなぜ、事件後二年半も経って派兵が強行されたのか。なぜ清国はこの対応について過大に反発したのか。その歴史の根源的な謎に迫る。

ユーザーレビュー

  • 大久保利通 維新前夜の群像5

    Posted by ブクログ

    大久保利通という題の書を読んで思うことは、大久保の足跡がまさに維新期の薩摩藩の事績そのものだということだ。薩摩藩を代表する動きの中でも、とりわけ王政復古の号令を発する際に意外にも複雑な経緯を辿ったことは興味深かった。行動が現実主義的で手堅いイメージを大久保に持っていたが、この点については薄氷を踏む思いで強硬路線を貫いたことだろう。
    また大久保その人とは直接関係ないが、読んでいて思いがけなかったこととして薩摩藩が幕末期に一貫して開国を許容していたことがあげられる。生麦事件と薩英戦争はあくまで偶発的なことであり、長州の四国艦隊砲撃事件のような攘夷を前提とした出来事ではなかったとは知らなかった。その

    0
    2014年06月26日
  • 幕末維新と佐賀藩 日本西洋化の原点

    Posted by ブクログ

    面白かった。ただ途中、佐賀藩と直接かかわりの薄い記述もあった。明治維新後の説明をするための伏線として必要な記述だったのかもしれないが。推理小説を読むような面白さがあった。鍋島閑叟と江藤新平の関係が特に想像力をかりたてる。作者が直接本の中で記述していない秘密が何かあるんじゃないか、と色々想像させられた。幕末維新の大隈をはじめとする佐賀の七賢人たち、日本の科学技術振興のあけぼのに貢献した人たちについて、もっと知りたいと思った。

    0
    2014年05月10日
  • 幕末維新と佐賀藩 日本西洋化の原点

    Posted by ブクログ

    薩長土肥とは言うが幕末明治の肥前佐賀藩の役割は今ひとつ理解できていなかった。 薩長土肥でない福沢諭吉も 立派な思想の持ち主であると思うが、江藤新平も日本にとって大事な 思想的舵取りをしたのだということを初めて知った。

    0
    2023年03月01日
  • 大久保利通 維新前夜の群像5

    Posted by ブクログ

    大久保利通がどんな人物かが分かる一冊。大久保さん好きすぎて、この本で高3の時に読書感想文書きました。ただ、大久保さんの胃が弱い記述に萌えすぎて他の内容があまり頭に入ってなかったり…。とにかく大久保さん素敵です。

    0
    2015年01月08日
  • 幕末維新と佐賀藩 日本西洋化の原点

    Posted by ブクログ

    非常に読みやすく分かりやすいが、佐賀藩一辺倒の記述は鵜呑みにするのをためらうほど。著者の佐賀藩大好きぶりが伺える。

    0
    2011年09月23日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!