伊藤氏貴のレビュー一覧
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第一講に書いてあるんだけど、例えば算数の文章問題が読めない子供のように文章が読めない人のための技法ではなく、そういった基本的な文章の理解は出来ることを前提としてより深く読むための技法が紹介された本。
どの技法も紹介されているテクストが良く、興味深く読み進められたんだけど、個人的には岡倉天心の『茶の本』のこだわりが凄かったな。普通にぼーっと読んでたら8割方は流してしまううんじゃないかと思うんだけど随所にこだわりがあり非常に良かった。
また、それぞれの講で紹介されているテクストも良い。芥川龍之介の『蜜柑』・『藪の中』、梶井基次郎の『檸檬』、中島敦『文字禍』とどれもそもそも面白いんだけど、それぞれ、構造主義で見てみたり、ナラトロジーで分析してみたりすることでこれまで読んだことの有った作品もより深く楽しむことが出来た。
これを習慣化してというのは中々ハードルが高いがちょっとずつでもこういった読み方を取り入れていきたいものだと思った。
兎に角この講義が1000円で受けらえるなんて、めちゃくちゃお得なので、実質タダに違いない。儲かった。 -
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ネタバレ精読により得られるものを強く実感することができた。読書に関して教科書的な一冊だと思う。各章で各技法の理論と実践が行われるので一つずつ追っていきやすい。叙法に関する第六講はなかなか難しくて、理解が甘い部分もある。
各章で取り上げる文章が、筆者のいう、文学的文章であることも面白い。実用的文章よりも読んでいて面白いと感じるし、娯楽としての読書に、これらの技法を用いるイメージがつきやすい。
最終講、難解なテクストをこのように鮮やかに分解して読むことができるのかと感動した。私がこれまでの読書体験において、いかに多くの情報を見落としていたのか思い知らされる。このことを思うと憂鬱だが、読書のスキルは読書によって養われるものであろうから読むことを続けたいとも思わせてくれる素晴らしい一冊だった。 -
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【感想要約】
本書は情報過多と分断の時代に必要な読解力の重要性を示し、西欧の読解理論に基づく七つの技法を具体例とともに解説する。より深い読解へ導く、実践的入門書として最適な一冊である。
【内容】
著者はまず読書の効果として下記5点をあげ、従来の①、②はAIの進歩や娯楽の多様化により代替選択肢が増えてきた中で相対的に③〜⑤の価値が高まっていることを指摘している。
①娯楽
②情報収集
③構造化された複雑な思考を育む
④共感を超えた他者理解
⑤単純なナラティブに惑わされない
そして読書に際して「正しく読む」ための読解力の重要性が今後増していく理由として、以下の2点を挙げている。
①インターネットやAIにより情報を探すことが容易になった分、そのテクストの裏にある筆者の意図を掴むことの必要性増大
②正しく相手の主張を理解した上で建設的に議論をすることの重要性
その上で西欧(比較断章法に基づく聖書分析が発展)で発展した読解技法に基づいて、7つの読む技法を紹介している。
①論説文の構造の分析と読解(前提常識に対して新しい説、発想を論説することで読者に「地平の融合」をもたらす)
②文理解釈と論理解釈によって立法趣旨から法解釈を導き出す手法
③レトリックやアイロニー、引用、描かれた時代や土地の背景から、テクストの持つ意味の可能性を広げる手法
④同一テーマのテクストもしくは同一著者の複数テクストを横断的に読解、比較し分析する手法、及び著者の背景に基づき分析する伝記的読解の手法
⑤歴史や文化を超越した、ストーリーの普遍的構造に基づく分析と読解
⑥ナラトロジー(時間、叙法(記述の焦点化)、態の3方面からテクストの語り方を分析する体系的な手法)や言語行為論(ある言説を何らかの行為遂行と捉える見方)に基づく分析と読解
⑦解釈的循環(全体の理解は部分に、部分の理解は全体に依存する)によりより深く読む手法
【印象に残った点】
第一講「地平の融合」
評論や論文は読者の常識を覆すために書かれたものであり、その主張を受け入れるには、筆者の論理展開を理解せねばならない。相手に対して身を開く構えを持つことが必要。
本点を理解して以降、評論を読む際は「筆者はどのようなことを前提常識としていて、それをどのように覆す主張をしようとしているのか」という視点で読むことが出来るようになり、ぐっと理解しやすくなった。構造に落とし込んで読解することの利便性、重要性を体感できた。また身を開く構えは、私の読書態度の心得にもなった。
【感想】
筆者の主張の随所に小林秀雄氏の「読書について」の主張も見られるが、当該書と比較すると本書はより実践的な技法を紹介しており、また例文を用いた演習も設けてあるため主張の納得性も高い一冊となっている。「読書について」が読書に際しての心得を書いた本とするなら、本書はより深い読解力を身につけるための実践的な入門書として価値ある一冊となっている。
私としては体系的なテクスト理解の手法は高校レベルまでしか学んだことがなかったため、本書では実践的かつわかりやすく解説されており大変勉強になった。このようなテクスト分析の技法は、もっと広く高校教育レベルでも教えられても良いと思ったが、実際高校のカリキュラムが当時、そして現在どのようになっているかは気になるところである。
上述した「読書について」の他、小川哲氏の「言語化するための小説思考」、渡邉雅子氏の「論理的思考とは何か」と読み比べても面白いかもしれない。 -
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読む技法
詩から法律まで、論理的に正しく理解する
著:伊藤氏貴
出版社:中央公論新社
中公新書 2883
良書、テクストを徹底的に理解するための方法論を伝授する書です
本書は、「読む」などという生やさしいレベルではない。言語のテキストを「解釈する」、もしくは、「分析する」というほうが近いニュアンスと感じる
第七講に、ターヘルアナトミアの和訳に四苦八苦する前野良沢や、杉田玄白の話がでてきます
わずかなオランダ辞典にしっくりした表現がなく、何度も読みかえしたり、他の文献を読み漁る話があり、激しく共感しました。
学生のとき英語の数学の本を数頁づつ、和訳しながら、証明問題を行う持ち回りの授業で、単語ひとつ、ひとつ、一文一文をまさに Line By Line しながら、数週間に一度回ってくる、発表をしていました。
Oxfordの辞書などもあたりましたが、なんたって、解説が英語なので、たまったものではありませんでした。
英語もだめ、数学もだめ、行間に埋め込まれた、隠された証明過程がとんでいることも気が付かずだめ。まさにだめだめの思い出です。
また、場所を配慮しながら、注釈を付けながら読めとの箇所は、カエサルのガリア戦記を思い出しました
巻末についている、小さな地図をみながら、土地勘のない地名をもとに、ローマ軍の度重なる行軍を追うのも、大変疲れました
本書は、文章に厳しくあたっています
①文章の解釈をより正確に行うために、文の背後や、単語などの意味をかんがえながら行うこと
②テクストを読んでいて違和感があったら、無視せず、徹底的に調べ尽くし、前提を疑い、解釈を疑え
③速読多読はやめること、精読遅読抜きにして、その書をものにすることはできない
④一言一句をおろそかにせず、わからないことが一切ないと断言できるまで徹底的に読み込むこと
⑤書き手の主張と、それを支える論理展開を追え
⑥行間を読む
⑦場所や用語を徹底に調べろ
です。
それが、表紙に記載された「論理的に正しく理解する」ということです。
目次
はじめに 「読めたつもり」の危うさ
序 章 「読解力の教室」開講の目的と意義
第一講 自己解体としての読書 〈地平の融合〉-- 村上陽一郎「自己の解体と変革」を読む
第二講 論理は書き手の意図を探るために 〈法的解釈〉-- 日本国憲法を読む
第三講 読みの可能性を広げる〈精読・注釈〉--岡倉天心『茶の本』を読む
第四講 同じテーマや同じ書き手を比較する〈テクストの横断〉-- 佐藤春夫「愚者の死」と与謝野鉄幹「誠之助の死」を読む
第五講 作者や歴史を超える思想〈構造主義〉--芥川龍之介「蜜柑」と梶井基次郎「檸檬」を読む
第六講 語っている/聴いているのは誰?〈ナラトロジー〉--芥川龍之介「藪の中」を読む
第七講 味読のための堂々めぐり〈解釈学的循環〉--神吉拓郎「ブラックバス」を読む
最終講 声なき声に耳を澄ます--宇野邦一『反歴史論』を読む
おわり
ISBN:9784121028839
判型:新書
ページ数:264ページ
定価:1000円(本体)
2025年11月20日 -
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作家の川上未映子さんが面白いとおすすめしていたので読んでみました。
樋口一葉は「たけくらべ」しか読んだことありませんでしたし、古文!教科書!みたいなイメージでした。
樋口一葉の伝記ではあるのですが、タイトルすごいですよね。赤貧って。借金記録だらけです。
女性が働くことが当たり前ではなかった時代の男不在家庭の貧困、現代ではあり得ないぐらいの多くの知人への借金、没落士族の矜持、慕っている師匠への恋と文学性の違い、奇跡の14ヶ月…短い生涯の中に名作が生み出されていくまでの過程がぎゅっと詰まっていました。明治に作家として食べていくのがいかに大変だったかよくわかります。
貧困にあっても芯のある気高さが決して失われないところが素敵でした。 -
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私の友人はこう言う-「国語は好きだった。でも国語のテストは嫌いだった」と。
なぜならテストでは、例えば文中での主人公の気持ちを表している答えを選択肢から選ばせたり、短文で書かせたりするが、自分がそうだと思っていた答えと正答とが必ずしも一致しない、あるいは疑問が残るということが多かったかららしい。
私も国語教育のこの部分に前から疑問を感じていた。なぜ1つだけ正答を求めさせようとするのかと。私はこう考える-国語とは1つの正答を導き出すというより、そこに至る思考や論理を肉付けし、人間としての思考力を高めていく教科だと。よく使われる例えだが、授業で先生が「雪が溶けると何になりますか?」と子どもに質問したとき、理科だと「水になります」が正解だが、国語では「春になります」も正解になりうる。国語はそういう教科では?
だが、いくら答えが1つに絞れないとしても、勝手に解釈して好き放題にすればよいものではない。レビューのように私たちが「感想」をもつのは自由だ。だがそこからさらに進んで「読解」へと踏み込むことで、私たちは言葉のもつポテンシャルをより広くより深く活用する力がつく。その力をつけるための教科が「国語」だと思う。
ところが新学習指導要領の導入や大学入試改革の実施等によって、国語に関しても学校で教える内容に変化が生じた。その変化のなかでも、本書の著者2人は主なものとして「実用重視」の傾向を読み取る。百歩譲ってそれはいいとして、それが「読解力」の育成という国語教育の本来の趣旨を侵食する結果につながっているのでは、という論調だ。
この本の文脈で私が一番関心を引いたのは、実用文を読む力を養うのは大切だが、それを国語の授業だけで行う必要があるのか? ましてや文学作品などを読む時間を削ることで国語が本来目指すべき子どもたちの国語力の向上につなげられるのか、という部分。
私の子どもに今年度に改定された中学国語の教科書を見せてもらうと、確かに私たちの時代の教科書とは違うものを感じる。その一番大きな要素は、評論や物語の章のあいだに、例えば複数の中学生がディベートで「Aさんはこう言うけれど、私はこう思う」とか各自が意見を言い合い、異なる意見をどう取り入れるかとか、全体でどう結論づけを行うかということを考えていく章、つまりオリジナル文が比較的多いことだ。それらも大事だとは思うが、欠陥も私は感じた。本書の冒頭では、ニンジンのいちょう切りの説明文を誤解して短冊切りをしてしまった人に対して、説明文をどう工夫すれば分ってもらえるかを考える授業が紹介されている。だがそんな授業や文章は見ても読んでも“つまらない”のだ。
話を少し横道にそらすが、中学生が書いた「夏休みに取り組んだこと」についての自由作文を読む機会が最近あった。テーマから文章を多角的に展開させる手法をはじめ、無駄な言い回しがなく、最後までしっかり読ませる大人並みの文章力で、中学生の文章でよく見る稚拙さはほぼ見られなかった。しかし私は最後の1行を読んで唖然とした。その文章は中学生が生成AIで作ったものだと“種明かし”されていたのだ。
つまり、実用的な文章は、作るのも読むのも、将来は人間よりもAIなどの次世代のツールが担う領域となる可能性が大きいのではないか。もし将来そうなったとき、国語の授業で取扱説明書の読み方や履歴書の書き方を教えられても、自分たちが学校で学んだスキルや能力を実際に生かす状況は消滅しているかもしれない。
私はこう思う。実用的な文章を読んだり書いたりする力は確かに社会に出るうえで大事。自己流で学ぶ無駄を省き、系統立てて教えてもらえることは、個人レベルはもちろん、将来の日本社会というマクロの視点で見ても大切だろう。
しかし私は「言葉の力」を育てることはAIの領域外だと思っている。なぜならそれは人間同士のコミュニケーションに関するものだから。時たま人が潤滑油的に使う言葉の裏の意味をAIは理解しえないのだ。例えばダチョウ俱楽部の(故)上島竜兵さんが熱湯風呂の縁にしゃがんで「押すなよ」と言うとき、言葉通りに誰も上島さんの体を押さなければ番組は白けてしまう。上島さんは「押すなよ」と言いながら、熱湯にはまってリアクションで爆笑させたいので言葉とは裏腹に押してほしいのだ。(このエピソードは言語学者・川添愛さんの文章を参考にしています。)
そのように国語とは、人間の心理の奥にまで入り込む“深遠な”教科であり、AIに託すことが最後までできない教科だろうし、間違っても国語を学ぶことに関しての「取扱説明書」は作りえないのだ。
だから、たとえ世間や国の政策が目先にとらわれて方向をふらつかせようとも、この本の2人の著者のように「国語」を子どもに教える意義という、一本の動かざる光の筋を見失わずに教壇に立ち続ける先生がいてほしい。 -
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『銀の匙』という小説を中学の3年間かけてじっくりと読むという授業で、全ての学びの背骨である国語をしっかりと教えた灘校の教師橋本武さんという方をご存知だろうか?私は、サトマイさんのYouTubeで知り、本書を手にしました。最近の世相では効率的に、早いということに価値があるような趣ですが、学びに関してはそれが当てはまらないことが、よくわかります。
こんな授業を受ける機会があったら、受けてみたいと心の底から思います。
関連する書籍は他にもあるので、興味のある方は橋本武さんの書籍をぜひお読みください。そして、教材となった『銀の匙』も恥ずかしながら、未読なので私も読みたいと思っています。 -
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樋口一葉の経済状態が克明に明らかにされている。借金や質入れ、原稿料収入など、時系列でたどられて、非常によくわかった。独自の視点から作られた一年譜は一葉研究の貴重な資料になる。よくここまで調べ上げたなあとおもったら、著者は『樋口一葉詳細年表』の編者でもあると後書きを読んで知り、なるほど、それだけの膨大かつ緻密な調査、研究があればこそと、頷けた。
樋口一葉の作品に深く感動した者として、一葉がこのような素晴らしい作品を世に残すことができたのは何故なのか、是非とも知りたかった。その期待に十二分に応えてくれた著作だった。
樋口一葉研究をさらに一歩二歩と前進させた価値ある研究成果、力作だと感動した。 -
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これ、今のところ、2020年No.1です。
灘高の国語教師がいかにして、教材研究をして、生徒と対話をしてきたか。
一冊の文庫本を中学校の3年かけて読みます。単語ひとつへの手間ひまのかけ方、結果が出なかった時の覚悟-。
著者の筆力も高く、久しぶりに本でこころか震えました。
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「私立初の東大合格者日本一」を出した、
矜持と美学。
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“なんとなくわかった”では済まさないし、勉強は受験のためのテクニック攻略じゃないし、すぐ役立つことはすぐに使えなくなるということを、多感な時期に感じてもらえる授業力が素晴らしかったです。素晴らしいという言葉じゃ、足りないくらい。
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今、テレビで頻繁にお見かけする、神奈川県知事や現在の東大総長、副総長、最高裁事務総長、弁護士連合会事務総長など、各界の頂点が“銀の匙の同級生"。
わたし、肩書きが好きなわけじゃなくて、
上記のお歴々は裁判員制度を始めたり、御巣鷹山の日航機墜落事故の被害者側弁護団を務めたりで、大きな分母で社会の役に立っていることがすごいのです。
横道に逸れていくスロウリーディングがどれほど、根気や、道なき道を切り開く力を養ったかということを言及するために、並べました。
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わたしが学ばせてもらった国語の教科書って、物語の一部抜粋で、仕方ないんだろうけど、妙ちきりんでした。
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ネタバレ公立中学の滑り止めだった私立中学で、「1冊の文庫本を3年間かけて読む」という異例の授業を行った教師がいた。
その教師の名前は橋本武。
橋本は「銀の匙」という文庫本を興味がある部分で横道にそれながら、主人公の少年時代を追体験していく授業を展開する。
駄菓子屋のシーンで実際に駄菓子を食べながら朗読、凧揚げのシーンで1から凧を作って揚げる。
生徒たちは体験を通じてスローペースで物語に没入し、楽しみながら学んでいく。
そんな異例の授業は、カリキュラムや効率重視の現在の国語教育へのアンチテーゼにも見えて非常に面白い。
教え子たちは皆、学ぶ力の背骨となっているのが橋本の授業だと語る。
様々な事象に興味を持つ。興味があることを徹底的に調べる。楽しみながら挑戦する。
中学時代を通して読み込んだ文庫本1冊が、大人になっても人生の素地になっている。
今の国語教育には類を見ないことで、非常に興味深い。
「すぐ役立つことはすぐ役立たなくなる」
文中の橋本のこの言葉が頭をよぎる。
今はまだ学歴、偏差値主義な世の中だが、今後は様々な事象に興味を持ち、どんどんチャレンジできる人間が価値を産む。
今こそ「横道にそれながら、ゆっくり学ぶ」教育が必要なのかもしれない。