作品一覧

  • アファーマティブ・アクション 平等への切り札か、逆差別か
    4.2
    1巻968円 (税込)
    「積極的差別是正措置」と訳されるアファーマティブ・アクション。入試や雇用・昇進に際して人種やジェンダーに配慮する取り組みだ。1960年代、公民権運動後のアメリカで構造的な人種差別解消のため導入されたが、「逆差別」「優遇措置」との批判が高まる。21世紀には多様性の推進策として復権するも、連邦最高裁は2023年に違憲判決を下した――。その役割は終わったのか。アメリカの試行錯誤の歴史をたどり考える。
  • 自由に生きるための知性とはなにか
    4.0
    【出口治明さん推薦!】「唯一無二のわたしだけの「からだ」とわたしだけの「物語」、この2つを探求する旅は果てしなく広く深い」 差別ってなんだろう? 自分の“好き”を見つけるには? 経済乱世をどう生きる? ――自分のモヤモヤを問いに変え、他者とともに考えはじめたとき、自由な未来への扉がひらく。第一線で活躍する専門家が集結、学問領域を越えて、自由に生きるための知性を語り尽くす。本書を読んだ一人ひとりに扉がひらかれることを願って――。

ユーザーレビュー

  • アファーマティブ・アクション 平等への切り札か、逆差別か

    Posted by ブクログ

    差別を直視しない日本ではまだ始まってすらいないが、差別是正という根本となる目的を忘れず多様な手段を取っていければいいと思う。

    0
    2024年10月31日
  • アファーマティブ・アクション 平等への切り札か、逆差別か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    すべての人間は平等の下、合衆国は奴隷制は維持される中、1865年に奴隷制が廃止、しかしながら黒人と白人が公共施設、学校などで隔離するジム•クロウ制度の為に人種不平等が続いた。ローズヴェルト大統領のニューディール政策下白人への優遇は続き、ジョンソン政権下1964年公民権法制定とともにジム•クロウ制度は解体。ただし人種を理由とした隔離、雇用とサービス提供の拒否の禁止するだけでは今までの不平等は放置されるだけで何も変わらない。これらの不利な立場の中で能力を発揮できない人を支援しようと言う新たな人種正義の実現に向けてアファーマティブ•アクションが生まれる。1970年代に入りマイノリティを優遇する政策が

    0
    2024年10月29日
  • アファーマティブ・アクション 平等への切り札か、逆差別か

    Posted by ブクログ

    アメリカにおける差別撤廃とアファーマティブ・アクション(以下、AA)の苦闘の歴史を紹介・解説した本。
    面白くて、めちゃくちゃ勉強になります。
    いろいろと紹介したい内容も多いのですが、ひとまず二点のみ、私的感想。
    ①AAは、アメリカでは決定的な事例で違憲とされた判例もありますが、かと言って過去の遺物として全否定できるものでは当然なく、わかりやすく低コストの施策として、今後も条件付きで一定の有効性は認められると思う。
    ②AAは多様な観点から評価されるべきもので、例えば男女差別といった一面だけをとり上げて実行するのは難しい…というか、基本的にすべきではない。差別や格差もまた多様なので、AA実行の前提

    0
    2024年10月05日
  • 自由に生きるための知性とはなにか

    Posted by ブクログ

    自由に生きるための知性
     これはいってしまえば=教養なのかなと思った

    第一部が特に心に残った
    教養を学ぶ意義
    教養と社会の関係について整理できた

     いま、教養が大事だと改めていわれている理由
     →教養から専門知に傾いて
      専門家と一般人のコミュニケーション
      が上手くいかず、さらには
      非対称な垂直な関係になり
      専門家と一般人の間の信頼が崩れた
     →終身雇用制度が崩壊しており
      学び続ける力が必要になってきている
       =エンプロイアビリティ

     一方で、教養・リベラルアーツとは、
     それがある人とない人を隔てる垣根であり
     いま社会から求められている教養との間に
     ジレンマが

    0
    2023年03月26日
  • アファーマティブ・アクション 平等への切り札か、逆差別か

    Posted by ブクログ

    アファーマティブアクションが、アメリカにおいていかに必要とされ、どのような変遷を経て、2023年違憲判決が出て廃止に追い込まれたか、その歴史とその意義について書かれた本である。

    違憲判決が出たのは、白人側からの「逆差別」だという反発があったのは想像できたが、最後の引き金になったのはアジア系アメリカ人、特に中国系エリート移民が信じるメリトクラシーにA.Aが反するということで起こされた裁判であったのは、ちょっとショック。

    しかし、AAを取り入れて成功している国もある。カナダである。そこに1つの希望がある。

    さらにアファーマティブアクションの考え方に変わり、「インターセクショナルリティ」(特定

    0
    2025年08月22日

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