佐々木健一の一覧
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ユーザーレビュー
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『99.9刑事専門弁護士』。この数字はドラマ用にデフォルメされたものと思いきや、それが日本の現実で、覆すためのハードルがこんなに高いとは…。
今村核弁護士の弁護活動には頭が下がるし、希望にも思えるけど、それがひとりや少数派のままだと自分が冤罪事件の当事者になった時どうなるのかが簡単に想像できすぎて
...続きを読む恐ろしい。
実社会には松本潤もいなければ、HEROの木村拓哉もイチケイのカラスの竹野内豊もいないので…もはやどこから手をつけたらいいのかわからないほど根が深いけれど、一歩ずつ進むしかないし、進んでいけると信じたい。そのためにも今村弁護士を追ったドキュメンタリー番組。再放送を強く希望します。
Posted by ブクログ
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東大の同期だったケンボー先生と山田先生。
当初は共に「明解国語辞典」を作っていましたが、ある時を境にケンボー先生は「三省堂国語辞典(三国)」を、山田先生は「新明解国語辞典」を別々に編むようになります。
二人の間に何があったのか、それぞれどんな思いで特色ある辞書を編んだのか。
関係者
...続きを読むの証言や、辞書の語釈などから、徹底的に調べあげていくノンフィクション作品です。
地味で地道な辞書の編纂という仕事に、全人生をかけた二人の男の熱い信念に、感動しました。
Posted by ブクログ
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twitterで流れてくるイラストには魅力を感じる。
それとは別に、フェルメールの絵には美しさを感じる。
そして、背伸びして出かけた美術館で目にする現代アートは訳が分からない。
この3種類の絵の違いがジャンルの違いを超えているのは明らかですが、何が違うのか分からないでいました。
自分の感性や教養が足
...続きを読むりないから、現代アートは分からないのかとも考えていました。
本書の第7章・第8章は、何が芸術なのか、どのような態度で臨めば観賞できるのかという問いを通じて、私の長年の疑問に答えてくれました。
また、この美学という分かりそうで分からない学問が、なぜ哲学の一種であるのかにも。
ところで、第6章「芸術の身体性」で庭園を歩くときの体感が取り上げられます。
本書で取り上げられた場所には行ったことがないので、個人的に印象に残っている庭園をイメージしながら読んだところ、庭を訪れたときの感じを「身体性」という抽象的な一語に集約できたような気がします。
そういう無形の問いや感じを数多く言語化してくれた本でした。
Posted by ブクログ
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著者はNHKで長くテレビの制作に関わってきた
人です。ゆえにテレビにおける『面白さ』につ
いて語っています。
テレビ番組と言ってもバラエティではないです。
主にドキュメンタリー、ノンフィクションです。
その種の番組において『面白い』と視聴者に感
じさせるにはどうするべきか。
そもそも『面白い』
...続きを読むと人が感じるのは、どうい
う時なのか、あらゆる角度から考察します。
何もテレビ関係の人だけに対してではなく、最
近よく聞くクリエティブさを求められるビジネ
スパーソンにも、大いに学びと気づきを与えて
くれる一冊です。
Posted by ブクログ
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数々のドキュメンタリー制作で知られる佐々木健一氏の著書。
「面白い」という抽象的な感覚を言語化してくれている。ただ、あくまで映画やドキュメンタリーといった分野での「面白い」の印象。
英語でいうとfunnyよりinterestingに近い。
ただ、自分もテレビマンとしてのキャリアを積み上げていく予定な
...続きを読むので、大変参考になった。
以下、勉強になったことを簡単にまとめます。
・面白いとは差異と共感の両輪。差異が関心を生む。意外性によって視聴者の心を揺さぶり、その上で人物に共感を覚えてもらう。
・新しいものを生むには過去を知る。「想像とは記憶である」(黒澤明)アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせでしかない。
・似たような意見や志向の人が集まると知的生産のクオリティは低下する
・徹底した取材と様々な制約が良いアイデアを生む
・「合わせ鏡の法則」で相手の本音を引き出すなら、自分が本音で語らなければならない。
・十分に事前リサーチをする。
・テーマより取材が先。事実を丹念に取材することで描くべきテーマは浮かび上がる。
・演出とは状況設定である。しっかりと狙い(意図、想定、仮説)を定め、様々な準備を怠らない。人の出入りの動線やカメポジなど空間の確認、レンズはノーマルかワイドか、などなど。
・過去の出来事も構成や見せ方の工夫で魅力的に描ける。
・仕事は前倒しでやる。ナレーションになりそうな文言やキーワードに出くわしたら、その都度書き留める。
・被写体と仲良くするだけでは、豊かに描けない。取材相手との関係性を示しながら見せる。
・ナレーションで前振りした内容がインタビューと被るのは、なんでも後付けにする制作スタイルが一因。分かりにくい=面白くないとは言い切れない。
・ドキュメンタリーを作るときは構成のことしか考えない。ちゃんと他の要素とつながっていくか。登場人物の構造に理由と帰結があるか。(ジェームズ・マーシュ監督)
・事前構成を積極的に作成する。ドキュメンタリーの物語は(制作中に)発見されるべきと思っている人もいる。作品を作りながら発見に対しても目を見開いておく。最初に組んだ構成を変えてしまう発見であっても。(ジェームズ・マーシュ監督)
・三幕構成が基本構造。1幕:2幕:3幕=1:2:1。1つの幕が次の幕に向かって物語を引っ張っていくから三幕構成と呼べる。
問題提起、問題の複雑化、問題の決着といつ3つのパートに別れる。つまり問いこそが視聴者を物語に引っ張る。
・問題提起は普遍的な問いになることが多い。
・作品のクオリティーは情報量で決まる。
・主観的に捉えている現実に近く、情報を受け取りやすいものを好む傾向にある。大量の情報も受け取ってもらえなければ意味がない。
Posted by ブクログ
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