教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

968円 (税込)

4pt

一九七〇年前後まで、教養主義はキャンパスの規範文化であった。それは、そのまま社会人になったあとまで、常識としてゆきわたっていた。人格形成や社会改良のための読書による教養主義は、なぜ学生たちを魅了したのだろうか。本書は、大正時代の旧制高校を発祥地として、その後の半世紀間、日本の大学に君臨した教養主義と教養主義者の輝ける実態と、その後の没落過程に光を当てる試みである。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    旧制高校の学生達は難しい本を読んで自らの人格を高めようとした。旧制高校生はエリートだから末は国の中枢を担う存在でもあった。この時代は本を読んで教養をつけることがエリート学生に必須だった。
    しかし戦争で日本は大敗して、旧制高校が廃止になったあたりから少しずつ変わっていく。別に本を読むだけが人格を高める

    0
    2025年10月27日

    Posted by ブクログ

     本書は三宅香帆が、推している本なので、読んでみた。とにかく、米津玄師が、「べらぼうに面白い」と2020年に雑誌『SWITCH』に掲載された小特集で言ったことで、話題になった本なのだ。

     竹内洋は京都大学の先生だった。私より上の世代である。教養がなぜ必要なのか?ということと、教養主義は、教養と密接

    0
    2025年08月13日

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    説教臭い本だと思ってたけど全く違う

    前半部分は昔の人物が多かったり、自分が生まれる前の話で中々入り込めない部分もあったが、そこで前提をインプットしてると中盤以降、一気に伏線回収的に面白くなる。

    教養主義没落の必然性は説得力があって腑に落ちたし、適宜引用される文献も自説を補強するだけ

    0
    2025年03月10日

    Posted by ブクログ

    石原慎太郎についての論、全共闘論面白かった。
    都市-農村、西欧-日本の落差こそが教養主義の動力となる。大衆化による教養主義のクライマックス。

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    2003年刊行。職場(大学)で日常的にAIとつながっている時代の教育について語り合い、再読しようと。

    教養主義とは、「歴史、哲学、文学などの人文系の書籍の読書を中心とした人格主義」であり、「西欧文化志向を精髄」とし、「本堂を旧制高校とすれば、帝大文学部は、その奥の院ともいうべき場」だった。

    「読

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    米津玄師がこの本について、べらぼうに面白いと言っていたというのを知り読んでみた。
    読むのに時間がかかったが、大正時代から続いた教養主義がどのように変わってきて、没落したかが大体分かった。学生運動をしていた時代とその思想などがよく分かっていなかったが、少しその流れが理解できたかなと思う。

    現代は昔と

    0
    2025年09月05日

    Posted by ブクログ

    教養主義は没落すべくして没落している。古典的な教養主義の場として、一番そぐわないのは今の大学だろう。これは悲観すべきことではなく、大学も文化装置としての役割を変えているということではないだろうか。社会課題の解決、学生の自己成長と自己実現の場という新しい役割を獲得しつつあるように思う。

    0
    2025年08月23日

    Posted by ブクログ

    大学や教養主義がエリィトのものだった頃についての本
    今そういうの学びたかったら岩波と中央新書でよくねえかと突っ込みながら読んでたらそれもちゃんと書かれていた
    明治大正の頃から昭和まではエリィトのものだったのだなぁとなんか新鮮な気持ち

    0
    2025年05月25日

    Posted by ブクログ

    旧制高校時代の学生文化から始まる教養主義の君臨と、80年代頃の没落まで。

    教養主義とは読書で人格を磨くという考え方だが、昨今の消費社会では、タイパコスパのように実用性の高いものの方が重視されている。

    0
    2025年04月19日

    Posted by ブクログ

    米津玄師が、最近読んで面白かった本として本書を取り上げていたので、読んでみた。
    文芸書や人文書が好きなので、「教養主義」という言葉には、くすぐられる感覚がある。
    「P40
    ここで教養主義というのは哲学・歴史・文学など人文学の読書を中心にした人格の完成を目指す態度である。東京帝大講師ラファエル・ケーベ

    0
    2025年02月24日

教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

中公新書 の最新刊

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

竹内洋 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す