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はてしない満蒙の曠野を百騎、二百騎と群れなして疾駆する馬賊たち。「大陸雄飛」を夢みた日本の青年たちも、その群れに身を投じた。やがて、日中戦争における日本軍の「討匪行」は、日中両民族間の悲劇をさらにふかめる。現地生活二十五年の著者が、その生々しい体験をもとにして描いた、中国民衆の「武装集団」の凄絶な苦闘、劇的な盛衰の過程を顧みることなくして、今日の中国の歴史的意味を問うことはできない。
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Posted by ブクログ
非常に面白い。今より不自由な環境だと思われるが、自由度が高く感じる。日本人でも勝手に商売を始めたり、馬賊になったり、軍と関わったりと、自己責任の範囲で好きなように生きている人が多い印象がある。 今の日本は社会システムが整備されすぎていて、逆に自由に動ける余地が減っているのかもしれない。
文章がすげえかっこいい。 あと、袁世凱が朝料理食べて別個に煮卵十個と饂飩大盛喰って、礼砲撃ってたぬ藝かまして料理に煮卵(ry といふトリヴィアとか、その袁世凱にあやされた著者は死ぬまで当時の脱臼が痛かったとか、川島芳子さんが裁判の中皆さんへこじゃれた嫌がらせをかましたとか、長野の人だと馬賊を量産し...続きを読むた松本のおねいさん河原操子がゐた(著者の描く河原さんはちょーかっこいい!!)と言ふのへ反応したり、面白い。満洲お菊の関係が良い。
日中関係の書物読んでいると、時々「馬賊」という言葉が出てきて、いったい彼らは何だろうと思っていた。 清朝が崩壊すると北部の農民たちは、さらに北の他民族などからの侵略を受けるようになる。これに対抗するために自衛組織が遊撃隊として立ち上がる。(逆に盗賊の仲間入りする者もあった。匪賊、土匪、山賊など...続きを読むというのもあった。) 農民としては政府の役人や官兵などの「官匪」よりも遊撃隊による保護のほうがまだしも信頼が置けた。そしてこの「遊撃隊」こそが「馬賊」の本来の姿だという。 日本軍は満州攻略のためにこの「馬賊」を大いに利用した。そして最終的に用済みになるとあっさり使い捨てにしたのである。その中には多くの日本人も含まれていたという。
もともとは農民を守るための存在であった 馬賊。 ですがそれはやがて戦いを糧とするものたちの 集まりとなっていくのです。 そして、やがて時は日本が満州国を 無理やりに建国する時代となり 彼らも暗躍していきます。 この作品中には、かの有名な女スパイが出てきます。 一応二人出てきますが 戦後の彼女らは...続きを読む明暗が分かれます。 一人は死に絶えてしまいます。 もう一人は知らなかったので面白かったです。
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馬賊 日中戦争史の側面
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