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北海道より少しだけ広い島国だが、魅力を表す言葉は果てを知らない。それがアイルランド。ケルト文明の地、スウィフト、ワイルド、イェイツ、ジョイス、ベケット、ヒーニーらによる世界文学の生地、ヴァン・モリソンやU2が歌い上げる音楽の島、「虐げられてへつらう者たち」、英国からの独立闘争の国――。一木一草に至るまで言葉が刻まれているこの土地を、達意のエッセイと美味しい訳文でまるごと味わい尽くす。
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Posted by ブクログ
アイルランドが輩出した偉大な作家の文学作品の舞台となった街を巡る紀行文。ジョイス、イェイツ、ワイルド、ベケット、ヒーニーからヴァン・モリソン、ボノまで、歴史・時代背景と土地柄をふまえながら、実際にその街や村を散策している気分にさせてくれる。またアイルランドに行きたくなった。ギネス醸造工場の展望台の描...続きを読む写が懐かしい。
アイルランドを旅しながら、神話の世界や複雑な歴史をわかりやすく解説してくれる良書。 ジョイス「ダブリナーズ」、ドイル「ザ・コミットメンツ」を読んでおかなくちゃ、という気持ちにさせてくれました。3.6
先日のアイルランドモノ語りに続いて、栩木さんのアイルランド本を手に取る。 こちらは少し古い本だが、栩木さんの映画案内をはじめ、ジョイスやイェーツ、現代から古代の詩人たち、宗教論争、イギリスとのいさかいの歴史、アイルランド人の文学音楽芸術への愛、土地への信仰が盛りだくさんで濃い一冊。 自分が1999...続きを読む年にアイルランドを訪れたさい、ダブリン、リムリック、ゴールウェイ、アラン島(この当時も船で片道二時間半かかったよ、、、)などへ行ったことを思い出しつつ読んだ。 毎日天気が悪かったのを覚えている。 いつかまた行ってみたい、不思議な印象の国である。 映画アンジェラの灰もまた見てみたい。
アイルランドが好きで、渡航経験もあり、「ああ、あの通りね」とイメージできるほどに愛着を持って振り返ることができ、そしてアイルランドの文学、文化に多大な興味を持っている読書好きの人は、きっと楽しく読めるであろう本。 現代的・漫遊的な紀行本ではないことは要注意。
ギネス、ブッシュミルズ、そして名前だけ知っているジェイムズ・ジョイス。アイルランドと聞いて筆者が思い浮かべるのはせいぜいその程度だ。予備知識も乏しく、さほど興味もわかない国についての紀行文なのに楽しく読み終えることができた。馴染みの薄い読者に配慮した構成、現地における丹念なフィールドワークと憧憬の思...続きを読むいが結実している。
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