伊藤氏貴のレビュー一覧

  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    まぁ、「東大合格率日本一」っていうのがあって、そこから導かれて、ものすごく外側から書かれた本だから、こんな感じなんだろうなぁ。

    失敗には理由があるけど、成功にはたいした理由はないというのは、この手の本を読むときに、いつも心にとめておかなければならないことです。
    もちろん、そこからなにも学ぶなという意味ではないけれど。

    この物語の中での1番の奇跡は、エチ先生に、自由に精一杯やれる環境があり続けたということですよねぇ。学校では、昔から、「教科書教えろ問題」っていうのがありますから。
    確か、裁判にもなったような気がします。

    その環境をつくって維持していくことも、もちろん、その人の徳であったりす

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    2013年01月14日
  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    「すぐ役立つことは、すぐに役立たなくなる」「スピードが大事なんじゃない」「少しでも興味を持ったところから自分で横道にそれて、どんどん掘り下げることが大事、それが人生の糧になる」大事にしたい言葉だと思いました。

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    2012年12月05日
  • 樋口一葉赤貧日記

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    本人は人生の半分を「びんぼう」で過ごしたというのに、ちょっと前まではそこそこ高額な五千円札の顔だった一葉は、確かに、おかしな存在だな……。

    「こんなに借金を重ねて大丈夫なの?」と、読んでいる間ずっとハラハラしていた。

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    2025年06月29日
  • 生きるために読む 死の名言

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    名言が響いたというよりは、様々な偉人の生い立ちや、偉人同士の意外なつながりがわかったという意味で面白かったです。
    特に、樋口一葉についてもっと深く知りたいと思いました。

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    2024年08月03日
  • 生きるために読む 死の名言

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    第1章 したたかな死の名言(司馬遼太郎―1996年72歳;佐野洋子―2010年72歳 ほか)
    第2章 はかない死の名言(中島敦―1942年33歳;三島由紀夫―1970年45歳 ほか)
    第3章 いさぎよい死の名言(赤塚不二夫―2008年72歳;本田宗一郎―1991年84歳 ほか)
    第4章 かみしめる死の名言(山田風太郎―2001年79歳;大伴旅人―731年66歳 ほか)

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    2023年11月07日
  • 生きるために読む 死の名言

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    めちゃくちゃイノベーティブでもクリエイティブでも無いが、うん、なるほど確かにコノ手の企図で編む本はアリだよな。そう深く頷きながら読み進める一冊。
    云われてみればその通り。世に「一度死んだことのある人」など何処を探してもいやしない。つまり「死」を自らの体験を以て教えてくれる先人は誰も居ない。自ら考え、恐れ、悟り、備える以外に無いわけだ。その意を噛みしめながら読むことに、意味があるような気がした。
    当方自身も例にもれず「死にたい」とふと思うことはゼロじゃない。でも、本書のような示唆を与えてくれる本を読むことで、自身に本当に必要なことは「死ぬ」ことではなく(今の困難や意に添わぬ状況に対し)「どう生き

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    2023年08月08日
  • 樋口一葉赤貧日記

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    初の女性職業作家 樋口一葉。
    本作を読むまで、どのように生きたのか知らなかった。
    というか、知ろうと思わなかった。

    親類縁者への借金が、どうして成り立つのか
    不思議に思いながら読んでいると
    P217 〈母はまだ『縁』の中で生きていた〉
    質屋より知人から借りた方が恥ずかしくないという考え。
    そして、女性は職業の選択肢のない厳しい時代。
    改めて、大変なときを生きたと思う。
    それでも、こころは貧しさに侵されていなかったのだろう。
    ただただ、24歳で亡くなってしまったことは残念でならない。

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    2023年05月05日
  • 漱石と猫の気ままな幸福論

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    すでに漱石の歳を超えてしまったが、彼の著書や書簡、日記などに遺された言葉には、世の中や人間の心理を見とどけたような、いわば真理と人生観がある。
    幸福論という軸で、それらの言葉を再構築した、漱石の人となりとその思いの深さも合わせて感じることのできる、気ままに読める名言集。

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    2016年10月15日
  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    『奇跡を起こすスローリーディング』を読んで気になったので購入。
    『銀の匙』だけを3年間かけて読む授業を行った教師と生徒に取材したノンフィクション。
    ゆっくり本をよむこととは、自らの好奇心に任せてどんどん横道にそれても構わず、物語の世界に没入すること。これにより実生活、実社会を生き抜いていく力を養うこと。
    ともすれば、ストーリーが気になってはやく読んでしまいがちになる自分を戒めようと思った。

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    2013年08月31日
  • 奇跡の教室 エチ先生と『銀の匙』の子どもたち ~伝説の灘校国語教師・橋本武の流儀~

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    灘高の伝説の教師橋本さん。
    中勘助の「銀の匙」を中学3年間教材として扱い、
    「スロー・リーディング」を実践した。
    教え子たちのその後が中心。

    銀の匙は美しい日本語の文章で私も大好きですが
    どんな読み方をしてるんだろうと気になっていた。
    この本はそれについて書いてある本ではなかったけれどヒントにはなった。
    教材のプリントを是非みてみたいなあ。

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    2013年01月31日