伊藤氏貴のレビュー一覧

  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    『銀の匙』という小説を中学の3年間かけてじっくりと読むという授業で、全ての学びの背骨である国語をしっかりと教えた灘校の教師橋本武さんという方をご存知だろうか?私は、サトマイさんのYouTubeで知り、本書を手にしました。最近の世相では効率的に、早いということに価値があるような趣ですが、学びに関してはそれが当てはまらないことが、よくわかります。
    こんな授業を受ける機会があったら、受けてみたいと心の底から思います。
    関連する書籍は他にもあるので、興味のある方は橋本武さんの書籍をぜひお読みください。そして、教材となった『銀の匙』も恥ずかしながら、未読なので私も読みたいと思っています。

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    2025年09月04日
  • 樋口一葉赤貧日記

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    樋口一葉の経済状態が克明に明らかにされている。借金や質入れ、原稿料収入など、時系列でたどられて、非常によくわかった。独自の視点から作られた一年譜は一葉研究の貴重な資料になる。よくここまで調べ上げたなあとおもったら、著者は『樋口一葉詳細年表』の編者でもあると後書きを読んで知り、なるほど、それだけの膨大かつ緻密な調査、研究があればこそと、頷けた。
    樋口一葉の作品に深く感動した者として、一葉がこのような素晴らしい作品を世に残すことができたのは何故なのか、是非とも知りたかった。その期待に十二分に応えてくれた著作だった。
    樋口一葉研究をさらに一歩二歩と前進させた価値ある研究成果、力作だと感動した。

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    2024年11月21日
  • 樋口一葉赤貧日記

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    最後の章を残して返却。買いかな。
    詳細年表(勉誠出版)もあり。
    新刊書店で購入(2023/04/16)

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    2023年04月16日
  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    これ、今のところ、2020年No.1です。
    灘高の国語教師がいかにして、教材研究をして、生徒と対話をしてきたか。
    一冊の文庫本を中学校の3年かけて読みます。単語ひとつへの手間ひまのかけ方、結果が出なかった時の覚悟-。
    著者の筆力も高く、久しぶりに本でこころか震えました。

    「私立初の東大合格者日本一」を出した、
    矜持と美学。

    “なんとなくわかった”では済まさないし、勉強は受験のためのテクニック攻略じゃないし、すぐ役立つことはすぐに使えなくなるということを、多感な時期に感じてもらえる授業力が素晴らしかったです。素晴らしいという言葉じゃ、足りないくらい。

    今、テレビで頻繁にお見かけ

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    2020年04月23日
  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    ネタバレ

    公立中学の滑り止めだった私立中学で、「1冊の文庫本を3年間かけて読む」という異例の授業を行った教師がいた。

    その教師の名前は橋本武。
    橋本は「銀の匙」という文庫本を興味がある部分で横道にそれながら、主人公の少年時代を追体験していく授業を展開する。
    駄菓子屋のシーンで実際に駄菓子を食べながら朗読、凧揚げのシーンで1から凧を作って揚げる。
    生徒たちは体験を通じてスローペースで物語に没入し、楽しみながら学んでいく。
    そんな異例の授業は、カリキュラムや効率重視の現在の国語教育へのアンチテーゼにも見えて非常に面白い。

    教え子たちは皆、学ぶ力の背骨となっているのが橋本の授業だと語る。
    様々な事象に興味

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    2018年09月03日
  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    その当時無名だった灘高をここまでの名門に仕上げた方の本。

    「横道こそが王道」

    新鮮な気分と共に自分の意欲をすごくかき立てられる。

    先日101歳でお亡くなりになったと知り、これは単なる偶然ではないのかもしれない。
    ご冥福をお祈り致します。

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    2013年09月13日
  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    先生とは、授業とは、学びとは、、
    そんなことについて考えたり、感心したりする本でした。この本の主人公となっている橋本先生は本当にすごい!受けてみたかったな〜

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    2012年12月20日
  • 生きるために読む 死の名言

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    だって死ぬ時は
    「お世話さまでした、
    とても面白かったです、
    納得行きました、ウフフフ・・・」
    って言いたい欲はあるの。

    樹木希林




    いつかは死ぬじゃなくていつでも死ぬという感覚

    人々のために努力をすることが生きるということであり、何もしないのは死と同じである。
    自分を捨てることこそから生は始まるのだ

    新渡戸稲造

    晩年の稲造
    内川永一朗さん

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    2025年06月03日
  • 現場から考える 国語教育が危ない! 「実用重視」と「読解力」

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    はいどうも、どうもどうも
    岩波ブックレットがどんなテーマでもあまりに分かりやすく書かれているために読み終わった途端に私最初から同じ意見でしたよって顔するひまわりめろんですどうもどうも

    岩波ブックレット1092は国語教育について!

    教育改革により定められた新たな学習指導要領により「実用的な文章」の読解力の向上を求められるようになった「国語」の授業

    ただ全体の時間は決まっているので、その分「古典」や「小説」などの物語を読む時間が削られることに
    えー「国語」ってそっちがメインじゃん
    言葉を学ぶってのはさーってのが主旨のよう

    『檸檬』『蜜柑』の読み比べとかあって面白かったです

    たださ〜「国語

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    2024年07月13日
  • 生きるために読む 死の名言

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    大伴旅人の万葉集の言葉が印象に残りました。
    「生ける者つひにも死ぬるものにあればこの世なる間は楽しくあらな(人は必ず死ぬのだから、生きている間くらいは楽しくすごしたいものだなあ)」

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    2024年05月21日
  • 生きるために読む 死の名言

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    歴史にあまり明るくない私ですが、名の聞いたことのある歴史的な方から、表立って聞いたことはなくても偉大な功績を残している方など様々な偉人が考える「死」について、興味深く読めました。
    名の知ってる偉人がよく見ると自分より若く亡くなっていたり…自分の人生について、生について考えることができました。

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    2024年04月05日
  • 樋口一葉赤貧日記

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    貧乏日記といえど、物語ではなく樋口一葉の日記から彼女の生活をたどる解説書。説明文に留まらず、ストーリー風な文章を挟み読みやすい。明治維新では武士を含め生活は以前より苦しくなった人々が多いことが苦しい。たけくらべを読みたくなった。

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    2023年12月31日
  • 樋口一葉赤貧日記

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    赤貧日記とあり、貧乏という視点から見た樋口一葉というテーマはあるものの、実質的には樋口一葉の評伝に近い。日付単位で年表を付記するほどなので、かなり細やかな作業である。

    一葉はとても賢い子どもだったらしく、父親もその才気を伸ばそうと学校に通わせる。当時、女子の小学校進学率は五割にも満たなかったらしいが、一葉は母親によって退学させられる。当然だが、一葉の幸福を願ってのことである。女子にとっての教養は幸福の邪魔である、というのが当時の常識であり、先進的であった父も渋々納得する。それは、無教養でも一心不乱に樋口家の幸福を支えた母への優しさでもあった。

    ともあれ、一葉の幼少期は裕福であり、教養も身に

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    2023年09月17日
  • 生きるために読む 死の名言

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    言葉の力
    「人生にはいい言葉が要る いい言葉があれば いい人生が作れる」と思う。言葉に感化され何事に対しても意欲を高めることができる。それは多くの人、事に出会い、経験し、知識も、人脈も増える。楽しい悔いのない人生は自分を駆り立てる言葉を一つくらいは持つべきだ。
    「人生はドラマ 演じて感銘されるが本望」何事も一生懸命に人の役に立つと思えば最高の人生になると信じたい。

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    2023年09月10日
  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    ネタバレ

    信念が無いとできない教育方法だよなあ。
    今だったらモンスターペアレントにフルボッコされそう…

    すぐに役立つことはすぐに役立たなくなる

    この言葉、橋本先生の言葉として紹介されてる感じだけど、小泉信三じゃないの?

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    2023年08月11日
  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    ◆2021/08 購読
    漫画「銀の匙」を読んだ関係で、元祖『銀の匙』があるということを知りました。銀の匙という書籍をもとに国語の授業を行い、灘高を一躍、トップ高におしあげたという実話。こんな国語の授業あったら面白いだろうなーという内容でした。子供たと接する際に、少しでもエッセンスを取り入れて行きたいなーと思いました。

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    2021年12月11日
  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    「すぐ役立つことはすぐ役立たなくなる」

    「自分が読んだもの、調べたこと、体験したこと、つまり追体験したものは本当の力になる」

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    2020年05月19日
  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    無理やり覚えさせられるのではなく、生徒自身の興味を引き出すことができるのは、教師やテキストではなく生徒自身が主役になれるからなんじゃないか、と思った。

    感性はもって生まれたものではなく、育てることができるものであると証明している。中~高校生の授業がテーマの話なので、感性のやわらかい子どものうちに、と書いてあったが、大人でも感性を育てることは出来ると思う。自身が興味があることを徹底して調べること、その内容を議論すること、というのは、大人になったからこそやりたいと思った。

    有識者が語り手の役割と随時の解説を担っていたが、どちらかというと解説はまた別枠でやって、地の文は語り手は出てこない方がまと

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    2019年08月09日
  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    学力を育てるというより、人間を育てるエチ先生の授業。自分で自発的に考えることが出来れば、勉強だって楽しく思えるようになるかもしれないし、大人になってもしっかりとした考え方が持ち、様々な状況に柔軟に考えることができるかもしれない。そんな考え方を教えてくれる先生がもっといたら、きっと学校が楽しいものになっていたかも。そんな授業を行なってきたエチ先生の授業は素敵だ。うらやましい。

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    2014年08月07日
  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    ネタバレ

    灘中高の元教師、橋本武先生は、中勘助の「銀の匙」を教材にして、中学一年から三年までの国語の授業を行った。

    3年間かけ、一つの作品を読み込んでいく途中で、文中のエピソードから横道にはずれ、美術や、数学の勉強にもつながっていく授業だった。

    この本はその授業を受けた子どもたちの今の姿も紹介している。当時の授業の様子や、その授業を受けたことにより、進路や、仕事にどのような影響を及ぼしたかがわかる。

    紹介された人たち、なぜかみなさん、東京大学出身者なんですね。

    この授業、受けてみたかった。そして、この授業、やってみたい。

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    2013年11月07日