伊藤氏貴の作品一覧
「伊藤氏貴」の「読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する」「現場から考える 国語教育が危ない! 「実用重視」と「読解力」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「伊藤氏貴」の「読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する」「現場から考える 国語教育が危ない! 「実用重視」と「読解力」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
作家の川上未映子さんが面白いとおすすめしていたので読んでみました。
樋口一葉は「たけくらべ」しか読んだことありませんでしたし、古文!教科書!みたいなイメージでした。
樋口一葉の伝記ではあるのですが、タイトルすごいですよね。赤貧って。借金記録だらけです。
女性が働くことが当たり前ではなかった時代の男不在家庭の貧困、現代ではあり得ないぐらいの多くの知人への借金、没落士族の矜持、慕っている師匠への恋と文学性の違い、奇跡の14ヶ月…短い生涯の中に名作が生み出されていくまでの過程がぎゅっと詰まっていました。明治に作家として食べていくのがいかに大変だったかよくわかります。
貧困にあっても芯のある気
Posted by ブクログ
私の友人はこう言う-「国語は好きだった。でも国語のテストは嫌いだった」と。
なぜならテストでは、例えば文中での主人公の気持ちを表している答えを選択肢から選ばせたり、短文で書かせたりするが、自分がそうだと思っていた答えと正答とが必ずしも一致しない、あるいは疑問が残るということが多かったかららしい。
私も国語教育のこの部分に前から疑問を感じていた。なぜ1つだけ正答を求めさせようとするのかと。私はこう考える-国語とは1つの正答を導き出すというより、そこに至る思考や論理を肉付けし、人間としての思考力を高めていく教科だと。よく使われる例えだが、授業で先生が「雪が溶けると何になりますか?」と子どもに質問
Posted by ブクログ
『銀の匙』という小説を中学の3年間かけてじっくりと読むという授業で、全ての学びの背骨である国語をしっかりと教えた灘校の教師橋本武さんという方をご存知だろうか?私は、サトマイさんのYouTubeで知り、本書を手にしました。最近の世相では効率的に、早いということに価値があるような趣ですが、学びに関してはそれが当てはまらないことが、よくわかります。
こんな授業を受ける機会があったら、受けてみたいと心の底から思います。
関連する書籍は他にもあるので、興味のある方は橋本武さんの書籍をぜひお読みください。そして、教材となった『銀の匙』も恥ずかしながら、未読なので私も読みたいと思っています。
Posted by ブクログ
樋口一葉の経済状態が克明に明らかにされている。借金や質入れ、原稿料収入など、時系列でたどられて、非常によくわかった。独自の視点から作られた一年譜は一葉研究の貴重な資料になる。よくここまで調べ上げたなあとおもったら、著者は『樋口一葉詳細年表』の編者でもあると後書きを読んで知り、なるほど、それだけの膨大かつ緻密な調査、研究があればこそと、頷けた。
樋口一葉の作品に深く感動した者として、一葉がこのような素晴らしい作品を世に残すことができたのは何故なのか、是非とも知りたかった。その期待に十二分に応えてくれた著作だった。
樋口一葉研究をさらに一歩二歩と前進させた価値ある研究成果、力作だと感動した。