【感想・ネタバレ】樋口一葉赤貧日記のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年04月16日

最後の章を残して返却。買いかな。
詳細年表(勉誠出版)もあり。
新刊書店で購入(2023/04/16)

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Posted by ブクログ 2023年12月31日

貧乏日記といえど、物語ではなく樋口一葉の日記から彼女の生活をたどる解説書。説明文に留まらず、ストーリー風な文章を挟み読みやすい。明治維新では武士を含め生活は以前より苦しくなった人々が多いことが苦しい。たけくらべを読みたくなった。

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Posted by ブクログ 2023年09月17日

赤貧日記とあり、貧乏という視点から見た樋口一葉というテーマはあるものの、実質的には樋口一葉の評伝に近い。日付単位で年表を付記するほどなので、かなり細やかな作業である。

一葉はとても賢い子どもだったらしく、父親もその才気を伸ばそうと学校に通わせる。当時、女子の小学校進学率は五割にも満たなかったらしい...続きを読むが、一葉は母親によって退学させられる。当然だが、一葉の幸福を願ってのことである。女子にとっての教養は幸福の邪魔である、というのが当時の常識であり、先進的であった父も渋々納得する。それは、無教養でも一心不乱に樋口家の幸福を支えた母への優しさでもあった。

ともあれ、一葉の幼少期は裕福であり、教養も身につけ、本も身近にあった。しかし、それは暗転する。兄の病死や父の事業失敗からの死、樋口家を背負うことになった一葉は、貧乏のなかに身をやつすことになりながら金を稼ぐことに躍起とならざるをえなくなる。

一葉の特殊性は、浮き沈みの激しい人生から芽生えたものであるのは疑いの余地がない。当時でも文章を書く女性はいたが、それは当然のことながら恵まれた富裕層として、庇護された人生を送っている女性たちである。
しかし、一葉は教養を身につけた女子として過ごしながらも、貧しさに襲われ一家を背負うことになるという、両極端な人生を歩む。これこそが一葉の強みであったという。

文章としては、著者のめりはりがついた筆致と、一葉本人の性格や人生が一致していて、おもしろく読めた。

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Posted by ブクログ 2023年05月05日

初の女性職業作家 樋口一葉。
本作を読むまで、どのように生きたのか知らなかった。
というか、知ろうと思わなかった。

親類縁者への借金が、どうして成り立つのか
不思議に思いながら読んでいると
P217 〈母はまだ『縁』の中で生きていた〉
質屋より知人から借りた方が恥ずかしくないという考え。
そして、...続きを読む女性は職業の選択肢のない厳しい時代。
改めて、大変なときを生きたと思う。
それでも、こころは貧しさに侵されていなかったのだろう。
ただただ、24歳で亡くなってしまったことは残念でならない。

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