無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2018年07月12日
本書のいうとおり、戦後左翼にとって幻滅しつつあった共産主義に代わる器が丸山眞男だったとすれば、ものすごい影響力を持つ人物だったのだと思う。いま丸山眞男の評論を読んでも深く感じるところがないので、かつての時代の雰囲気を逆に強烈に感じる。
本書では現代からの視点で丸山眞男に対する違和感が数多く語られる。...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年11月30日
「普遍的知識人」としての丸山眞男の思想史的な位置を、戦中から戦後にかけての日本社会における文化資本をめぐる状況の推移のなかで検討しています。
前半は、狂信的な国家主義者として知られる蓑田胸喜について多くのページを割いて考察をおこなっています。また著者は、「亜インテリ」と「本来のインテリ」を区別しよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月13日
丸山眞男の時代という書名通り、丸山だけに焦点をしぼらず、丸山が活躍した時代全体に焦点を当てようとするなかなかの力作。
著者は、教養主義の没落などの作品を書いてある社会学者の竹内洋氏であり、ところどころにある社会学的な統計的な裏付けもあって、読んでいて楽しかった。
簡単に要旨をまとまれば、丸山思想...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
なかなか面白い。
丸山眞男と彼の生きた時代背景。
丸山にフォーカスしつつも裾野は広く、彼の生きた時代を、彼を通して捉えなおしている。
全闘連、戦争…知識が大衆化された現代、その制作に携わった人物の功罪を冷静にみつめ、その背景を読み解いた一冊。
今に近い歴史は中途半端に受けとめがちで、ともすれば...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月31日
竹内洋 「 丸山眞男 の時代 」
丸山眞男の思想論というより、丸山眞男は誰を啓蒙し、その背景は何かを論じた本。東大法学部という肩書とジャーナリズムを利用して、大衆にインテリという政治主体者の役割を啓蒙したという構成
敗戦により天皇が象徴になり、国体が破壊された日本において、大衆に政治主体となる...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月03日
[ 内容 ]
戦後の市民による政治参加に圧倒的な支配力を及ぼした丸山眞男。
そのカリスマ的な存在感の背景には、意外なことに、戦前、東大法学部の助手時代に体験した、右翼によるヒステリックな恫喝というトラウマがあった。
本書は、六〇年安保を思想的に指導したものの、六〇年代後半には学生から一斉に背を向けら...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。