竹内洋の作品一覧
「竹内洋」の「教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化」「立志・苦学・出世 受験生の社会史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
竹内洋の『教養主義の没落』は、明治から戦後にかけての人文的読書による人格完成を目指した教養主義の変遷を描く名著だ。
本書を通じ、日本の教養主義が伝統的身分文化ではなく、「学校的教養」たる西欧文化の習得だったと知った。これは刻苦勉励を重んじる地方出身の青年のエートス(性格)と親和性があった。同様にブルジョワを嫌うマルクス主義が農村出身者の教養主義と強い親和性を持っていたことを説いている。マルクス主義というもう一つの西欧文化が、ブルジョア文化を貶めることでブルジョワの上位に立つことができたからだ。現代の高齢層の一部がなぜマルクス主義に熱狂し続けているのか少し理解できた気がする。
また、大学
Posted by ブクログ
面白いが、日本思想史を理解すればもっと面白いと思う。
己の出自と思想の連続性を考えさせられた。自身の努力(受験、スポーツ)で成り上がったと感じるからこそ、都市型ブルジョワに近い考えを持っているのだろう。
・「その人らしさ」とは『ハピトゥス』であり、出自や社会的地位、青年期の経験にて形成される。『ハピトゥス』が社会的思想に影響を与える(当たり前と言えば当たり前ですが、エリート集団の中にも多様なハピトゥスを持つ人々がいる)。
・ヒエラルキー制度の崩壊により、上中下の階級に実線が引かれなくなる。凡俗な人間ー大衆平均人(サラリーマン)の文化が強く一般化することにより、教養を持つ「変人」「おたく」であ
Posted by ブクログ
本書は、戦後日本社会の知識人や大学生を支えた「教養主義」という独特の文化と精神構造が、いかに形成され、そして崩壊していったのかを、社会学・教育史の視点から丹念に描き出した著作である。
竹内は、日本の教養主義を単なる「偉い本の読書」ではなく、「立身出世を志向するエリートが、人格陶冶を通じて、特権的な知的・精神的地位を獲得しようとする規範システム」として捉える。この教養主義は、旧制高校や帝国大学といったエリート教育の場で、「リベラルアーツ」の読破と、それに伴う「精神的な高潔さ」の涵養を求め、若者に強烈な価値観を提供した。
しかし、このシステムは、戦後の民主化と高等教育の大衆化、そして何よりも「